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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】ご成人おめでとうございます! 成人の日を迎える親子に贈る絵本

2022年1月10日から1月16日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

成人の日を迎えられたご本人とご両親の皆さま、おめでとうございます。
今週は、人生の節目へのお祝いに、我が子への変わらない愛情や願いが込められた絵本をご紹介します。親御さんご自身に、また、娘さんや息子さんに、面と向かっては言えない気持ちを絵本に託して贈ってみる、というのはいかがでしょうか。

1月10日 君をいつでも見守っているよ、応援しているよ。

月曜日は『たくさんのドア』

たくさんのドア

出版社からの内容紹介

あなたはまだしらない、ドアのむこうになにがあるのかを―。卒業、入学、子どもたちの転機に読み継がれる幻の名作、ついに復刊!

60万部発行の大ベストセラー「ちいさなあなたへ」のアリスン・マギー著、
子どもの成長&巣立ちを後押しする珠玉のメッセージ。

超ロングセラー「ちいさなあなたへ」で日本中を涙させた
アリスン・マギーによる「ちいさなあなたへ」の続編ともいえるような珠玉のメッセージ。
毎年卒業シーズンになると「手に入らないか」というお声を多数いただき、いよいよ復刊がかないました!

“たくさんのドア"はこれから子どもたちが長い人生の中で1つ1つ自分の力で開けていくもの。
ドアの向こうにはたくさんのおもしろいことが待ち受けている。
しかし、風の吹く日も、嵐の日もあるかもしれない。
でも、そのドアをあけていく力が、必ず君には必ずある。
そんな君を、いつで見守っているよ、応援しているよという、親や先生からのエールです。

子どもの成長の節目に、人生の転機に贈ってあげたい。
必ず宝物となる言葉です。

・「どうしても一冊手にいれたい! 」という声にお応えして待望の復刊!
・60万部突破「ちいさなあなたへ」著者アリスン・マギー氏と訳者なかがわちひろ氏のゴールデンコンビ!

読者の声より

ドアの向こうにはたくさんのおもしろいことが待ち受けている。
君を、いつでも見守っているよ、応援しているよと

 簡素で美しい、リズムのある言葉と、落ち着いた色づかいの可愛い絵からなるステキな絵本です。子ども向けというよりも、若い人や、子どもに寄り添う大人向けの絵本。

 幼い子どもに向けられた優しく温かいまなざし。可愛いから、大好きだから、心配だから・・・と囲いこむのではなくて、新しい世界を発見し、歩んでいく「あなた」の未来、可能性を応援するまなざし・・。いいなぁ~。

 これから成長し、生きていく人たちへの応援歌です。「生きていく」って「わくわくすること」と伝わってきます。そして、何があろうと、「あなたは、おおきなものにまもられている」と締めくくられています。

 「卒業」や「成人式」といった節目にプレゼントしたい絵本だと思いました。
(なみ@えほんさん 50代・ママ) 

1月11日 新しい扉を開くあなたへ

火曜日は『あなたがおとなになったとき』

あなたがおとなになったとき

出版社からの内容紹介

「あなたがおとなになったとき どんなうたがすきだろう」。
子どもたちに問いかけることばで紡いでいくメッセージ。新しい世界の扉の前に立ち、将来への大きな夢を抱きながら、同時に不安な思いも抱いている、複雑な心を抱えている子どもたちを少しだけ支えてくれるように願いをこめた絵本です。折に触れ読み返したくなる、本棚の片隅に置いておきたい一冊。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=443 絵本『あなたがおとなになったとき』刊行記念! 湯本香樹実さん・はたこうしろうさん対談

1月12日 いつも心配されているボクが気づいたこととは?

水曜日は『パパも ママも ボクが しんぱい』

パパも ママも ボクが しんぱい

出版社からの内容紹介

ひとりで着替えもできるし、ごはんも食べられる。歯もみがけるし、リンゴだって切れるようになったボク。もう小さい子じゃないのに、パパもママもいつまでボクのこと、心配するの? おかんむりのボクだったけど、おばあちゃんちに行った時、気づいてしまった。パパもおばあちゃんに心配されていた! もう大人なのに…。不思議に思ったボクがおばあちゃんにわけをきいてみると?

1月13日 ページのすみずみまで広がる「幸せを願う気持ち」

木曜日は『いつか あなたが おおきくなったら』

いつか あなたが おおきくなったら

出版社からの内容紹介

2015年にアメリカで発売されて以降、口コミで広がり続け、
160週以上にわたってNYタイムズのベストセラーリストにランクインするなど、
子育て中のママ・パパの間で話題沸騰の絵本が、待望の日本語版になりました。

「この せかいに 
やってきたばかりの あなたは
これから どんな
すてきなことを するのだろう――」

あたたかいまなざしが込められたメッセージと、
希望にあふれる子どもの姿を鮮やかに捉えたイラストが重なり、
ページのすみずみまで「幸せを願う気持ち」が詰まった絵本です。

「やさしい絵と言葉に癒されました」(20代、男性)
「最初のページからウルっときてしまって、
涙なしに最後まで読めませんでした」(30代、女性)
「入学のお祝いとして、子どもにプレゼントしたいです」(40代、女性)
「初めての子育てで抱えていたモヤモヤがスーッと消えました」(30代、男性)

……など、感動の声も続々!

出産や門出のお祝いとして、誕生日プレゼントとして、
さまざまなシーンで開いてみてほしい1冊です。

1月14日 これからもずっとわたしたちは「わたしたち」のまま

金曜日は『わたしたち』

わたしたち

みどころ

もしもわたしがひつじなら、あなたはこひつじ。
わたしがうまなら、あなたはこうま。
わたしがくまなら、あなたはこぐま……

そうやってあなたが大きくなるまで、いつも一緒にいて見守ってきたけれど。いつかあなたは、とびだってゆく。あなたはあなたの道を歩み、なりたいあなたになっていく。わたしだって、変わっているかもしれない。

たとえ姿は変わっていたとしても。同じひつじに見えなかったとしても。これからもずっとわたしたちは「わたしたち」のまま。

親から子への深い愛情を描きながら、それでも決して親子のあるべき形を強制することなく、それぞれが思うように生きることの大切さを描くこの絵本。「わたしたち」というい言葉には、どれだけの願いや想いが込められているのでしょう。

作者はチリの国民的絵本作家。親子の関係の変化を象徴的に描きながらも、そのあたたかい色彩や愛らしい動物たちの姿から、優しいまなざしが伝わってきます。いつか自分のもとから旅立ち、その関係が成熟していこうとしている子どもたちへ。わが子の生き方に戸惑いを感じることもあろう親へ。今を生きるすべての人たちに贈る絵本です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

かわいらしい母と子の絵本だと思っていましたが、予想をはるかに上回る内容でした。シンプルな文をくりかえし読みこんでいくと、行間と絵の中に深いメッセージが見つかっていきます。読んだ後、涙があふれました。子どもがいっそう愛おしくなり、母である自分を振り返りながら、自分の母親にも会いたくなりました。
(リトルミィさん 50代・ママ 男の子16歳)

1月15日 きょうも あしたも あたらしい きみの はじまりの日

土曜日は『はじまりの日』

はじまりの日

出版社からの内容紹介

ボブ・ディランの名曲『Forever Young』に、詩人アーサー・ビナードの訳詩と、新たに爽やかな絵が加わって、
希望あふれる絵本になりました!『Forever Young』は、1974年に発表されてから老若男女にうたわれてきた、
子どもを思うあたたかな名曲。これまで正式な日本語訳がなかったこの曲を、アメリカ生まれの日本語の詩人
アーサー・ビナードが歌える日本語訳にしました。ロックの歴史的名曲と絵本の新しい出会いを味わえる絵本。

読者の声より

ボブ・ディランのこの曲、聞いたことがないのですが、短い文章はこころにひびきました。原文が最後にのっているのですが、なんて、日本語訳が素敵なんだろう、と。
子どもたちにむけての詩かと思いますが、大人の自分もはげまされます。 曲も聞いてみたいと思います。
(あんじゅじゅさん 40代・その他の方)
 

1月16日 あなたが きょうも わらっていられますように

日曜日は『おかあさんはね』

おかあさんはね

みどころ

「1秒でも早く!」と急いでいる慌ただしい朝に、この子はいつまでものんびりで、ちょっとイライラ。
注意をしたらしたで、まさかの口答えにカチーン。

わたしはあなたを大好きだけど——いつどんなときでも、その気持ちを態度で示しておくのは、むずかしいですよね。

いつも叱ってばかりのような気がして、かわいそうに思えたり。
ちょっと言い方がきつかったかも、なんて反省したり。
子どもは生きてるだけで毎日が学び! でも、親も親で毎日、試行錯誤。

考えすぎてつかれたら、すこし休んでこの絵本をどうぞ——

「おかあさんはね、ときどき風におねがいするの」

これは、祈りの絵本です。

「かなしいとき だいじょうぶだよ っていってくれるお友だちが そばにいますように」
「やだなー よりも ひゃっほーって おもいっきり たのしめますように」

はじめからさいごまで、ぎゅーっといっぱいに込められた、おかあさんの祈り。

すこやかに育ってほしい。
しあわせでいてほしい。

でも、すこやかって、どういうこと?
しあわせって、なんだろう?

つまり「おかあさんはね」、そう、こんなふうに祈ってる——
親がいつでも胸にいだく気持ち、それを、そっとすくいあげて言葉にしてくれたような、そんな一冊です。

でもでも待って!
この絵本の原題は、「I Wish You More」。
そう、おかあさんだけじゃない、もちろん「おとうさんだって」!

口に出すのは、恥ずかしいかも。
言葉にするのは、むずかしいかも。
それならこの一冊がある!
「あなたを想う」その気持ち、絵本を通じて、お子さんにつたえてみませんか?
(堀井拓馬  小説家)

いかがでしたか。
すでに、娘さんや息子さんが小さい時に出会ったり、入学や卒業などの節目で出会ったことがある、という絵本もあったかもしれませんが、親から子への「幸せを願う気持ち」というのはいくつになっても変わることがなく、尊いものですね。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

 

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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