色々な表情を見せてくれる雪の絵本12選
春も待ち遠しいけれど、せっかくだから、この季節ならではの絵本をあったかーーい部屋で
親子でくっついてぬくぬくしながら楽しむなんて、いかがですか。
今回は【雪】の絵本のご紹介です。
降り積もる雪は大人にとってはやっかいでも、子どもにはわくわくする特別な一日に早変わり。
外に出るだけで何もかもがいつもとは違う景色に目を輝かせて…。
そんな気持がたくさん絵本になっています。
楽しく遊ぶ雪の日、静かに降り積もる美しい雪景色、喜ぶいきもの冬眠してしまういきもの、街に降る雪自然に降る雪、厳しい自然の様子。色々な表情を見せてくれる雪の絵本12選です!
冬の定番絵本
雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、とうとう手袋ははじけそう……。個性ある動物の表情が特にすばらしい傑作です。
長年の傑作
おじいさんの落とした手袋に、森の動物たちがお家にして同居の居候を始める…。ただそれだけのお話なのに、なんと想像力が書きててられ、自分もその中にいるような気持ちになれる絵本なのでしょうか。
こっそり住み始めた動物たちが声を掛け合う繰り返しの会話も思わず覚えてしまう。
少しずつ大きくなっていく動物たちにハラハラしてしまう。
手袋に窓やハシゴが次々につけられていくので、前と違うところを探してみたり。
違うところから顔を出した動物さんがいたり。
どれだけ大きな手袋なんだろう!とともわずわらいたくなってしまったり。
最後に手袋から逃げた動物さんたちの行方を想像してみたり。
古くて堅い絵の絵本ですが、だからこそ現実と想像の世界の
狭間に自分もいるような気持ちになれます。
想像力が膨らむ絵本だと思います。
(ゆりさくママさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)
読者をふしぎな体験へ誘う、とっておきの絵本
雪の朝、キッコちゃんは森のむこうにあるおばあちゃんの家へケーキを届けに出かけます。ところが、途中で転んでしまい、ケーキはぺしゃんこに。泣くのを我慢しながら森のなかを歩いていくと・・・見たことのない館にたどりつきました。そっと窓をのぞいてみれば、沢山の動物たちがおめかしして、お茶会を開いているではありませんか!
読者をふしぎな体験へ誘う、とっておきの絵本です。
雪や氷の、おかしな、ふしぎなかたち
東京の子には
一年に一、二回しか雪国に行かない我が家では
屋根にたわわに雪が積もっている様子や
するどく垂れ下がっているつららは
新鮮な景色で不思議なものをみるように
見入っていました。
動物たちの足跡や
雪でできたモンスターたち。
同じ水であるという不思議、すべて人間でなく自然がもたらすものであるという
現実。とっても神秘的な景色が盛りだくさんです。
(らずもねさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
黒と白の幻想的な世界がなんとも美しい1冊
「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」雪がすっかり凍った夜、四郎とかん子が小さな雪沓をはいて、歌いながら歩いていくと、森の中から子狐の紺三郎が出てきて、歌に入ってきます。二人は、紺三郎と友達になり、狐小学校の幻燈会に招待されました。月のきれいな晩、森の木の枝に白い敷布がかけられ、いよいよ幻燈会が始まります・・・。色彩を多く使わない黒と白の幻想的な世界がなんとも美しい1冊。
夢のような雪の町が素晴らしい
シュルヴィッツの作品は絵が見事なのです。
独特な世界の中に作者の思いを込めているのです。
この絵本は少年の雪に対するあこがれを、不思議な街並みに込めました。
灰色に染まった不思議な町と行きかう人々。
雪がふるのを期待している少年と、冷めた大人たち。
それでも、最後には真っ白な銀世界になりました。
この絵本の町にはシュルヴィッツ自身が楽しんでいることがよくわかります。
最初に紹介される街並みは、この絵本の目次のようです。
灰色一色になった家家の中で窓から灯りが漏れている家が2か所。
一つが少年の住む家で、一つは「ゆきはふらないでしょう」と語るテレビのある家。
あとは町の中にお話の登場人物がすでに紹介されています。
ひょろながぼうしのおじさんも、おしゃれがさのおばさんも、大きなラジオを抱えている男の人も、話に出てこない人々も紹介されています。
わずかな家並みの中に本屋さんが二つ。
その一つはマザーグースの世界。
マザーグースの世界からいろいろな仲間たちが雪の世界に飛び出してきました。
「MORE BOOKS」の看板にはどんな人たちがいるのでしょう。
考えていたら町は雪に包まれてしまいました。
繰り返し絵を楽しめる絵本です。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
だるまちゃんシリーズの第3作目。雪の日、だるまちゃんはうさぎちゃんたちに会い、いっしょに遊び始めました。冬の遊びをふんだんに紹介している絵本です。
ウィリーは、雪がふると大よろこびでそとにとびだします。そして、まいおちる雪をじっと見つめるのです。
雪の美しさは、どんなものにもけっしてまけない。
ウィリーは、そう思っていました……。小さな農村で、生涯を雪の研究と結晶の写真撮影にささげ、ついに世界的な雪の専門家としてたたえられるようになったW・A・ベントレー。
家族の愛情に見守られ、ひたむきに雪を追いつづけたその一生を、静かな詩情に満ちた物語と、古きよき時代の米国を伝える素朴な木版画で綴った心あたたまる伝記絵本です。
やさしい解説を添えたゆきとどいた構成で、米国で高く評価された秀作です。
初雪が降った日、チリとチリリは自転車で森へ出かけました。まっ白な森を進むと氷の扉があり、中に入るとそこには……。人気シリーズ「チリとチリリ」第5弾。別世界のような雪の森での体験を描いたほっこりあたたかい物語。
もともとは、戯曲の物語「雪の花」の絵本化です。
おおみそか、1年の最後の日、森の動物たちは、もみの木を飾り、新年を迎えます。クマくんがきていないことに気づいて家にいってみると、熱を出して寝込んでいました。「こんなに高い熱だと『雪の花』がなくては助からんよ」と、キツツキ先生にいわれたハリネズミは、どこに咲いているかもわからない「雪の花」を探しに森に駆けだしていきました。
雪の森をどこまでもいくハリネズミ。松の木のおばさんが教えてくれて、森の奥の泉の中にとうとう雪の花を見つけます。ところが、どうやっても花をとることができません……。
美しい冬の森と魅力的なハリネズミをロシアの画家が描き下ろした日本オリジナルの絵本です。
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