胎教にもおすすめ。妊娠中、おかあさんになる前に読みたい絵本5選
おなかの中にいる赤ちゃんに絵本を読んであげる時間。喜びとともに様々な不安ともたたかっているプレママだからこそ、そんなゆったりとした時間に大きな意味があるんだと思います。
赤ちゃんも、おなかの中できっとママの声をしっかりと受け止めているはずです。
おなかの赤ちゃんと一緒に、心穏やかな絵本の時間を楽しんでくださいね。
まだ見ぬあなたがどのくらい好きかっていうとね…
チビウサギがベッドへ眠りに行く途中、デカウサギにきいてみたくなりました。
「どんなに、きみがすきだか あててごらん」
「こんなにさ」と腕を思い切り伸ばすチビウサギに、「でも、ぼくはこーんなにだよ」とデカウサギ。
お互いにどんなに好きかを比べあいます。
何度も比べあったところで、もうチビウサギは眠くて何も思いつかなくなり、
「ぼく、おつきさまにとどくぐらい きみがすき」といって目をとじます。
デカウサギはチビウサギを木の葉のベッドに寝かせると、おやすみなさいのキスをして、
「ぼくは、きみのこと、おつきさままでいって・・・かえってくるぐらい、すきだよ」
「うまれて はじめて てらしたのは、うまれて まもない あかちゃんと、しあわせそうに わらっている かぞく。 オレンジいろの 小さな火が、くらいへやを いっしょうけんめい あかるくします」
女の子が生まれたとき、ろうそくは初めて火を灯されました。
それからは、いつも大切な時間に、家族はろうそくに火を灯しました。ろうそくは、家族の幸せな時間を照らし、女の子がつらいときにはよりそうあかりになり、その小さな火で女の子と家族を見守り続けたのです。思い出の数が増えるごとに、ろうそくは溶けて小さくなっていきました。
やがて女の子が大人になると、今度は女の子の新しい家族を照らしました。しかし時の流れとともに、ろうそくは使われることがなくなっていきます。
暗闇に灯るやさしいろうそくの光。ちらちら揺れる炎の動きは、語りかけると首をふったり、うなづいてくれているよう。女の子にとってろうそくは、いつも心強い味方でした。ろうそくに照らされた女の子の顔は、どの時代も柔らかなオレンジ色に包まれ、幸せそうです。
女の子の時間を照らしてきたろうそくの光は、いつしか、いのちの灯りと重なっていき・・・。
ぬくもりのある絵と叙情的な言葉が、優しく心に触れる、ろうそくのあかりのように心に灯る一冊です。
大人の方にもおすすめしたい絵本です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
あかちゃんが生まれてくる神秘を堪能
ドラマチックな赤ちゃん誕生の絵本。愛情をこめた美しい絵と、簡潔な文章で、胎内での赤ちゃんの成長を、そのはじまりのはじまりから、日を追い月を追って正確に伝えます。
美しい☆
この絵本はかなり古いものですよね。
でも、こうして読み継がれているという事実。
今は、おなかの赤ちゃんを3Dや4Dで見ることができる時代なんだそうですが、この絵本は神秘的でいのちの不思議を心ゆくまで堪能できる一冊です。
個人的にはリアルな画像より、この絵本のように美しい挿絵のほうが好きです。
表紙の赤ちゃんの笑顔は最高に美しく、かわいらしい。
まるで天使ですね。
子どもたちにもおなかの中でのと赤ちゃんの成長ぶりがよくわかり、また、どれだけ愛されてこの世に誕生したのかがわかる素晴らしい1冊です。
(ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳、女の子5歳)
これからうまれてこようとしている我が子のことを思って
「ぼくは、ママをさがしているの。かみさまが、 『うまれていいよ』っていってくれたから・・」 クマくんやぶたくん、ほかの動物たちはみんなママと一緒です。 ぼくのママは、どこにいるの? 「あなたは、世界でたった一人のかけがえのない存在。 うまれてきてくれて、ありがとう。」絵本を通じて、親から子へメッセージを伝えることで、子どもの自己肯定感を育み、かけがえのない命の誕生を親子で喜びあう絵本。
〈著者メッセージ〉
難産だった息子の誕生をきっかけに 生まれた物語です。わが子がうまれてきてくれた喜びを、 たくさんのパパ、ママ、子どもたちに届けられたら嬉しいです。
家族みんなで語りかけてあげたい言葉
「みんなで あなたを まって いたとき くうきは すんで かがやいて いました」
あなたがうまれてくるのを、家族みんなが待っていました。
部屋の準備をして、ベッドを整えて。人形やおもちゃもあなたを待っています。
そして、とうとうその時がきて・・・。
優しく語りかけるような文章に、あたたかな色合いの水彩画。
あなたを待っているのはうさぎの家族。兄弟やじいじ、ばあば、おじちゃんにおばちゃん。
どこまでも穏やかな空気に溢れていて、読んでもらっている子の幸せな気持ちが伝わってくるようです。
愛情に溢れたこの一冊を、ぜひ親子で共有してみてください。
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