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ふかふか「ふとん」の絵本

毎日寒いですね。おふとんからなかなか出られない季節です。ふわふわ、フカフカ、ぬくぬく…おふとん大好き! 
「朝起きて寒い日は、一秒でも長くおふとんの中にいたいよ」
そんな、おふとんが好きな子どもたち(大人も?!)が喜ぶ「おふとん絵本」を集めてみました。

 

パジャマを着て、部屋を暗くして、温かいおふとんに入って…「おふとん絵本」をパパママと読む。
子どもたちにとって、こんなに贅沢で幸せな時間はありませんよね。

おふとんかけたら…どうなるの?

おふとんかけたら

たこさん、まめさん、ソフトクリームさんにトイレットペーパーさん......。ページをめくっておふとんかけたら、 どんなねぞうになるのかな? 登場するみんなのゆかいなねぞうに、おやすみ前に親子でいっしょに大わらい。 
「だるまさん」シリーズかがくいひろしによる絵本。 

寝る前にぴったり (みんなの声より)

 

1歳10ヶ月の息子に。
かがくいさんの柔らかい線で描かれた
やさしいたこさん、ソフトクリームのそふとさん、
お布団に入ると・・・?!

 

ただただお布団に入ってぬくぬくしている様子が
描かれているシンプルな内容なのに、
息子はページをめくるたびにニコニコ。
自分も毛布にくるまりながら読んでもらうのが好きなようです。

 

お昼、夜と、寝る前の読み聞かせにぴったりの絵本です。

 

(空色のかわうそさん 30代・ママ 男の子1歳)

「しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん。あさまで よろしくおねがいします」

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん

「しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん。あさまで よろしくおねがいします」夜、眠りにつく前のひととき。男の子は「おしっこがでたがりませんように」「おっかないゆめをみませんように」……と、しきぶとん、かけぶとん、まくらたちに、そっとお願いをします。すると彼らは「まかせろ、まかせろ」と男の子を優しく、暖かく、包み込んでくれるのでした。

今までなかった視点(みんなの声より)

 

毎日、必ずつかう寝具。
使わない日は絶対にないのに、
そういえばこんな風に、
寝具たちが守ってくれてると思ったことはなかったなぁ。

 

おねしょをしませんように、
冷えた手足を、あたためてください、
わるいゆめを、みませんように。

 

おふとんたちは全力で、
寝てるわたしたちを、まもってくれてるんですね。

 

今日からは娘と一緒に、
「いつもありがとう、
 今日も、いいゆめをみせてくださいね。」って
まくらさんにお願いしてみようかなと思いました。

 

(ムスカンさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子3歳)

ありとあらゆる「ふとん」が登場!!どれが一番気持ちいい?

ぼくのふとん

ふかふかふとんにはいったら、おやすみなさいではあいい気持ち。でも、ちょっとまって。毎日おんなじふとん。

 

たまにはちがうふとんで寝てみたい。
例えば、座れるいすぶとん。これなら起きてる間でも、ふとんにつつまれいい気持ち。
宙吊りぶとんは、どうだろう。ゆらゆらゆれていい気持ち。寝返りうって落っこちてもふとんがあるから大丈夫。 
ドーナツぶとんにふとんカー、うちゅうぶとん、あるくふとん、こんぶとん、てじなぶとん、マシュマロぶとん……まだまだ欲しいなこんなふとん。 
ふとんをどんどん積み重ね、ふとんのおやまのできあがり。と、思ったら、ふとんのなかみがとられてる! ふんわり白ひげく黒いかお、きっとあいつがはんにんだ。隠れたあいつをみつけだせ! 

きょうだい皆で大興奮(みんなの声より)

 

細かく描かれたイラストが楽しい「しごとばシリーズ」と同じ作者さんの絵本ということで興味を持ちました。
予想以上の楽しさで、子どもたちは大興奮。4歳、6歳、9歳の子供たちがみんなで絵本を囲んで、キャッキャ、キャッキャと笑いながら読んでいます。
「ドーナツぶとん」や「ふとんカー」など、いろんな形のふとんが登場。子どもたちは「ふとんスライダーがいい!」などとお気に入りのふとんを探して喜んでいました。
ふとんの中身を盗んだ、しろひげにくろいかおのひつじを、ページの中から探すのも楽しかったようです。
表紙の見返し部分にまで、たくさんのお楽しみがあって、大満足の一冊でした。
シリーズで、ふとんの他にも『おふろ』と『トイレ』があるようなので、探して読みたいと思います。

 

(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子6歳、男の子4歳)

「ぼくのふとんは ねこでできている」…えっ??

ぼくのふとんは うみでできている

「ぼくのふとんは うみでできている」
魅力的なはじまりのフレーズ、どんな夜の世界が広がっていくのでしょう。
読む前からドキドキしてしまいます。

今日はねこのシロと一緒に寝る。
ザーン ザーン ぐう ぐう ぐう
ザーン ザーン ぐう ぐう ぐう
気がつくと、ぼくもシロも深くて広いうみのふとんの中。
泳ぎが得意なシロの後ろについていくのは小さな貝殻。
おはよう。目が覚めるとシロのまわりにいたのは・・・!?

こんな日もあります。
「ぼくのふとんは ねこでできている」
もぞ もぞ もぞ ぐう ぐう ぐう
これは気持ち良さそう!
あまーい香りがしてきて目が覚めると、朝ごはんは?

これはいいな!
「ぼくのふとんは パンでできている」
少しかじったりしても大丈夫。ふかふか、むしゃむしゃ。
だけど、大きなぞうさんがぼくのふとんを食べちゃって・・・。

気持ちの良い眠り、あたたかなおふとん、深くて長い夜の世界。
そして感動的な朝、美味しい朝、幸せな気持ちの朝。
夢の世界と目覚めの行ったりきたり。
その不思議な時間の流れ、つながり、広がりが、伸びやかに、自由に、時には印象的に描かれています。

作者は絵本『オオカミがとぶひ』での鮮烈デビューが話題となったミロコマチコさん。
ミロコさんの描く迫力のある動物たちの絵が大好きなのですが、今回は「ぼく」の眠る時、目覚めの時の少し遠慮がちな微笑みに心を持っていかれちゃいました。可愛いのです。こねこ達に見つめられる場面もたまりません。

明日はどんな夢の世界が待っていて、どんな目覚めがあるのでしょう。
子どもたちの想像力が心地よく刺激されそうな、楽しくて素敵な絵本です。

 

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

ふんわり ふかふか おふとんかけて…

おやすみなさい

さあ、ねるじかんですよ。
ふんわり ふかふか おふとんかけて・・・

おもちゃもいっぱい!まだまだ遊んでいたいけど、ねるじかんになっちゃった。
そんな子どもたちでも、やさしくおふとんをかけられたら何だか眠たくなっちゃうよね。
それはきっと、くまさんやうさぎさんたちも同じはず。

この絵本は、読んでいる子どもたちがみんなにおふとんをかけてあげることができる、しかけ絵本なのです。
ねる時間になったくまさんに、ページをめくってふんわりおふとんをかけてあげてくださいね。
おもちゃもしっかり片付けます。すると・・・ほら。くまさんも目を閉じてすやすやすや。
「おやすみなさい」
うさぎさんやぶたくんたちも同じように、ねるじかん。おふとんかけて。
「おやすみなさい」

ちょっとお姉さんやお兄さんになってみたいおとしごろ。
そんな子どもたちにはぴったりなこの絵本。でも、けっこうさまになっているみたい?
それもそのはず。いつもママやせんせいにしてもらうから、どんな風にしたら嬉しいのかよくわかっているんですよね。優しい顔になっていますよ。

さあ、今度は子どもたちもねるじかん。
ふんわり ふかふか おふとんかけて・・・
「あっ!ちょっと まって」
最後はみんなでぐっすりおやすみなさい。いい夢見てね。

 

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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