3歳の子と読みたい絵本PickUp!
子どもに絵本を選びたい、お孫さんに絵本をプレゼントしたい。でも、どんな絵本を読んでいいのかわからない……そんなお悩みを持つ方は多いですよね。
そんな時、セレクトの大きな目安となってくれるのが年齢です。子どもたちは成長に伴って楽しみ方も変わってきます。では、実際に3歳の子にはどんな絵本が喜ばれるのでしょう?
【3歳】お気に入りの絵本を何度でも!
ようこそ!お話の世界へ
シンプルなストーリーが理解できるようになり、いよいよ楽しいお話の世界の入り口に!とにかく作品は種類もタイプも豊富に揃っています。お話の長さには関係なく、お気に入りが見つかったら何度でも読んであげてくださいね。
そこで、絵本ナビがお薦めしているのが「絵本・児童書セット~絵本ナビベストセレクション~」。
年齢別に厳選した絵本・児童書を毎月お届けしている「絵本クラブ」の配本リスト作品をセットにしたシリーズです。各年齢・学年ごとに読んでおきたい作品を選書し、シリーズ化しました。
どれも自信を持ってお薦めしたい作品ばかり。そこで、3歳向けベストセレクションの中から3冊ずつピックアップしてご紹介したいと思います。
「3歳の子と読みたい絵本ベストセレクション」よりこの3冊!(1)
三びきのやぎのがらがらどん
三びきのやぎ、名前はどれも「がらがらどん」。
山へ草を食べに行く途中、谷川が流れているので、小さなやぎから順番に橋を渡ることにしましたが、橋の下には恐ろしい化け物の「トロル」がいます。
やぎが橋を渡ろうとすると、「ひとのみにしてやろう」とおそいかかりますが……。
本作を語る上でまず外せないのは、化け物「トロル」の恐ろしさです。巨大な顔にはぐりぐりと大きな目が光り、天狗より長く太い鼻がそびえたっています。ぽっかりと空けた口にはするどい牙が見え、毛の生えた大きな手がこちらに向かってくる……! 赤茶色と黒がベースになった色合いもまた恐ろしく、目をそむけたり泣き出してしまうお子さんも多いことでしょう。
そんな恐ろしい化け物を迎え撃ったのは、小さなやぎたちの機転と、大きなやぎの強さと勇敢さ。まるで親子が力を合わせて、大きな困難に打ち勝ったように思いませんか?
さわやかな草場で三びきが仲良く草を食べるラストシーンが、その絆を一層深めてくれることでしょう。
そして、1965年に翻訳出版された本作では、古典の翻訳絵本ならではの表現も楽しむことができます。
例えば
「あるとき、やまの くさばで ふとろうと、やまへ のぼっていきました」
という一文。
この後も「やまへ ふとりに いくことろです」という表現が出てきて、「食べにいく」という意味だというのはわかりますが、これを敢えて「ふとりにいく」と表現するその直接的な手法に、古典作品の力を感じます。他にも「古典作品ならでは」と感じる表現を、ぜひ探してみて下さいね。
チョキン、パチン、ストン。
はなしは おしまい。
(洪愛舜 編集者・ライター)
ぐるんぱのようちえん
ぞうのぐるんぱは、行く先々でとてつもなく大きなものばかり作って失敗ばかり。でも、最後につくった幼稚園は大成功。子どもたちが大喜びすることうけあいの絵本。
大人になって読み返してみると
わたしが幼い頃、すきだった絵本の1冊です。
特に、ぐるんぱが大きな靴をつくっている場面と大きなお皿をプールにして子ども達があそんでいる絵は鮮明に覚えていました。
娘が生まれて絵本と触れ合う機会が多くなった今、書店でふと目にとまり娘のために購入しました。
懐かしい。でもそれだけじゃない。と思いました。
昔は感じなかった感情が溢れてきました。
これはぐるんぱの『自分さがし』の物語なんだ。
ぐるんぱは自分がどう生きるかわからない、考えない、行動できない。
仲間に背中を押されてやっと一歩踏み出す。
そのあと、ぐるんぱはいろいろなことを体験していく。
失敗を繰り返して、それでも次へすすんでいく。
最後にぐるんぱは気がつく。
今までやってきたことは決して無駄じゃなかった。
全てに意味があったんだ!
なんだか人生がこの絵本の中にあるような気がしました。
娘は、昔のわたしのようにただ物語を楽しんでいますが、
いつか、娘なりの解釈でぐるんぱの人生を読んでほしいと思いました。
(みいここさん 30代・ママ 女の子3歳)
おおきくなるっていうことは
子どもはみんな、「大きくなったね」と言われるのが大好き。でも、「大きくなる」って、どういうこと? 背が大きくなること? 年が大きくなること?
この絵本では、「大きくなるってどういうこと?」という疑問について、子ども自身にとって身近な事例をいくつも挙げて答えていきます。
例えば……
「おおきくなるっていうことは ようふくが ちいさくなるってこと」
「おおきくなるっていうことは まえより たかいところに のぼれるってこと」
「おおきくなるっていうことは ちいさなひとに やさしくなれるってこと」
など、子ども自身が自分の「心と体の成長」を実感できる内容がたくさん登場します。
シンプルでまっすぐな言葉と、やさしくてユーモラスな絵が、心にすっと入り込んできます。
昨日より今日、今日より明日、心も体もぐんぐんと成長している子どもたち。
この本は、読むたびに親子で新しい発見と出会えます。子どもはきっと、「あ、これもできるようになった」「この意味がわかった」と思うでしょうし、親もきっと「あの頃はこれができなかったのに大きくなったなぁ」と感じるでしょう。「これはまだできない」と思うこともあるかもしれません。でも、そう意識することもまた、ひとつの「成長」ですね。
お誕生日のお祝いにはもちろんのこと、進級や新学期の節目、そして何気ない日々の中でも、ぜひ親子で読んで「成長」を感じてもらえたら嬉しいです。
(洪愛舜 編集者・ライター)
子どもに絵本を選びたい、お孫さんに絵本をプレゼントしたい。でも、どんな絵本を読んでいいのかわからない……そんなお悩みを持つ方は多いですよね。
そんな時、セレクトの大きな目安となってくれるのが年齢です。子どもたちは成長に伴って楽しみ方も変わってきます。では、実際に3歳の子にはどんな絵本が喜ばれるのでしょう?
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