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子どもの発想力がぐんぐん伸びる! 絵本『コップってなんだっけ?』

はじめて学ぶ「デザイン」の絵本

「コップって何だか知ってる?」

子どもたちに聞いてみたら、なんて答えるでしょう?

「コップが何かなんてもう知ってるよ!」

そう思うかもしれません。

飲みものを飲む容器? 家にある食器の種類?

持ちやすくて、底が平らで、テーブルに置けて…。

だけど、見方をちょっと変えて、想像してみましょう。

ちょっと見方を変えるだけで……?

コップってなんだっけ?

見方を変えるだけで、発想力がぐんぐん伸びる! 全世界注目のデザイナー、デザインオフィスnendo佐藤オオキが初めて描いた、楽しく読めて、これからの時代に必要な考え方が身につく新感覚絵本。「アナザースカイ」(日テレ系)、「プロフェッショナル仕事の流儀」(NHK)でも大反響があった、「佐藤オオキの頭の中」がこの1冊でわかる!

『コップってなんだっけ?』ってどんな絵本?

ちょっと、カフェオレでも飲んで、ひとやすみ。

あれ? スプーンがないの?

スプーンがなくても、コーヒーとミルクを上手にまぜるには……。

えーっと…、コップが、こんな形だったらどう?

あーあ、コップの飲み物が、こぼれるのって嫌になっちゃう。

こぼれないコップってないのかなあ。

「くち」が小さければ、こぼれにくいよね。

えーっと…、コップが、こんな形だったらどう?

発想力が伸びる!

身の回りにあるものを、ちょっと違う目線で見てみる。

絵本の中でコップはどんどん形を変えて、「これじゃ、飲めないよ!」と笑ってしまうコップになっちゃったり。だけど、想像で思いっきり形が変わっていくコップ、なんて面白いんでしょう。

コップってこういうものでしょ? という「ふつう」を疑って自由に発想することで、「コップ」が無限に進化することを教えてくれます。

「デザイン目線」が身につく!

本書は、全世界注目のデザイナー、デザインオフィスnendo代表の佐藤オオキさんが初めて手掛けた絵本。「世界がもっとも仕事をしたがるデザイナーの一人」と言われる佐藤さんが、どのように日常からアイディアを生み出していくのか、楽しみながら、そのヒントを教えてもらえる絵本です。

佐藤オオキ

デザイナー。デザインオフィスnendo代表。
1977年カナダ生まれ。2000年早稲田大学理工学部建築学科首席卒業。2002年同大学大学院修了後、デザインオフィスnendo設立。「小さな“!”を感じてもらうこと」をコンセプトに、東京・ミラノ・シンガポールを拠点として、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックと多岐にわたってデザインを手掛ける。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」(2006年)、「世界が注目する日本の中小企業100社」(2007年)に選ばれる。また、Wallpaper*誌(英)、ELLE DECO International Design Award、Maison et Objet(仏)にて「Designer of the Year」を受賞。代表的な作品は、ニューヨーク近代美術館(米)、ヴィクトリア&アルバート博物館(英)、ポンピドゥー・センター(仏)など世界の主要な美術館、博物館に収蔵されている。著書に『問題解決ラボ』(ダイヤモンド社)、『ネンドノカンド』(小学館)、『佐藤オオキのスピード仕事術』(幻冬舎)、『ウラからのぞけばオモテが見える』(日経BP社)などがある。これまでに出演したテレビ番組は、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)、「SWITCHインタビュー 達人達」(NHK Eテレ)、「アナザースカイ」(日本テレビ系列)、「オドモTV」(NHK Eテレ)など。そのいずれもが大きな共感を呼んでいる。

あとがきより、佐藤さんによる「お父さん・お母さんへのメッセージ」を一部引用してご紹介します!

自分にとってデザインとは、日常のちょっとした不便を見逃すことなく、それに対する新しい解決策を見つけることです。

――

この本に登場した、たくさんのコップたちを眺めつつ、「このコップが好き!」「もっとこんなコップもできるんじゃない?」なんて会話が親子で盛り上がれば、とてもうれしいです。

最後にひとつだけ。お子さまが思いついた変なアイデアもどんどん歓迎してあげてください。だって目線は「人と違う」ことが正解なのですから。

こんなコップ、あったら面白いかも? こんなコップ、便利かも?

いろんなコップを考えてみるだけで、

「あれ? コップってなんだっけ?」

頭がぐにゃぐにゃになったらしめたもの!

新しいアイディアって、こういうところから生まれるんですね。

気鋭のデザイナーさんの頭の中を覗いているような、贅沢な一冊。日常の視点をちょっと変えるきっかけをくれる、子どもはもちろん大人にもおすすめの絵本です。ぜひ、親子で「デザイン」の世界を楽しんでみてくださいね!

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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