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10代にこそ読みたい絵本って……?『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』

一生ものの絵本に10代で出会おう

絵本は、小さな子どもたちのためのもの。そう思っている方が多いかもしれません。最近は大人のための絵本が話題になったりしますが、10代のヤングアダルト世代にこそ読んでほしい、たくさんの優れた絵本作品があるんです。今回ご紹介する『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』は、まさに10代のための絵本ガイド。多感な心に響く良質な絵本100冊を、ぎゅっと1冊にまとめて紹介してくれる充実のガイドブックです。

『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』ってどんな本?

・「アート」「恋愛と友情」「生と死」…、ジャンル別に多彩な絵本をラインナップ

1章        ぐっとくるアート

2章        ナンセンスにハマる!

3章        私は私…だよね?

4章        どっちも大切。恋愛と友情

5章        家族の中の居場所

6章        今なにを感じてる?生と死

7章        私たちの平和と戦争

8章        ヒトにもモノにも歴史あり

9章        自然という贈り物

10章     一生ものの物語を探して

全10テーマの絵本、100冊+9冊が、章立てで紹介されます。それぞれの視点で選書された絵本たちは、気になる章や作品から読んでも、順に読み進めても、きっと特別な一冊との出会いが待っています。

厳選した絵本をフルカラーで紹介

・絵本に携わるプロ14人がセレクト!

監修は、翻訳家の金原瑞人さんと、作家の ひこ・田中さん。

金原瑞人(かねはらみずひと)

1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、YA(ヤングアダルト)小説、一般書、ノンフィクションなど500点以上。訳書に『不思議を売る男』『青空のむこう』『さよならを待つふたりのために』『月と六ペンス』、エッセイ集に『サリンジャーに、マティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』など。

 

ひこ・田中(ひこたなか)

1953年大阪府生まれ。児童文学作家、評論家。長編作品に『お引越し』『ごめん』『なりたて中学生』(第57回児童文学者協会賞)。幼年童話に「レッツ」シリーズ、『ハルとカナ』『サンタちゃん』。絵本に『ひっつきむし』『へたなんよ』。評論に『大人のための児童文学講座』『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』などがある。

紹介されている絵本は、金原瑞人さん、ひこ・田中さんをはじめ、評論家、作家、翻訳家、書店員、編集者など、さまざまな形で絵本に携わる14人が、独自の視点でセレクト。選書者の執筆による鮮やかな切り口の紹介文やコラムも、読みごたえたっぷりです。

・ロングセラーから新しい絵本まで、幅広く紹介

名作・ロングセラーから2017年刊行の絵本まで、10代に響く絵本が幅広く紹介されています。大人も一緒にハマりたい絵本がずらり。どんな絵本がセレクトされているか、実際に手に取って見てみてくださいね。

「10代に向けて、なぜ読み物ではなく絵本なの?」そんな疑問に、ひこ・田中さんはこう答えます。

絵本の言葉は絵の解説ではないし、絵は言葉の添え物ではありません。どちらもお互いを必要としながら溶け合っています。つまり絵本は、小説とは別の表現方法でできているのです。(ひこ・田中)

(『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』「はじめに」より)

絵本でしか味わえない表現の魅力を、10代の子どもたちに楽しんでほしい、そんな思いが詰まっています。

絵本を児童書のコーナーだけに閉じ込めておくのはもったいない。もっとたくさんの人に読んでほしい。そう、このガイドブックは、絵本解放宣言でもあるのだ。(金原瑞人)

(『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』「おわりに」より)

10代で好きになった絵本は、小さな頃に読む絵本とは違う形で、ずっと心に残ります。感動や発見をくれて、縮こまった心を解放してくれたり、一歩踏み出す勇気をくれたり。そんな人生のたからものの絵本を見つける手がかりになるガイドブック。ぜひ、10代の子たちに手渡してあげたい一冊です。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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