子どもの好奇心を刺激して理系脳を育てる、化学図鑑の決定版! 『世界で一番美しい化学反応図鑑』
理系脳育ては、「子どもが『なぜ?』と言うようになったときが始めどき」といいます。早ければ3歳ぐらいから始まる、子どもの「なぜ? どうして?」という疑問の素は「好奇心」。好奇心が芽生えてきた子どもは、身の回りにあるモノやコトに、興味を持ちやすくなるそうです。その興味を刺激して、子どもの好奇心を引き出すのにぴったりなのが、図鑑です。
「3歳で本格的な図鑑なんてまだ早い!」と思っていませんか? 確かに、図鑑に書いてあることを「理解できるのか」という意味では、小学校高学年以上が適正かもしれません。でも「おもしろがって図鑑を見るか」という意味では、見たままを素直に受け入れて、自分で「好き」「きらい」を判断する3〜5歳ぐらいが、図鑑デビューにぴったりなのです。
『世界で一番美しい化学反応図鑑』は、「燃えるもの」や「光るもの」に興味を持ちだしたお子さんにおすすめの、ビジュアル図鑑です。その魅力と合わせて、子どもの好奇心を育てる方法を紹介しましょう。
世界でシリーズ累計150万部、
日本でシリーズ累計30万部を突破!
元素3部作の最終章が登場
『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』で見せた圧倒的なビジュアルと軽妙な語り口で科学好きをわかせたセオドア・グレイの元素3部作に待望の3巻目が登場。
本書では、分子が反応を起こす中でどのようにくっついたり離れたりしてこの世界を形作り、私たちが存在することを可能にしているのかが解き明かされる。
著者が10年をかけて書き上げた『元素図鑑』から始まるユニークで楽しいドラマの華々しい最終章の幕開けだ。
●華麗な写真と魅力的な科学エッセー――セオドア・グレイが作り上げたアートと科学の融合世界は今作でも楽しさ全開!
●『世界で一番美しい元素図鑑』『世界で一番美しい分子図鑑』で見せたユーモアあふれる語り口はそのままに、不思議で複雑な「世界の成り立ち」をわかりやすく解説。
●燃焼、爆発、光合成から、塗料が乾くしくみや植物の成長、水の沸騰まで、興味深い「反応」の数々が登場。
●「エネルギー」や「エントロピー」や「時間」といった化学反応を特徴づける重要な概念をやさしく紹介。
写真の説得力がすごい! 『世界で一番美しい化学反応図鑑』3つの魅力
『世界で一番美しい化学反応図鑑』は、化学にあまり興味がない人が見ても「すごい!」と思うポイントが3つあります。
化学反応の写真が「世界で一番美しい」!
本のタイトル通り、どのページをめくっても写真がキレイ! 下は、花火で使われている「色がついた炎」を説明したページです。炎がこんなにカラフルだなんてビックリ!
あまりにもキレイなので、「どうしてこんなにきれい色になるんだろう?」と理由が気になり、解説文をじっくり読んでしまいます。
ほかにも、花の模様に見える分子構造や、美しい色合いの分子構成図など、美しいパターン画のように見える不思議な写真が満載です。
こんな風に、写真を見るだけで「なぜ、なに?」という好奇心がわいてくる題材なので、特別な知識がなくてもだいじょうぶ。
キレイな写真があると、教科書の化学式で読むだけよりもずっと印象に残るはず! パラパラと本をめくって、目についた写真があったらそこを読むという風に、自由に気ままに楽しめます。
作者セオドア・グレイさんの解説文が楽しい!
作者のグレイさんは、化学実験が大好きなサイエンスライターです。ライターになったきっかけは、本物の元素を、元素周期表の通りに並べてテーブルにした「元素周期表テーブル」を作ったことだそうです。
2002年、自作の「元素周期表テーブル」が、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる「イグ・ノーベル賞」を受賞します。そしてそのテーブルの噂を聞きつけた、「Popular Science」誌の編集長から連載記事の執筆を依頼され、ちょっと過激な実験を始めたそうです。
「自分がおもしろくて、魅了されることが好き」というグレイさんの解説は、実験を思い立った理由から、実際に実験をしてみて大変だったことなど、まるで読者もその実験に立ち会っているような書き口で楽しませてくれます。
例えば下の写真、なんの実験写真かわかりますか?
実はコレ、純粋な塩素とナトリウムから「塩」を作り、ポップコーンに味付けをしたという、作者セオドア・グレイさんの夢の一枚。
塩を作るには、「塩水を煮詰めて結晶化させる」方法をとるのが一般的です。ところがグレイさんは、ボンベに入った単体の塩素ガス(吸いこむと命が危ない)を、単体の金属ナトリウム(水に入れると爆発する)に吹きつけ、「燃焼」させて精製するという、とんでもなく危険な方法を選んだのです。
この写真のどこに「塩」があるでしょうか? 写真をよく見ると、網袋に入れた大量のポップコーンが吊してあります。実験の目的は、ポップコーンに「塩味」をつけることだったはず。
実は、白い煙の正体が「塩」。こんな形の「塩」なんて、見たことがないですよね。ちなみに、ポップコーンは焼け落ちて食べることができなかったそうです。
ほかにも、身近なものを題材にした実験の写真がたくさん!
「ファンタスティックな化学反応に出あえる場所」の「キッチンで」というページには、砂糖を炎であぶって「カラメル化」させる、おいしそうな写真が。
「退屈な章」の「ラッカー」を説明したページには、紙幣を跡形もなく燃やすマジックの種明かしが載っています。
「おもしろそうだから、自分もやってみたい!」と思うような題材が多いのも、好奇心をくすぐるポイントのひとつ。台所でもできる実験があると知っただけで、化学が身近に感じられそうです。
難しい理論を正確に、できるだけわかりやすく解説!
理論や法則、概念に関しては、たくさんの図や写真を使って、できるだけわかりやすく、丁寧な解説がつけられています。「分子を結合させているのはどんな力?」や「化学反応とは?」といった基礎知識から、超難解な「エントロピー」の概念まで扱っていて、読み応えは十分です。
本格的に勉強をするときにも役立つので、長い期間、繰り返し楽しめる本になるはずです。
日本語版の監修は、国立科学博物館理工学研究部長を務める、若林文高さん。原書の内容をチェックし、英語の文章を日本語にしたときに、化学的な意味合いでおかしなところはないか確認をしています。グレイさんのユーモアあふれる語り口を活かしながら翻訳した文章を、専門的な観点から監修し、間違いのないようにするのはなかなか大変な作業ですが、本書はこうした科学的な裏づけをきちんと行っているので、安心して子どもに手渡すことができますね。
子どもの好奇心を育てる3つのヒント
親が「勉強しなさい」と言わなくても、子どもが自分で学びに向かうようになるには、3〜5歳ごろに芽生える、子どもの好奇心を育てるのがよいそうです。そこで子どもの好奇心を育てる、3つのヒントをご紹介しましょう。
ヒント1●子どもが興味を持ったものを見つけよう!
3歳くらいになると、「好き」「嫌い」がはっきりしてきます。「好き」なものに対しては、ものすごい集中力を発揮して、教えてもいないのにどんどん知識を吸収していきます。それが将来、学びのモトになっていきます。
ヒント2●「もっと知りたい」という気持ちを満たしてあげよう!
興味を持ったら、そのことやものについて「もっと知りたい!」という欲求が出てきます。ここで、図鑑や絵本の出番です! さらに可能であれば、実物を見に行ったり実際に体験したりしてみましょう。
「知りたい」→「調べる」→「実際に見たりやったりする」という経験を繰り返し積むことで、子どもは自分が抱いた疑問の答えを、自分で見つける楽しさを味わいます。これが、子どもが新しい知識を学ぶ姿勢につながっていくといわれています。
ヒント3●たくさんほめよう!
子どもは、自分の好きなことを聞かれると「コレってこうなんだよ!」とうれしそうに説明してくれます。そうしたら、少し大げさなぐらいほめましょう! 大好きな人に「すごいね」「よく知っているね」と言われると、「もっともっと知って、もっともっと話したい」と、子どもの好奇心がどんどん育っていくはずです。
いかがでしたか?
『世界で一番美しい化学反応図鑑』は、先に発売された『世界で一番美しい元素図鑑』と『世界で一番美しい分子図鑑』と合わせた「元素3部作」の最終巻にあたります。
3冊そろえば、すべての物質の始まりである「元素」、その元素が組み合わさってできる「分子」、そして分子同士が結合したり消滅したりする「化学反応」と、化学の世界をひとめぐりするツアーができるので、化学に興味を持ちだしたお子さんへのクリスマスプレゼントにピッタリ! 新入学のお祝いとしても、喜ばれそうですね。
10年の年月をかけ、元素3部作がついに完結!
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