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赤ちゃんがくぎづけ! しゃかしゃか音とキラキラの世界が広がるくもん出版の赤ちゃん絵本

赤ちゃんが“気になる”色は、何色だと思いますか? 絵本作家の新井洋行さんは、子育ての経験の中から「金色やきらきらした色だな」と感じ取り、新生児に近い赤ちゃんでも楽しめる絵本を作りました! ふしぎと赤ちゃんがごきげんになる新感覚の絵本の魅力を紹介します。

白と黒のコントラストと金色で赤ちゃんを刺激する

視力が未発達の赤ちゃんは、“しろとくろ”のようにコントラストがはっきりした絵が大好き。まっくろな中にポンっと明るい色があると、「なにかある!」と気づきやすくなります。

『きらきら』は、顔がある「白い」お星さまの登場からはじまります。まっくろな背景にポツンといる「白い」お星さまはとても目立つので、ページを開くとぱっと目に飛びこんできます。

さらにページをめくると、白だったお星さまが、まぶしいくらいキラキラに輝いた金ピカに変身! 光が反射するたびにぴかぴか輝くので、思わず目を細めてしまうくらいです。

 

こんな風に「なにかあるぞ」と思うページと、「やっぱりあった!」と絵の存在がより際立つ金ピカのページが交互に出てくる構成は、まるで「いないいないばぁ」遊びのよう。その証拠に、赤ちゃんの目は金ピカのページにくぎづけに!

 

実は赤ちゃんに関する研究によって、生後7〜8ヶ月の赤ちゃんは、光沢感があってきらきらした「金色」が好きなことがわかり、新井さんの鋭い感性が間違っていなかったことが実証されたのです。

赤ちゃんが絵本をじっと見つめるしぐさは、視覚が刺激されている証拠。特に「人の顔」は、生後間もないころから認識しているといわれ、赤ちゃんが大好きなもののひとつです。

文章も、声に出して読むのが楽しくなる擬音がいっぱい登場します。「きらーっ!」や「ちか ちか」、「ぽんっ! ぽぽぽんっ!」という元気な音といっしょに金色のページが登場すると、そのきらめきを目にした大人もテンションアップ!

 

さらにモノトーンのページと金色のページを交互に見続けていると、目がチカチカしてオデコの上あたりを刺激されるような感覚を覚えることも。ひょっとしたらこれが、赤ちゃんが日々世界から受けている「光の明暗」の刺激なのかもしれません。

こんな風に『あかちゃんごきげん きらきら』は、大人が赤ちゃんの世界をちょっぴり味わうことができる、不思議な絵本でもあるのです。

“動くビーズ”から目が離せない! 音もいっしょに楽しめる絵本

きらきらと並んで赤ちゃんが大好きなのが「動くもの」です。一般的に、赤ちゃんは生後3ヶ月くらいになると周囲で動くものを目で追うようになり、4ヶ月くらいで赤・緑・青・黄色などの色がわかるように。さらに「顔」の形に近いことから、一番に「丸い形」に反応するようになります。

そんな赤ちゃんが大好きな色と形、そしてビーズが入ったラトルで赤ちゃんを楽しませてくれる、新感覚の絵本が『あかちゃんごきげん♪しゃかしゃか』です。

音が出るラトルは絵本にピッタリと組みこまれていて、ページをめくるといろんな物に変身します。ぞうさんのボールやアメ玉、お花にも!

 よく読むと、それぞれ擬音も違います。「しゃらん しゃらん」、「ころん ころん」、「ぱっぱっぱ」など、どんな風に動かしたらそんな音になるのか、大人も夢中になって絵本を動かしてしまいます。これなら、赤ちゃんといっしょになって楽しめますね。

ページをめくるたびに、ラトルのビーズがしゃかしゃかと音を立てて動きます。すると赤ちゃんは「あ!」と気づいたように、指をさす反応を見せてくれました。

 

まだ言葉をしゃべることができない赤ちゃんの世界は、大人にとっても未知の世界です。でもさまざまな研究により、赤ちゃんの色の感じかたや音の聞こえかたが、少しずつ明らかになってきています。

絵本の監修をした山口真美先生は、中央大学の赤ちゃんラボで、赤ちゃんの視覚を通した脳の発達を研究している教授。赤ちゃん絵本の新定番となった新井洋行さんの『しろとくろ』『カラフル』『せん』(すべて岩波書店「すこやか あかちゃん えほん」シリーズ)や、累計30万部の大ヒット絵本「あかちゃんがよろこぶしかけえほん」シリーズ(ほるぷ出版)などの監修も手がけています。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=402&pg=1 山口真美先生のインタビュー記事はこちら

「赤ちゃんを楽しませたい」という純粋な思いと、新井さんの鋭い観察眼と感性から生まれた新作絵本。視力も聴力も発達途中の3~4ヶ月赤ちゃんから楽しめる工夫がつまっていますので、親子で「赤ちゃんの世界」を共有してみてくださいね。

新井洋行さんのインタビュー記事はこちら

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