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6月21日は父の日! 絵本を読んで『おとうさん だいすき!』って伝えよう。

みなさんは、お父さんに「大好き!」って伝えていますか? 普段から伝えている? 最近、あんまり伝えていない?
子どもたちはいつも「お父さん、大好き!」。それは、人間だけでなく、動物の子どもたちもきっと一緒。
今回は6月21日の「父の日」にピッタリな「お父さん大好き!」がたくさんつまった絵本をご紹介します。

お父さん自慢したくなる!『おとうさん だいすき』

動物たちはお父さんのどんなところが好きなのかな?

おとうさんだいすき

「ぼくのお父さんはね……」森の朝は、どうぶつの子どもたちの自慢話でにぎやか。でも子ぐまだけはションボリ。父と子の心の交流を優しく温かく描きます。物語絵本。

魅力① お父さんを誇らしく思う気持ちがあふれている絵と文章

ゾウやカバ、シマウマ、サルなど、動物の子どもたちが集まっておしゃべりに花を咲かせています。
「ぼくの おとうさんはねえ じてんしゃに のるのが とても じょうずなんだ。」
「わたしの おとうさんなんか じどうしゃの うんてんが できるのよ。」
「あーら、わたしんちの おとうちゃんは そらを とぶんだから。ききゅって いうのよ」

どの子もお父さんが大好きなんです。
子どもたちがお父さんの「すごいところ」を言い合う様子はとても微笑ましく、絵本を読んだ子どもも、「ぼくのパパはね……」と、動物たちの真似をして、お父さん自慢することでしょう。
モノクロをベースにした、色彩を抑えたタッチの絵も、よーく見ると、ポイントポイントで細やかでカラフルな色が使われていて、子どもたちの目線をグッと惹きつけてくれます。
この絵本を読んだ後は、お父さんの良いところを子どもからいっぱい教えてもらってください。

魅力② いろいろな乗り物が出てくるので、乗り物好きな子もワクワク!

絵本には、自転車や車だけでなく、気球や巨大客船、飛行機など、たくさんの乗り物が出てきます。しかもその乗り物がどれもクラシカルな雰囲気漂うデザインなんです。(特に、パイプをくゆらせながら自転車を走らせるゾウのお父さんのオシャレなこと!)
乗り物好きな子どもだけでなく、大人の方もそのデザインを見て、ワクワクした気持ちを抱くのではないでしょうか?
でも、子どもたちにとって、「とっておきの乗り物」は、クラシックカーや飛行機ではないんですよね。
絵本を読むと、その「とっておき」が分かります。

魅力③ 40年以上たっても色あせない「文研ジョイフルえほん傑作集」

1974年に創刊され、保育園や幼稚園に通う子どもたち向けて月1回発行された月刊絵本「ジョイフルえほん」。
「文研ジョイフル絵本傑作選」では、「ジョイフルえほん」の中から、特に子どもたちに愛された作品をセレクトして出版しています。過去の傑作選の中には、『かさ』や『りんごがドスーン』など、今もなお愛される名作も数多く出版されています。
『おとうさん だいすき』も「文研ジョイフルえほん傑作選」の一冊です。
これからも多くのご家庭で、子どもたちに親しまれる一冊となることでしょう。

●司修さんメッセージ

地球の運転手

動物たちがそれぞれお父さんを自慢していますが、くまの子のお父さんは何も運転していません。お父さんは「ちきゅうのうんてんしゅ」だとすましています。一体、地球の運転手とはどんなことなのでしょう。くまのお父さんは、たぶん次のようなことを思って言ったのではないでしょうか。
私たちの住んでいる大切な地球を、破壊しないように、また戦争もなく仲良く運転する方法を考えているのだ、と。
私たちも、そのようなこと、またそのほかに考えられる、地球を大事に長く運転する方法を、お子さんたちと話しあってみませんか。
いつの時代も子どもたちもしあわせな時をもてるように。
司修

司修さんプロフィール

1936年生まれ。独学で絵を学び、絵画創作にとどまらず、絵本の原画、書籍の装丁、また小説の執筆にと幅広く活躍する。絵本には、宮澤賢治童話、松谷みよ子、新美南吉らの諸作品の原画のほか、創作絵童話に『はずかしがりやのぞう』(1968)、『ちびっこわにの冒険』(1971)、『おとうさんだいすき』(1995)、『アスカ』(2004)、また歴史絵本の傑作『河原にできた中世の町』(1988)、創作の現場を顧みたエッセイ『絵本の魔法』(2013)などがある。

絵本ナビユーザーの声をご紹介します。

プレゼントです。
図書館で見つけ、主人へのバレンタインデーにわたしと娘からのプレゼントとしてこちらで購入しました。
この本を娘と読みながら、高い高いしたりして遊んでくれたらいいなぁと思います。
わたしも子供の頃は、お父さんが自慢だったように娘もお父さんが自慢になる日が来ると思うと楽しみです。本屋さんで発注不可だったので、こちらで買えてよかったです。
(yukaimoさん)

私も小さいとき読みました
何気なく 図書館で借りた一冊。子供達に読み聞かせるために なんとなく借りた本でした。 家に帰り読んでみると・・・私この本 見たことあったのです。しかもかなり昔。 その時の様子がくる~と思い出されました。きっと母親に読んでもらったのかなあ? なんともいえない ほっこりした気持ちと同時に、とてもうれしかったです。
息子や娘もいつかそんな時がくるのかなあ?
今のうちに たくさん絵本を読み聞かせて、種を蒔いておかなくっちゃ! この気持ちは体験した人しかわかりません。 次はいつ 幼い頃読んだ本に出会えるかなあ。
(ぜんママさん)

きみも、地球の運転手だよ
「地球の運転手」このことばが、この絵本に出てきます。
(車、バイク、船など)何にも運転できない熊のお父さんが負け惜しみで言っているのかなと思ってしまいましたが、「そら、きみも・・・」と言ってお父さんがしてくれたことは・・・とってもステキ!!
この本を寝床で読み始めると、よく(なぜかこの時は)主人も並んで寝て聞いてました。すました顔で(寝たフリ)
読み終わると同時に「おとうさん、だいすき!」と子どもたちが乗っかっていきます。「うわ~びっくりした」なんて言ってるけど、 分かってるのにね。 こうなること。
(このはなみさん)

https://www.ehonnavi.net/special.asp?n=111
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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