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【2021年、ねこの日企画!】出版社イチオシのねこ絵本をご紹介します。

2月22日は……そう、ねこの日!
2020年は、近年稀にみるねこ絵本豊作の年でもありました。2021年もたくさんのねこ絵本が出版されることを願いながら、出版社イチオシのねこ絵本をご紹介します。
ねこを飼っている方はもちろん、ねこを飼ったことがない方も、お楽しみいただける作品ばかり。ねこの日を前に、絵本の中のねこに会いに来てくださいね。

「ねこって、ひまそうで良いな……」そんなイメージが覆される?

ねこはるすばん

にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。とおもいきや……? 猫だってカフェに行くし、身だしなみを整える。──あなたのしらない猫の世界。「ねこがおとなしく、るすばんしてるとおもうなよ」。

飼い主がいないときのねこの姿が明らかに!

ペットを飼ったことのある人なら、誰もが一度は「ねこと変わりたい」「一日中寝ていて、気楽そう……」なんて感じたことがあるはず。この絵本の注目ポイントは、なんと言っても、飼い主が留守中のねこの姿が描かれていることです。

そこには、飼い主の帰りをただ寝て待っている、ねこの姿はひとつも出てきません。洋服ダンスからどこかに出かけたねこは、カフェに寄って、本屋で物色して、釣り堀で釣り糸を垂らして……。自由を満喫しているのです!

 

その姿は、まるで休日のお父さん……(笑)。
結構忙しそうに過ごしているねこの姿を見ていると、人間が留守のときの方が、ねこ本来の姿なのかも……と思う読者も多いのではないでしょうか?

 

ねこ好き絵本作家として有名な、町田尚子さん最新ねこ絵本!

毛の先までリアルで、表情までねこに忠実! なのにどこか人間っぽい。このねこの姿にピンときた方も、多いのではないでしょうか?
『ねこはるすばん』を描いたのは、2020年「MOE絵本屋さん大賞1位」「講談社絵本賞受賞」「リブロ絵本大賞大賞受賞」「みらいや絵本大賞大賞受賞」と、絵本アワード4冠達成の偉業を成し遂げた、『なまえのないねこ』の画家・町田尚子さん。
町田さんご自身もねこ好きとして有名で、ねこの登場する絵本を今までに何冊も出版しています。

町田尚子
1968年、東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業。絵本作品に、『ネコヅメのよる』(WAVE出版)、『さくらいろのりゅう』(アリス館)、『いるのいないの』『あずきとぎ』(ともに京極夏彦 作、岩崎書店)、『おばけにょうぼう』(内田麟太郎 文、イースト・プレス)、『だれのものでもない岩鼻の灯台』(山下明生 文、絵本塾出版)、『たぬきの花よめ道中』(最上一平 作、岩崎書店)、『なまえのないねこ』(竹下文子 文、小峰書店)などがある。

https://www.holp-pub.co.jp/news/n36825.html

ほるぷ出版のHPでは、町田尚子さんのインタビューが掲載されています。

後編はコチラ>>

 

森のように大きな、あるねこのおはなし。

もりねこ

あるところに おおきな おおきな ねこがいました。
ねむっているすがたは まるで 森のようです。
生まれたときは、ふつうの大きさでしたが、どんどん大きくなり、森の木々よりも大きなねこになりました。
そんなねこを、森の動物たちは、怖がり、避けるようになりました。
それから なんねんも なんねんも もりねこは ひとりぼっちでした。

「ひとりぼっちも きらくでいいさ」

ある日、もりねこの背中に、小鳥たちがやってきました。
その後、どんどんいろいろな動物たちももりねこの背中に住み着くようになって……。

ねこは孤独を愛すると思っている人へ。

「自由気ままで、ひとりが好き」そんなイメージを持つねこ。でも、本当は、誰かにそばにいてほしい寂しがり屋かもしれません。この絵本に出てくる「もりねこ」もそう。
「ひとりぼっちも きらくでいいさ」と口癖のように言っていますが、その表情や佇まいから、言葉とは別の感情を持っていることがうかがい知れます。

そんな「もりねこ」の背中に、知らずに巣を作った小鳥の夫婦。
(なんだか うるさいなあ…)そう思いながらも、静かに見守る「もりねこ」。しばらくすると、「もりねこ」の背には、色々な動物たちが暮らすようになります。

しかし、ある出来事がきっかけとなり、再び、ひとりぼっちになってしまう「もりねこ」。大粒の涙をこぼしながら「ひとりぼっちも わるくないさ」と繰り返す姿に、ぎゅっと抱きしめてあげたくなります。
「もりねこ」の周りに、また動物たちが集う日は来るのでしょうか……。続きは絵本を読んでみてくださいね。

ギャラリー「ちいさなつき」のご縁が結んだ絵本。

「ちいさなつき」は、清澄白河駅からほど近い、レトロな建物「清洲寮」の2Fにあった絵本を中心にしたギャラリー。その活動期間は1年ほどと短いながら、オーナーのくさかみなこさんの周りには、多くの絵本作家さんが集いました。
『もりねこ』の画家、品田紗桜里さんもそのひとり。『もりねこ』は「ちいさなつき」での、お二人の出会いがきっかけで生まれた作品です。

くさかみなこ
絵本作家/イラストレーター。宮城県出身、上智大学英文学科卒業。絵本作品に『いちにちパンダ』『よるだけパンダ』(絵/大塚健太 作/小学館)、『なんのたまごかな?』のりものいっぱい』(絵/きむらゆういち 作/東京書店)などがある。

品田 紗桜里
絵本作家/イラストレーター。岩手県生まれ。神奈川県在住。2013年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。ゆうゆう絵本講座にて絵本制作を学ぶ。2020年に「かいじゅうシタムキー」で第10回武井武雄記念 日本童画大賞 ミライ賞を受賞。

『もりねこ』の原画展が開催されます!
日時:2021年3月3日~3月16日 11:00~18:00
場所:子どもの本の専門店 ブックハウスカフェ ギャラリースペース“ガリバー”
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F
URL:https://www.bookhousecafe.jp/

ねこ絵本動画公開中!

いかがでしたか?
2021年もたくさんの絵本のねこたちと出会えますように!
可愛く、一筋縄ではいかないねこの絵本、たくさんチェックしてみてくださいね。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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