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ちょっぴりへんてこでユニーク!真っ赤な「スイカ」が食べたくなる絵本

旅するスイカ、おばけのスイカ、夏に読む摩訶不思議なすいかの絵本

みなさん、スイカは好きですか。

夏といえば、真っ先に思い浮かぶ代表的な夏の果物「スイカ」。スイカの絵本はたくさんあります。真っ赤でジューシーでじゅるりと音をたてて、かぶりつきたくなるみずみずしい「すいか」を表現した絵本。でも、ここではちょっぴり変わったスイカが登場する絵本を中心にご紹介したいと思います。夏の夜にうごめくスイカの大群...ちょっぴりホラーにも感じるユーモアたっぷりのお話や、どこまでものんびりプカプカと夏を満喫しているスイカ。そして極めつけは、なんとおばけの世界の青いスイカ!ご賞味あれ~。

30000個のスイカの大群を夜中に見かけたら...

30000このすいか

山の中の広い畑での~んびりと
おひさまの光をたっぷり浴びて育った見事な「すいか」たち。
その数はなんと30000個。まるまるとしていて美味しそうです。

ある日のこと。
カラスの噂話を耳にしたすいかは
驚愕の事実を知って気絶しそうになります。

「ねえ。みんな きいた?わたしたち たべられるんだって!」

それはたまったもんじゃないと、すいかたちは夜中に脱走を企てます。
静かな月夜です。
真夜中の山の道路をごろごろごろ ごろごろごろごろ。
30000個のすいかがごろごろごろ逃げているんです。
なんという迫力!なんという光景なんでしょう。
朝になっても、すいかはひたすら山道を登っていきます。
峠にたどり着くと、すいかは初めて海をみました。

そして海の中に吸い込まれるように沈む美しいおひさまに魅せられ、
すいかたちは、峠からごろんごろん、どどどどどどと
転げ落ちていきました。
30000個の真っ赤な実が割れて砕け散ってできたすいかの赤い池。
動物たちがいいにおいに集まって寄ってくると、びろびろびろーん!!
ああ!なんてこと?!とんでもないことに。どうなるの~。すいか・・・。

最初から最後まで、「?」「??!」「???!!」と
驚愕の展開に口がひらきっぱなし。
あきびんごさんのユーモアたっぷりのすいかのお話。
今まで聞いたことも見たこともない不思議ワールドに圧倒されっぱなしです。
もう、理屈じゃないんです。
この衝撃は読まないと伝わりません。
30000個のすいかの甘い香りまで
匂い立つような視覚的刺激と爆発するナンセンス!
この夏、是非とも体感してください。
子どもたちの反応、気になりますねぇ。

 

(富田直美  絵本ナビ編集部)

見ているだけで気持ち良い。スイカになって海を漂流

すいかのたび

すいかがゆらゆらと旅をしていました。
ラッコはまくらにして ちょっとおひるね、
タコはペタリと抱きつき ひとやすみ。
では、アザラシはどうしたでしょう?


すいかは、
ただゆらゆらしているだけ。

ぷかぷかいい気分。
ゆらゆらいい感じ。
すいかといっしょにたびをしたくなる。
そんな味わいがある絵本です。
 

ゆうれいとすいかの組み合わせがたまらない1冊

ゆうれいとすいか

こんなおばけなら、会ってみたい
この絵本と出会ったのは、主人が町の図書館で借りてきたのがきっかけです。なんと言っても、おばけの世界の青いすいかを食べると、さむ~っくなっちゃうところと、おばけがところてんを作る道具から、ニュル~っとたくさん出てきて、蚊をパチン、パチンと採るところが、さいっこうにおもしろい!!家族みんなで、こんなおばけに会ってみた~い、と大人気な絵本です。このおばけの絵本がきっかけで、我が家の本棚は、おばけの本がたくさん増えました(*^o^* )
(りとはさん 30代・山梨県 女の子7歳、男の子4歳、女の子3歳)

やっぱりスイカはこうでなくちゃ!みんなで食べるスイカはやっぱり美味しい

すいかのめいさんち

この絵本は神奈川県三浦半島の町がモデルになっています。三浦半島にお住まいの作者と取材に行きました。すいか畑や、すいかを直売している農家をあちことで見かけ、そこはまさしくすいかの名産地。絵本に出てくる下里ファームにおじゃますると、床一面に大きなすいかがびっしり。こんなにたくさんのスイカが並んでいたら、ひとつくらい一人占めしたくなりますよね。そんな男の子の願望がユーモアあふれる絵本になりました。すいかを丸ごと食べたいという男の子の願望はかないませんでしたが、家族みんなで分け合って食べるすいかもおいしいはずです。夏の風物詩ともいえるすいか。絵本を読んだら、すいかを囲んで家族で楽しいひとときをすごしてはいかがでしょう?

いかがでしたか。

果物の中でも外側が緑でぐにぐにのしましまで、中は真っ赤なんて(たまに黄色かったり)、こんなユニークな果物ありませんよね。絵本を読んでいるうちに、スイカが食べてたくなってきました。最後に、もちろん真っ赤な美味しいスイカの絵本も一緒にご紹介!夏の風物詩、スイカを読んで、食べて楽しい夏を過ごしましょう。

富田直美(絵本ナビ編集部)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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