【絵本アクティビティ】自由にひねって生み出そう♪絵本アクティビティのススメ!
こちらをご覧ください。文部科学省から発表された2040年の社会イメージです。「高度産業ロボット」「有人ドローン」「職人技をマスターするAI」など、現在とは違う世界が広がっていますね。このように子どもたちが担っていく未来では、世の中の課題をAIなどのテクノロジーを活用して解決していくことが当たり前となっていきます。
そこで必要となってくるのが、気づきや思い描いたことを自分なりに考えて工夫し、形にしていく力。学童期からのSTEAM教育で重視されている力であり、それは何かに夢中になることから育まれます。
この力を育む手助けが、普段の生活の中で何気なくできたら素敵ではないですか?しかもそれが、私たちが好きな絵本にちなんだものなら…!
幼児期~小学校低学年をプレSTEAM期と位置づけ、私たちが提案するのは、絵本からモチーフを得た“絵本アクティビティ”。「どう作ろう、表現しよう」「こんな風にしてみたい!」のワクワクを通じ、子どもの“ひらめき””工夫する力””探究する力”を一緒に磨いていきませんか?
この“絵本アクティビティ”を提案するにあたり私たちが意識したことは、1つの完成品が正しくてゴールではない、ということ。子どもの考え方や個性は千差万別。同じテーマであっても、作り手よって気づきの内容、表現の仕方も違います。
大事なのは、自分でどう考え、どうゴールに向かってアプローチしたかということ。
そこでこの記事では、以下のことに重点を置きアクティビティをご紹介しています。
絵本アクティビティのルール・重点
●アクティビティの内容は、みんなが大好きで、生活に身近である『絵本』から
●自分で試行錯誤して作ったもの、それが完成品
●作り方、用いる素材はあくまでも一例(だから詳細は書いていません)
●テクノロジーやアートなど、さまざまな視点につながる要素を盛り込む
●専門家によるアドバイスで、子どもと取り組み方のポイントがわかる
●次はどこをいじくろう?完成品のカスタマイズもOK!
●実際にやってみた園・ご家庭の様子もご紹介
ぜひお子さんをサポートしてあげてくださいね。
このコンテンツは「STEAM教育」「保育」「工作」等、さまざまな知見をお持ちの方々に参加いただいています。
STEAM教育アドバイザー:中島さち子さん
ジャズピアニスト・数学研究者・STEAM 教育者・メディアアーティスト
(株)steAm 代表取締役、(株)STEAM Sports Laboratory 取締役 大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(「いのちを高める」) 内閣府STEM Girls Ambassador
現在は主に音楽・数学・STEAM(教育)・メディアアートなどの世界で、国内外にて多彩に活動。
ニューヨーク大学Tisch School of the Arts, ITP (Interactive Telecommunications Program)修士。 国際数学オリンピック金メダリスト(日本人女性唯一)。 明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)客員研究員。 経済産業省「未来の教室”とEdTech”」研究会研究員。 群馬県新総合計画策定懇談会構成員。 フルブライター。米日財団日米リーダーシッププログラムフェロー。
主な著書に『人生を変える「数学」そして「音楽」』『音楽から聴こえる数学』(講談社)絵本『タイショウ星人のふしぎな絵』(絵:くすはらじゅんこ、文研出版)他、 主なCDに中島さち子PianoTRIO ”Rejoice” “希望の花”他。
STEAMでは、必ずしもパソコンや機械がなくても構いません。むしろSTEAMの一番大事なことは、五感をしっかり開いて、身体性も使いながら、ワクワクドキドキ何かを創り試行錯誤する喜び。そういう意味では、絵本から始まるSTEAMってとても面白いし意義があると思います。
絵本を読んで、想像力を使って楽しんだあと、実際に身体を使って自然の中に出かけて、絵本の中の世界をリアルの世界で再現したり、自分たちがもっと面白いユニークなものを創ったり…唯一の正解がない時代だからこそ、一人ひとりの中の自由な創造性のかけらを爆発させて、ぜひ絵本と対話しながら、素敵なナニカを作り出してください!試行錯誤の途中にはきっといろんな発見や発明や出会いがあるはず。
また、その時は、ぜひ子どもたちの意志やペースを大事にしつつも、一緒に、子どもリーダーの絵本STEAM探検隊チームの一員として、ご家族もワクワクドキドキ楽しんで試行錯誤していただけたらと思います。
保育アドバイザー:堀 昌浩さん
認定こども園「さくら」園長
1970年生まれ(50歳)栃木県出身。現在は認定こども園の園長をしつつ2016年から一般社団法人Learning journeyの代表を務め現在までに800名を超える「楽しく自己実現が出来る保育者」の研修を主宰。
2002年より保育団体の役員を務め全国の乳幼児教育機関、各種団体と多く係わるなかで、子どもと教育・保育者とのかかわり、子どもと保護者のかかわりに違和感を感じ、大人が子ども達に何かを「させる」経験が子ども達の周りにあまりにも多いことが、自己肯定感の低さを生んでいるのでは?との疑問を解決すべく「子ども達のつぶやき」に着目し、そのつぶやきを感じ取る事が出来る「楽しく自己実現が出来る保育者」の研修体系を確立し、一般社団法人Learning journeyを発足。
楽しく自己実現が出来る保育者が、「アイデアを形にすることが出来るチカラ」を獲得した子ども達を多く創造するとし、人生の豊かさを感じ取ることが出来る社会創造への貢献を目指している。
人は、もともと学ぶチカラも持っています。その学ぶ過程で「
自らする体験」と「大人がさせる経験」があります。特に「 自らする体験」はその子の人格・ 性格の形成に深くかかわっていると感じています。
大人が子どもたちに絵本を一方的に読んであげるのではなく、絵本のストーリーと違うストーリーを創り出す、大人・ 子どもの独創の協同ステージにもなり得るツールの一つになれば、 さらには学びの過程の中で、 子どもたちのイメージを整えるツールになれば…と感じ、 保育をデザインしています。
工作アドバイザー:浦中こういちさん
絵本・あそび作家。
9年間の保育園勤務の経験を活かし、故郷である三重県を拠点に全国各地で、保育園・幼稚園の子どもたちの前であそびの実演、保育士さんたちの研修などを行う。『バナナをもって』(クレヨンハウス)で絵本デビュー。
オリジナルのあそびうた、パネルシアター、紙皿シアター(紙皿を使ったパネルシアター)などのレパートリーを持ち、『わくわく楽しいパネルシアター』(ナツメ社)『忍者あそびがいっぱい』(かもがわ出版)『紙皿シアターキッド「くるくるポン!」』(クレヨンハウス)『スケッチブックシアター「おかいものだいすき」』(かもがわ出版)『CDあそぼっくすソング』(コロムビアレコード)など、作品も多数。
絵本にはとっても不思議な力があると思います。
絵本の中に入り込んでいくと子どもたちも大人もワクワクしてきま
せんか? そんなワクワクを自分たちなりに何か形にしたりして楽しんでほし
いです。
面白い!楽しい!という思いの表現は心を動かします。
ぜひ子どもたちだけでなく大人も一緒にあそびながら。
「子どもって面白いな〜!すごいな!」を体験して欲しいです。
【NEW!】今回の絵本アクティビティ&園や家庭でのレポート
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