はじめてのペットはだあれ? ハリネズミのニーク
今日から新しい家族が増える!ハリネズミを飼ってみたら?
最近では、犬や猫ばかりではありません。廊下を歩く大きなフクロウだったり、おサルさんや陸ガメ。おおっと驚くような動物をペットに迎えているお家もたくさんあります。
さて、最近、絵本ナビスタッフSのいとこから、新しいペットが仲間入りしたと報告が!
絵本の主人公のモデルになることも多く、最近は北欧ブームですっかりお馴染みとなった可愛いハリネズミ君がお家にやってきたというので、早速お話をうかがうことにしました。
なんとも愛くるしいハリネズミ君。
ハリネズミにもいろいろな種類があるそうで、日本のペットショップで売られているハリネズミは英語でピグミーヘッジホッグという種類なのだそう。いろいろな色の種類がいて、鼻先が黒くて、ハリの色が黒と白なのがスタンダード(ソルト&ペッパー)、鼻先がピンクで、ハリが明るい茶色なのがシナモンなどなど、どの子もとても個性的で個体ごとに少しずつ色が違うのも魅力の一つらしいです。
さて、お鼻が真っ黒のこの子の名前は「ニーク」。2月19日に飼い始めたことからこの名前をつけたのだそうです。まだ0歳と少しの男の子。
きっかけは、ハリネズミカフェではじめてハリネズミと触れ合い、その可愛さからお家で飼いたい!と、いてもたってもいられなくなり、ご両親に相談した後、ペットショップへ。いろいろな子がいる中で一番ピッタリの相性だった子がニークだったそう。まだ数か月とはいえ、すっかり家族の一員となり、毎日、癒しを与えてくれる弟のような存在になりつつあるようです。チャームポイントは、お腹の上にのせると、気持ちよさそうに手足を伸ばして寝てくれるところなんですって。「すーすー」と寝息が聞こえてきそうで、想像するだけでなんだか顔がほころびますね。
ペットを飼う心構えって・・・?
ハリネズミに限らず、どのペットも家族の一員としてお迎えするときには、人間の生活習慣に合わせて生活してもらうため、動物たちにストレスを与えないようしっかりとした準備をしたいもの。特に、心の準備。生きものをお世話することは大変です。可愛いだけではない、責任が伴います。餌をあげる、トイレの始末、小屋のお掃除、散歩やブラッシング、動物によってはその習性によって特別なケアも必要となってきます。愛情を注げば、動物たちもとても幸せ。新しい家族の一員が増える!子どもにとってもこんなに嬉しいことはありませんね。
けれども、実際は家族全員が動物好きとは限りません。ましてや動物によってはアレルギーを生じる場合もあるので、ペットを飼う前に家族でいろいろ話し合うこともとても重要。いきなり決断してペットを飼う前に、こんな絵本を読んでみるのもいかがでしょう?
ペットを飼うためにはどうしたらいい?
内容:「ペットをかってもいいでしょう?」と一生けんめいにたのむ主人公。でもなかなかOKがもらえません。そこで選んだのは……。
解説:ペットを飼いたいと考えた女の子。でも、何を飼えばいいのかがわかりません。そこで、女の子は家族みんなに、どんなペットなら飼っていいかを聞きます。
ママは「毛の長いのはいやよ」といいます。パパは「そとで、飼えるのにしろよ」といいます。おばあちゃんは「うるさくないのがいいね」、おじいちゃんは「ぬいぐるみのほうが、よっぽどかわいいぞい」とそれぞれ勝手なことをいいます。女の子は、みんなが気にいるペットについて考えるのですが、なかなかいいアイデアが思いつきません。
そんな女の子に、ペット・ショップのおばさんが、いいペットを紹介してくれました。果たして、そのおばさんが紹介してくれたペットとは何だったのでしょうか?
女の子が、周りの大人たちの意見をききながら、自分の家で飼えるペット探しをする物語です。自分の夢を実現させるために、考えて行動することの大切さを伝えます。
私も『クマ』を飼ってみたい。
動物が好き!特に今は飼えるものなら『クマ』を飼ってみたいです。
でも残念なら、事情により我が家には生き物は居ません。
うちの子どもたちも私に育てられているので、動物は大好き。
上の子などは「獣臭(けものしゅう)を補充しないと気力が出ない」と、犬や猫を飼っている友だちのうちに時々遊びに行ってしまうくらいです。
なので、このお話の主人公、ノミちゃんの動物好きな気持ちはよ~くわかりました。
「広くない家でも変える動物なら買っていい」と言われて最初に『クマが飼いたい』と言っちゃうノミちゃん、サイコーです。
そして、登場する動物たちの表情がみんな、そばにいるノミちゃんと何かお話しているみたいに「じ~ぃっと」見つめている絵も、いいなと思いました。
ノミちゃんがおうちで飼う動物は最終的には、普通に日本のおうちでも飼える動物なので、この絵本を読んだら欲しくなっちゃうお子さんもいるんじゃないでしょうか?
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子12歳)
初めてペットを飼う子にも安心の入門書
犬、猫、小動物、みんなが”飼いたい!でもそのためには、どうしたらいいんだろう”と思っているかわいい動物たちの飼い方がやさしく解説されているペットの飼い方入門書です。
「あなたにぴったりのペットがわかるチャート式クイズ」、「動物好きが活かせる職業、検定ガイド」など、メインの飼い方を知るだけでなく楽しめる充実の内容です。
巻頭では4色カラーグラビアで犬はトイ・プードル、チワワ、ミニチュアダックスフンド…、猫はアメリカン・ショートヘアやスコティッシュフォールド、ロシアンブルー…、小動物はセキセイインコ、パスバレーフェレット、ネザーランドワーフラビット…など、見ているだけで楽しめる写真と共に人気の動物たちをランキングで紹介。読むだけでなく見るだけでも楽しい内容になっています。
編集者からのおすすめ情報
ペットのコジマさんの監修により、ランキングで人気の犬、猫、小動物をわかりやすく紹介。飼い方も的確かつわかりやすい内容になっています。
ペットを飼えない人向けにも、猫カフェや、流行の鳥カフェなど、好きな動物と気軽に接することができるスポットも紹介されています。
ハリネズミは飼えないけど、ハリネズミが大好きなあなたへ
たくさんの絵本に囲まれていると、こんなにも動物が主人公の絵本がたくさんあるのだなと驚いてしまうのですが、その中でも案外多いのが小動物たちの物語。
とりわけ、ハリネズミが主人公の絵本はとてもチャーミングなものがたくさんあります。ハリネズミをお家で飼うことができないけれど、ハリネズミが大好きなんです!という人に読んでもらいたい絵本や児童書をご紹介します。
ハリネズミが登場する絵本
ころんころん。ごろごろごろ。いろんな大きさの丸があるよ。なんだろう?ページをめくると、へびさんや、ねこさん、ハリネズミさんになったよ!ことばのひびきと、かたちの変化が楽しめる、認識絵本です。
はりねずみのクリクリと友達になったぴよちゃん。家に行くと突然、狐が襲ってきて…。短所であり長所でもある針の存在をあるがままに受け入れるクリクリは、とげとげの見た目と対照的に優しい心を持つ。そんなクリクリとぴよちゃんが織りなす、心温まる物語。
「子どもたちに友達の大切さ、やさしさを教えてくれた絵本」
ハリネズミさんもカメさんも、みんな殻に閉じこもって泣いていたけれど、みんなにこにこに!小さなテントウムシくんがお友達のために大活躍します。
“てくてく” “ぐるぐる” リズムよい言葉も楽しく、赤ちゃんもにっこり
曲がった足をばかにされた小さなハリネズミがノウサギに競走を挑み、計略を用いて相手をみごとにやっつけます。とびきりユーモラスなグリムの昔話絵本です。
絵本だけではありません。児童書にも素敵なハリネズミ君たちが大活躍!大人気の写真集もありますよ。あなたのお気に入りはどれでしょう?
ハリネズミが登場する児童書と写真集
ポルトガル生まれの小さなハリネズミが、ニンゲンにつかまった子ウサギを追いかけ豪華客船に。ニンゲンの目を盗んで過ごす快適な船旅のコツを先輩クマネズミに教わりますが、海が荒れ出して……。ゆかいな友情冒険活劇シリーズ1巻目。
●編集者コメント
世界の海を旅して来た童話作家による、幼年文学の集大成。「飛ぶ教室第1期」に連載された未完作品を大幅に改稿し、続編を加え、全4巻になります。
『カギのもちぬしをさがさなきゃ。きっとこまっているにちがいないもの。』
ある日、ルーチカは小さなおとしものをみつけます。それはなにかメッセージの書かれた葉っぱのカードつきのカギでした。
言葉遊びが楽しい表題作「かぎのおとしもの」のほか、秋の森の恵みをみんなで宝探しする「レペテの実とふしぎなたね」、月が満ち欠ける理由を想像させる劇中劇「うれしかったお月さま」の3作収録。
かわいい動物たちがくりひろげる楽しいストーリーに心温まるメッセージがこめられた物語です。
すべての見開きに美しい挿絵が入る贅沢な一冊。
森に住むハリネズミくんは空想好き。厳寒の夜など、象がきて煙突から温かい息を吹き入れてくれればと考えます。すると本当に部屋がぽかぽか…ロシアの自然とハリネズミの空想力が織りなすふしぎな物語。
海外メディア、ネットで話題!
インスタグラムの人気アカウントが写真集に
ある春、飼いはじめたハリネズミは、
おてんばで、おこりんぼう、眠ってばかりの女の子。
フシュフシュと針をとがらせたかと思うと、
手のなかでころころ転がり、机の上を遊びまわる。
キュートなスタイリングととぼけた(?)表情で人気の
インスタグラムアカウントが、一冊に。
はじめての“ハリネズミ写真集”。
あなたの大好きなハリネズミ君は見つかりましたか。
ペットをお家で飼えなくても、動物と触れ合える場所は探すと意外に身近な場所にたくさんあります。是非、お子さんにはいろいろな動物たちとたくさん触れ合う機会を大切にしてくださいね。
写真協力/杉田夕子
富田直美(絵本ナビ編集部)
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