科学で伸ばす「人間力」~いまこそ子どもたちに本物体験!
幼児向けには実にさまざまな教室があります。
でも、せっかく通わせるなら子ども自身が心から楽しめて、同時に身になる習いごとがいいですよね。
まもなく25周年を迎える科学教室・サイエンス倶楽部はその点、多くの生徒と親御さんから支持を得つづけています。
ヒミツは「楽しい」に軸足をおいた独自の授業展開。年中から中学生まで通学可能で、ワクワク考えながら、ある共通した姿勢が身につくといいます。
いったい、どんな教室なのでしょうか? 絵本ナビ編集部がお邪魔しました。
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詳しいプレゼント内容は記事の最後をご覧ください。
年中から中学生まで!手探りがモットーの実験教室
設立は1992年。東京・中野の本部教室をはじめ、首都圏を中心に現在21教室を展開しています。授業内容はずばり「理科の実験」です。
しかし多くの理科実験教室が「答えを証明する」実験を提供するなかで、ここの活動はちょっと違います。
どんなテーマでも答えを最初から明かさず、生徒自身が仮説をたてて実験。
失敗しながら結果を自分の手でつかむ。
一貫した姿勢は、もちろん最年少の年中クラスでもゆるぎません。
どんなことをやっているの? ある日の年中クラス
12月某日、東京・自由が丘教室。15時30分から90分間の授業「ピリッとでんき~静電気~」に、8組の親子がぞくぞくと集まってきました。年中クラスのみ、安全のため保護者同伴です。
あいさつしたら、授業開始!
さっそく不思議なものを手にした先生から「これはなんでしょう?」と問いかけがありました。
答えは水道管などに使われる塩ビパイプ。まずこれを使って、静電気の実験をします。
<仮説をたてる>子どもの好奇心がスイッチオン!
「静電気って知ってる?」と先生がいうと、生徒からは「ママを触ったときにピリッとしたことあるよ。あれが静電気だよね!」と年中児らしい元気な答えが。
授業では生活での体験から科学へと、自然に話題をつなげていきます。
年中クラスにかぎらず、身近な森羅万象をテーマとして多くあつかうことで「なぜ」のきっかけを見つけやすくするねらいがあります。
先生はつづけて「静電気は作れます。配ったパイプをティッシュでこすって、よ~く耳をすませてごらん……」。
各自の手元で「パチパチ」と小さな音が起きた途端、みんなの目がひときわキラキラしはじめました。
ワクワクにスイッチが入った瞬間です。
つづいてビニルテープ製のポンポンが登場。
2つめの実験では、これとパイプの間に静電気を起こすとどうなるかを確かめます。
先生はホワイトボードに3つの予想を書きました。
ポンポンは「①くっつくようにうごく。②うごかない。③はなれるようにうごく」。
生徒はここから答えを予想し、テキストに書き込みます。
「う~ん」と悩み、ときにママに相談しながら仮説をたてる生徒たち。
わからなくても、回答をあきらめる子は見あたりません。
考える時間が楽しげです。
<実験する>驚き!感動!確かめるって楽しい
材料が配られ、こんどは仮説があっているかを確かめる番。
一生懸命テッシュでこすって静電気をためたポンポンに、同じように静電気をためたパイプを近づけると、ポンポンがフワッと広がりました。
子どもも大人も、その様子に「うわー、すごい!」。
もう一度見たいと、親子で静電気を起こす姿があちこちで見られます。どうやら、実験の面白さに魅了されているのは生徒だけではないようです。
正解は「③はなれるようにうごく」ですが、答えを確信するまでのプロセスが楽しいから、間違えても恥ずかしさにとらわれることがありません。
間違ったら正しく理解し、前進あるのみです。
<結果やしくみを知る>静かで真剣な子どもたち、実は…
2つの実験が終わると、答えあわせと「いまの現象が起こったしくみ」の説明がされました。
電気にはプラスとマイナスがあり、ポンポンがフワッと広がるのは両方が反発しあうからだと、年中さんにもわかりやすくかみくだいて教えてくれます。
でも正直、大人でもよく聞かないと難しい内容です。
シーンと聞く生徒たちに「わからないから黙ってやりすごしているのかな」と編集部は思い込みました。
が、実はまったく見込み違い。この話は記事後半に続きます。
<考察する>広がり深まる学びと好奇心
そのあと「風船とパイプではどうなるか」をためし、開始40分でいったん休憩。
授業を半分終えた生徒たちに感想を聞くと「風船がくっついてきてびっくりした! 次の実験はなんだろう」と期待でいっぱいです。
あるママからは
「通う前といまでは、日常も変わりました。生活のなかで疑問がわくと『どうしてだろう?』と言葉が出て、すぐに理由を探し始めるようになりましたよ」
との声も。
授業後半では、静電気をためる装置作りとバンデグラフ静電気発生装置の実験が。
年中だからと易しい内容にとどまることなく、今後の学習にも発展する本格的な器具を使った実験に、子どもたちの確かめたい欲求はとどまるところをしりません。
自作の電池でダイオードを光らせたり、友だちと手をつないで手を走る電流を体感したりと、知的好奇心と五感をフル稼働させて取り組む1時間半。テーマをしっかり理解でき、記憶にも強烈に残る授業。
大満足のみんなの笑顔が、それをはっきりと物語っていました。
科学を通して幼児からつみあげる「人間力」
「楽しい」が詰まったサイエンス倶楽部の授業。どんな理念で運営されているのでしょう?
自由が丘教室長の鈴木里美先生に伺いました。
「伝えたいのは『未知への挑戦は面白い』ということです。サイエンス倶楽部では答えを手渡さず、生徒がくりかえす仮説・実験・結果・考察のサイクルで明らかにしていきます。
世の中、速くて予測のつくことがよしとされる時代ですが、これは真逆をいくような時間のかかる作業。実際、入会したての生徒からは『答えだけ教えて』との声も少なくありません。絶対に教えませんけどね(笑)。
まちがったって、いいんです。わからないことを手探りして勝ち取る経験は、やがて自信に変わります。それこそが生きる力ではないでしょうか。」
一人ひとりに道具を渡して考えさせるのも、全員に手探りの体験をさせたいから。実際このサイクルをくりかえして巣立った卒業生は、成長して進路を選ぶときも、目的を定めて同じ手順で冷静に考えるそうです。
「この研究室があるから大学はここにしよう。それにはこの科目をあとこのくらい伸ばそう」「失敗したけど、今度はこっちの道を選べば経験が活きるのではないか」と。
さらに生徒の特徴として、考え吸収する欲求が強い点もあげられます。
「あるとき小2クラスで気球の実験をしていて、私自身が衝撃を受けたんです。材料の組み合わせパターンが多く、1/144の確立でしか作れず試行錯誤する場面で、『飛ばないで!』といいながら実験する女の子がいて。普通、飛んでほしくて作るのに不思議でしょう? 理由をきいたら『答えがわかっちゃったら、もう考えられないもん』ですって(笑)。
今日の授業中にプラスマイナスの説明で子どもたちが一瞬シーンとしたのも、特徴がよく出た瞬間。あれはなぜふしぎな事がおきたのか理解したくて、先生の話を考える材料にしようと奮闘する姿です」
授業のなかでくりかえす仮説・実験・結果・考察のサイクルをとおして、やがては人生を生きるのに必要な探究心と自分で考える力までも養われる。
たんなる「お勉強」ではない、本当の教育がサイエンス倶楽部には息づいているようです。
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絵本ナビスタイル読者のみなさん、お子さんに、サイエンス倶楽部さんからうれしいプレゼントをいただきました。
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ご応募は国内限定、おひとり様1回に限らせていただきます。
本キャンペーンでは、(株)絵本ナビがフォームの管理、(株)サイエンス倶楽部がプレゼント発送業務を行います。
取得した個人情報は、(株)サイエンス倶楽部からのプレゼントの発送、及び提供する各種サービスの役立つ情報のご案内に使用いたします。
プレゼントの応募には、
(株)絵本ナビのプライバシーポリシーと(株)サイエンス倶楽部のプライバシーポリシーの内容に同意いただいたものとして承ります。
科学実験教室のパイオニアとして20年以上にわたり、
対象は年中児から中学生までに広がり、教室から野外、海外、
子どもたちにたくさんの「ワクワク」や「感動」を提供し、
2017年度の新規会員募集を行っています。
取材・文:てらしまちはる(ライター/絵本こどもアプリ研究家)
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