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大熱狂!男絵本作家4人(+ゲスト)によるおひろめイベントにお邪魔してきました

 

4月22日(土)、東京のとある場所で、男絵本作家4人<亀山達矢さん(tupera tupera)、石井聖岳さん、鈴木のりたけさん、高畠那生さん>が集まって何かイベントをするらしい…というウワサ。「それは面白いことが起きそうだ!?」とお邪魔してきちゃいましたよ。

 

場所は神田(東京)。かつて「ブックハウス神保町」という神保町唯一の新刊児童書専門店があったところです。絵本がずらりと並び、毎週のように原画展や読み聞かせイベントなどが行われ、絵本作家さんも多く出入りし、とても活気のある本屋さんだったのですが、2017年2月に再開を誓いながらの閉店となっていたのです。

 

惜しむ声が多く囁かれていたそんな中、2017年5月5日(金)に「こどもの本専門店ブックハウスカフェ」としてオープンが決定した、という嬉しい一報が!

 

…そこで、オープンに先駆けて何かお祝いイベントができないかと、声がけをされたのが亀山さん。今回の4人が集結された、という訳です。直前の告知・募集にも関わらず、店内は超満員。かつての常連さんを始め、絵本作家さんや出版社の方なども多く見かけられ、いかにこの場所が皆さんにとって大切な場所だったのか、復活をまちのぞんできたのかが伝わってくるイベントとなりました。

 

さて、いったいどんなイベントが行われのでしょう。その一部をご紹介します。駆けつけることが出来なかった皆さんも、状況を想像しながら楽しんでくださいね♪

「こどもの本専門店 ブックハウスカフェ」おひろめイベント開催!

まず最初に登場したのはtupera tuperaの亀山さん。tuperaさんの作品『やさいさん』から軽快にスタート!子どもたちと「すっぽーん」の大合唱。『おばけだじょ』『あかちゃん』と続きます。

亀山さん、子どもたちの前で授乳中…。

うんこしりとり』でまたまた大合唱の後、巨大な「うんこ」をその場で制作する大サービス。

最後には、鈴木のりたけさんもこんな恰好になって二人で『パンダ銭湯』を大熱演! 「チャッ」のところで多いに盛り上がって亀山さん終了です。こんなに詰め込んで20分。子どもたちの雰囲気もすっかりあたたまっています。プロの技ですね。そして続いて登場したのが…

高畠那生さん。うって変わって、落ち着いた様子でスタート。高畠さんの言葉遊び絵本『あるひこねこね』をじっくり読み、独特の「間」で子どもたちを笑わせます。

バナナじけん』『チーター大セール』と続き…

登場したのは、始まる前に子どもたちにすでに描いてもらった点々。この点を使って「はではでチーター」を描くという那生さんですが…!?

すごい! 本当に「はではでチーター」が生まれました。これには大人たちからも「おおー」と感嘆の声が。

続いては石井聖岳さんに交代! 石井さんは、他の3人も巻き込んで「絵しりとり」をスタートさせます。

子どもたちがじっと見守る、結構なプレッシャーの中、しりとりは進んでいきます。ちなみにこちらは「りんご、ごりら、ラップ…」で次の言葉を子どもたちからリクエストしている状態です。

子どもたちにも描いてもらいます。

かわいい、かわいい、絵が集まりましたよ。

さて、トリは鈴木のりたけさん。

最新作の言葉遊び絵本『ぼくとばく』のオリジナル大型絵本を持参して登場です。

 

言葉遊び、ということで、「ひらがなカード」を使って遊びをスタート。子どもたちが箱から引いたひらがなを使って、言葉を作っていきます。

 

ここまで4人で80分。こんなに充実した濃いイベントはなかなかないですよね。結構長い時間が経っていますが、子どもたちは興奮していてまだまだ元気です。そこで……!?

らせん階段の上から不思議な人影が!!??

…この方はいったい誰なのでしょう。

 

そう。本日のスペシャルゲスト、『給食番長』でおなじみのよしながこうたくさんです!このイベントの企画を聞きつけ、この日のために博多から駆け付けてきたのです。

こうたくさんは、「ぼくはプロの絵描きだから、君たちよりはるかに絵がうまい。そのうまさを見せつけてやりましょう!」と言い放ち、全国各地で行っている「ライブペインティング」をこの場でスタートさせます。
子どもたちに絵筆を持たせたり、リクエストを聞いたり、卓越した話術で笑わせたり、時には叱ったりして…(!?)
 

大幅時間延長、大熱狂の中、この奇妙ないきもの「ここいりゅうさん」が完成しました!

いい笑顔ですね。

この熱気のまま、サイン会へと突入!
子どもたちもお客さんも本当に嬉しそうです。

今回参加された5人の絵本作家さん。皆さんそれぞれ関わり方は違いますが、「ブックハウス神保町」時代に、原画展を行ったり、イベントをされたり、スタッフの方たちと交流をしていたり。お客さんとして訪れるのを楽しみにしていたり。2月の閉店を知った時には、とてもショックを受けたそう。

 

「僕たちは絵本を作っていますが、何も特別な立場というわけではありません。絵本を売る場所や、絵本の面白さをみんなで体験できる場所というのも、とても大切だと思っています。」と亀山さん。こういった他の絵本作家さんとイベントを行う機会も珍しいのだそうですが、再スタートを待ち望んでいた子どもたちやお客さんたちにとっては、本屋にくる楽しみを体験させてくれるお店がまた出来た!という期待を持たせてくれる、とっても素敵なイベントでした。

 

イベントを見に来ていた絵本作家の新井洋行さんは、「カフェも併設されるのが楽しみ。絵本制作の打ち合わせをここで行ったりして、絵本作家に会える本屋さんっていうのもいいですよね」。この場所で数多くのイベントを行ってきた聞かせ屋。けいたろうさんは、「当たり前だと思っていた場所がまさかなくなるなんて。もちろん、今後もイベントをしながら盛り上げていきたいです」とおっしゃっていました。

 

ますますオープンが楽しみな「ブックハウスカフェ」は、いよいよ5月5日オープンです!
 

こどもの本専門店 ブックハウスカフェ http://bookhousecafe.jp/
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F 
TEL:03(6261)6177/FAX:03(6261)6178/Email:book@bookhousecafe.jp
☆年中無休営業(年末年始を除く)
☆営業時間11時〜23時(平日)11時〜21時(土日祭)
 

やっぱり、本屋さんっていいですよね!

 

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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