トーベン・クールマン新作『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』絵本原画展オープニングにお邪魔してきました!
2015年に発売され、話題となった絵本『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』。その作品は世界27言語に翻訳され、世界の注目を集めたのですが、驚くべきことに、その作品がドイツ生まれの絵本作家トーベン・クールマンさんのデビュー作だったのです!
あれから2年。待望の第2弾『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』が発売となり、その刊行を記念して、トーベンさんがドイツより緊急来日、特別に絵本原画展が開催されることとなりました。
更に、オープニングでは貴重なトークイベントも開催されるということで、お邪魔してきました!
ニューヨークの小ネズミ、こんどは宇宙飛行に挑戦!
リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険
ハンブルクに住む、一匹の知りたがりやの小ネズミ。
彼は図書館に忍び込んで、人間の書いた本を読むのが大好きだった。
ある日、図書館から戻ってみると、仲間の姿がない。
仲間はみんな、新しく開発されたネズミとり捕りに恐れをなして、ニューヨークに渡ってしまったのだ。
仲間のあとを追うためにニューヨーク行きの船に乗ろうとする小ネズミだったが、そこでは見張りの猫が目を光らせていた。
命からがら猫の手を逃れた小ネズミ、その目に飛び込んできたのは、暗闇を飛ぶコウモリの姿だった。
「そうだ! 空を飛んで行こう!」
大西洋を横断してニューヨークへ渡るため、小ネズミの飛行機作りがはじまる!
アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険
絵本『リンドバーグ』の衝撃から2年、こんどは小さなネズミが宇宙へ飛んだ!夜ごと天体望遠鏡をのぞく小ネズミは、月は地球をまわる衛星だと発見。しかし、月はでっかいチーズと信じるネズミたちはとりあいません。そこへスミソニアン博物館から手紙がとどいて......。
今度はニューヨークから、月面へ! 小さなネズミの冒険物語。
最新作『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』の帯には、イソザキのコメントも使われています!
チェックしてみてくださいね。
ドイツから原画も一緒に!「トーベン・クールマン絵本原画展」
刊行を記念して、『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』の絵本原画がはるばるドイツからやってきました!絵本を開けば、誰もが驚くその精密で美しい絵の数々。その原画を見ることができるのは、とても貴重な機会ですよね。
販売可能なジークレーも飾られています。
トークショーでは、トーベンさん自らによる絵本の解説や制作過程を貴重な画像を交えながら話してくださいました!
大学の卒業制作として描かれた「リンドバーグ」は、学んだことの総まとめとしてかきあげたのだそう。小さなアイデアを核として、物語がどんどん膨らんでいくという作業が進められていきます。ストーリーを書くときは手描き! どんどん直していくことができるからなのだそう。
そこから、全てのシーンのスケッチをして、間にストーリーを挟んでいきます。「絵で語れることは言葉で語るな!」映画から学んで大切にしていることだそうで、テキストを絵に変換する作業も進めていきます。そうやって情報を整理している状態が、このスライド。なんだか壮大なアニメ映画を制作しているみたいですよね。重要な場面に関しては「緊張感」というものを特に大事に何度もスケッチを繰り返します。
圧巻なのは、スケッチから絵を完成していく過程です。特に難しかったというこの場面。
細かい部分までスケッチを仕上げていき…
水彩で何層にも色を重ねていきます。
そして完成したのがこの場面!!臨場感がすごいのです…。
翻訳をされた金原瑞人さんとの対談も。とにかくトーベンさんの、ストーリーテラーとしての才能に惚れ込んだという金原さんは、その思い付きのヒミツを掘り下げていきます。最新作の情報も果敢に探っていきます(笑)。「今、第3弾に取り組んでいます」というお話やヒントはおっしゃっていたものの、まだ決定していないそうなので、読者としては、楽しみに待つのみ、ですよね。
スライドの画像は、トーベンさんのアトリエの様子。アイデアを形にする瞬間は、こんな風部屋中にスケッチやメモが散乱することもあるそうですよ。
歓談の時間には、絵本に登場する「チーズ」が並べられるという素敵な演出も!
トーベン・クールマン絵本原画展
『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』&『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』
【開催日時】
2017年5月13日(土)-5月21日(日)
13:00-18:00
※入場無料
【会場】
ブロンズ新社 青銅Room J(東京都渋谷区神宮前6-31-15-3C)
詳細はこちら>>>
★会場にて、書籍と、会場限定のグッズを販売いたします
・書籍『リンドバーグ』『アームストロング』
・ポストカード(『リンドバーグ』『アームストロング』 各3種ずつ)
・ジークレー(『アームストロング』 12種)
磯崎園子(絵本ナビ 編集長)
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |