【お知らせ】イソザキ編集長「kufura」連載【絵本ナビ編集長の読み聞かせ相談】♯6 公開中!
仕事も家庭、どちらも大切にしながら忙しい毎日を送る女性のためのWebメディア「kufura(クフラ)」にて連載中の絵本ナビ編集長イソザキのコラム。 月に1テーマずつ、読み聞かせの悩みについておすすめの絵本と共に回答していきます。第6回として公開された、そのテーマは…?
「今は絵本どころじゃなーい!」生まれたばかりの赤ちゃんを抱える新米ママたちの毎日は大忙し。絵本の読み聞かせもしてあげてねって言われても、ついついそう思ってしまうのも当然です。だいたい「いつからすればいいの?」「反応なんてしてくれるの?」「0歳の赤ちゃんが喜ぶ絵本なんてあるの?」浮かんでくるのは疑問ばかりで……。
5月のテーマは「何歳から読み聞かせをスタートすべき?」についてです。
イソザキが選んだ絵本は…?
詳しくは、「kufura」のコラムをご覧くださいね!
【今月のおすすめ絵本】は……?
音と動きがくっついて…赤ちゃんがキャッキャッと笑う絵本『だるまさんが』
赤くて、ぷくーっと膨らんだように丸くて、小さな手足がちょこんとついていて、なんだかびっくりしたような顔をしてこちらを見ているのは…だれでしょう?
「だ る ま さ ん が」
ページをめくれば、そのまあるい体が、かけ声と共にゆらゆら揺れ出して……
「どてっ」
あ、ころんじゃった!!
「だ る ま さ ん が」
今度は……
「ぷしゅーっ」
あれ!? なんかぺっちゃんこになってる!!
0歳の赤ちゃんから大人まで笑ってしまうと、発売以来ずっと多くの読者を喜ばせ続けているこの絵本。柔らかそうな丸くて赤いかたまりが、伸びたり縮んだり、転んだり。目をつぶったり、開いたり、笑ったり。おまけに「ぷっ」とする。だるまさんっていう名前なんて知らない小さな子でも惹きつけられてしまっているのが、その反応を見ているだけでわかります。呼びかけるような言葉のリズムも声に出してみれば独特な「間」をつくってくれて、誰が読んだって笑っちゃうのです。
作者のかがくいひろしさんが絵本を作る時にこだわっていたのが「もの」「音」「うごき」「見立て」なのだそう。理屈がわからなくたって、見て、聞いているだけで楽しくなってくる。それがこの絵本の人気の秘密になっているのだということは、多くの読者からの感想を読んでいてもよくわかりますよね。
さらに、ユーモラスだけれど、どこまでも優しさを感じる表情。動きの愛らしさ。だるまさんが転ぶだけじゃない、という意外性。自然とスキンシップを取りながら読んでしまうこと。読んであげる大人の方が先に笑ってしまうこと。
…それらが全部、この絵本が愛される要素になっていることは言うまでもないですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
コラム内でも様々な絵本をご紹介していますので、参考にしてくださいね。
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