『がたごと がたごと』から20年…『たたたん たたたん』内田麟太郎さん&西村繁男さんインタビューが公開されました!
絵本ナビでも人気の絵本としてたくさんのレビューが寄せられている内田麟太郎さんと西村繁男さんによる不思議な電車絵本『がたごと がたごと』。あれから20年の時を経て、新作『たたたん たたたん』が刊行されたのです!
『がたごと がたごと』のラスト、海深くへと走っていくシーンの続きからはじまるというこの絵本、いったいどんな内容になっているのでしょう。
内田麟太郎&西村繁男最新作『たたたん たたたん』……あの列車が、20年振りに動き出す!
『がたごと がたごと』のラスト、海深くへと走っていくシーンの続きからはじまります。
うみの そこを はしります たたたん たたたん
『おばけでんしゃ』なら「がたたん がたたん」、『むしむしでんしゃ』なら「ののたん ののたん」と、リズミカルな音にのせて電車が走っていくのが印象的なこのシリーズ。
今作では、「たたたたん たたたん」という音とともに走りはじめ、最初に着いた駅はその名も「りゅうぐう」……!
インタビュー公開中!『たたたん たたたん』内田麟太郎さん&西村繁男さん
前作『むしむしでんしゃ』から10年。
シリーズ第1作『がたごと がたごと』から20年の節目の年に刊行となったこの作品。
新刊『たたたん たたたん』はどのようなきっかけで、制作が始まったのでしょう?
「海の中を行くっていうのはどういうことだろうかと考えているうちに、浦島太郎が出てきました。
そこからはナンセンスにしなきゃいけないわけだから、浦島太郎も乙姫さまもおじいさんおばあさんになっているというアイデアが出て、その後の浦島太郎物語、その後のかぐや姫物語っていう設定が出てきて、それで展開していったんですよね。」
とおっしゃる内田さん。
内田さんの原稿を受けて西村さんが絵を描いていくのがこのシリーズのスタイル。そして、原稿を渡したらその後で西村さんと打ち合わせしたことはないのだそう。一体どんなやりとりの中でこの作品は生まれていくのでしょう。
西村さんによると、原稿には本文のほかに映画のシナリオのように「ト書き」が書かれているそう。
「基本的にト書きの指定に沿って描いていく訳です。でも構図や画面の設定は自由にまかされているから、その中で考えながら描いています。」
「ここであれば、内田さんの原稿にト書きで『浦島太郎の玉手箱から煙が出る』という設定が書いてある。
そうすると、なんで煙が出たかってことを考えるのです。
誰かがいたずらをして玉手箱を開けたのかなとか、じゃあいたずらをするのは誰だろうとか。そういう細かいことや、ト書きに書いていないことを考えるのが楽しいんですよね。」
(童心社HP インタビュー『たたたん たたたん』内田麟太郎さん&西村繁男さん より抜粋)
こんな風にお二人による制作秘話がたくさん!続きは、 童心社さんのHPに公開されているインタビューをご覧になってくださいね。内田さんと西村さんとは、20代のころからの友だち。「でも距離が近すぎると、かえって『一緒に絵本を作ろう』とは言えないものです。」……なんていうシリーズ一作目誕生前のエピソードや、内田さんによる長新太さんとの貴重なエピソードまで。読み応えたっぷりの内容となっています。
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