【お知らせ】イソザキ編集長「kufura」連載【絵本ナビ編集長の読み聞かせ相談】♯10 公開中!
仕事も家庭、どちらも大切にしながら忙しい毎日を送る女性のためのWebメディア「kufura(クフラ)」にて連載中の絵本ナビ編集長イソザキのコラム。 月に1テーマずつ、読み聞かせの悩みについておすすめの絵本と共に回答していきます。第10回として公開された、そのテーマは…?
子どもと絵本を読む時間は好きだけど、なんだか読み聞かせ方に自信が持てない。上手に読むには、もっと感情を込めた方がいいのだろうけど……。おうちでの読み聞かせ、こんな悩みを持つ方も多いかもしれませんね。
9月のテーマは「感情を込めて絵本を読むのが苦手」についてです。
イソザキが選んだ絵本は…?
詳しくは、「kufura」のコラムをご覧くださいね!
【今月のおすすめ絵本】は……?
迫力の絵でぐいぐいストーリーをひっぱっていってくれるこんな絵本だったら、読み方がたどたどしかったとしても、展開にドキドキしてしまい、結末に笑ってしまうはず!
だれのパンツ?
いつもの帰り道、団地の前の公園に寄り道するのが、タロウのお決まりのコースです。
いつものとおりに遊んでいると、タロウの頭にばさりと大きな影が――!?
「……っと、なんだあ!?」
なんと、おっこちてきたのは、おおきなヒョウ柄パンツ!
「おーい、こっちこっち」
そして、上の方から野太い声。
似たような洗濯物が干してあるのを見つけたタロウは、パンツを届けようと階段をかけのぼります。
すぐに済むと思ったその親切でしたが——団地の階段の先は、思いもよらない冒険へとつながっていたのです!
団地のおばちゃん、黄色い絵ばかり描く奇抜な画家、巨大な牛を部屋で飼っている闘牛士――
みんなの証言を追って、団地の部屋をつぎつぎ訪ね歩いてゆくタロウでしたが、上へ上へと登るうち、なんだかだんだん団地の様子がおかしくなって――!?
ぐにゃぐにゃとゆがんだ廊下、ずらりと並んだおかしな形のドア……
住んでいるのも、ゴリラの親子に、巨大カメレオン!?
この団地、いつもの団地とちがう!!
写実的な筆致で描かれるマカ不思議な世界は、まるで、だれかの夢の中に迷い込んでしまったような読み心地。
可笑しいような、怖いような、言いようのない感覚にゾクゾクさせられます。
「ヒョウ柄の大きなパンツ」の持ち主を探してタロウは不思議な団地をさまようわけですが、そんなパンツの持ち主といえば……そう、だれもが「あの人だろうな」と見当がつくわけです。
「あー、やっぱり」からの「うそー!?」
そう、このパンツには、そんな期待を裏切る、まさかまさかの秘密が隠されているのです……。
(堀井拓馬 小説家)
絵本ナビに掲載されているインタビュー記事も読んでみてくださいね!
連載内でも様々な絵本をご紹介していますので、参考にしてくださいね。
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