【展覧会】未来のミライ展 時を越える細田守の世界 2018/07/25~9/17
7/20映画『未来のミライ』公開を記念して、東京ドームシティGallery AaMoにて監督細田守作品の世界を一挙公開!
この夏、この映画を楽しみに待っている親子も大勢いると思います!
『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に続くスタジオ地図が贈る細田守監督の最新作『未来のミライ』が、とうとう7月20日(金)から公開されます。
『未来のミライ』は、甘えん坊の4歳の男の子”くんちゃん”と、未来からやってきた妹”ミライちゃん”が織りなすちょっと変わった「きょうだい」の物語。その設定だけでもまだ見ぬ物語にワクワクしてしまいますね。また、本作では、絵本作家のtupera tuperaさんが劇中に登場する絵本『オニババ対ヒゲ』を手がけていること、映画のプロダクションデザインに関わっていることも絵本ファンとしては見逃せないポイントですよ!
そして、映画公開に合わせて、東京ドームシティGallery AaMoでは、2018年7月25日(水)から9月17日(月・祝)まで”未来のミライ展~時を越える細田守の世界 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』”が開催します。もちろん今回の映画に登場するtupera tuperaさんの貴重な絵本原画なども展示されているとのこと!映画を見てから展示を見るのも、展示を見てから映画を見るのも2倍に楽しめるこの期間、ぜひ映画も展覧会もお見逃しなく!
映画に登場する絵本「オニババ対ヒゲ」
細田守監督最新作「未来のミライ」に登場する絵本が本になりました!
2018年7月20日公開の細田守監督最新作「未来のミライ」で、主人公のくんちゃんが妹のミライちゃんに読み聞かせる絵本『オニババ対ヒゲ』。この絵本を、細田守監督と「未来のミライ」でプロダクションデザインとして参加するtupera tuperaさんが作り上げました!
ヒゲの平穏な日常は、オニババの登場により、ある日とつぜん終わりを告げます。手荒くつかまれたりと、オニババにひどい扱いをされますが、ヒゲは負けません。さまざまな反撃に出て…‥ふとカレンダーを見あげると、今日はオニババの誕生日! プレゼントに花を用意したヒゲは、はたしてオニババによろこんでもらえるのでしょうか。
tupera tuperaさんからのコメント
今回、特別に映画「未来のミライ」に参加したtupera tuperaさんから映画、そして展覧会についてのコメントをいただきました!
細田監督とコラボレーションした感想と、本展に向け力を入れたことは何ですか?
中川:劇中に登場する絵本「オニババとヒゲ」は細田監督ファンの皆さんにとっても、tupera tuperaの絵本に親しんで頂いている方々にとっても、かなり新鮮な絵柄になっていると思います。そこは監督と3人で相談し、あえて狙いました。タイトルだけが最初から決まっていて、内容は3人で相談を重ねて制作しました。映画の中で「オニババとヒゲ」の作者は私たちではなく、“細川かめ子”という架空の人物なんです!細田監督、亀山、中川の名前をミックスして命名したんですよ。
亀山:いつもは切り絵で絵本を作っていて、今回は駅長と遺失物係は僕らの持味が発揮されている部分です。「オニババとヒゲ」は鉛筆の線でダイナミックに荒々しく描き、いつものtupera tuperaらしさを消して、違った表現をしています。オニババとヒゲの迫力ある絵を、映画館の大きなスクリーン、さらに展示会でも大迫力で体感できるということは面白い試みだと思っています。映画もそうだと思いますが、僕たちも絵本を作るときに、子どもたちだけではなく、老若男女問わずに楽しんでもらえるものを目指しています。
最新技術を駆使して再現される駅長と遺失物係について
亀山:僕たちは切り絵で作品を作っていて、アナログな部分が持ち味だと思っています。フォログラムなど最新技術には少し疎いので想像がつかないですが、自分たちが作ったものに、さらに手を加えてくださって動きがつくということが、新たに命を吹き込んでもらったような感覚で、いつもと違った嬉しさがあります。まだ実際に見れていないのですが、きっとすごいんでしょうね!僕たちが誰よりも展示を楽しみたいと思います!(笑)
中川:映画の中で表現されている遺失者係の少し緊張感のある感じと、駅長の愉快な感じのギャップを実際にも体感できそうですね。
それから会場では、実際に私たちが紙を切り貼りして制作した原画も展示しますので、アナログな表現と最新技術をつかった表現を同時に見れるのも、今回の展覧会の面白いところかなと思います。
本展でtupera tuperaの作品に初めて触れる方もいると思いますが、何か感じてほしいことはありますか?
亀山:自分は幼い時は絵本を読まなかったですが、大人になって絵本を作るようになって、どんどん楽しくなっていき、読者がそれぞれの楽しみ方を見つけてくれていることがおもしろいと感じています。僕は絵本作りが本当に楽しいと思っているので、絵本作家ではなくともみんなが絵本を作ってみて、この楽しさを知ってほしいと思っています。今回、細田監督と出会わなければ「オニババとヒゲ」という作品は生まれなかったですし、まさかこういう絵本ができるんだなと驚きもあり、新しい自分たちの可能性を拓いて頂いた感じがします。絵本から離れてしまった年代の方々にも、映画を通じて「オニババとヒゲ」に興味を持ってもらえたらいいなと思っています。
中川:細田監督はいろんなジャンルの方々とコラボレーションして作品を作られていますが、今回、絵本を作っている私たちと一緒に作品を作り上げられたことは、監督にとっても新しい試みで楽しかったとおっしゃっていました。私たちも映画の仕事は初めてで、製作期間に新鮮な驚きが何度もありました。映画館では純粋に映画に没頭して楽しんで頂き、展覧会では映画の裏側にいるたくさんの人たちの想いを感じて頂きながら、大人も子供も楽しんでいただければと思います。
展示内容とは
前回、東京・大阪・富山で延べ13万人を動員し、好評を博した「バケモノの子展」に続く2回目の大規模展覧会となる本展では、細田守監督が描く『未来のミライ』の世界を、体感型展示・テクノロジー・原画・背景画などを通じて立体的なイベントで再現することをコンセプトとしています。
日本テレビイベント事業部の福井プロデューサーが、細田監督にこのコンセプトを伝えにいったところ、「映画とは違う、イベントならではの表現で、子どもと大人が一緒に楽しめる空間を作ってほしい」といった展示に対するアイデアや意見をもらい、その刺激をイベントに生かすことで、“時を越える細田守の世界”を表現しようと試みた展示となっています。
みどころは、AからEまで5つにわかれた展示エリア
本展は、おおきく5つのエリア(A~E PART)で構成されています。
『未来のミライ』の映画資料展示においては、明治大学大学院の氷川竜介特任教授がキュレーションを務め、映画製作時に描かれた直筆の絵コンテや原画、背景美術などを通して、細田守監督の演出の特徴やこだわり、映画の見どころを探ります。さらに、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』等の過去作も数多く展示。『未来のミライ』との共通性も紐解き、まさに“時を越える細田守の世界”を存分に楽しむことができるものになっているのだそう!
さらに、映画『未来のミライ』の主人公くんちゃんが住む家のデザインを手がけた建築家・谷尻誠氏と、物語で重要な役割を果たす架空の新幹線デザインを手がけた、川崎重工業車両カンパニー・亀田芳高さんをはじめ、劇中に登場する絵本「オニババ対ヒゲ」を描き下ろした絵本作家tupera tuperaさんもこの展覧会に参加しています。
映画同様にジャンルを問わない様々なプロフェショナルたちの協力を得て、本展は映画の世界を表現することにチャレンジしています。細田作品を彩る過去作品も含めた登場キャラクターやキーアイテムを等身大フィギュアや立体模型物としても展示。他にもプロジェクションマッピングやホログラムなど、テクノロジーを活用した体感型展示など数多くご用意しており、子どもから大人までが一緒に楽しめる、これまでにない新しい大規模展覧会です!
A PART:ミライちゃんとの出会い
主人公のくんちゃんと、生まれたばかりの妹・ミライちゃんとの出会いを表現したエリア。映画『未来のミライ』にプロダクションデザインとして参加し、「しろくまのパンツ」「パンダ銭湯」などで著名なtupera(ツペラ) tupera(ツペラ)が描き下ろした、劇中絵本「オニババ対ヒゲ」が、本展では巨大な絵本になって登場!まるで絵本に入り込んだかのような 写真撮影も可能です。tupera tuperaによる手描きの原画も展示されます!
B PART:未来のミライちゃんとの出会い
未来からやってきた、ミライちゃんとの出会いを表現したエリア。ミライちゃんの等身大フィギュアが設置される等、お客様がくんちゃんになった気分で、ミライちゃんとの出会いを体感できるエリアとなっています。また、ミライちゃん同様、細田監督の過去作に登場する、真琴(時をかける少女)や楓(バケモノの子)などの“魅力的なヒロイン”もフィーチャーします。
C PART:幼き母との出会い ~ D PART:青年との出会い
少女時代の母との出会いを表現したエリア~“父の面影を宿した青年”との出会いを表現したエリア。過去作を含め、映画制作時に描かれた数百点に及ぶ絵コンテや原画などをダイナミックに一挙展示!本展で“初出し”となる、手描きのオリジナル原画や背景美術を堪能できるエリアとなっています。細田監督からスタッフへのコメントも記された貴重な原画や、鮮やかで繊細、そして美しい背景美術なども必見です。
E PART:空想の東京駅と新幹線
映画の中でも大きなインパクトを放つ、未来の東京駅と本編で重要な役割を果たす架空の新幹線を表現したエリア。没入感を感じる、未来の東京駅の空間を立体的に表現し、tupera tuperaがデザインを手がけた遺失物係に加え、駅長を最新技術の3Dホログラムで再現!さらに、川崎重工車両カンパニーでE5系など実際の新幹線デザインを数多く手がけ、『未来のミライ』では黒い新幹線のデザインを手がけた亀田芳高氏の協力のもと、細田守監督が本展での展示を熱望した“実際に座れる”黒い新幹線の車内デザインも登場!そのほかにも貴重な資料展示を行います。
さらに、『サマーウォーズ』でのOZや、『バケモノの子』での渋天街など、細田作品の現実世界との対比となる「もう一つの世界」をフィーチャーしたコーナーが設置されています。ここでは『サマーウォーズ』で高い人気を誇るキャラクター“ラブマシーン”の巨大フィギュアが初登場!スマートフォンを使って楽しめる仕掛けもご用意されています。また、面白法人カヤックが手がける、ポストショー“細田作品インデックス”では、細田守監督の過去作の名場面の数々を、インタラクティブに体験・鑑賞いただける最新のデジタル空間も展開されます。
他にもプロジェクションマッピングで表現する“不思議な庭”や、建築家・谷尻誠氏による「くんちゃんの家」の一部再現エリアなど、映画『未来のミライ』のストーリーを軸に、過去作の魅力にも出会え、細田監督の世界を堪能できる大規模な展覧会です。
ぜひこの夏休みは、親子でたっぷりと細田監督の作品の中へダイブしてみしょう!
開催概要
〇展覧会名:「未来のミライ展~時を越える細田守の世界」
〇会期:2018年7月25日(水)~9月17日(月・祝)
〇開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
〇会場:東京ドームシティGallery AaMo
主催:日本テレビ放送網、ムービック・プロモートサービス、東京ドーム、KADOKAWA
特別協力:スタジオ地図 / 協力:面白法人カヤック、NTTドコモ
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