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おめでとうミッフィー!誕生60周年記念「ミッフィー展」に行ってきました

生誕60年おめでとう!絵本ナビ「ミッフィー展」レポート

子どもも大人も、ママ・パパも、もしかしたらおじいちゃん・おばあちゃんも?!
絵本をはじめぬいぐるみ、ハンカチやタオル。

小さい頃から気がつけばいつもそばにいてくれた「ミッフィー」こと、「うさこちゃん」。
なんと今年2015年で、生誕60年を迎えるんだそうです。

 

そんなミッフィーに「ありがとう、おめでとう」を伝える展覧会が、4月15日、東京・松屋銀座を皮切りに日本全国をめぐっていきます。
絵本ナビスタッフは、特別にこの「ミッフィー展」の内覧会にお邪魔させてもらいました。
そのみどころをたっぷりとレポートします♪

さて、まず銀座の街に降り立って目に入ったのは・・・!?

さぁ、松屋銀座に向かってレッツゴー!
ミッフィーに会える楽しみで浮き足立って松屋銀座の前についたところ、お、おおーっ!

なんと松屋銀座がミッフィーに大変身!
気づかずに街を歩いている人には、思わず教えてあげたくなっちゃいます。
つぶらな瞳がやっぱりかわいい。でも巨大すぎて視線を合わせることはできない(笑)。
このステキなお出迎えに、展覧会に入る前からテンションMAXです。

<レポその① ミッフィー・アートパレード>

さぁ、いよいよ展覧会会場へ。入り口に立って…
ドドド、ドーン!またまたビックリが待っていました!

180㎝のミッフィーがお出迎え。こちらは、合田経郎さんの作品です。
今回の展覧会の大きなみどころのひとつがミッフィー・アートパレード
真っ白な180cmのミッフィー60体に、オランダと日本のアーティストやクリエイターがペイントや装飾を施し、世界にひとつだけのオリジナルミッフィーを作るという、なんともぜいたくな企画です。

日本からは絵本作家でもあるtupera tuperaさんや福田利之さんや、ひびのこづえさん、祖父江慎さんなど15名が参加しています。

ポップなミッフィー、あったかミッフィー、えっと・・・これもミッフィー?なんてちょっと驚きの個性派ミッフィーも。

なんとも豪華で華やか、そして初めて出会うミッフィーたちがズラリ。

作家さんやクリエイターのみなさんのあたたかなミッフィー愛を感じられる作品ばかりです。

気仙沼ニッティング&ほぼ日刊イトイ新聞さんの作品。
お耳がすっぽり入る帽子からカーディガンは全て手編み。ミッフィー、真っ赤がとってもお似合い

レポその② 世界初公開!「ファーストミッフィー」

「わぁ!ナインチェだ!!」
会場を回りながら、思わず声を上げたスタッフ。
本国オランダでは“NIJNTJE”(ナインチェ)と呼ばれているのは、ディック・ブルーナさんが息子さんのために描いた初期の頃のミッフィー。
その原画が、目の前に現れたのです!

左が1955年に描かれた「ナインチェ」、右は1963年『ちいさなうさこちゃん』の原画。
同じ色合いなのに雰囲気がまったくちがうミッフィーです。

なんとなんと!このナインチェの原画は世界初公開なのだそう。
素朴なタッチ、ずんぐりとしたフォルムにちょっと横向きの表情が愛らしいこの原画は1955年のもの、
そしてとんがり耳のすっきりとした姿になった1963年作『ちいさなうさこちゃん』の原画も展示されています。
じっくりと見比べてそのタッチのちがいが味わえるのも、ファンにはたまらないひとときです。

今回の展覧会ではブルーナさんの最初の絵本『りんごぼうや』や未刊行の作品など、ここでしか見られない、貴重な初期作品の原画やスケッチがいっぱい。
その数なんと…300点!!もう本望です…。

<レポその③ ブルーナ作品の魅力とヒミツ>

ミッフィーシリーズの魅力のひとつは、なんといってもその色づかい。
ブルーナ・カラーと呼ばれる6つの色彩と黒い線だけで描かれている作品は、
シンプルな組み合わせなのにいつも新鮮で、登場人物やおはなしを、くっきりと私たちの心に印象づけてくれます。
今回の展覧会ではそんなブルーナ作品の表現のヒミツにも迫っていますよ。

 

たとえばブルーナさんは、切り絵で配色の構成を決めているんだそうです。
こちらの絵をご覧ください。

まず下絵を描いたら、切り絵で色の組み合わせを決めていくのだそう。
シンプルなイラストと配色のセンスはもしかしたら感覚的なものなのでは・・・と思っていましたが、実はブルーナさん、すごく時間をかけ、一場面一場面を丁寧に綿密に描いていらっしゃるんですね。

作品のスケッチと切り絵、そして完成した原画が並べられていて、
ブルーナ作品の創作工程をじっくり知ることができます。

この手法には絵本ナビ編集長イソザキも感嘆!
作品が生まれるまでの工程も見ることができる貴重な機会、食い入るようにじっくりと眺めていました。
 

レポその④ 立体のミッフィーワールドが広がります

じっくりたっぷりと原画のすばらしさにひたり、もう大満足、シアワセにひたりながら歩いていくと・・・
うわ、うわわわ!このかわいいミッフィーワールドは?!

2013年公開された初めての映画「劇場版ミッフィー どうぶつえんでたからさがし」。

撮影で使われたセットや人形たちは、この展覧会のためにオランダからやってきたんですって。

イラストはもちろんのこと、ミッフィーや動物たちは3Dになってもやっぱりかわいい。
コロンとしたフォルム、愛くるしい表情。
まるで絵本から飛び出してきたようなジオラマに、子どもたちもきっと大喜び!
こちらのコーナーは撮影が可能だそうです、みんなでたっぷりと楽しんでくださいね。

<レポ おまけ!>

内覧会では特別にうさ耳をつけさせてもらいまして…

みーんなで、はい、ミッフィー!
ご一緒した絵本作家の松田奈那子さん、絵本ナビ編集長イソザキ、そして男子スタッフまで・・・
このにこにこ笑顔!


ぴょんぴょんと心も跳ねる「ミッフィー展」
東京・松屋銀座に始まり、日本全国を巡っていきます。
お近くに展覧会がやってきたときには、是非、ミッフィーに「おめでとう」を伝えてあげてくださいね!

 

 

[全国開催予定]

東京・松屋銀座
開催期間:2015年4月15日~5月10日
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
会場時間:午前10時~午後8時(最終日は午後5時閉場・入場は閉場の30分前まで)
入場料:一般1,000円、高大生700円、中高生500円、小学生300円

青森県立美術館
開催期間:2015年6月6日~7月20日

大丸ミュージアム<神戸>
開催期間:2015年8月5日~8月17日

福岡三越
開催期間:2015年12月29日~2016年1月11日

名古屋・松坂屋美術館
開催期間:2016年3月12日~4月10日

大丸ミュージアム<梅田>
開催期間:2016年4月27日~5月9日

島根県立石見美術館
開催期間:2016年9月17日~10月31日

>>「ミッフィー展」全国開催スケジュール
※そのほかの会場は決定次第、HPでのお知らせとなります。

誕生60周年記念「ミッフィー展」

 

オランダの絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナさんが描く「ミッフィー」(うさこちゃん)は、2015年に誕生60周年を迎えます。
「ミッフィー展」では、1955年に初めて描かれたミッフィー(ファースト・ミッフィー)から、初期のとんがり耳、やわらかな丸みが愛らしい現在の姿まで。ミッフィーとブルーナさんの60年を貴重な直筆の原画やスケッチで紹介していきます。
 本棚にならんだ絵本、抱きしめて眠ったぬいぐるみ、ポケットの中のハンカチや。もしかしたら夢の中でも。ミッフィーは、いつもそっとそばにいてくれて、たくさんの大切な気持ちに気づかせてくれました。
そんなミッフィーに「ありがとう」を伝える展覧会が、日本を巡ります。


 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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