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国内最大規模の「ピーターラビット展」がやってくる!

【第1回】「ピーターラビット」は、一通の絵手紙から生まれました。

おでかけ 2016.07.15 連載
[PR]朝日新聞社×絵本ナビ

青い上着がトレードマーク、まぁるくつぶらな瞳や愛くるしいしぐさとは裏腹に、とんでもないいたずらっ子!
初めて登場してから100年以上経った今なお、世界中の人々に愛されてやまないうさぎの男の子といえば・・・そう、「ピーターラビット」。
そのピーターラビットと仲間たちがこの夏、日本にやってきます。
絵本「ピーターラビット」シリーズ生みの親、ビアトリクス・ポターが生まれて150年目となる今年、8月9日から東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムを皮切りに「ビアトリクス・ポター生誕150周年  ピーターラビット展」が全国を巡ります。
意外にも、これほど大規模な原画展は日本で初めてなのだそう。初公開となる絵本原画やスケッチ、思い出の品々などあわせて200件以上と出会える貴重な機会、ファンにとっては待ちに待った、また初めてピーターラビットの世界に触れる人にとっても見ごたえたっぷりの内容になっています。
そこで!絵本ナビではひとあし早く「ピーターラビット展」の見どころを、その作品の魅力、そして意外にも知られていないビアトリクス・ポターの人生とともにご紹介していきます。
記事の最後には、うれしいプレゼント情報も!どうぞ、お見逃しなく♪

早わかり!ピーターラビットの世界

世界中の人々に愛される絵本「ピーターラビット」とは

世界110カ国以上、累計発行部数1億5000万部となる絵本「ピーターラビット」シリーズ。日本では1971年に福音館書店より刊行されてから1300万部以上販売されています。世界中の子どもから大人まで、広く長く読み継がれている絵本の世界を、まずはおさらいしましょう!
 

ピーターラビットの絵本」全24冊
作・絵:ビアトリクス・ポター 訳:石井 桃子間崎 ルリ子中川 李枝子 

出版社:福音館書店
 

(おはなし)
いたずらっこのピーターは、お母さんの言いつけをやぶって、「行ってはいけない」と言われているマグレガーさんの畑に入り込み、心を込めて作った野菜を食べてしまいます。すると、角を曲がったところでマグレガーさんに見つかって、さあ大変!…いったい、ピーターはどうなってしまうのでしょう。

おはなしのなかで、ピーターのお父さんはマグレガーさんの畑で事故に遭い、マグレガーさんの奥さんに肉のパイにされてしまったという衝撃の過去も語られています!

「ピーターラビット」誕生のひみつ

夢をあきらめない人生、 ビアトリクス・ポター

「ピーターラビット」は、どのように誕生したのでしょうか?
きっかけは…ビアトリクスが友人の子どもにあてた、一通の絵手紙。
今回の展覧会では、「ピーターラビット」が生まれるまでと、その後のビアトリクス・ポターの人生もたどることができます。

ビアトリクス・ポター肖像写真 Courtesy of the Victoria and Albert Museum

絵手紙、自費出版そして絵本へ 『ピーターラビットのおはなし』

ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』(複製本)》 英国ナショナル・トラスト所蔵

1893年、ビアトリクスは、元家庭教師で仲の良かったアニー・ムーアの息子ノエルが病気になったと聞き、彼に4 匹のうさぎのおはなしを絵手紙に描いて送りました。
その後、アニーに勧められ、このときの絵手紙を絵本にしたいと考えたビアトリクスは、自ら出版社に売り込みに行くのですが断られるばかり。そこで1901 年、初刷250部を自費出版すると、本は瞬く間に評判となりました。
この「私家版」が編集者の目にとまり、翌1902年、フレデリック・ウォーン社から絵本『ピーターラビットのおはなし』として刊行されたのです。白黒の線描画だった挿絵には色がつけられました。

婚約から1カ月、恋人の突然の死。そして切り開いた第二の人生

ヒルトップ・ハウス Photo/Sony Creative Products Inc.

たちまち人気作家となったビアトリクスを公私ともに支えたのが、担当編集者のノーマン・ウォーンでした。ともにあたらしい作品を生み出すなかで、人生のパートナーとして意識するようになった二人。厳しかった両親の反対を押し切り、1905年7月ビアトリクスはノーマンのプロポーズにこたえ婚約します。
しかし…その一か月後、ノーマンは病気で急逝。毎年恒例の家族とのバカンス中に、ビアトリクスは思いもかけない悲報を受け取るのです。
失意に暮れながらも同年11月、ビアトリクスは何度か訪れたことのある湖水地方のヒルトップ農場を、絵本の印税などで購入し、創作活動のかたわら、農業や牧羊、農場経営にも力を入れていきます。
1913年には農場の購入を通じて知り合った弁護士ウィリアム・ヒーリスと結婚。「ナショナル・トラスト」の自然保護活動に賛同し、積極的に土地の購入を広げ、その人生を終えるまで湖水地方の美しい自然を守ることに、情熱を注ぎ続けました。

ビアトリクスの意志を受け継ぐ 英国ナショナル・トラスト
The National Trust for England, Wales and Northern Ireland

湖水地方の風景 Photo/Sony Creative Products Inc.

ナショナル・トラストは、1895年、開発や環境破壊から国内の自然や景勝地を守る目的で設立された非営利団体。
この設立時のメンバー、ローンズリー牧師に出会い、大きな感銘を受けたビアトリクスは、牧師が亡くなった後も湖水地方の土地や農場を購入し、守り続けていきます。
ビアトリクスの死後、その遺言により、彼女の16の農場を含む4300エーカー(全て合わせると東京ドーム約390個分)の土地がナショナル・トラストに寄付されました。
ビアトリクスが愛した湖水地方には、今もなお、当時と変わらない美しい自然や生き物たちが息づいています。
 

「ピーターラビット展」見どころは?展覧会監修の先生に聞きました!

大規模な展覧会としては日本初となる今回の「ピーターラビット展」。

日本でのビアトリクス・ポター研究の第一人者であり、今回の展覧会の監修をされている大東文化大学教授・河野芳英先生に、その見どころをうかがいました!

お話をしてくれたのは・・・
河野 芳英 先生


大東文化大学・英米文学科教授。専門はイギリス児童文学、特にビアトリクス・ポター研究。1989 年、1999 年、2009 年に、オックスフォード大学ペンブローク・コレッジに長期客員研究員として滞在。「英国ビアトリクス・ポター協会」リエゾン・オフィサー、「大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館」運営委員。主要論文などに「Early Japanese Translation」(The Beatrix Potter Society)、『ビアトリクス・ポターが残した風景』(メディアファクトリー)、『英語で楽しむピーターラビットの世界』(監修:ジャパンタイムズ)など。

―今回の展覧会は、ビアトリクス・ポターの創作の原点から、「ピーターラビット」誕生のストーリーに迫っていく3部の構成になっているそうですね。
どんなところに注目すると、より展覧会を楽しめるでしょうか。ポイントを、教えてください!

河野先生:
1893年9月4日、ビアトリクスは昔の家庭教師の息子ノエルに「4匹の小ウサギ」が登場する一通の絵手紙を送りました。
その後、彼女はこの絵手紙を元にして、絵本を出版しようと考えます。ノエル少年はこの絵手紙をずっと大切に手元においていました。ビアトリクスはこの絵手紙を彼から借りて、それをもう一度、丁寧に書き写しました。第一章では、この書き写した自筆の絵手紙が展示されます。この絵手紙は本邦初公開。今回の展覧会での格別の展示品と言えるでしょう。
絵手紙の中には、おなかが痛くてベッドで横になっているピーターラビットが、お母さんの作った苦いカモミールの薬を飲むのが嫌で、頭から布団をかぶっている絵があるのですが、子どもに「病気を治すには、苦い薬も飲まなくてはだめですよ」という直接的な言葉を送るのではなく、絵を通して間接的なメッセージを送っているのも、なんともビアトリクスらしいと思います。

この絵手紙を絵本にするためには、話を膨らませ、さらに口絵も描き足さなくてはなりませんでした。
展覧会では、そのために描いたインク原画や色のついた口絵原画など、1901年に自費出版された私家版の全原画44点すべてが公開されます。これは日本では初めてのこと、絵手紙と私家版を見比べられるまたとない機会です。
 

 左:ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』の表紙絵のためのインク画》 英国ナショナル・トラスト所蔵
右:ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』の挿絵のためのインク画》 英国ナショナル・トラスト所蔵

―第2章では、私たちにもなじみ深い絵本「ピーターラビット」シリーズの原画に出会えるそうですね。

河野先生:
原画は、みなさんが普段絵本で目にしているものとは色合いが全く違うんですよ。ぜひ本物のすばらしさを楽しんでほしいです。当時の状態のまま、しっかりと保管されてきたものばかりです。

そして絵の随所に、彼女の“科学者の目”が表現されているところも注目してください。
ビアトリクスの描く動物たちというのは、デフォルメされず、とてもリアリティがありますよね。
うさぎが二本足で走るとしたら、絶対にこういう動きしかできないっていう姿勢を、突き詰めて描いているんです。
また決して笑ったり泣いたりという表情は描かれていない。
能面みたいに、ちょっと顔を動かすことによって、喜怒哀楽を表すように、ビアトリクスは動物のしぐさや姿勢で感情を表現しています。
 

―展覧会第一章に登場する、ビアトリクス・ポター《素描「ピーターラビット」》 英国ナショナル・トラスト所蔵

彼女が10代だった頃はちょうど博物学が流行していたのですが、科学的な目を養おうと、弟のバートラムとともに、死んだ昆虫や野生のうさぎ、こうもりなどを、家に持ち帰って、熱湯でぐつぐつ煮て、その骨格まで調べていたんです。
この話を聞くと残酷に感じるかもしれませんが、そこでただ調べて終わるのではなく、このように一枚一枚の絵に表現して唯一無二のリアリティのある動物の姿を描いているところが、すばらしいと思います。

いずれも ビアトリクス・ポター《『ベンジャミン バニーのおはなし』の挿絵のための水彩画》 英国ナショナル・トラスト所蔵

―1980年代、マヨネーズや子ども服のキャラクターにもなり、大人気となったピーターラビット。これまで何度も展覧会は開催されたそうですが、今回初来日する作品や愛用品も多数あるとききました。 なぜ今、大規模な展覧会が開催されることになったのですか?

河野先生:
1866 年に生まれたビアトリクス。今年は彼女の記念すべき生誕150周年にあたります。
彼女は「遺品をそのままの状態で保存し、外に貸し出してはいけない」という遺言を残しています。そのためこれまで、ヒルトップ農場で保管されている彼女の所有品や絵の貸し出しは控えられてきました。


本邦初公開のものとしては、1929年に発行された「ピーターラビットの暦本」に掲載された自筆の水彩画、また彼女が暗号で書き綴った日記、ヒルトップ農場で愛用して履いていた木底靴など…こうした貴重なものが200件以上展示されます。

 

生誕150周年という記念の年に特別に貸し出しの許可が出て、日本で鑑賞ができることは、私たちにとって本当に奇跡的なことだと思います。

 

ビアトリクス・ポター《1929年用『ピーターラビットの暦本』の挿絵のための水彩画》 英国ナショナル・トラスト所蔵 

絵本キャラクターのぬいぐるみを世界で初めて企画したのは、ビアトリクス・ポターだった・・・?!

 

続きは、8月中旬に公開する第2回の記事の中でご紹介します!どうぞお楽しみに。

今年もっともブレイク!「あの人」が公式サポーター!

この「ピーターラビット展」には、さらなる注目のみどころが。
オフィシャルサポーターを務めるのはなんと、朝の連ドラでの活躍から大ブレイク中、今、最も旬な俳優の一人であるディーン・フジオカさん!会場では音声ガイドのナビゲーターとして、英語も交えながら本展を案内してくれます。
今年3月に英国・湖水地方を訪れたディーンさんが、ビアトリクス・ポターの創作の足跡をたどりました。その時に感じ取った息吹を来館者に伝えてくれるのだそう・・・
ディーンさんがいざなう「ピーターラビット」の世界。何ともぜいたくなコラボが実現した空間を、見逃すことはできません!
 

ディーン・フジオカ Dean Fujioka 


【ディーン・フジオカさんメッセージ】

『3月に初めて英国・湖水地方を訪ねました。「ピーターラビット」シリーズの場面をなぞって歩くと同時に、作者のポターさんの人生の軌跡を学ぶ事で、より深く物語を感じる事が出来ました。

英国は遠いですが、この展覧会に来てくれたら、ピーターラビットの世界と距離感が近づく素晴らしい機会になると思います。

音声ガイドのナビゲーターは初めてですが、自分が感じた物語を皆さんにお伝えしていきますので、楽しみにしていただきたいですね。』

(photo by liesel bockl)

開催概要

ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーターラビット展

 

【会期】2016年8月9日(火)~10月11日(火)※会期中無休
【会場】Bunkamura ザ・ミュージアム
【開館時間】10:00~19:00(入館は18:30まで)               
※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

【本展監修】河野芳英(大東文化大学・英米文学科教授)
【お問い合わせ】ハローダイヤル 03-5777-8600
【オフィシャルHP】http://www.peterrabbit2016-17.com/
 

チケット情報

【特別先行チケット】
先行セット券「ディーン+(プラス)」
ディーン・フジオカさん特典映像付きの本展図録と観覧券がセットになったおトクなチケット。
料金:3,800円(税込)
発売期間:~2016年8月8日(月)

 

【数量限定グッズセット前売り券】 
前売でしか手に入らないオリジナルデザインのグッズと観覧券のセット券!

1. プチプレートセット券
料金:2,000円(税込)
発売期間:~2016年8月8日(月)
※プチプレート仕様:磁器、直径約8cm ※写真はイメージです。

2. ピンバッジセット券
料金:1,800円(税込)
発売期間:~2016年8月8日(月)
※ピンバッジ仕様:銅、3cm × 1.4cm ※写真はイメージです。

一般
(当日)1,400円 (前売・団体)1,200円
大学・高校生
(当日)900円 (前売・団体)700円
中学・小学生
(当日)600円 (前売・団体)400円
親子券
(当日)1,500円 (前売のみ)1,300円

 

◇ 前売券は2016年8月8日(月)まで販売します。
◇ 親子券は、一般券1枚+中小学生1枚のセット券です(一緒にご入館ください)。

 

※団体は20名様以上。電話でのご予約をお願いいたします。(申込み先:Bunkamura Tel.03-3477-9413)
※学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
※障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。未就学児は入館無料。

 

前売・当日・親子チケット販売場所
●オンラインチケット MY Bunkamura
●Bunkamuraチケットセンター 
●Bunkamuraザ・ミュージアム
●ローソンチケット(Lコード:38880) 
●チケットぴあ(Pコード:767-517) 
●e+(イープラス)
●CNプレイガイド 
●チケットポート各店   
他 主要プレイガイド

 

>>チケット販売はこちら

プレゼント情報

今回の記事を読んでくださった方の中から、抽選で合計7名様

 

・「ピーターラビット展」公式図録(販売価格:2,000円) 1名
・ディーン・フジオカさん特典映像付き公式図録(販売価格:2,900円) 1名
・「ピーターラビット展」観覧券 5組10名様

(左)公式図録イメージ (右)特典映像つき公式図録イメージ

左:ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』の表紙絵のためのインク画》 英国ナショナル・トラスト所蔵
右:ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』の挿絵のためのインク画》 英国ナショナル・トラスト所蔵  

https://questant.jp/q/B3XHL2G9 ※プレゼントの応募は終了いたしました。

ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーター・ラビット展

世界中の人々から愛され続ける「ピーターラビット」。その作者、ビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念した国内最大規模の展覧会は、英国ナショナル・トラストが所蔵する貴重な絵本の自筆原画やスケッチ、彼女の愛用品など200件以上の作品・資料が出品され、そのほとんどが日本初公開となります。
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部