【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2020/7/20~7/26)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
夏です! 今週は、課題図書と夏の絵本がラン、クインチェックしてみてくださいね。
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2020/7/20~7/26】
きんぎょがにげた
金魚鉢にきんぎょがいっぴき。
…あ、きんぎょがにげた!
いったいどこに逃げたのでしょう。どうやら、お部屋のカーテンの模様に隠れているみたい!? 見つけたと思ったら、また逃げ出したよ。
今度は、植木鉢?キャンディーの瓶?盛り付けたイチゴの上?
きんぎょは見つけたそばから、部屋から部屋へ、自由に逃げていきます。それはそれは上手に隠れるのです。ちゃんと見つけられるかな?
そして、最後には…!?
小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびますね。
0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つ。大人になったって、ページを開く度にため息が出るような、決して飽きることのない美しい絵本なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
しろくまちゃんのほっとけーき
まあるくて、大きくて、ふわっふわのほっとけーき。
焼きたてほかほかのほっとけーき。
おともだちと一緒に食べるほっとけーき。
子どもたちはほっとけーきが大好きです。
もちろん「おいしいから」。
でも、こんなにみんなが大好きなのは、それだけじゃないのでしょうね。
誕生から40年以上も経つロングセラー絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』には、大好きな理由がたくさんつまっています。
お手伝いをしながらほっとけーきを作る喜び。
(調理器具を並べるだけでもワクワクしちゃいます)
ほっとけーきが完成していく様子をみる喜び。
(ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ…もう音を聞いているだけでツバが出てきちゃいそう)
そして、「おいしい」をおともだちと共有する喜び。
(自分でつくったことをほめてもらったりしてね)
鮮やかな「オレンジ」を基調とした色で描かれた数々の名場面は、子どもたちの心に強烈に印象に残っていき、大人になってもそのワクワクの気持ちが色褪せることはありません。
「子どもがはじめて出会う絵本」「子どもがはじめて出会うおともだち」、そんな絵本をつくりたいと大人たちが真剣に考えながらつくった「こぐまちゃん」シリーズ。その願いの通り、今もずっとこぐまちゃんは子どもたちのおともだちです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おばけのてんぷら
「おばけのてんぷら」、なんて気になるひびきなのでしょう。
おばけのてんぷら……つめたいのかな?やわらかいのかな?
せなけいこさんの人気のロングセラー絵本。
想像をめぐらせて楽しんだ記憶が今も残っています。
さてお話は、食べることが大好きなうさこが、こねこくんのお弁当に入っているてんぷらを見つけるところから始まります。なんておいしそうなのでしょう。
うさこはさっそく自分でもつくってみることにしました。お買い物にいって材料を揃え、野菜を切って、ころもをつくって、野菜にころもをつけて……熱い油でじゃーっとあげる。
我慢できなくて、あげたてのてんぷらを食べながらたくさん作ります。
すると、おいしいにおいに誘われて、山のおばけがうさこの家にやってきた。
うさこに見つからないように、ちょろちょろ飛び回りながらてんぷらのつまみぐい。
「あー、おいしい!おいしい!」
そのとき、大変! おばけがあやまってころもの中にぽちゃーん!
おばけ、だいじょうぶかな!?
くいしんぼうで、楽天的、小さなことなんて気にしない主人公のうさこ。
無防備でおっちょこちょいのおばけ。
そんなチャーミングな登場人物のおかげで、どの場面も可笑しくてどんどん読み進めてしまいます。
「ああおいしい。てんぷらってだーいすき。」
大人になった今も、うさこに共感してやまない私なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
4位 ボードブック はらぺこあおむし
小さなあおむしが美しい蝶に成長するまでを描いた、人気絵本のボードブック版。幼い読者にページがめくりやすい頑丈な造本です。
5位 おたすけこびと
6位 おつきさまこんばんは
7位 もこ もこもこ
8位 北極と南極のへぇ~ くらべてわかる地球のこと
北極と南極、どちらが寒い? 氷の量はどちらが多いの? どんな動物がいるの? ふたつの極地をくらべると、にているようで、ちがうところがいっぱい! 北極・南極のすばらしさにふれながら、地球のことを見つめよう。
9位 王さまと九人のきょうだい
子どものいないおじいさんとおばあさんのところに、ある日9人も赤んぼうが生まれました。ちからもちに、くいしんぼう、はらいっぱい、ぶってくれ、ながすね、さむがりや、あつがりや、切ってくれ、みずくぐり。このきょうだいが成長したとき、王さまがつぎつぎと難題をふっかけてきました。――中国の少数民族のお話の傑作絵本です。
10位 なつのおとずれ
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えました。すると太陽が「もうすぐ梅雨明けですか。そろそろみんなに知らせますか」と立ち上がりました。
まず、メロンとスイカが誰かに呼ばれたような気がしました。それに続いて、セミ、カブトムシ、かきごおり、ソフトクリーム、せんぷうきとひまわりも呼ばれたようです。いよいよ夏の風物詩たちの出番になりました。
みんなは、夏に向かってまっしぐらに走っていきます。すると、かとりせんころうさんや、とうもろこしぞうさんが一緒に連れていってと走ってきました。そして、きんぎょばちかさんに、うきわのすけさんも合流します。全員がそろうと、目の前に大きな大きな黒い雲が見えてきました。一瞬にして、大雨が降り、雷が鳴り響き、突風までおこりました。そしてながしそうめんのじっちゃんに会うと……。さあ、夏はもう目の前です!
梅雨明けから夏までをユーモアいっぱいに描いた一冊。
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