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親子で美術館に行こう!はじめてのアート鑑賞を応援する絵本

どこからスタートしてみる?「美術館を楽しむための」目的別絵本!

芸術の秋!そろそろ美術館へ子どもを連れていきたいな。

最近では、子どもの美術館デビューを後押しするサービスや施設も急増していますが、親子で美術鑑賞ができたらどんなに新しい世界が広がるのか、考えるとワクワクしますよね。

でも、実際には飽きずにちゃんと見ていられるかな。マナーを守って、静かに鑑賞しなければならない美術館、ただでさえ、他のお客さんの迷惑にならないかばかりを考えて、本当のアートの面白さや美術館の楽しさを体験させてあげられるのか・・・。はじめての美術館デビューは、実は子どもよりもママのほうがドキドキかもしれません。子どもたちがどんな反応を示してくれるのかも気になりますね。

 

ここでは、「美術館に行こう!」というテーマから、美術館に行く前に心構えや、楽しさを子どもたちに教えてあげられることができる絵本をたくさんご紹介します!

「美術館へ行く」ということを客観的に理解させてあげること

「美術館」てどんなところ? 何をするところ?

小さい子どもだと、「美術館へのお出かけ」を理解することが難しいかもしれません。そんな時は、絵本の中の大好きなお友だちが実際に美術館デビューする体験の様子を絵本で読むことがおすすめですよ。まずは、うさこちゃんとババールと一緒にどんなところで何をするのがシミュレーションしてみましょう。

うさこちゃんと一緒に美術館シミュレーション

うさこちゃんびじゅつかんへいく

うさこちゃんが初めて美術館へ行くお話です。具象、抽象、立体、彫刻など、
美術の主なジャンルをとりあげて紹介する形になっており、美術館入門にはぴったりの一冊です。

子どもらしい素直な感性が素敵

 

うさこちゃんシリーズの中でも私自身がすきな絵本のうちの1冊です。

絵本で描かれている作品はシンプルですが、作品を見る面白さ・楽しさなどは充分に伝わってきます。 「びじゅつかん」に初めて出かけたうさこちゃんの、子どもらしい素直な感想がいっぱい詰まったとてもかわいらしいお話です。「わたしにだってかけ」そうな抽象画。わたしも幼い頃思ったことあるな(笑)うさこちゃんの台詞 もうおおきいよ うちの子もよく言います。年齢的にも4歳の娘にピッタリの絵本でした。
(みいここさん 30代・ママ 女の子4歳)

ぞうのババールに学ぶ、美術館ってこんなところ!

ババールの美術館

ババールは駅を美術館に改造することにした。まちにまった開館の日。世界中からあつめた美術品をみに、みんなわくわくしてやってきた。いろんな時代のぞうの美術品がいっぱい。人間の世界でみたような絵や彫刻もあるよ。みんなも、ババールの美術館をたのしんで!

こんな美術館があったら楽しい~

 

ぞうのババールシリーズ。ババールの住む国に美術館を作る、というお話です。建物はそのままパリのオルセー美術館みたい!中に収められた美術品は、「モナリザ」「ミロのビーナス」「(ムンクの)叫び」などなど超有名絵画・・・にそっくり!で登場人物がゾウになっているのです!!(笑)一目で元の絵がわかるものも多く、楽しい~♪パロディになっている絵を見つけるという大人の楽しみ方もありながら、ストーリーの方は子どもに美術館とは何か、芸術鑑賞とはどういうものか、が理解できるようになっています。

 

我が家の息子には未だ少し早かったかなと思いますが、もう少し大きくなったら、ホンモノの絵も(画集などで)見せながら、この本を読ませたいと思います。
(あんれいさん 30代・ママ 男の子3歳)

もっと自由に、心で感じる。鑑賞のしかたはノールール!

びじゅつかんへいこう

『ちいさなあなたへ』でおなじみのピーター・レイノルズの作品!
美術館ってちょっとかたくるしい? 絵なんて、よくわからない? でも、美術館って本当はとても楽しいところ。ただ、心とからだで、まるごと絵を楽しんじゃえばいい! そうしたら、きっと、自分の中で何かがおこるはず……。
美術館が舞台の本書ですが、その内容は、美術館だけにとどまりません。子どもたちには、大人の考える枠にはまらないで、世界を自分の五感で味わい、自由に自分を表現してほしい――本書にはそんな願いがこめられているのです。心とからだを思いきりときはなして、世界をまるごと味わい、楽しめたら、毎日がどんなに素敵になるでしょう!心や頭がまだやわらかいうちにぜひ読んでもらいたい絵本です。

感じ取ることの自由奔放さ

 

絵の好きなお子さんにも、そんなに好きじゃないお子さんにもお薦めです。
作品からそれぞれが想いを感じ取ることの自由奔放さが、美術鑑賞にはありますね。同じ作品を見ても、感じ方見方が異なることは当然の事。美術館に入ってまっさらな気持ちで鑑賞したいものです。

 

我が息子が、2歳と2か月の頃、美術館デビューをしました。
言葉もおぼつかず、夫にだっこされたまま絵の前を移動していました。帰りの車の中で、「どこに行ったのか解ってないだろうなぁ~」と夫婦で笑いました。ところが、家に着き、ジャケットも脱がぬままクレヨンと画用紙の冊子を出し、一人絵を描き始め、夫婦で驚き見つめ合い爆笑しました。
是非、まだまだと思わず、美術館へ連れて行ってあげてください。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子17歳)

美術館デビューはまだ早いけど、アートを好きになってほしい

でも、やっぱり美術館はうちの子にはまだ早い・・・。だけど、アートには興味を持ってほしい!まずは楽しむことから始めてみたい。そんな子どもたちにはこちらの絵本をご紹介します。美術館を舞台にした絵本はいろいろありますよ。お馴染みのいたずらっ子ペネロペが、美術館でいたずらし放題?!なんとペネロペがパリのルーヴル美術館とコラボしているしかけ絵本や、美術館の中の絵の世界と現実の世界を行ったり来たりする楽しい絵本、そして、実際に自由に自分がお絵かきできるアートブックまで!子どもたちが楽しくアート鑑賞や美術館に興味を持つきっかけづくりにピッタリです。

大人もビックリ!ルーブル美術館の本物の名画が登場!

ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく

ペネロペはパリのルーヴル美術館へおじいちゃんとでかけました。モナ・リザ、スフィンクス、ミイラ、ミロのヴィーナス・・・たくさんの絵や像があります。ペネロペは・・・?

大人もうっとり!

 

ペネロペの絵と本格的な美術作品の絵,このミスマッチ(!?)が何とも素敵なしかけ絵本です!!3歳の娘が大好きなペネロペの絵本ですが,親の私の方が欲しくなってしまうしかけ絵本でもありました。子供の絵本を通して,美術作品が味わえるとは。しかけももちろん感心してしまいましたが,今回はペネロペが美術館へ行くというこの絵本の絵1枚1枚がとても魅力的でした!子供も大人も楽しめるしかけ絵本だと思います。美術館へも行きたくなってしまいました。
(まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子3歳)

子どもだからこそ夢が膨らむ。アートの力を感じられる絵本

ケイティのはじめての美術館

ケイティとおばあちゃんがおでかけしていると、きゅうに雨がふってきました。あまやどりしようと入ったのは、美術館。はじめて入った美術館は、とてもひろくて、りっぱなところです。たくさんの絵にかこまれて、どれを見たらよいのか、わからないほど…。元気いっぱい、しりたがりやの女の子・ケイティがまきおこす、びっくりゆかいな名画のなかの大冒険。メイヒューのデビュー作。イギリスで人気のアート絵本。

このシリーズ好き!

 

ケイティのふしぎ美術館シリーズ、ほんとにおもしろいです!
ふしぎな世界に迷い込むってお話はよく聞きますが、展示してある絵画の中と外を行ったり来たりできるって、すごくないですか!?異空間と現実が入り混じるので、すごく真実味がある気がします。お茶やお菓子をご馳走になったり、現実の世界に飛び出てしまったおもちゃを拾いに行ったり!!抽象画の中で起こっていることが見れるのも、この本くらいでしょう。お気に入りのシリーズになりそうです!!
(しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子7歳)

私だってアーティスト!自分の絵を美術館に飾っちゃおう!

おえかき美術館

子ども時代の絵を1冊の本に残しましょう。
ジャバラ状の本を開くと、全長約3mの美術館が現れます。絵のない額縁の中に自分で絵を描いたり、ぬりえに色をぬったり、ステッカーをはったりして完成させる、新感覚のおえかきブックです。
表面は昼間、裏面は夜の美術館という構成で、テーマに沿った美しい挿画がユーザーの絵をさらに引き立てます。

芸術家気分に


4歳次女が誕生日にプレゼントしてもらったものです。絵のない美術館のようになっていて、絵のない額に自分で好きな絵を描けるんです。次女はとても楽しそうに描いていました。その絵を見ている人たちが描かれているので、ちょっとした画家気分を味わっていたようです。シールも入っているので、とても楽しめますよ。お出かけ用に持ち運びもしやすいので、ちょっとした空き時間にも子供が集中してくれそうです。小さなクレヨンか色鉛筆は持っていかないとだめですが。

(きーちゃんママさん 30代・ママ 石川県 女の子6歳、女の子4歳)

知れば知るほど、本物の価値がわかる!絵本の中で名画を見てみよう

年齢が上の子どもたちには、もうちょっと踏み込んで絵画自体を楽しめるよう、本の中で名画を体験できるものがたくさん出版されています。

ここではいくつか、有名な世界の名画をじっくり鑑賞することができる本をご紹介します。知れば知るほど、面白い!美術館へ行く前に、見ても良し。もちろん行ったあとにじっくり見ても勉強になります。

世界の名画をじっくり鑑賞できる絵本の美術館!

小学館あーとぶっく・ひらめき美術館 第1館

ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」から写楽、ピカソ、ゴッホ、ルノワール、ウォーホルなどの世界の名画を鑑賞する部屋や、ピカソになったつもりで絵を描く部屋、小学生の作品が展示してある部屋など、30の部屋からなる、美術館です。

美術へのファーストステップ

 

有名な美術品を写真で掲載する画集のような構成ではなく、子どもの好奇心もくすぐりながら紹介しているところがとても良いと思います。子どもに課題も提案して引きつけ、他の子どもはその課題をどう描いたのか、子どもの作品も紹介してあります。美術に触れるきっかけとして、ぜひお勧めの絵本です。
(ことままごんさん 40代・ママ 女の子10歳)

新しい鑑賞スタイルを教えてくれる視点

直感こどもびじゅつ館 見てごらん!名画だよ

名画は友だち!15世紀から現代アートまで巨匠45人の名画を独自の視点で紹介する美術絵本。名画の中には秘密や謎がいっぱい。名画に出会う旅にでかけよう。


直感で楽しむ名画


ページをめくるたびに、いろいろな名画があらわれます。解説文のデザインもすてきです。子どもは、カンバス一面、青一色の絵が気になっていました。特別の青色の絵です。このような名画もあるんですね。 まずは、直感で絵を楽しみたいです。解説を読んで、またじっくり見ると発見があります。いろいろな名画を見て、お気に入りの絵を見つけたいなと思いました。

(どくだみ茶さん 40代・ママ 秋田県 女の子13歳)

もっともっと美術館の裏側を知りたい!マニアックな美術館のひみつを知る

すでに美術館やアートに興味があるなら、さらに一歩進んで、美術館の秘密を教えてくれる絵本がおススメです。大人も楽しめる、美術館の裏側を知ることができる読み応えのある絵本です。

大人にも!美術館の豆知識がつまったガイドブック

美術館ってどんなところ?

美術館にはどうやって入るの?何がおいてあるの?巡回展ってなに? 美術館に関するさまざまな疑問を楽しいイラストとともにまとめた子ども向けミュージアムガイド。

美術館に行く前に・・・

 

おしゃれな絵と造りで、「美術館ってどんなところ」なのかを教えてくれる絵本です。堅苦しくないところが良いです。小学校高学年以上が対象だと思います。大人からすると、とりたてて言うこともない、当たり前の話が多いですが、子どもが初めて本格的な美術展に行く前に読んでおくと、「あっ、知ってる、知ってる!」とちょっとうれしくなって、美術館により親しみを持つのではないでしょうか?最後には「ミニクイズ」があります。全問正解をめざして、しっかり読んで下さいね!
(なみ@えほんさん 50代・ママ )
 

美術館の裏側を知る!美術館マニアになれる絵本

美術館にもぐりこめ!

どろぼう三人組といっしょに美術館のウラがわをのぞいてみよう! 美術品がどうやって運ばれ、展示されるか、学芸員や監視員、空調管理などプロの仕事もよくわかります。

なるほど美術館

 

美術館を訪れてみると、同じ建物何に展覧会の変わるごとに雰囲気が変わることに気づきます。
傷みやすい絵をどのように移動するのか、世界の名画が海を渡ってきたり、普段は目にできないような仏像があったり、見上げるような彫像がそばにあったり、考えると不思議世界。その不思議世界に「間抜けな」泥棒が侵入して、いろいろと美術館の謎を解き明かしてくれました。おまけに、美術館のセキュリティも。型にはまった解説より、身近に美術館とそこに働く人々を知ることができて、とても良い本だと思います。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

いかがでしたか?

まずは、どの絵本がお子さんに向いているか選んで、親子で一緒に読んでみてくださいね。そして、今年の秋こそ、美術館デビューしましょう!秋にはたくさんの展覧会がありますよ。是非、お出かけしてみてくださいね。

富田直美(絵本ナビ編集部)
 

掲載されている情報は公開当時のものです。
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