いつも食べてる野菜がもっともっと好きになる絵本!「どーんと やさい」シリーズ
夏休み。おばあちゃんの家に行くと、息子を連れてってくれるのが家庭菜園をしている畑。
青々とした葉っぱのかげで、まっかっかな宝石を見つけると、息子は喜んでもぎとっていきます。
「それはまだダメ!」「これは美味しそうだ」
そんなこと言われながら、食べる分だけ帽子に入れて。
冷たい水で洗ってがぶり。
「おいし~~い!」
普段はスーパーで買ってきた野菜を食べ、それなりに好き嫌いもあり、外食だってする。
そんな息子がトマトだけは格別に大好きなのは、やっぱりおばあちゃんが丁寧に育てたトマトを実際にもいで食べた経験があったからかもしれません。
太陽の光をたっぷりあびてたくましく生きる姿。
それを感じながら味わう野菜は、やっぱり一味ちがうのでしょうか。
そんな私の前に登場したのがこの絵本!
「袋づめされた野菜とは違う、畑に生きる野菜の絵本を作りたい」という思いから誕生したというシリーズ、最新作は「トマト」が主役。
はっぱの かおり むむん むん
あおいみ どこどこ そだってる
あおあお トマト
いつのまに まっか?
あれっ しろくなったよ
青い実から赤い実へ変身していくとき、いちど白っぽくなる時期があるんですって。
よーく見ると、実にはおへそがあったり、たねの部屋がいくつもあったり。
いつも食べているトマトだけどはじめて知ることがいっぱい。
たねから芽をだして、ぐぐぐいーんと大きく育ち……、えっ、こんなに伸びるの、というくらい、生命力がはじける縦長の絵は見どころです。
色々な種類のトマトがころころと並んでいる絵がかわいい!
裏表紙には「ほんとうのおおきさ」のたねの絵もあります。
「どーんと やさい」シリーズ
『まっかっか トマト』は「どーんと やさい」シリーズの第5作目です。
このシリーズに登場する野菜たちは、絵本一冊に対して一冊だけ。
作者いわさゆうこさんの「自分で土に触れ、畑の風を感じながら」描いたという野菜の絵は、つや感やみずみずしさが違います。
野菜を擬人化することも、人や料理が出てくることもありません。
だけど、興味をひかれ次々にページをめくってしまうのは、絵はもちろん、「きゃっきゃ」「どっかん」「つやっつや」など、野菜の個性を音で表した言葉のリズムのせいかもしれません。
そうやって絵本を楽しみながら、子どもたちに野菜の個性や魅力を感じてもらえたら嬉しいですよね。
読むのが楽しい、音のリズムが楽しい、「どーんと やさい」シリーズ第一弾。
さあ、はじまるよ
きゃっきゃ キャベツのむきむきショー
にまい さんまい
よんまい ごまい
どこまでむける?
まだまだ むける
ふーっ おしまい
表紙いっぱいに、すてきな形のじゃがいもがごろごろ。
中をひらくと、茶色だけじゃない、赤っぽい「ノーザンルビー」や「アンデスあか」、濃い紫の「シャドークイーン」も。
そっくりさんでも種類はいろいろ「きたあかり」「ほっかいこがね」「だんしゃくいも」・・・。
さて、じゃがいもはどんなふうに育つのでしょう?
種から? いいえ、たねいもから。
地上にむかって茎をのばし、地下にむかって根を広げる。
たねいもはあっという間に、根っこだらけ。
地上には美しい花が咲いて、花が枯れたら青い実がなって・・・。
あれ? じゃがいもはどこ?
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