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月別児童書ランキングBEST10

【ランキング】2025年の児童書人気ランキング! 部門別に発表します。

2025年児童書売上ランキング発表!【2025/1/1~2025/12/31】

2025年の1年間、絵本ナビでよく動いた児童書(絵本をのぞく)の人気ランキングを発表します。ランキングは、児童書総合ランキングのほか、新刊部門(2025年1月から2025年12月までの1年間に刊行された新刊)、子ども実用部門、図鑑部門と部門別のランキングもご紹介します。話題の児童書をチェックしながら、小学生の読書の本選びのご参考にお役立てください。

まずは総合ランキングから

1位 ふたりはともだち

2025年に絵本ナビで最も人気のあった児童書は……?

2020年のランキングから引き続き、6年連続で『ふたりはともだち』。

仲良しのがまくんとかえるくんの間で繰り広げられる、濃くて、可笑しくて、ちょっぴり切ない、愛すべきエピソードの数々。子どもから大人まで幅広い年齢の方に愛されていることが、きっと根強い人気の秘密ですね。

 

『ふたりはともだち』

ふたりはともだち

仲良しのかえる、がまくんとかえるくん。ふたりの間で繰り広げられるのは、濃くて、可笑しくて、ちょっぴり切ない……様々な愛すべきエピソード。アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズは幼年童話の傑作として、子どもから大人まで、たくさんの人たちに40年以上も愛され続けています。

そのシリーズ第1作目が『ふたりはともだち』、5つのお話が収録されています。

春が来たからと大急ぎでがまくんの家に走っていき、「おきなよ!」と大きな声で呼びたてるかえるくん。お日さまがきらきらして、雪も溶け、新しい一年がはじまったかと思うと、いてもたってもいられないのです。ところが、がまくんは布団の中。もう少し寝ていたいのです。11月から眠っているがまくんは「5月半ば頃にまた起こしてくれたまえよ。」なんて言うのです。そこで、かえるくんは……?

がまくんを外に連れ出して遊ぶためなら頭の回転だって早くなるかえるくんと、カレンダーに合わせて簡単に5月だと思い込んでしまうがまくん。最初のお話「はるがきた」で、幼さと可笑しさがたっぷり詰まったふたりのキャラクターを存分に味わうことができます。

続く「おはなし」と「なくしたボタン」では、それぞれのやり方でお互いを思いやっている様子(大いに巻き込みながらね)を、「すいえい」ではちょっぴりブラックな面をのぞかせつつ、思いっきり笑えるエピソードを披露してくれます。

すっかりふたりの世界観に夢中になった頃、登場するのが最後の「おてがみ」です。

悲しそうな顔で玄関にすわっているがまくん。なんでも「もらったことのないお手紙を待つ時間」なんだと言うのです。それを聞いたかえるくんは、がまくんに内緒でお手紙を書くことにします。ところが、配達を頼んだのがかたつむりくんだったので……。

国語の教科書に採用されたことで、今では多くの子どもたちに知られているのがこのお話。いずれ届くことも、その内容までもわかっているお手紙をじっと待つがまくんとかえるくん。その幸せそうな様子に、「手紙」の持つ力を感じずにはいられませんよね。

シリーズ4冊。がまくんとかえるくんのキャラクターを知れば知るほど、どのお話も読み返したくなる珠玉のエピソードばかり。日本では三木卓さんの翻訳で楽しむことができます。
(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=373 国語の教科書に載っている「おてがみ」のワンシーンより。
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=416 「がまくんとかえるくん」 三木卓さんインタビュー

2位 エルマーのぼうけん

2025年の児童書総合ランキング第2位は、はじめての本格冒険物語としておすすめのこちらの名作がランクイン。手に取った子どもたちには、物語の中で思いっきりワクワクドキドキする体験をしてほしいですね。

『エルマーのぼうけん』

さあ、リュックサックに道具をつめて、エルマーと一緒に冒険の旅に出発しよう!

これは僕の父さん、エルマーが小さかった頃のある冒険のお話です。ある雨の夜、エルマーは、年取ったのらねこから、「どうぶつ島」に捕らえられているかわいそうなりゅうの話を聞きます。りゅうは、空の低いところに浮いていた雲から落っこちてきたちっちゃな子どものりゅうで、ジャングルの猛獣たちに捕まえられて、川を渡るために働かされているというのです。

エルマーは、すぐに助けに行こうと決心します。早速ねこにどうぶつ島のことや、持っていくものを教えてもらい、旅の準備に取り掛かります。エルマーがリュックサックにつめたのは、「チューインガム、ももいろのぼうつきキャンデー二ダース、わゴム一はこ、くろいゴムながぐつ、じしゃくが一つ、はブラシとチューブいりはみがき‥‥‥」などなどたくさんの道具。そして「どうぶつ島」へと繋がる「みかん島」行きの船に忍び込んだエルマーは、六日六晩たってようやく「みかん島」へ。ここで食料のみかんをリュックいっぱいに詰め込んで、夜の間に「どうぶつ島」へと渡ります。

「どうぶつ島」へ着くと、早速りゅうがつながれている川を探しに、気味の悪いジャングルの中を歩いていくエルマー。ジャングルでは、おかしな喋り方をするねずみや、うわさ好きのいのししに出くわしたり、とら、さい、ライオンなど恐ろしい猛獣たちにつぎつぎと出くわします。猛獣たちはたいていお腹をすかせていて、食べられそうになることもしばしば。さてエルマーは、どんな風に猛獣たちの危険をくぐり抜け、どうやってりゅうを助け出すのでしょうか?

特に注目したいのは、リュックサックに詰めた道具たちの活躍と、見返しに描かれた「みかん島とどうぶつ島のちず」。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=534 エルマーはどうぶつ島でつぎつぎにおそろしい!?動物たちと出会います。

3位 はれときどきぶた

第3位は、昨年の第5位からランクアップの『はれときどきぶた』。魅力はなんといっても、空からぶたが降ってくる、というとびきり楽しくて笑えるところでしょうか。本の面白さをこの本ではじめて知る子も多いのでは? 本が苦手、あまり好きではない、という子にこそ手渡したい一冊です。実はシリーズで10巻まで出ているので、つづきも手にとってみませんか。

『はれときどきぶた』

三年三組。畠山則安。あだなは、十円やす。じまんは毎日、日記をつけていること。けれどもある日、大事な日記をお母さんが勝手に読んでいるところを目撃してしまった則安くんは、腹を立て、「あしたの日記」としてへんなことを書き始めます。トイレに大蛇がいた! お母さんが鉛筆を天ぷらに! 金魚が飛び回る、お母さんの首がのびた、そして空からぶたが降る!? はたして日記を書いた後に起きたこととは?

1980年に刊行され、40年近くにわたり読み継がれてきた『はれときどきぶた』。子どもの頃に読んだという大人の方もたくさんいらっしゃることでしょう。大人になって『はれときどきぶた』を思い出した時に頭をよぎったのは、本の中のエピソードの記憶。特に、鉛筆の天ぷらの記憶は五感とともに残っていて、食べたことはないのに口の中で鉛筆の味がしたり、ガリガリと固い感触がしたり、則安くんのお父さんと同じようにお腹が痛い気までしてくるようで、子どもの頃にお話を読んで感じた感覚がそのまま蘇ってくるようでした。さらに、空からぶたが降るのか、降らないのか、という場面では、心配そうに空を眺める則安くんと同じく、この後どうなるのだろうと不安とワクワクが混ざったような気持ちになったことを思い出したりも。そんな風に、子どもの頃に読んだ記憶が心の深いところに残り続けることがこの作品の持つすごい力ではないかと思います。

子どもたちは、とにかく一度手にとってページをめくったら、あとはもうどんどん読めてしまうでしょう。
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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=12827
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=462 貴重な矢玉四郎さんインタビューもお楽しみ下さい♪

2025年の児童書総合ランキング第4位 一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション

『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』

一年一組せんせいあのね

鹿島和夫と担任した小学校一年生たちとの、いわば交換日記であった「あのね帳」からセレクト。笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶる。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=220864 もくじ
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=220864
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/essays/serialization.asp?id=162 連載 「せんせいあのね」で育ったワタシとこれから出会うアナタへ

2025年の児童書総合ランキング第5位

『ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)』

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9歳のネートは探偵です。
今日もネートの元に1本の電話が入りました。
仲良しの女の子アニーから、なくなった絵を探してほしいとの依頼です。

すぐにアニーのところへ駆けつけるネート。
まず、アニーの話をじっくり聞き、部屋の中をくまなく調べます。
次に、その絵を見た他の人たちー仲良しのロザモンド、弟のハリー、犬のファングについて丁寧に調査していきます。
はたしてネートは、アニーのなくなった絵を発見することができたのでしょうか。

一見、すぐに解けそうと思わせておきながら、意外になかなか解けないナゾの面白さと、ネートのツボを押さえた探偵ぶりに子どもも(大人も!)たちまち心を掴まれてしまいます。
また9歳という年齢でありながら、どんなナゾが来ても常に落ち着き、周りから頼りにされているネート。子どもたちは、自分と同じぐらいの年齢の子の活躍とカッコよさにたちまち憧れてしまうのではないでしょうか。一方でパンケーキが大好物で、気が付けばいつもパンケーキを食べているところには親しみを感じてしまいますね。

こちらは、1982年の発売以来、たくさんの子どもたちに愛され、読み継がれてきた「ぼくはめいたんてい」シリーズの第1巻目。マージョリー・W・シャーマットさんによる全17巻となるこちらのシリーズは、5歳ぐらいから小学校低学年の子どもたちにちょうど良いハラハラさで、子どもたちがはじめて物語の楽しさに出会えるシリーズでもあります。つぎつぎにネートに降りかかるナゾ解きの面白さはもちろんのこと、巻ごとに増えていく個性的な登場人物、ネートからママへの置き手紙の内容など、読めば読むほど多くの楽しみをも発見できるでしょう。

すべての漢字にふりがながついているので、はじめての読み物としてもぴったり。ひとり読みに移る前に、まずは読んであげながら親子で一緒にナゾ解きを楽しんでみるのもいいですね。シーモントさんの温かくユーモアたっぷりの挿絵と、訳者の小宮由さんの柔らかな語り口も、子どもたちの読書をやさしく応援してくれます。お話の最後には「めいたんていのこころえ」もついていて、もし周りでなにかナゾが起きた時の役に立つかも!? さあ、ネートとどんどんナゾを解いて、一緒に名探偵になろう!

(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=11928 楽しく個性的な登場人物にも魅力がいっぱい♪
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=84 「ぼくはめいたんてい」シリーズの魅力とは!?

2025年の児童書総合ランキング第6位 番ねずみのヤカちゃん

『番ねずみのヤカちゃん』

番ねずみのヤカちゃん

ドドさん夫婦の家の壁と壁のすき間に住む、おかあさんねずみと、四ひきの子ねずみ。そのうち四ひき目は、「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。
どうしてこんな名前がついたかって?

それはね…このヤカちゃん、とてつもなく声が大きかったからなんです。

たとえばこんな風。おかあさんねずみが、ドドさん夫婦に存在を気づかれないよう「けっして音をたててはいけない」と注意している時も「うん、わかったよ、おかあさん」と答える声のなんと大きいこと!他にもおかあさんねずみの注意に対して、全部うんと大きな声で答えるヤカちゃんのお返事の繰り返しが何とも愉快でたまりません。でもお返事のしかたから、ヤカちゃんがとっても素直でまっすぐで良い子だということが伝わってきて、どんどんヤカちゃんを応援したくなってしまいます。けれどもやっぱりその大きな声のせいで、ドドさん夫婦の家にねずみがいることがばれてしまって…。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=6564

2025年の児童書総合ランキング第7位 涙の箱

2025年の新刊の中で唯一ベスト10に入ったのがこちらのお話。

ノーベル文学賞作家・ハン・ガンさんが描く、涙をめぐるあたたかな希望の物語です。やわらかく美しい文体は、ハン・ガンさんの作品を初めて読む方にもおすすめです。また、ハン・ガンさんご自身が長年のファンでいらしたというjunaidaさんの挿絵も魅力的で目を惹きますよね。

『涙の箱』

涙の箱

ある村に「涙つぼ」と呼ばれている子どもがいました。ある日、その子のもとへ、頭のてっぺんからつま先まで真っ黒なおじさんがやってきます。おじさんは「私は涙を集める人なんだ」と名乗り、大きな黒いカバンを開いて見せます。その中には黒いシルクの布に包まれた箱があり、大きさも形も様々な涙が宝石のように並んでいました。
「オレンジがかったこの涙は、とても腹が立ったときに流す涙……、灰色がかったこっちの涙は、嘘で流す涙……、薄紫色の涙は間違いを後悔したときに流す涙……」
他にも、濃い紫色の涙、赤黒い涙、ピンク色の涙……とたくさんの涙を持っているおじさん。しかし、このどれでもない、世界で最も美しい「純粋な涙」を探していて、その涙を「涙つぼ」とずっとからかわれてきた子どもが持っているのではないかと言います。その後おじさんの道連れである「青い明け方の鳥」に導かれて、子どもはおじさんが向かう目的地まで一緒に旅をすることに。旅を通して、おじさんが見せてくれたもの、出会わせてくれたものは、子どもにどんな変化をもたらしていくのでしょうか。

本作の魅力は数え切れないほどあります。
私たちが何気なく流している涙にこんなにも様々な種類があるというその豊かさに気づかせてくれること。
涙の色や自然の描写をはじめ、物語の中に鮮やかな色彩が満ちあふれていること。
小さな桃色の体に青い翼と尻尾をもつ「青い明け方の鳥」が魅力的で、子どもの旅に優しく寄り添う姿がホッとさせてくれる存在であること。
さらに、おじさんが持っている、キラキラ粉とピカピカ粉。真っ黒なおじさんと対比するように登場する真っ白なお爺さん。影の涙の存在……など童話らしい楽しさがあちこちに散りばめられています

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=272699

第8位は同数で2タイトルが並びました。

2025年の児童書総合ランキング第8位 しっぱいにかんぱい

『しっぱいにかんぱい』

しっぱいにかんぱい!

表紙には、リレーのバトンを持って走る女の子。運動会でしょうか。タイトルが『しっぱいにかんぱい!』ですから、何か嫌な予感が…?

「おねえちゃんは、けさも牛乳をのんだだけでした。そのまんま口もきかずに自分の部屋へ、ひっこんでいってしまいました」という始まりの文から、予想通り?何かショックな出来事がおねえちゃんの身に起こったことがうかがえます。ゆうべから何も食べていない、というおねえちゃん、このおねえちゃんこと6年生の加奈は、前日の運動会のリレーで失敗をしてしまったのです。落ち込んだ加奈には、おとうさんやおかあさんの慰めの言葉も全く届きません。弟の達也は心配でおろおろするばかりです。そこに、おじいちゃんから1本の電話が入ります。おじいちゃんにお昼によばれて集まったのは、親戚のおじさん、おばさんと、いとこの洋とまなみ。ふとしたきっかけからみんなのしっぱい話が始まります。洋のしっぱい、まなみのしっぱい、弟達也のしっぱい、おばさんのしっぱい、そしておじさんのとんでもないしっぱい…。それぞれ大変な思いをしたけれど、今は笑いながら明るく語る姿を見て、加奈も自分のしっぱいを語り出すのでした。

大人になればしっぱいの1つや2つは当たり前。けれど子ども達にとっては初めて経験するショックな出来事でしょう。このお話は、そんな子ども達を励まし、勇気づけてくれる頼もしい存在です。

『しっぱいにかんぱい』は、「かんぱい!シリーズ」の1作目。シリーズには他にも「うそ」「ずるやすみ」「わすれんぼう」「けんか」「0てん」をテーマに現在6作品があり、そのどれもが子ども達が直面するであろう身近な問題を取りあげています。「かんぱい!シリーズ」を通して出てくる、子どもたちをさりげなくサポートする大人たちのように、子どもたちの近くにそっと置いておくようなさりげない手渡し方をしたい作品です。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=22317

「かんぱい!」シリーズ、合わせておすすめ。

2025年の児童書総合ランキング第8位 おおきなおおきな おいも

『おおきなおおきな おいも』

おおきなおおきな おいも

いよいよ明日はいもほり遠足。あおぞらようちえんの子ども達は、それはそれは楽しみにしています。ところが…当日は雨。いもほり遠足は一週間延期です。先生は仕方ありませんねって言うけれど。

「つまんない つまんない」

でも大丈夫。おいもは7つ寝ると、いっぱい大きくなって土の中で待っててくれるんですって! そのおいも、どのくらい大きくなっていると思う? 子ども達は想像しているうちに紙に描いてみたくなりましたよ。大きな大きな紙を用意して、それでも足りないからのりで貼り合わせてもっと大きくして。絵具を筆で「ごし ごし しゅっ しゅっ」「ぴちゃ ぴちゃ しゃっしゃっ」…もっと紙を足して。もっともっと。

ああーーーすごい!!
絵の具で描いたおいもの大きいこと、大きいこと。
先生もびっくり仰天。

「こーんな大きなおいも、どうやって掘り出すの?」
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(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=241

2025年の児童書総合ランキング第10位 岩波少年文庫 ふたりのロッテ(改訳)

『岩波少年文庫 ふたりのロッテ(改訳)』「2025 絵本ナビ×岩波少年文庫名作フェア」で多くの方にお買い求めいただきました。

岩波少年文庫 ふたりのロッテ(改訳)

おたがいを知らずに別々の町で育ったふたごの姉妹ルイーゼとロッテ。ある夏、スイスの林間学校で偶然に出会ったふたりは、別れた両親を仲直りさせるために、大胆な計画をたてるのですが……。待望の新訳。

2025年の児童書総合ランキング 第11位から20位は?

新刊読み物部門(2025年刊行の新刊より)

次は、児童書の新刊読み物部門の人気ランキングを発表します。2025年1月から12月までの一年間に刊行された作品の中で人気のあったものを集計しています。さてどんな新刊がランキング入りしたのでしょうか。

新刊読み物部門第1位 涙の箱(総合順位7位)

新刊部門の第1位は、ノーベル文学賞作家・ハン・ガンさんが描く、涙をめぐるあたたかな希望の物語『涙の箱』となりました。涙を流すという行為が、いかに人の心を救い、浄化させるのか。そして、表面的な涙の有無だけでは測れない、人が心に抱える悲しみや希望について、深く考えるきっかけを与えてくれるあたたかな物語です。

『涙の箱』

涙の箱

ある村に「涙つぼ」と呼ばれている子どもがいました。ある日、その子のもとへ、頭のてっぺんからつま先まで真っ黒なおじさんがやってきます。おじさんは「私は涙を集める人なんだ」と名乗り、大きな黒いカバンを開いて見せます。その中には黒いシルクの布に包まれた箱があり、大きさも形も様々な涙が宝石のように並んでいました。
「オレンジがかったこの涙は、とても腹が立ったときに流す涙……、灰色がかったこっちの涙は、嘘で流す涙……、薄紫色の涙は間違いを後悔したときに流す涙……」
他にも、濃い紫色の涙、赤黒い涙、ピンク色の涙……とたくさんの涙を持っているおじさん。しかし、このどれでもない、世界で最も美しい「純粋な涙」を探していて、その涙を「涙つぼ」とずっとからかわれてきた子どもが持っているのではないかと言います。その後おじさんの道連れである「青い明け方の鳥」に導かれて、子どもはおじさんが向かう目的地まで一緒に旅をすることに。旅を通して、おじさんが見せてくれたもの、出会わせてくれたものは、子どもにどんな変化をもたらしていくのでしょうか。

本作の魅力は数え切れないほどあります。
私たちが何気なく流している涙にこんなにも様々な種類があるというその豊かさに気づかせてくれること。
涙の色や自然の描写をはじめ、物語の中に鮮やかな色彩が満ちあふれていること。
小さな桃色の体に青い翼と尻尾をもつ「青い明け方の鳥」が魅力的で、子どもの旅に優しく寄り添う姿がホッとさせてくれる存在であること。
さらに、おじさんが持っている、キラキラ粉とピカピカ粉。真っ黒なおじさんと対比するように登場する真っ白なお爺さん。影の涙の存在……など童話らしい楽しさがあちこちに散りばめられています。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

新刊読み物部門第2位 ちいさなクリスマスツリー

昨年のクリスマスに話題となった新刊『ちいさなクリスマスツリー』が新刊部門の第2位となりました。イギリスの児童文学作家アーシュラ・モリー・ウィリアムズが描く、いつまでも心に温かな余韻を残す物語。この先、クリスマスに読み継がれる名作となることでしょう。嶽まい子さんの静謐で温かな印象を残す挿絵が贅沢に入っていてじっくり眺めたくなる作品です

『ちいさなクリスマスツリー』

ちいさなクリスマスツリー

クリスマスイブにある家族のところへやってきたちいさなもみの木。けれども家族は貧しくて、飾れるものといえば茶色いクッキーだけ。もみの木は、自分のみどりばかりの枝に、きらきら光る星やおもちゃをいっぱいつけて、素朴で優しい心をもった夫婦と素直でほがらかに育っている子どもたちを喜ばせたいと考えます。そこで植木鉢から根っこをぬき、雪の森へとかけだします。

もみの木は、ノームたちやゴブリン、オオカミ、つりをしている少年……などあらゆる人たちと出会っては、その人たちが持つきらきらするものをもらえないかお願いをします。そして、その代わりに自分の体から「みどりの針」を渡していきます。「みどりの針」は、ネックレスを作る道具やとげ抜き、つり針になる、とても便利なものなのです。
けれどもその「みどりの針」以外に、いつもみんなが欲しがるものがありました。それはお母さんが子どもたちのために愛情こめて焼いたクッキー。もみの木はできるだけクッキーを守りながらも、自分の体から針や枝を差し出し、懸命に、きらきらする飾りやおもちゃを集めていきます。しかしふと水面に映った自分の姿を見たもみの木は……。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

 

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=287716

新刊読み物部門第3位 ムーミンパパ海へいく [新版]

こちらは絵本ナビで毎年「ムーミンの日」を記念して実施しているムーミンフェアで人気となった一冊です。『ムーミンパパ海へいく(原題 PAPPAN OCH HAVET)』は、9冊ある小説ムーミンの7番めの物語。本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として出版された[新版]となります。

『ムーミンパパ海へいく [新版]』

ムーミンパパ海へいく [新版]

この『ムーミンパパ海へいく(原題 PAPPAN OCH HAVET)』は、9冊ある小説ムーミンの7番めの物語です。

ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「おなべ」を「パンケーキ用フライパン」、「さかずき」を「カップ」、「レモン水」を「レモネード」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。

講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として、2019年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる美しい挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。
 

つづいて、新刊部門第4位は同数の売れで5タイトルが並びました。

新刊読み物部門第4位 わかったさんのチョコレート

『わかったさんのチョコレート』

わかったさんのチョコレート

新シリーズの第2巻は、チョコレート! 真夏のひざしのなか、わかったさんは車でおとくいさんの元へクリーニングを届けにいきます。ところが一転、知らない場所でチョコレートのお菓子を作ることに!? しみの付いたドレスを着た人形が、わかったさんを不思議へといざないます。今作も、作家・寺村輝夫の世界を受けついで、永井郁子が物語と絵をかきました。懐かしいのに新しいわかったさん。ぜひ、読んで作って味わってください!

お待ちかねの第3巻も、2月5日に発売予定♪

『わかったさんのマシュマロ』

わかったさんのマシュマロ

新シリーズの第3巻は、マシュマロ! わかったさんがクリーニングを届けにいくと、出てきたのはヒツジのおじさん! 桜はまだつぼみなのに、お花見をしようといいます。おやつ係のアルパカのお姉さんは、材料をスゴロクで集めるといいだして、みんなでサイコロをふると、そこには…!? 元シリーズの寺村輝夫の世界を受けついで、永井郁子が物語と絵をかいた、懐かしいのに新しいわかったさん。ぜひ、読んで作って味わってください!

新刊読み物部門第4位 マイヤーさんと大きくなりすぎた犬

『マイヤーさんと大きくなりすぎた犬』

マイヤーさんと大きくなりすぎた犬

ウエスト・ブルークの町には、マイヤーさんという犬の捕獲人がいます。のら犬をつかまえ、時には飼い犬でも、病気の犬、引っ越し先に連れていけなくなった犬、人にかみつくような犬などをどこかに連れていく仕事です。依頼を受けると、マイヤーさんは黒いトラックに乗ってやってきて、そのトラックに乗せられた犬は、二度と町に戻ることはありません。そんなマイヤーさんを、町の人たちは恐れていました。

ある日、ノディンさん一家に、小さくて白いかわいい子犬がやってきました。ノディンさん夫婦とふたりの子どものサラとトムは、子犬がとても気に入って「バターボール」と名づけてかわいがります。けれども子犬はみるみるノディンさんと同じぐらいまで大きくなり、力の強いいたずらっ子に。手に負えなくなった一家は、ついにマイヤーさんを呼ぶことにしてしまいます。はたしてバターボールの運命は、どうなってしまうのでしょうか。

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

新刊読み物部門第4位 岩波少年文庫 木曜生まれの子どもたち (上)(下)

『岩波少年文庫 木曜生まれの子どもたち (上)(下)』

岩波少年文庫 木曜生まれの子どもたち (上)

美しく才能にめぐまれたクリスタルは、バレリーナをめざす少女。でも、舞台で賞賛されるのはなぜか、放ったらかしで育った弟のドゥーンばかり――自意識に葛藤する姉と、孤独をかかえながら才能にみちびかれる弟。困難にぶつかりながらダンサーを目指す二人の十年間。『バレエダンサー』として愛された物語の新訳。

岩波少年文庫 木曜生まれの子どもたち (下)

姉クリスタルに続き、バレエ学校〈クィーンズ・チェイス〉に入学したドゥーン。夢に見たバレエの園で、さっそく王立バレエ団の子役に抜擢される。悔しさを隠せないクリスタルは、ドゥーンの活躍を阻止しようとするが……。自身もバレエ学校をひらいていたゴッデンの代表作を、新訳で。『ナイチンゲールが歌ってる』姉妹編。

新刊部門第4位 全国小学生おばけ手帖(2) ウワサの幽霊編

『全国小学生おばけ手帖(2) ウワサの幽霊編』

全国小学生おばけ手帖(2) ウワサの幽霊編

ホラー作家の田辺青蛙が子どもたちから聞き集めた不思議な話やこわい話、全33話をまとめた、小学生実話怪談集の第2弾。マンガ家の岩田すずが、迫力がありながらもほっこりするゆかいな挿絵とともに再話し、臨場感たっぷりで、読書が苦手でも楽しくどんどんページをめくりたくなると大人気のシリーズです。
今回は、みんなが学校でウワサしている幽霊たちのお話を集めました。たとえば、「アメ買い女」「血を吸うビン」「呪われた校歌」「とび箱の怪人」「顔のない銅像」「ニセモノ配信」「人面トマト」……、ついつい聞きたくなるこわいウワサ話がもりだくさんです。こわいばかりでなく、思わずわらってしまう、小学生ならではのかわいいオチも大評判!

こわいけど思わずわらっちゃう「全国小学生おばけ手帖」シリーズ、第1弾、第3弾もおすすめ!

8位も同数の売れで3タイトルが並びました。

新刊読み物部門第8位 『おじいちゃんのおばけのはなし』『おじいちゃんの魔女のはなし』

『おじいちゃんのおばけのはなし』

おじいちゃんの おばけのはなし

「ピカッ ゴロゴロゴロ……」
雷が鳴り響く嵐の夜。怖くなった男の子は、おじいちゃんのひざへ飛びのります。
するとおじいちゃんは、静かに語りはじめました。

「わしが、おまえぐらいの年のころ、あらしの中で森にまいごになったことがあった……」

そこから始まったのは、おじいちゃんのとっておきの怖い体験談。

古い小屋にひそんでいたガイコツの話 ― 「ふくろの中の古いほね」
魔女の洞窟に迷い込んだ話 ― 「イボのまじょのどうくつ」
突然あらわれた大きな手に連れていかれたのは? ― 「おそろしいおばけの家」

次々と語られるお話はつながっていて、怖さもどんどん増していきます。
怖い話になるからもうやめようか、と言うおじいちゃんに、男の子は「もっと、もっと!」とせがみ……。
でもおじいちゃん、これって本当にあったお話?

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(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

おじいちゃんの 魔女のはなし

「ねえ、お願い、お話して!」
今回、ぼくがおじいちゃんにお話してほしいとお願いしたのは、おじいちゃんが8才の時に、もう少しでクリスマスをお祝いできなくなりそうだったという話。それはおそろしい事件でクリスマスが怖くなってしまうから話さない方がいいというおじいちゃんに、ぼくはお話して! とせがみます。

そうしてはじまったのは、あるクリスマス・イヴの夕方から夜にかけてのお話。
友だちとこおった池でスケートをした帰り道、森をぬけて近道で帰ろうとしたおじいちゃんの前にあらわれたのは太っていて髪がボサボサの魔女に、ガイコツのようにやせていて足のない魔女、大きな鼻にイボがありするどい目をした3人の魔女。あまりの恐ろしさに慌てて木によじ登って隠れたつもりのおじいちゃんでしたが、すぐに見つかってしまい、魔女につぎつぎに魔法をかけられます。いろいろなものに変身させられた挙句、最後にはブタの姿に……。このままでは家に入れないし、もちろんクリスマスのお祝いにだって間に合いません。せっかく魔女から逃げてきたおじいちゃんでしたが、元の姿に戻してもらうため、魔女の家へと向かいます。

これはなんという絶対絶命の状況なのでしょう。意地の悪い魔女がすんなり元に戻してくれるとは思えないし、おじいちゃんは、いったいどうやって助かったのでしょうか。
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新刊部門第8位 ヤービと氷獣

「岸辺のヤービ」シリーズ、第三弾。『ヤービと氷獣』

ヤービと氷獣

マッドガイド・ウォーターの冬。そこで暮らす小さないきものヤービたちは、春まで長い眠りにつきます。それは、彼らのご先祖と、「氷獣」とが交わした契約のためと言い伝えられています。ところがヤービは、友だちのナミハナアブの幼虫のことが気になり、眠れません。同じころ寄宿学校では、幽霊騒動が持ち上がり……。ヤービたちと人間それぞれに伝わる「ふしぎ」が、彼らを冒険へと誘います。「岸辺のヤービ」シリーズ、第三弾。

「岸辺のヤービ」シリーズを読み始めるなら、第1弾と第2弾からどうぞ。

新刊読み物部門第10位 放課後ミステリクラブ(6) 教室のとうめい人間事件

『放課後ミステリクラブ(6) 教室のとうめい人間事件』

放課後ミステリクラブ(6) 教室のとうめい人間事件

 

ガシャーン! 放課後、先生が作業していた教室。
ロッカーの上にかざっていたブロック作品が落ちてこわれた。
犯人がいるはずなのに、そのすがたが見当たらない。これじゃあまるで……、とうめい人間!?
4年1組、辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が動き出す!
「ぼくは読者に挑戦する」
名探偵辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?

超人気ミステリ作家・知念実希人が本気で書いた「子どもたちが人生で初めて読むミステリ小説」。

殺人事件はない。でも、トリックは本格的。
ありそうでなかった、親子で楽しめる一冊です!
漢字にはすべて、フリガナつき。

「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」
BY 知念 実希人

2025年の新刊読み物部門売上ランキング 第11位から20位は?

子ども実用部門(既刊、新刊合わせた総合ランキング)

「子ども実用」というのは、子どもの生活に役立つ知識や情報を易しく教えてくれるジャンルにつけているジャンル名です。そのジャンルの中で2025年に人気があったのは、自分の身を自分で守る方法が書かれた本や、ことばの使い方についての本となりました。

子ども実用部門第1位 だいじ だいじ どーこだ?

だいじ だいじ どーこだ?

近年、幼少期から正しい性の知識を身につけることの大切さを医師や専門家たちが啓蒙し、徐々に子どもを持つ親たちが「性教育」に関心を持ち始めています。幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解し、自分も他人も大切な存在だということを認識することが大切です。著者の遠見才希子医師が自身のお子さんとのエピソードを交え、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを伝える”いちばん最初に読む「からだ」と「性」の絵本”です。

子ども実用部門第2位 どうぶつポーズで あそボウサイ

どうぶつポーズで あそボウサイ

いつどこで起きるか分からない地震。
それはいつも誰かといる時に起きるとはかぎりません。
そんな時に大切なのが、子どもが自分で自分を守る方法を知っていること。

「じしんから いのちをまもる
ポーズのれんしゅう してみよう
じゅんびはいい?」

かわいい動物たちの動きを通じて、6種類の「命を守るポーズ」を楽しく教えてくれるこちらの絵本。
これまでは「地震が来たら机の下に入る」と教えられていたことの多かった防災教育ですが、こちらでは、

揺れを感じたら、うさぎにへんしんして、まわりをキョロキョロと見回して安全な場所を見つけること。
丈夫な机を見つけたら、ねこにへんしんして、素早く低い姿勢で移動すること。
机の下にもぐったらつぎはさるにへんしんして、机の脚の上の方をぎゅっとしっかりつかまること。

このように「机の下に入る」という行動ひとつに対して、具体的に教えてくれるところが画期的です。

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子ども実用部門第3位 ふわふわとちくちく ことばえらびえほん

ふわふわとちくちく ことばえらびえほん

「よかったね」「だいじょうぶ」など、
相手の心が元気になったり、楽しくなったりする
「ふわふわことば」

「うるさい」「あっちいって」など、
相手の心が痛くなったり、せつなくなったりする
「ちくちくことば」

あなたはどっちを使っている?

第2弾も合わせてどうぞ。テーマは「ことばのいいかえ」

子ども実用部門第4位 お悩み相談 そんなこともアラーナ

お悩み相談 そんなこともアラーナ

すべてのお悩みに言えることですが、「うまくいくはずだ」という前提をまず疑いましょう(本書より)。
元気のない歴50年の著者が「元気のない人の考え方」で数々のお悩みに答えます。
美しい逃げ方、楽しいあきらめ方を、かわいいイラストと優しい語り口で提案。
「まあ、そんなこともアラーナ!」という受け入れ方をめざしましょう!

子ども実用部門第4位 かいじゅうたちは こうやってピンチをのりきった

かいじゅうたちは こうやってピンチをのりきった

高いところが大の苦手。注射が大嫌い。みんなの前で話そうとすると、逃げ出したくなる。暗いところが怖い。彼らはかいじゅうなのに、それぞれ怖いものがある。彼らなりにピンチを乗り切ってきた。でもそれって……。

「ただ逃げちゃっただけじゃない?」

彼らは考える。どうして僕たちは、他のみんなが怖がらないことが怖いのだろう。共通しているのは、怖くなると、ゾワゾワしたやつが来るってこと。そうやって、怖がると生まれてくるのが、この小さなゾワゾワちゃんたちなのだ。この子たちさえいなければ!

自身も怖がりだという絵本作家・新井洋行さんと、ドクターがタッグを組んで生まれたこの絵本。不安や恐怖に揺れる気持ち、そしてその気持ちとどう向き合っていけばいいのか、共存していく方法はあるのか。そうした模索や考え方を、一つ一つ丁寧にわかりやすく、ユーモアたっぷりに描き出してくれています。

「ゾワゾワちゃんと仲良くする方法を教えてあげる」

本当にそんな方法があるならば、大人だって知りたい。だからこそ、大人にも子どもにも、この絵本の内容とじっくり向き合ってもらいたいのです。世の中には、こんなにたくさんの種類の「怖い」があって、こんなに色々な「怖がりさん」がいるのです。弱い自分を無理に追い出すのではなく、そのままの自分を大事にしてくださいね。絵本が優しく語りかけてくれます。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=2442 新井洋行さんの絵本『かいじゅうたちは こうやってピンチをのりきった』 恐怖や不安とうまく付き合うヒントに<from好書好日>

子ども実用部門の第6位から第10位の作品は下記となりました。

図鑑部門(既刊と新刊を合わせた総合ランキング)

2025年の絵本ナビ人気図鑑ランキングにランクインしたのは、定番・ロングセラーの図鑑が多かったようです。長く読み継がれている多くの親子に定評のある図鑑は、入園・入学時期の贈り物にもおすすめです。

図鑑部門第1位 タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき

タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき

大人気「はじめてずかん」のタッチペン版!

大好評の「はじめてずかん」にタッチペンつきが登場!
どのページにも楽しい写真がいっぱいです。

「どうぶつ」「とり」「きょうりゅう」「のりもの」「たべもの」
「パン・おやつ」「おすしやさん」「おもちゃ・ぶんぐ」「「しぜん」
「うちゅう」「スポーツ」「せかいのくに」「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」など、
子どもに身近な1000の言葉をペンでタッチしながら楽しく学べる上に、
ゲーム、クイズ、歌など、遊べるページも盛りだくさん。

0歳から小学校入学前まで、長くお使いいただけます。
プレゼントにピッタリです。

図鑑部門第2位 さわって学べる算数図鑑

さわって学べる算数図鑑

足し算、掛け算、分数から、図形や立体まで、算数に関する様々なことを、しかけを通して体感できる図鑑です。説明を読んだり、計算したりするだけではわからなかったことも、いろいろな種類のしかけを使って直感的に理解できます。

算数が大好きになる体感型算数本!

算数って難しい、数や図形だけを見てもよくわからない。そう思ったことはありませんか? そんなときにぴったりなのが、『さわって学べる算数図鑑』です。

算数が得意な子どもは、数や図形を、文字としてではなく、実感できる量や重さで感じています。この本は、動かす・開ける・組み立てるなどの行動を通して、数や図形がどのようなものなのか、実感できる本です。

例えば、立体のページでは、展開図を組み立てるとどんな形になるか、実際にやってみることができます。また、分数のページではどの分数とどの分数が同じ大きさなのかが分かるしかけにより、通分や約分などの計算が、単に計算方法を覚えるのではなく、実感として理解できます。そのほか、かけ算とわり算の関係や、いろいろな形の特徴も、さわって遊びながら学べます。

すべての文字にルビがついているので、小学校1年生でも一人で読めます。親子で読むなら幼児でも楽しめます。親子で一緒にしかけを動かしたりクイズを出しあったりして、算数をおもいっきり楽しんでください。

図鑑部門第3位 0・1・2さいの どうぶつ100

0・1・2さいの どうぶつ100

0~2歳におすすめの、はじめての写真図鑑。最初に覚えたい「動物の名前」を100個収録しました。
3つの特長でお子さまの好奇心を刺激し、発語をうながします。

★特長1
お子さまがモノを認識しやすい、大きな写真とカラフルな背景色。
★特長2
親子のおはなしのヒントになる擬音・擬態語を掲載。
★特長3
じょうぶな紙で、小さな判型。表紙はふかふかのウレタン入りで、お子さまも扱いやすい絵本です。

図鑑部門の第4位から第10位の作品は下記となりました。

2025年、児童書ジャンルにおける部門別の1年間のランキングはいかがでしたか。気になっていた本を思い出すきっかけに、また4月の入学・進級時期に向けて準備したい本の参考にもお役立てください。

 

過去の児童書人気ランキングはこちら

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

書店の児童書担当、小学校の図書室司書を経て、2013年より絵本情報サイト「絵本ナビ」に勤務。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線に立って本を選び、さまざまな切り口で紹介している。編著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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