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絵本で対決!「悪い子 VS ダメなママ 」

「ママ、今日はおかたづけやーめた」
「本当はブロッコリー嫌いなのよね、ママ」
「しゅくだいなんて、しなくていいよ」

 

あれあれ、今日のママはちょっとへん?

 

「そんなことないよ ママはいつもと同じだよ」

 

そう、ママだって人間。ダメダメだっていいんです。
だけど強敵はやっぱり・・・あくたれっ子!!

 

「ママのばーか! ママなんてきらいー!」

 

くーっ、ママだって今日はひきさがらないよ。
こうなったら徹底的に勝負だ!
 

■「ママにそんなこと言っていいとおもってるわけ? もうおこった!」

「はやく たべなさいって いってるでしょ!」
「そんなのごっくんすればいいでしょ。」
苦手なブロッコリーが口からなくならないのに、ママったら全然聞いてくれない。
「ママのいじわる!だいっきらい」
私が言ったら・・・

とうとうママが本当に怒っておなら攻撃をしかけてきた!
ママなのにそんなことするの!?
驚いているとママは、こんどははなくそこうげき!? どうなっちゃうのー。

 

ママ、子ども相手にとんでもない姿を見せちゃってます。
これは本当にただのケンカ、何に怒っていたかなんて忘れちゃってます。
いつのまにか立場が逆転しちゃってる二人のやりとりに、読んでいる方は大笑い。
いったいこの二人どうなっていくのでしょう?
真剣だけどどこまでもくだらないこの母子のやりとりは、
親子で思いっきり楽しむのが正解。

 

・・・だれ?ママにそっくりとか言ってるのは!?

 

この勝負、インパクト的にはママの勝ち!

■強敵あらわる! その名も「あくたれ ラルフ」

表紙の絵でちぎった人形を持って不敵な笑みを浮かべる悪そうな赤い大きな猫、それが「あくたれ」ラルフ。セイラの猫です。

でも・・・これが相当な「あくたれ」なのです。

ラルフは、セイラを困らせてばかりか、セイラの大好きなパパを怒らせたり、ママを悲しませたり。あんまりの振る舞いに、みんなでサーカスに行った時とうとうみんなを本気で怒らせてしまいます。
ラルフの「あくたれ」ぶり、その後のラルフの受難、そしてそれを大きく上回る家族の愛情。その3つがこのお話にめりはりをつけてぐいぐいと惹き付けられる展開になっています。
良い子にもいたずらっ子にも「ぴりっ」と効きそうです。
アメリカでも大ヒット、世界中で愛されている絵本だそうですよ。

 

うーん、絵本史上まれに見る悪い子ぶりに、ママおされ気味・・・。

■ある朝、ママがダメダメになっていた・・・!?

ある満月の夜、窓からはいってきたあやしいかげ。
次の日の朝、ママがだめだめになっていた・・・どういうこと!?

どがん ばりん がしょーん!
がちゃん ばりん ばりりんりん!

 

あまりにすごい音に、ぼくはベッドからとびおきた。
すると・・・たいへんだ!!
お部屋がめちゃくちゃ、ママはすごいサンドイッチをつくって、
ハムだけ食べた!!

 

牛乳はコップに入れないで直接飲んで、すっごくへんな服を着て、
外に飛び出したー。
その後もママはやりたい放題、困っちゃうよ。
でも、なんかママすっごく楽しそう。

 

いつもは、親に怒られてばかりいる子どもたち。
でも、もしもこんなふうに、
立場が逆になっちゃったら、
うれしい? 楽しい?
それとも、「そんなのダメ」って思っちゃう?

 

これはママの圧勝です。だって、こんなの・・・私だってやりたい!!

■ 「ママだって同じことしてたよ」 えっ、そう?

どうやら、ママも子どもとおんなじことしちゃってるみたい!?

「だめだめ、デイジー、はなをほじくっちゃ」
「だって、ママだって! ナンシーの家にいくときにやってたよ」

 

え? ママがそんなにおぎょうぎのわるいことをしたの?
いつも怒ってばかりのママに対して、デイジーは「ママだって」と返してきます。
いたたた・・・。
もし、自分の子どもに言われたら、デイジーのママみたいにユーモアで返せるかしら。
ほんっと子どもって大人の言うことやること、よく見てる。

 

だけど、似たもの同志。
言いたいこと言った後には、笑いとばしちゃおうよ。

 

ママもちょっとちょっと反省するところがあるかも、ね。

■そうなんです。ママは地球征服をたくらむ「おこりんぼせいじん」なのです!

ふふふ・・・ここで引き下がるママではないのです。
(いや、反省もしているんですよ。)

「こら―――――!! なに? この部屋は! かたづけなさい! ぜーんぶ すてちゃうからね!!」おかあさんは、いつもおこってばかりいる。朝から晩までずーっとおこっている。だから本当におこりんぼうせいから来た「おこりんぼうせいじん」じゃないかと思う。おこって、子どもたちにいうことをきかせて、いつか地球を征服するつもりなのかもしれない。
「どう? かたづいた?」おこりんぼうせいじんが、ぼくの部屋に入ってきた。ところが、友達がこわしたおもちゃを、「どうして大事にしないの!」って、人の話も聞かないで、またおこった。ぼくは頭にきて、お母さんが謝るまで、絶対部屋からでないことに決めた。ところが、だれかと電話しているお母さんの話を聞いて、ぼくはおそろしくなった。もしかして・・・おかあさんは、本物のおこりんぼうせいじんなの!?


そうかもしれないね。
だとしたら、ママには勝てない!?

 

なんて、たまには絵本の中で対決してみるのはどうでしょう。
笑いながら親と子の気持ちを理解してみるのも一つのコミュニケーション方法として有効かもしれませんよ。

 

ダメなママだから、子どもに「勝ち」をゆずることはできないかもしれないけど・・・ね。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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