『しごとば』など、めくるめく「鈴木のりたけワールド」へようこそ!
『ぼくのおふろ』『おしりをしりたい』など、鈴木のりたけさんのユーモアあふれる絵本がずらり
ユーモアたっぷりの世界観と独特の切り口が魅力的な鈴木のりたけさんの絵本たち。
「どうやったらこんな楽しい絵本を思いつくの!?」と、大人もうなってしまう作品ばかりです。
そこで、多くの人を魅了する鈴木のりたけさんの作品を、制作秘話などを語っていただいた絵本ナビ独自の連載やインタビューとあわせてご紹介いたします!
大人気!いろんな仕事の現場を紹介する『しごとば』シリーズ
10周年を迎えた『しごとば』シリーズは、鈴木のりたけ作品の中でも特に人気を博している代表作とも言えるシリーズです。
新幹線運転士、大工、花火職人、客室乗務員……などなど、いろんな職業の人たちの「しごとば」の様子と、どんな風にお仕事しているのかを紹介する、図鑑のような絵本です。
2009年に第1作目である『しごとば』が刊行されてから、『続・しごとば』(2010年)、『続々・しごとば』(2011年)、『しごとば 東京スカイツリー』(2012年)、『もっと・しごとば』(2014年)と、あまりの人気にどんどん続刊が刊行されています。
身近なお仕事から普段はなかなか出会えない「レア」なお仕事まで、いろんなお仕事をしている人のリアルな姿を見ることができるので、子どももだけでなく大人も隅々まで見入ってしまうこと間違いなしの作品です。
ぜひ、親子でお楽しみください!
『しごとば』シリーズ第1作、人気の「新幹線運転士」も収録!
ありそうでなかった、こんな絵本。
描かれているのは9つの職業の人達がそれぞれ持つ自分の城、「しごとば」です。
実際に覗き見しているかのごとく、忠実にわかりやすく描かれています。
例えばすし職人。
普段は見ることが許されないカウンターの向こう側。とにかくネタから道具まで細かく描かれています。
包丁だけでもさしみ包丁、たこひき包丁、柳刃包丁、あじきり包丁・・・すごい!それだけでも何だかワクワクしてくるのです。
お茶っぱ、電卓、出前のメモ、野球選手のサインだってあります。
歯医者さんはどうなっているのでしょう。
タービン、マイクロモーター、かんし、咬合紙・・・単語だけでは何のことだかわかりませんね。
これを知ったら歯医者さんが怖くなくなる?かどうかはさておき。仕事ぶりもユーモアたっぷり、丁寧に描かれています。
極めつけは新幹線の運転士。
作者の鈴木のりたけさんは、何と新幹線の運転士のご経験があるのだそうです!
否が応にも期待が高まりますね。そして期待を裏切らない細かい情報の数々。
運転士さんの1日だって見られます。大人が夢中になってしまいます。
この絵本が素晴らしいのは、仕事場を見ているだけでそれぞれの職人さんが
仕事に誇りを持っていること、楽しんでいる事が伝わってくる事。
小さい頃にこんな絵本を見ていたら、仕事に対する興味も全然違ったのでは
とちょっとうらやましくもなってしまいますね。続きが早く見たいものです。
制作日記も見逃せない!
以下、続刊の刊行に併せて、絵本ナビで鈴木のりたけさんご本人による「イラスト日記」を連載していただきました。
制作やPRの裏話がわかって、『しごとば』シリーズの新たな魅力も伝わってくる鈴木のりたけさんの「制作日記」が読めるのは絵本ナビだけ!
どうぞお見逃しなく!
『しごとば』シリーズ続刊はこちら
身近な「アレ」が、のりたけ流に大変身!?『ぼくの…』シリーズ
お風呂やトイレ、就寝など、毎日毎日繰り返さないといけないことを退屈に感じている子どもって、多いかもしれません。
そんなとき「いつものお風呂がこんな風になったら……」なんて空想を膨らませると楽しいですよね。
そんな奇想天外な空想が独特の世界観を持つ絵本になったのが、この『ぼくの…』シリーズです。
第1弾である『ぼくのおふろ』から始まり、『ぼくのトイレ』『ぼくおふとん』と3作続きますが、どれもこれも「こんなのあるわけない、けど、あったら最高!」「これ、実際にほしい!」と思うものが続々と登場します。
それに加えて、びっちり書き込まれた絵には「絵さがし」の要素もあり、さらに、いつもの生活習慣の大切さまで教えてくれるのだから、楽しいだけじゃなく親にとっても実にありがたい絵本なのです。
お風呂を嫌がる子、トイレトレーニングに取り組んでいる子、寝るのが苦手な子は、ぜひ一度取り入れてみてくださいね。
「お風呂」「トイレ」「就寝」と、『ぼくの…』シリーズ三部作!
「まいにち まいにち おんなじ おふろ。
たまには ちがう おふろに はいりたい」
そう、たとえば……
いちど迷うとのぼせちゃう、迷路のお風呂。
ぶらぶらゆれる、ブランコ風呂。
とってもおいしそうな、ラーメン風呂やプリン風呂。
お湯はなみなみ夢もなみなみ、いろんなお風呂がもりだくさん!
さあ、そらとぶ飛行機風呂にのって夜の大空へ!
ところがお風呂の栓を盗まれて、お湯がみるみる減ってきた……。
巨大お風呂建築の中から、栓を盗んだ犯人を探し出せ!
日本人の生活にお風呂がとてもなじみ深いものだからでしょうか?
一見荒唐無稽に思えるこの作品のお風呂たちも、入ったらどんな気分だろうかということが、なんとなく想像できるのが不思議。
絵本のなかにはもちろん、表紙裏にまで楽しそうなお風呂がいっぱい!
ただただ浅いだけの「あさい風呂」や、アフロのお兄さんが入っているだけの「アフロ」など、へんてこなお風呂もちらほら……
いろいろなお風呂を見たあとは、巨大お風呂建築巡り!
お風呂のビルやお風呂の遊園地のどこかに、飛行機風呂の栓を盗んだ犯人が隠れています。
でも、あれ?
この犯人、さっきからいろんなところに隠れていたような……。
また、最初のページから最後のページまで、いたるところにひそんでいるのが、カエルとアヒルのおもちゃ。
ちいさな彼らを、全部みつけることができるでしょうか?
絵探し絵本としても楽しい、きっとお風呂が好きになる一冊。
パンツをぬいでまたいだら、えいやとふんばりさあトイレ。でも、毎日同じトイレじゃつまらない。それなら、こんなトイレはどうだろう?
パンツをぬいでまたいだら、えいやとふんばりさあトイレ。でもちょっとまって、まいにちまいにちおんなじトイレ。たまにはちがうトイレでしてみたい。
たとえば、ふにゃふにゃトイレ。すわったおしりにあわせるように、トイレがふにゃりとまがってくれる。すわるしせいがわるいこは、すってんころりんおっこちる。
たかいトイレでするときは、よじのぼるのにひとくろう。ちょっとはやめにいかないと、もれるよもれる、もれちゃうよ。
ルーレットイレにギタートイレ、トランポリントイレ、ボートイレ、いどうしきトイレ、バスケットイレ、ロケットイレ……どんどんでてこい、いろんなトイレ。
そして、ぼくのとっておきは「トイレットコースター」。ところが、とんがりあたまのけむくじゃらに、トイレットコースターがぬすまれた! はやくみつけてつかまえて!
大人気『ぼくのおふろ』に続くシリーズ第2弾。緻密なイラストでさまざまな絵探しも楽しめる!
ふかふかふとんにはいったら、おやすみなさいではあいいきもち。でも、ちょっとまって。まいにちまいにちおんなじふとん。たまにはちがうふとんでねてみたい。
たとえば、すわれるいすぶとん。これならおきてるあいだでも、ふとんにつつまれいいきもち。
ちゅうづりぶとんは、どうだろう。ゆらゆらゆれていいきもち。ねがえりうっておっこちてもふとんがあるからだいじょうぶ。
ドーナツぶとんにふとんカー、うちゅうぶとん、あるくふとん、こんぶとん、てじなぶとん、マシュマロぶとん……まだまだほしいなこんなふとん。
ふとんをどんどんつみかさね、ふとんのおやまのできあがり。と、おもったら、ふとんのなかみがとられてる! ふんわりしろひげくろいかお、きっとあいつがはんにんだ。かくれたあいつをみつけだせ!
大人気『ぼくのおふろ』『ぼくのトイレ』に続く、シリーズ第3弾! 緻密なイラストで絵さがしも楽しめます。
言葉遊びが楽しい!何度でも楽しめる『公園遊具シリーズ』
『す~べりだい』『ぶららんこ』『すなばばば』の3作は、「言葉遊び」と「公園の遊具の楽しさ」を掛け合わした、ユーモアたっぷりの絵本シリーズです。
幼いお子さんから楽しめて、読み聞かせにもぴったりです!
絵本でたっぷり楽しんだら、公園で遊びながら言葉遊びを楽しんでみるなど、親子の時間がもっと濃密なものとなること間違いありません。
そして、他の遊具もこんな風に言葉遊びで変身させてみるのもいいかもしれません。子どもの無限の発想力に驚かされそうです!
人気の公園遊具が、「言葉遊び」であれこれ変身!?
鈴木のりたけさんの最新作は『す~べりだい』と『ぶららんこ』。
言うまでもなく、どちらも小さい子に人気の公園遊具。
「いくよー」
「そーれ」「ぶらんこ」
女の子が勢いよくぶらんこをこぎます。
あれ?のりたけさん、今回はとても可愛らしい絵本を描いたのかな、なんて思っていると・・・
「ぶららんこ」
「ぶらららんこ」
何?ぶーぶーぶー?
やっぱり大変なことになっちゃってます。
ぶたがたくさん出てきて、ぶらららんこがぐにゃり。
さらにめりーごーらんこに、ぶんぶんぶんらんこ。
空に飛んでいくと、今度は雲ぶらんこに海ぶらんこ!?
「それそれー うみぶらんこ」「ぼちゃん・・・ん・・・んんんーー」
すごい、すごい。こんなぶらんこ、本当にあったらどんな気分?
このスケール感、爽快感、もうやめられません!!
「ぶらんこー んこー んこー んこー」
帰ってこられるのかな?
声に出すだけで笑っちゃう、ページをめくるだけでも画面に釘付け。
ことば遊びと緻密でユーモラスな絵。のりたけさんワールドが存分に堪能できます。
読み方を変えたり、みんなで読んだり、楽しみ方はどんどん広がるはず。
ぶらんこが大量に勢揃いする「ぶららら・・・・・」の場面では、大合唱が起きるかも!?
さてさて、大好きなぶらんこ遊び。
飽きるまで思う存分、何度でも、いってらっしゃあーい!
鈴木のりたけさんの最新作は『す~べりだい』と『ぶららんこ』。
言うまでもなく、どちらも小さい子に人気の公園遊具。
「いくよー」
「それー」「すべりだい」
女の子が楽しそうにすべります。
あれ?のりたけさん、今回はとても可愛らしい絵本を描いたのかな、なんて思っていると・・・
「す――――べりだい」「すべりだい――――」
「するする べぇりべぇりだい~ん!」
やっぱり大変なことになっちゃってます!
さらに、すべりパイやすべれない(これは困る)。
空から落ちてきた「ずん べりだい」!?
びっくりするようなすべりだいのオンパレード。
そして、もちろんそれが全部絵になって再現されているのです。
この勢い、この爽快感、もう誰にもとめられません!!
「す―――― すっ す― す――・・・」「べりだ―い だ―い だ―い・・・」
あーー楽しかった。
声に出すだけで笑っちゃう、ページをめくるだけでも画面に釘付け。
ことば遊びと緻密でユーモラスな絵。のりたけさんワールドが存分に堪能できます。
読み方を変えたり、みんなで読んだり、楽しみ方はどんどん広がるはずです。
全部遊び終わったら。
もう一回いってらっしゃあーい!
『公園遊具シリーズ』が誕生したきっかけが語られたインタビューもお見逃しなく!
おもしろくてためになる!『おしりおならシリーズ』
おしりやおなら、うんち……など、親としてはちょっと顔をしかめてしまう下品な言葉、子どもは大好きですよね。
そんなに好きなら、その好奇心を活かしてとことん学んでもらおう!というのがこのシリーズです。
おもしろいだけでなく、人体の構造や仕組みなど、正確な知識を得ることができるんです。
「おしり!」「おなら!」そんなことを言ってケラケラと笑っているお子さんと、ぜひ一緒に読んでみてくださいね!
「おしり」と「おなら」のひみつを探る!
さあみなさん、おもしろくてためになる、おしりの絵本ですよ!!
わたしたち人間にとって、とっても大事なおしりだけれど、おしりは普段なかなか見られませんね。
だから忘れてしまってないですか?私たちをいつも支えてくれる、おしりのことを。
そんな問題意識をもって、おしりのことを学びにいくのが、「おしりおしりたい」の3人組。
「はあーおしりにひがついた」というおじさんがいれば、とんでいっておしりを見せてもらう・・・。
おしりを使った言葉って、たくさんありますよね。
どこからどこまでが、おしりなんでしょう?
いろんなおしり大集合!どれが、だれのおしりかな?
おしりの役割は?構造は・・・?
なるほどなるほど、まさにおもしろくてためになる、おしりの絵本です。
そして最後に登場する見開きおしりワールドは圧巻ですよ!
おならの音の正体をさぐる
前作にも登場の仲良し三人組。今回はどうやら、「おなら」に興味津々のよう。なぜ音が出るのか?、なぜ「おなら」というのか?、等々興味深い話が展開していきます。おもしろくてためになる、おならの絵本の決定版!
『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞を受賞し、大活躍中の鈴木のりたけ氏。2012年発売の『おしりをしりたい』(小学館)に続く、「おもしろくてためになる」最新作の登場です。
『おしりをしりたい』にも登場の仲良し三人組。今回はどうやら、「おなら」に興味津々のようです。おならの音を出すのって、意外とむずかしい。なぜ音が出るのか?なぜ「おなら」というのか?等々、子どもたちにとって、たまらなく興味深い話が展開していきます。
しかも、ただおもしろいだけでは終わらないのがこの絵本。読み進めていけば、おならの出る仕組み、音の正体など、いつの間にかいろいろなことがわかってしまいます。これぞまさに、おもしろくてためになる、おならの絵本の決定版!
『おしりおならシリーズ』刊行時に実施したインタビューもあわせてどうぞ!
こちらも見逃せない!シリーズ作品以外の絵本たち
のりたけワールドには、シリーズ作品だけでなく単発作品も名作ぞろいです。
ここで一挙にご紹介します!
無限の想像力を持つ子どもと、寝かしつけに奮闘する大人へ
「さあ ねるじかんですよ」
毎日やってくる夜のこの時間。お部屋を暗くして、同じお布団に入っていても、なんだか様子は全く違う二人がいます。どうにか息子に早く寝て欲しいと思っている母親と、まだまだ遊んでいたくてぱっちり目が開いている息子。この場合、大抵「はやくねなさいよ」と言っている方が先に寝てしまうのです。そうすると……?
「ぐにゅううううう」
あれ、なんかへん!
「もこもこ~」「うねうね~」「ねとねと~」「ぐにゅぐにゅ~」
何かが始まってる?
壁がゆがんで、溶けだして、窓の外には…さかな!
「はいはい、窓のカーテンもあいてたね」
どうやらお母さんには見えないみたい。そう、男の子だけの「よるのじかん」の始まりです。外にはさかな、ポストが歩き出し、恐竜が迷子になって……ビー玉が空に浮かんでる! いつもの景色の様で、全然違う。なんて綺麗、なんて壮大なのでしょう。どんどん広がる夜の世界、僕だけの時間。だけど…もうなんだか眠くなってきちゃった…。
寝たいような、寝たくないような。夜の世界って怖いような、でものぞいてみたいような。子どもたちに毎日訪れる、そんな曖昧な時間。だけど、子どもたちには逞しい想像力があるのです。昼間に存分に遊べば遊ぶほど、夜の世界が豊かになっていき、すんなりそこへ入っていけるのかもしれません。作者の鈴木のりたけさんは、その圧倒的な画力でユーモラスで不思議で素敵な世界を描き出し、忘れかけていたであろう大人にも見せてくれるのです。(あのおもちゃがこんなところに!時計が…新幹線が…!?)
これは邪魔をしちゃいけませんよね。ああ、こんな夢。いつか見たことあったなあ…ムニャムニャ。さあ、今夜も一緒に絵本を読みながら、先に寝ちゃったのはどっちでしょう。起きたらあなたの「ねるじかん」教えてね。
迷路に絵さがし、つぶやきクイズなど、遊び心満載の絵本!
おつかいくんと丸ごと一冊あそびまくろう!
注目の絵本作家・鈴木のりたけが月刊誌『幼稚園』で大好評連載のおはなし&めいろあそび「おつかいくん」に描き下ろしを加えて単行本化。めいろやさがし絵あそび、えかきうたなど、仕掛けたっぷりの楽しい1冊です。
2013年の絵本で誕生した、人気絵本作家・鈴木のりたけによる「おつかいくん」。かわいいビジュアルと独特でシュールなキャラクター&世界観が注目され、その後、月刊幼児誌『幼稚園』で不定期連載していたお話が1冊の本になりました。
絵本同様、緻密に描かれためいろはそのままに、やっかいくん、ナイスガイくん、だんぼーやなど、ちょっと不思議でおかしなお友達とおつかいくんの、「くすっ」と笑える楽しいエピソードがたっぷり描かれています。各エピソードに挿入された、おつかいくんのめいろでは、絵の中に隠れているたくさんのキャラクターを見つける「さがし絵遊び」が楽しめます。さらに、絵本化にあたって、さがし絵のヒントも充実させました(しかも、ヒントもめいろ形式で描かれています)。
見るたび、「こんなところに!」という楽しい発見があること、間違いなし。連載では見られなかった、キャラクターたちのつぶやきやクイズ、えかきうたといった描き下ろしページも見逃せません。「一度読んで終わり」ではなく、何度も何度もページを行ったり来たりして楽しめる充実の「おつかいくんワールド」をぜひ満喫してください!
インタビューもあわせてどうぞ!
人気絵本作家4名による、前代未聞のコラボ絵本!
絵だけでしりとりを進めていく「おえかきしりとり」。
お友だちと、家族と。ひまを持てあましている時にはぴったりです。
お母さんが意外に絵が上手なことを発見したり、何を描いているか誰もわからなくなったり。
どんなに下手でも大盛り上がりするのがこの遊びのすごいところ。
ではでは、絵がとっても上手な絵本作家さん同士で「おえかきしりとり」をしたらどんなことになるのでしょう・・・それは見てみたい!!
と、そんな夢のような設定が実現してしまったのがこの絵本なのです。
作者は、今大活躍中の若手絵本作家の4名。
新井洋行さん(『れいぞうこ』『いろいろ ばあ』『みずたまりちゃん』他)、鈴木のりたけさん(『しごとば』『ぼくのトイレ』『おしりをしりたい』他)、高畠那生さん(『カエルのおでかけ』『でっこりぼっこり』『バナナじけん』他)、よしながこうたくさん(『給食番長』『ぼくだってウルトラマン』『ようかいガマとの』他)。こんな個性的な4人がどうやって絵本を作り上げていったのでしょう。ケンカなどはしなかったのでしょうか。
そんな心配はさておき『おえかきしりとり』では、4人全員で話し合い、物語を作り、全員で絵を完成させていったそうです。驚くのは、本当に4人が順番にしりとりをしながら絵を描いてつなげていったということ!この果てしなく豪華な作業を経て出来上がったページには4人の絵がぎっしり。読者はその4人のしりとりのやりとりを追体験できる、というわけです。
最初は「しりとり」→「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」→「パトカー」・・・と定番しりとりで始まります。ところがそんなに普通に進んでいくわけがないのは想像がつきますよね。徐々に難易度があがり、ひっかけも出てきて。二重の意味を持たせたり、前の人の絵を真似して続けたり、他の人の絵と合体してしまったり!? 作家さんならではの遊びがどんどん登場してきて、読者も一緒に気持ちが盛り上がっていきます。
さらに、それぞれの作家さんの見せ場として迫力の見開きページが登場したり、思いもよらない展開が待っていたり。絵本としてもちゃんと楽しめるようになっているのは、さすがなのです。
さあ、さっそく絵本を開いてみてくださいね。
一人でじっくり、お友だちや家族とワイワイ。想像力たくましく、しりとり物語を進めていってください。
前見返しにはしりとりのルール、最後にはしりとりの答えが描いてあります。読み終わったら、今度は自分たちで「おえかきしりとり」に挑戦してみてくださいね。
4人の人気絵本作家の人柄が伝わるインタビューもぜひチェックを!
見たことのない「おでこはめ」の絵本!?読み聞かせにも!
見たことのない形の絵本が届きましたよ。
表紙の左下の角が大きく欠けています。これはいったい?
1ページ目を開けば、すぐその使い方にピンときます。
「きょうは めでたい けっこんしき。
はなよめさんは にっこり えがお。」
日本髪に結った華やかで立派な花嫁さんです…が、肝心なお顔がありません。あるはずの部分がまあるく半月型に切り取られているのです。ということは?
そう、あなたがはなよめさんになるのです。
使い方は簡単。開いたままの本をカチューシャの様に自分のおでこにぴったりはめて…顔をあげて、キメ顔で、はいポーズ! あっという間に大変身です。お見事。
もちろん、これだけでは終わりませんよ。ちょんまげ頭のおむこさんに音楽家、おひめさまや板前さん、宇宙人まで!? 次々に登場するので、どんどんなりきってくださいね。どうやらこれは、大人も子どもも関係ありません。どちらが面白くなりきることができるか、勝負です。親子で、大勢で、盛り上がりながら楽しめる1冊です。「おでこはめえほん (1)」ということは? 期待しちゃいますよね。
おでこにはめてなりきり絵本、シリーズ第2弾!博物館へようこそ。世界中から集めた名品、珍品を順にごらんにいれましょう。カンブリア紀のアノマロカリスに、白亜紀のトリケラトプス。クレオパトラにヴィクトリア朝の貴婦人。だんだんと現代に近づいて特急電車まで。おでこにはめて、みんなでたのしく大変身!
「のりたけ流子育て」をご覧あれ!
3人のお子さんのパパでもある鈴木のりたけさん。
長女が2歳、長男が0歳のころに連載されていた、子育てを実況中継する4コマ漫画が、1冊の本にまとまっています。
パパはもちろん、ママも楽しめる「あるある」尽くしの1冊、子育てのお供にぜひどうぞ!
さまざまな仕事の現場に潜入し、その仕事場を独特の視点とユーモアを交えて紹介する人気絵本『しごとば』シリーズの著者が、自らの子育て現場を4コママンガで実況中継!
2歳の長女、0歳の長男と過ごす日々は、毎日が予測不能。「うんこ」との対決あり、大人にはあり得ない言い間違いあり……。
しかし、そんな混乱の只中にあっても著者の目線は常に冷静。次から次へと襲いかかる子どもたちの無理難題を、新米父さんは百戦錬磨で切り抜けていく。
自身の子育て現場にあきたらず、「よそのお宅」の子育て現場にも突撃する著者。子どもを犯人(ホシ)に見立てた現場検証で、子育てのあり方は家庭ごとに千差万別であることをあぶりだす。
子育て雑誌「AERA with Baby」の人気連載に大幅加筆して再構成。子育て中なら、誰もが「うちも〜!!」と共感できる、父親子育てエッセイの決定版。
一緒に楽しく、一人でじっくり。成長と共に新しい発見も!
鈴木のりたけさんの絵本は、ユーモアたっぷりでおもしろいだけでなく、いろんなことを学んだり、感じたり、気づかせてくれます。
ご紹介したインタビューの中で鈴木のりたけさんもお話しされていた通り、あまりにも楽しくて「寝かしつけの絵本」には向いていないかもしれません!?が、それでも、子どもの成長に欠かせない「親子の絵本タイム」を彩る大切な作品であることに間違いありません。
一緒に楽しく読んだり、一人でじっくり読んだり……いろんな楽しみ方ができるだけでなく、お子さんが成長するにつれ新しい発見があることでしょう。
ぜひ、親子で「のりたけワールド」を存分にお楽しみください。
編集協力:洪愛舜(編集者・ライター)
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