【お知らせ】イソザキ編集長「kufura」連載【絵本ナビ編集長の読み聞かせ相談】♯11 公開中!
仕事も家庭、どちらも大切にしながら忙しい毎日を送る女性のためのWebメディア「kufura(クフラ)」にて連載中の絵本ナビ編集長イソザキのコラム。 月に1テーマずつ、読み聞かせの悩みについておすすめの絵本と共に回答していきます。
「絵本読んで!」その小さな腕に本をたくさん抱えてやってくる我が子。本当に可愛いものです。でも何年経ってもその習慣は変わらずに、読む絵本の量と内容だけが増えていく。
「……これ、一体いつまで続けたらいいの? 自分で読めなくなっちゃうのでは?」
なんて、ふと不安になること、ありますよね。10月のテーマは「読み聞かせは何歳まで続けるべき?」です。イソザキが選んだおすすめの絵本は…?詳しくは、「kufura」のコラムをご覧くださいね!
【今月のおすすめ絵本】は……?
子どもだけじゃない、大人になったって読み聞かせしてもらいたくなる絵本『かえでがおか農場のいちねん』
農場は、いま1月。地面は、雪でまっしろになります。
1月は冬の月。寒くて、どんより。早く夜になります。
2月には池が固く凍り、3月はよく風が吹きます。
4月になれば春が来ます。5月は暖かく、6月は夏のはじめの月。
満月の夜がある7月に、夏の終わりの8月。
涼しくなるのは9月で、刈り入れのある10月は素晴らしい月!
ほとんど毎晩霜がおりる11月、冬がはじまるのが12月。
大地は冬につつまれていき……。
こんな風に12ヶ月の季節の移り変わりを、農場の動物たちの様子とともに描いているのは、実際に動物たちに囲まれて暮らすプロベンセン夫婦。
面白いのは、その絵本のつくり。ストーリーとして続いていくのは、月ごとに語られる自然の様子。そして見開きいっぱいに動物たちと農場で暮らす人々の絵が広がり、その下にはその絵を更に詳しく説明してくれる文章が続きます。その文章を読んでもらいながら絵を眺めていくと、その中にもたくさんのストーリーが隠されていることに気が付くのです。まるで絵が動き出したような感覚になるのです。
その動物たちや自然へのあたたかいまなざしや、丁寧な観察力こそ、この絵本の大きな魅力になっているのでしょう。じっくり、ゆったり、時間をかけて。そして大きくなって、興味が移り変わった頃にもう一度読んでみてもらいたい。そんな1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
コラム内でも様々な絵本をご紹介していますので、参考にしてくださいね。
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