【お知らせ】磯崎編集長「saitaPULS」連載コラム#大人だからこそ楽しむ絵本 第3回公開中!
さまざまな方面からその選択肢の幅を広げてくれる「saitaPULS」(サイタプラス)。さらに大人の女性の「これからの人生」についてなど、さらにコンセプトの幅を広げていき、とても興味深い内容となっています。
その中で、絵本ナビ編集長磯崎のコラム連載がスタート! 日常の何気ない出来事の中で感じることや考えていることをつぶやきながら、「大人だからこそ楽しむ絵本」を提案していきたいと思っています。ぜひのぞいてみてくださいね。
地域によって程度の差こそあれ、外出の自粛期間も早くも3か月目。そろそろ目に見えない不安に心が摩耗しはじめて…そんな最中の5月21日に連載第3回が公開されました。タイトルは「前髪を切るか、切らないか。」一体どんな絵本を紹介したのかというと……
コラム連載第3回「前髪を切るか、切らないか。」で紹介した絵本は…?
昨日とは違う、新しい朝が来るのかもしれない。 『あさになったので まどをあけますよ』
「あさになったので まどをあけますよ」
子どもたちが、部屋の窓をあけます。
新しい一日を迎えるために、毎朝、窓辺に立つのです。
「やまは やっぱり そこにいて
きは やっぱり ここにいる」
そこから見えるのは、いつもと変わらない風景。
もちろん、窓を開けてそこにあるのは山ばかりではなく。
にぎやかな街が見える窓だって、のんびりと流れる川が見える窓だって。
たくさんのお花が目に飛び込んでくる窓や、風が気持ちのいい窓だってあります。
どこかの知らない国に住む、あの子の窓辺はどんな景色だろう。
そこには、いつもと変わらない景色がある。
だから、ここが好きなのです。
晴れている街もあれば、雨がふっている場所もあるでしょう。
君のところはどう……?
何気ない日々の繰り返し、毎日変わらずにある景色の中にいる自分。そこにこそ、その中にこそ、生きることの喜びがある。そんな強い思いが込められた、荒井良二さんのこの絵本に登場する景色には、すべてに明るい朝の陽ざしがふりそそぎ、とても清々しく、読む人の心をまっさらにしてくれます。
「ああ、今日もまた新しい一日がはじまる。」
そう思えることの幸せ。
私たちは、絵本を開くたびに味わうことができるのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
今後も様々な絵本を紹介していきます。ぜひ読んでみてくださいね!
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