【お知らせ】磯崎編集長「saitaPULS」連載コラム#大人だからこそ読みたい絵本 第4回公開中!
気が付いたらやってきた「梅雨」。そういえば雨の日と言えば思い出す記憶と言えば……
さまざまな方面からその選択肢の幅を広げてくれる「saitaPULS」(サイタプラス)。さらに大人の女性の「これからの人生」についてなど、さらにコンセプトの幅を広げていき、とても興味深い内容となっています。
その中で、絵本ナビ編集長磯崎のコラム連載がスタートしています。日常の何気ない出来事の中で感じることや考えていることをつぶやきながら、「大人だからこそ楽しむ絵本」を提案していきたいと思っています。ぜひのぞいてみてくださいね。
連載第4回目のタイトルは「私にだって好きな雨はある」一体どんな絵本を紹介したのかというと……
コラム連載第4回「私にだって好きな雨はある」で紹介した絵本は…?
読んだ後、文字通り「雨が待ち遠しくなる」絵本『どしゃぶり』
暑い暑い夏の午後。ぼつっ、ぼつっ、ぼつっ。
突然アスファルトを濡らすのは…
「あめだ!」
大きな水玉がはじけ、傘の上に太鼓の様な音を鳴らしながら、
「ずだだだだだだだ ぼぼぼぼぼぼぼ ぼぼぼぼぼ」
すごい勢いで降ってくる。
「ずざあ ずざあ」「じゃばばば ざばああああ」「ぽとととと ぴしゃっ」
これは、雨の声? 雨のうた? ぼくのところに降ってくる。
ぼくだって、こうしてはいられない。
雨の中を走り出し、はだしで水しぶきを飛ばし、思いっきり顔にあびて。
遊ぼう、遊ぼう、もっと遊ぼう!
おーなり由子さんとはたこうしろうさんのコンビで描き出す、夏の午後のある一瞬。
カラカラに乾いた地面の上が、あっという間に瑞々しい風景に一変。
雨も男の子も、言葉も、構図もなんて大胆なのでしょう!
その思い切りの良さに、あっという間に引き込まれ、思わずつぶやいてしまうのです。
「真似したい…」
どしゃぶりの雨を存分に楽しむ様子の気持ちよさそうなこと。生き生きと描かれる雨のしずくの美しいこと。びちょびちょになるのって、こんなに楽しかったっけ? 読んだ後、文字通り「雨が待遠しくなる」絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
今後も様々な絵本を紹介していきます。ぜひ読んでみてくださいね!
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