NHK「首都圏情報 ネタドリ!」10/16放送に磯崎編集長出演、紹介された本は…?
2020年10月16日放送のNHK「首都圏情報 ネタドリ!」に、絵本ナビ編集長の磯崎園子がゲスト出演しました。
この番組は「首都圏の気になるニュースの現場を直撃取材! 裏側にある『ホンネ』を探ります。」という主旨で、毎週テーマを一つに絞り、様々な取材をもとにその現象を解明していこうという内容になっています。
この日10月16日放送の特集は「コロナ禍で売り上げ増!見直される“児童書”の魅力」。新型コロナで様々な分野に影響を与えている中、児童書の売上げが増加している!? ステイホームの中で実際に児童書を読んで救われたという子どもたちや保護者の方の声をとりあげながら、その秘密を探っていく…という内容で、磯崎編集長がコメンテーターとしてスタジオ(生放送!)に呼ばれました。取り上げられた本は…?
特集は「コロナ禍で売り上げ増!見直される“児童書”の魅力」
前半は、新型コロナの影響で「本」に異変が!絵本や童話などの「児童書」の売り上げが増加しているという話題から、実際にこの自粛期間の中で、ある絵本シリーズに魅せられたという親子のお話へ。
1冊を30分も40分もかけて読むという女の子。一緒に読んでいるうちに、お母様も魅了されていったというこの絵本のシリーズは…こちら。
14ひきのとんぼいけ
「昼ごはん食べたら、とんぼ池で遊ぼう」と、いっくん。
ハグロトンボ、オニヤンマ、シオカラトンボ、ナツアカネ…。
10匹のきょうだいたちは、たくさんのとんぼたちと出会います。
いわむらかずお 14ひきシリーズ
読んでいるうちにゆったりした気持ちになり、とても豊かな時間が過ごせるようになったというお母様が、「この絵本は子育てのバイブルです」と語る嬉しそうな表情が印象的でしたね。実際にいわむらかずおさんにお会いして読み聞かせをしてもらうというサプライズの場面も素敵でした!
もう一人、小学生の女の子が自粛期間の中で興味をひかれていったのが「環境」をテーマにした本。じっくり読み込みながら、自分なりの考えを整理していく姿がとても印象的でした。登場していたのは…
クジラのおなかからプラスチック
このままでは2050年に海の魚の重量を超えるといわれるプラスチックごみ。
地球温暖化にならぶ環境問題として、いま世界が注目しています。
クジラや海ガメといった海洋生物がエサと間違えて飲みこんで死亡するなど、
プラスチックごみの生態系への影響は年々深刻さを増しています。
また、小さくなったプラスチックの破片「マイクロプラスチック」を、
魚がプランクトンと間違えて食べることで、
私たちも食物連鎖の中でプラスチックをとり込み、その影響が心配されています。
世界でも、とくにプラスチックごみが集まりやすいとされる日本の海。
その実態は? 人体への影響は? 世界は、日本はどう動いているのか?
海洋プラスチックごみ問題の最前線を取材しました。
後半は、学校が休校になって、自分たちの大事な時間が突然奪われてしまい、その気持ちをどうしていいのかわからなくなっていたという高校生のお話。
ある本との出会いの中で、だんだんと前向きな気持ちになっていったというその本とは…こちら。この本がまた世の中でも注目され、売上げが急上昇しているのです。
モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語
時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語。時間に追われ、人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に、風変りな少女モモが時間の真の意味を気づかせます。
合わせて、こんなロングセラー読み物も紹介されていました。このあたりも売上げをとても伸ばしていたのです。ロングセラーに限らず、読み継がれていく児童書の中には「普遍的な物語」というものが隠されているのだと思います。いつ、どんなタイミングで読むのか。その時々によって受け取り方が変わってくる。一気に世界が広がることだってある。それこそ児童書の持つ魅力なんだと思いますよね。
絵本や児童書に触れる機会が増えた子どもたちが、読んでいく中で心が晴れたり、世界が広がっていったりという経験をする中で、児童書の持つ本来の魅力に気づき、ファンになってくれていったとしたら、こんなに嬉しいことはないですよね。それは大人にだって同じ事が言えるはず。きっと不安定になっている心に沁み込んでくる本というものがあったのじゃないかと。そんな姿を見ながら、希望を感じずにはいられない特集でした。
【番組情報】
NHK総合「首都圏情報 ネタドリ!」
毎週金曜日19:30~19:57
放送地域は関東甲信越(新潟をのぞく)、「NHKプラス」にて全国で視聴可能。
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