絵本ナビ「こどもえほんだなプログラム」でSDGs「 質の高い教育をみんなに」を実現
2015年9月25日、国連で「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs) を主軸とした「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されてから世界中の企業で目標達成に向けた取り組みが始まりました。
日本でもその動きは年々加速しており、各企業の得意とする分野でさまざまなアクションを取っています。
似ているものでCSR(企業の社会的責任)があります。CSRが慈善事業に近い社会貢献活動であることに対して、SDGsはビジネスとして社会貢献ができる取り組みです。
社会の困りごとを解決しながら、ビジネスが成立するSDGs。注目度が高まることにも納得がいきます。
今回は、絵本ナビが推進する「目標4 質の高い教育をみんなに」実現のための活動をご紹介します。
質の高い教育をみんなが受けられるようになるには
SDGs 目標4「質の高い教育をみんなに」では、誰もが平等に教育を受けられる環境を整えることが課題です。
性別の違いや経済力、国籍、障がいの有無にかかわらずすべての子どもたちは教育を受ける権利があります。
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2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
読み書き計算など生きるために必要な最低限の学びだけでなく、持続可能な社会を実現するための知識を身につけることが必要なのですね。
また、目標4を達成するために以下のような手段が示されています。
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子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
誰もが安心して学べる場所を整えることが目標4の達成への第一歩となります。
学びの場がクローズドなものではなく、オープンなものという認識が広がると良いですね。
絵本ナビではこの2つのターゲットに貢献できる取り組みを行なっています。それが「こどもえほんだなプログラム」です。
「こどもえほんだなプログラム」はどんな取り組み?
絵本ナビが推進しているSDGsの取り組みが「こどもえほんだなプログラム」。病院や店舗など子どもが訪れる場所に絵本棚を設置し、子どもと絵本をつなぐきっかけ作りをしています。
絵本は「楽しい」「びっくり」「感動」など心が動くだけでなく、「知らないことに出会う」「考えるきっかけとなる」など学びにもつながるツールです。
街中に充実した絵本棚を設置することで、取り巻く環境に左右されず子どもたちが絵本の世界へ渡るための架け橋になりたいと考えています。
絵本棚の設置にはSDGsの取り組みを検討する企業にスポンサーになっていただく方法をとっていて、企業のSDGs導入のお手伝いも担っています。
導入事例−保育園・学童クラブ運営アソシエ・インターナショナル(東京・目黒)
「こどもえほんだなプログラム」を導入した保育園・学童クラブがあります。東京・目黒にあるアソシエ・インターナショナルです。
こちらでは絵本ナビが選書した絵本を使って、子どもたちと一緒にSDGsについて考えるワークショップも開催しました。
絵本ナビ選書チームによる厳選絵本ですべての子どもたちにひらめきを!
「こどもえほんだなプログラム」の絵本は2パターンあるラインナップから選ぶことができます。
- 社会が抱える問題について考える問題解決力、発想の転換や概念など哲学的思考を育む絵本が揃う「コンセプトA:インスパイア(Inspire)」
- 時代を超えて愛され続ける名作絵本が揃う「コンセプトB:傑作(Masterpiece)」
「コンセプトA」では、子どもたちのひらめきを生むきっかけとなる絵本を揃えており、持続可能な社会へまなざしを向ける機会となるでしょう。
「コンセプトB」では、世代を超えて読み継がれている絵本が集結。傑作にもかかわらず読む機会を逃している子どもたちの目に触れ、その先にも伝え続けられるようにという願いが込められています。
絵本専門士や、絵本関連の著作実績がある経験豊富なメンバーで成り立つ選書チームが「子どもに読んで欲しい絵本」を選びます。
プロ目線、そして親目線で選ばれるお話はきっと子どもの心に深く刻まれることでしょう。
絵本を子どもたちの居場所へ!誰一人取り残さない未来を作ろう
子どもたちが置かれている環境は千差万別。しかし、すべての子どもたちには平等に質の高い教育を受ける権利があります。
絵本を読むことで身に付く読解力や思考力、想像力…その多くの力は大人になっても必要なものばかり。
絵本環境が整っている家庭もあれば、そうでない家庭もあります。なんらかの事情で絵本を揃えることができないことも。
そんな子どもたちにも絵本に触れる機会を提供したい。そう考え、この「こどもえほんだなプログラム」は始まりました。
たくさんの居場所に絵本棚が設置されていけば、絵本によって子どもたちの世界が広がる機会も増えていきます。
子どもたちと絵本をつなぎ、スポンサー企業と顧客をつなぐ架け橋となるのが「こどもえほんだな」です。
法人様向け
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