【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2021/3/8~3/14)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
10年目の3.11を迎えた今週。新しい本も入っています。
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2021/3/8~3/14】
笑顔が守った命~津波から150人の子どもを救った保育士たちの実話
東日本大震災当日、仙台市中野栄あしぐろ保育所で実際に起きた愛と勇気の実話。大津波に襲われた保育所で150人の子どもたち全員を必死で守り抜いた保育士たちの感動の物語。今年2021年は東日本大震災からちょうど10年。ともすれば震災の記憶が風化しかねない今こそ、子どもたちに語り継がなければならない命の物語。
きんぎょがにげた
金魚鉢にきんぎょがいっぴき。
…あ、きんぎょがにげた!
いったいどこに逃げたのでしょう。どうやら、お部屋のカーテンの模様に隠れているみたい!? 見つけたと思ったら、また逃げ出したよ。
今度は、植木鉢?キャンディーの瓶?盛り付けたイチゴの上?
きんぎょは見つけたそばから、部屋から部屋へ、自由に逃げていきます。それはそれは上手に隠れるのです。ちゃんと見つけられるかな?
そして、最後には…!?
小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびますね。
0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つ。大人になったって、ページを開く度にため息が出るような、決して飽きることのない美しい絵本なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
きみは「3.11」をしっていますか? 東日本大震災から10年後の物語
豊富なカラー記事とデータが満載。表紙を見て、一見、難しいのかな? 長いのかな? と思った子もいるかもしれませんが、本を開いてみると文章がひとりひとりに優しく語りかけるように紡がれていく、とても読みやすい1冊です。
「この本を手に取ってくれたきみへ」のメッセージの中に、「2011年の3月11日に大きな地震と津波が起こりました。その時きみは、何歳だったかな。」の語りかけがあり、この本が小学生や中学生に向けて書かれたことが分かります。ソフトカバーで軽く、難しい内容はほとんどありません。ひとりで読むとしたら、小学校4年生ぐらいからでしょうか。すべての漢字にルビも振られています。
本書は5章に分かれているのですが、第1章は、宮城県石巻市にある「石ノ森漫画館」での3.11からの5日間がまんがで描かれています。まんがを描かれているのは、漫画家の細野不二彦さん。最初がまんがから始まるので、本を読むのがちょっと苦手という子でも、無理なく読み進めていけそうです。
つづく第2章は、津波で大切な娘さんを失った中学校教師の平塚真一郎さんの「天国の笑顔のために」。とても胸が詰まり、読み進めるのがつらい場面もありますが、ここに書き紡いで下さったことに感謝すると共に、心に残ることばとたくさん出会うことができます。
第3章は、東北を代表する新聞社「河北新報社」が集めた被災地の「声」。41人の方それぞれの震災体験とそこからの日々のこと、読者へのメッセージが伝わります。それぞれに大きな困難や悲しみに見舞われながらも、周りの人々に支えられ、前に進んできた歩みが力強く感じられます。
第4章は、〇〇で見る3.11ということで、「新聞で見る3.11」「地図で見る3.11」「数字で見る3.11」「写真で見る3.11」……というように、とても分かりやすく震災に関するデータがまとめられています。
そして最後の第5章は、観光学者の井出明さんによる「死の意味と復興の力強さ」と題したまとめが語られます。
この章では「なぜ震災を学ぶのか」、その理由がストンと胸に落ち、さらに防災の世界でしばしば語られるという「2度目の死」ということについてじっくりと教えて下さいます。
震災の日のこと、大切な人を失った悲しみ、命のとらえ方、若い人に伝えたいそれぞれの方からのメッセージ‥‥‥。この本はたくさんのことを教えてくれますが、一貫して伝わってくるのは、命の大切さ、かけがえのなさです。
「命はひとつ。大切なきみの命。名前もひとつ。大切なきみの名前。」
この本の編集をされた方が、あとがきで「泣きながら作りました」と書いていましたが、たくさんの伝えたい、伝えなければという思いを受けて、子どもたちが震災のことだけでなく、自分の命について考える時に、大きな助けとなる1冊となるに違いありません。この本に触れることで、頭で知る知識だけではない、心で感じる知識がしっかりと胸に刻まれていくことでしょう。もちろん大人の方にもおすすめしたい1冊ですが、読み終えた後は、ぜひ身近にいる子どもたちに手渡していただけたらいいなと思います。また、学校の図書室や教室や児童館など、子どもたちが自然と手を伸ばせるところに置いていただけたら、と願います。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
4位 もこ もこもこ
5位 いつつごうさぎのきっさてん
道ばたに、変わったトラックがとまっています。
中をのぞいてみると、小さな5匹のうさぎたちが起きてきたところでした。
「いつつごうさぎは おりょうり だいすき。どんなものでも おてのもの」
着いたところはいちご畑。
「おいしい いちご どこだろう?」
「こっちは まだまだ みどりいろ…」
真っ赤ないちごをたくさんつんで、トラックの台所でお料理をはじめます。
いろいろな、いちごのおやつができました。
「いらっしゃいませー!いつつごうさぎのきっさてん、かいてんしまーす!」
家と喫茶店が一緒になったトラックで旅をする、愉快ないつつごうさぎのお話!
6位 がたん ごとん がたん ごとん
走る汽車にのせてもらうのは、コップとスプーン、哺乳ビン、りんごとバナナ。それからねずみやねこまでのりこみます。どれもあかちゃんになじみのものばかりです。
7位 だるまさんシリーズ「が・の・と」(3冊ケース入り)
人気のファーストブック、『だるまさんが』、『だるまさんの』、『だるまさんと』が入った、3さつケース入りです。
8位 こんとあき
9位 だるまさんが
10位 くっついた
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