一生モノの金銭感覚をZ会の小学生向け新教養書「99%シリーズ」で身につけよう
すぐに使えて効果を実感できるZ会の「99%シリーズ」は、日常の問題解決に役立つ知識や考え方のコツが1冊にコンパクトにまとめられた、小学生中学年以上向けの教養書です。連載3回目では、子どもにとっても身近な「お金」をテーマにした『99%の小学生は気づいていない!? お金と社会のミライ』を紹介します。書籍のタイトルを読んだとき、なぜ「お金」が社会やミライにつながっているのか、疑問に思う方もいるかもしれません。まずは「お金」が私たちの生活でどんな役割を果たしているのかから、見ていきましょう。
「お金を使うこと」は私たちと社会をつなぐ「接点」
10年後のキミが変わる!未来を見据えた、お金の使い方を学べる!
未来のために、いま小学生に知っておいてほしい大事な考え方を身につける学習読み物です。教科書では学べない、これから生きていくために大切な力が身につきます。
本書では、予測不可能な変化が起こる現代社会の中で求められる、主体的に考え行動する力を身につけるため、「あなたならどちらを選択する?」という問題提起から始まり、思考を深めていく構成となっています。クイズのように楽しく読み進めていきながら、未来に向けたお金の使い方を学べます。
おこづかい名人になれる!?
おこづかいといった日常のお金の使い方だけでなく、家庭や社会の仕組みにお金がどう関わっているか学ぶことができます。付録として、コピーして使えるおこづかい帳がついています。
私たちはみんな、家庭や学校、住んでいる地域や国、さらにインターネットを介して、人間が作った社会の中で生活しています。自分以外の人とのコミュニケーション方法といえば「会話」が真っ先に浮かびますが、もうひとつ身近でとても重要なコミュニケーションツールが「お金」です。
欲しかったものをおこづかいで買うと、商品を売ったお店のもうけになります。お店の人がもうけた「お金」を生活のために使ったり、新しい商品を仕入れたりするのに使うと、今度はお店の人に物を売った人ももうかります。またその店の人が別の店で物を買って……という風に「お金」は常に人から人の間を巡っているものです。たくさんの人が買う商品は「いいね!」とみんなが認めた物として広まり、当然たくさんの「お金」が集まるという結果を生み出します。つまり、子どもでも「お金」を使うことで「自分が買ったこの商品は、すごくいいんだよ!」と社会に対して堂々と意思表示をすることができるのです!
2022年7月現在の日本の法律では選挙権を得るのが満18歳ですが、「お金」を使うのはもっと小さなころからできますよね。そう考えると、「お金」を通じて「自分がどんな風に社会と関わっているのか」を知ることは、生活する上でとても重要なことだと思いませんか? ところが、学校では「お金」の授業はありません。まったくないのではなく、算数で買い物の問題が出たり社会で国民総生産という言葉が出て来たりという風に、いろんな教科の細かな部分に散らばっていて、まとめて習う機会がないのです。その結果、「お金」に頭を悩ませながら人生を歩むことに……。だからこそ、子どものうちから「お金」について学ぶことの大切さを提唱しているのが、『99%の小学生は気づいていない!? お金と社会のミライ』の監修をつとめた、あんびるえつこさんです。
あんびるえつこ
1967年 神奈川県川県横須賀市生まれ。 新聞社で生活経済記事を担当しながら、 日本FP協会認定ファイナシャルプランナーの資格を取得。 出産を機に退社後は、家庭経済の記事を新聞や雑誌に執筆。 講演活動も精力的に行う。 全国の学校行われている授業「カレー作りゲーム」の考案者。 東京都在住。一男一女の母。 「子供のお金教育を考える会」代表。 ブログ「あんびるえつこのあんびる~ばぼ~日記」はこちら http://ambiru.livedoor.biz/
あんびるさんは、監修をつとめた「Z会グレードアップドリル まなべる おかねとしゃかい5―7歳」について、絵本ナビのインタビューにも登場していただきました。
「Z会グレードアップドリル まなべる おかねとしゃかい5―7歳」では、幼児・小学校低学年向けだったので、子どものおこづかいの範囲内で「お金」を考える内容になっています。小学校中・高学年向けの教養書である「99%シリーズ」は、おこづかいを入口にしつつ、「お金」が影響を及ぼす範囲を「社会」と「ミライ」に広げ、文字通り一生使える「お金」の知識をわかりやすく解説。子どもだけでなく、親も一緒に読んで学んで実践したい「お金の賢い使い方」が詰まっているのです。
ゲーム感覚でおはなしを楽しみながら「お金」の使い方をマスターしよう
『99%の小学生は気づいていない!? お金と社会のミライ』では、「おこづかい、どう使う?」、「買い物のとき、どうはらう?」、「買い物はどこでする?」など、「お金」を使う身近なシチュエーションが次々と出て来て、2つのカードから自分の答えを選んで読み進めていく、ゲーム感覚でおはなしを楽しむ構成になっています。
おはなしの主人公は、この3人!
考平さん、愛さん、高志さんは、おやつを買いにお店で、未来からやってきたという不思議な生物“かねたま”に出会います。“かねたま”とはいったい……!?
3人は、「君たちにお金の使い方を教えにやってきたケロ」と、ちょっぴり偉そうに言う“かねたま”の話を聞きながら、少しずつ「お金を賢く使う力」をつけていきます。
最初のお題は、おこづかいの使い方。3人といっしょに「自分ならどうしようかな?」と考えながら読んでみましょう。
[1]「もらったらすぐに使う」を選んだ人に“かねたま”がアドバイス
ページをめくると、選んだ答えによって起きる「よいこと」と「よくないこと」の例が書かれています。[1]はお金を使いすぎてしまうことで悩んでいる、愛さんと同じケースです。
そうそう、「欲しい!」と思ったときにすぐに手に入ると、すごく気分が良いんですよね。でも、欲しい物はいつもひとつではありません。やっかいなことに、欲しい物は次から次へと出て来て、いつも「お金が足りない!」という思いばかりが残っていく……ということ、大人のみなさんもありませんか?
すると“かねたま”と考平さんが愛さんの失敗を分析して、どうすれば計画的にお金を使えるようになるのかをいっしょに考え、具体的な解決方法を教えてくれました。それが[2]「貯金しておく」を選んだ考平さんタイプと同じ方法なのです。
[2]「貯金しておく」を選んだ考平さんタイプはおこづかい帳を活用
貯金をしておくと「よいこと」が多いですが、反面「がまん」が必要です。でも、みんながジュースを飲んでいるときに、ひとりでがまんするのはストレスを感じるときがあるかもしれません。
そこで活やくするのが「おこづかい帳」。おこづかいの金額は限りがある分、お金の使い道を考えて計画的に使っていけば、みんなといっしょにジュースを飲むお金を出せるようになります。まずは「おこづかい名人」を目指して、夏休みのおこづかいの使い方をこの本で学んでみてはいかがでしょうか。
「お金」の使い方がわかると「ミライ」が変わる!
お金の大切さやおこづかい帳をつける良さがわかりましたが、実際にできるかどうか自信がないという人もいるでしょう(私です!)。正直「めんどうくさいな」、「おこづかい帳をつけなくても、記憶していればOKなんじゃないの?」とも思うでしょう。でもそのまま大人になって働き出したときに、小学生とまったく同じ悩みを抱えることになります。
インターネットを調べると、「お金」の悩みについての記事がたくさん見つかります。いろんな記事を見ると、「貯金がない」ことに悩んでいる20代の人が多いことに気づきました。
生活費を出してくれている大人といっしょに暮らしている間は、お給料は全部自分が好きなことに使っていたので貯金はゼロ。ひとり暮らしをして初めて自由になるお金が少ないことに気づいて、もっと計画的に使えば良かったと後悔しています……。
これは愛さんと同じ悩みですね。また、計画的なお金の使い方を身につけていないと、トラブルに発展することも。
お給料をもらうようになって、一度の買い物で使う金額が大幅にアップしました。楽だからカード払いにしていたら、いつの間にか借金がたくさん。お給料から借金を返済すると、手元に残る金額が少なくて困っています。
おこづかいとお給料では、金額が大きく違います。おこづかいでの失敗は、せいぜい「もっと他に欲しいものがあったのに買えなかった」くらいで済む場合もありますが、上記のようにたくさんの借金を抱えてしまうと、生活を立て直すのにとても苦労します。
そうでなくとも、今はスマートフォンで簡単に買い物ができたり、カードローンやスマホ決済の「後払い」などの利用も当たり前になってきているので、子どもでも「お金」のトラブルを起こすことがあります。本書は、「お金」のトラブルについてもきちんと説明されています。
具体的な例を挙げてわかりやすく説明されているので、トラブル回避にはもってこい! 本書は、親の心強い味方にもなってくれます。
『99%の小学生は気づいていない!? お金と社会のミライ』では、おこづかいの使い方に始まり、家族の生活に関わるお金のやりくりや税金についてと、少しずつ「お金を使う範囲」を広げて考えられるように、おはなしが組み立てられています。最後は、地球上で生きている3000万種類以上の生き物たちといっしょに暮らしていく未来を考えたお金の使い方についてまで! 「お金」もある意味「限りある資源」のひとつ。「お金」を通じてSDGsの学びがあるのも、本書のすごさのひとつ。
まさに「お金を使うこと」は私たちと社会をつなぐ「接点」だということを実感できる、読み応え&使い応えたっぷりの1冊です。
本書は「絵本ナビ 絵本アプリ」でためしよみもできますので、こちらもご活用ください。
「99%シリーズ専用読書メモ」で差がつく読書感想文を書こう!
もうすぐ夏休み! 気兼ねなく思いっきり遊びためにも、宿題は早く終わらせてしまいたいですよね。特に絵本ナビの記事を読みにきてくれる小・中学生のみなさんの一番の関心が、読書感想文。
実は高い評価を受けたり、賞を獲ったりしている読書感想文には、ある法則があります。それは、「自分自身の体験」を、作品のテーマや内容にからめて書いていること。読書感想文を書くことが苦手な場合、「物語よりも説明文を選ぶと良い」と指導することもあるので、おはなしと説明文の両方の要素が入っていて、身近な出来事を扱っている「99%シリーズ」は、感想文を書くことが苦手な人にも得意な人にもおすすめです。
さらに今なら「99%シリーズ」のHPで「99%シリーズ専用読書メモ」のダウンロードができます! 「99%シリーズ」を読みながらや読んだ後、読書メモに自分が感じたことや考えたことを書きこんでいくだけで、感想文に書く内容が整理できる優れもの! ぜひ活用してみてくださいね。
Z会「99%シリーズ」ラインナップ
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