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『くるっと だーれ?』子どものアート思考を刺激するしかけ絵本が誕生!不思議な世界を親子で楽しめる

子どものアート思考を刺激するしかけ絵本が誕生!

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=176969

主婦の友社から、2022年8月12日(金)に、しかけ絵本『くるっと だーれ?』が発売されました。ひとつの絵柄が2通りに見える不思議な世界を親子で楽しめる絵本です。

 

くるっと だーれ?

くるっと だーれ?

『いないいないばあえほん』『ぐるぐるしましま』などベストセラー絵本多数のかしわらあきおさんの最新作は、だまし絵のしかけ絵本。「牛さんをくるっと逆さまにするとペンギンが登場!」「たこさんをくるっと逆さまにするとくじゃくに変身!」など、楽しくて驚きいっぱいのだまし絵が13絵柄。多摩美術大学特任教授で子どもアートプロジェクトにも携わる佐宗邦威氏によると、絵を逆さまに見てみることは、子どもの創造力を育む最初の一歩としておすすめなのだそう。アートの扉を開ける初めての絵本として最適な1冊です。

絵柄を逆さに見ることでアート思考が育つ!

逆さまの絵を楽しむ絵本には、子どもの“アート思考”を育む効果があるといいます。“アート思考”という言葉が耳慣れない方もいるかもしれませんが、教育界でいま注目されているキーワードのひとつで、自分なりの物の見方をすることや常識や概念を疑う思考のことです。

帯にコメントを寄せた多摩美術大学特任准教授で子どもアートプロジェクトにも携わる佐宗邦威さんによると、「逆さまに絵柄を見ることは、子どものイメージ脳(右脳)を育むのにとても有効なアプローチ。ものの見方がひとつではないことを教えるきっかけにもなる」のだそう。「絵を勉強する際に、ピカソなどの作品を逆さまにして、そのまま模写するエクササイズを行うことがあります。逆さにすると一見、意味がない線の集まりに見えるので、ありのまま、線の集まりとしてその物体を見るようになります。さらに、ひとつの形から複数の意味を見出すことになり、複眼的な視点を持てるようになります。絵を逆さに見ることはアート教育の定石といわれていますが、実はそれがイメージ脳を育むアプローチになるのです」。

牛の絵を逆さまにすると……、ペンギンに変身!

絵本は良質な親子のコミュニケーションツール

7歳と3歳、2児の父でもある佐宗氏。お子さんに絵本を読む際は、「絵本を通じてパパと話す」ことが「楽しい!」と感じてほしいと思っているそうです。
「読んだ本の『何がおもしろかった?』など、読後の子どもとの会話を私は重視しています。絵本は我が家にとって、大切なコミュニケーションツールのひとつです。今回発売された『くるっと だーれ?』は、ただ親が読むだけでなく、『逆さにしたら何に見える?』と、身体と視覚を使いながらコミュニケーションできる点がおもしろいポイントですよね。想像力を働かせながら会話をすると、よりお子さんに深く伝わるものがあるのではないかと思います

多摩美術大学特任准教授
/戦略デザインファーム「BIOTOPE」代表佐宗邦威さん


東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけたのち、ジレットのブランドマネージャーを務めた。ヒューマンバリュー社を経て、ソニークリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラム(Sony Seed Acceleration Program)の立ち上げなどに携わったのち、独立。『直感と論理をつなぐ思考法』『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』著者。

ぬり絵にして楽しむのもおすすめ

佐宗さんによると、アート思考を育むのにぬり絵も有効手段。「有名なアート作品などを、本当に簡単でOKなので親がスケッチして、子どもに『色を塗ってみよう』と渡してみてください。我が家では『パパが作ってくれたぬり絵だからやる!』と、すごく子どもが喜ぶんです。『くるっと だーれ?』もシンプルな絵柄なので、パパやママがスケッチをしてお子さんに色を塗ってもらうのに向いていると思います。『パパやママと一緒に完成させるぬり絵』ということで、子どもたちのやる気や思い入れも変わってくると思います。子どもたちの創造的な学びを親御さんもいっしょにぜひ楽しんでみてください」。

旅行や帰省のお供にも最適!子どもの興味をぐぐっと引くしかけ絵本

逆さまにすると違う絵があらわれる、だまし絵しかけ絵本『くるっと だーれ?』。著者は、大人気絵本しましまぐるぐる』いないいないばあえほん』などベストセラーを数多く手がける、かしわらあきおさん。「うしさんをくるっと逆さまにするとペンギンさんが登場!」「くじゃくさんをくるっと逆さまにするとタコさんに変身!」など、楽しくて驚きいっぱいの絵柄が13パターン登場します。クイズ形式の展開なので、親子のコミュニケーションツールとしても最適。旅行や帰省の移動の際にもおすすめです。

書籍紹介

『くるっと だーれ?』
著者:かしわらあきお
発売日:2022年8月12日(金)
ISBN:9784074517909
判型・ページ数:B5変・32ページ
定価:1,210円(税込)

著者プロフィール

作:かしわらあきお

新しいこと好き。ワクワク好き。アイデアマグマ、常時噴火中。自らのイラストを素材にデザインを展開し、ひとつの世界観をつくり出す達人。キャラクター開発、動画制作、ブックデザイン、商品企画など、幅広い分野でその技をいかんなく発揮中。著書に『いっしょにあそぼ』シリーズ(全10巻、学研プラス)、『ほんとのおおきさ』シリーズ(全7巻、学研プラス)、『ゆびあそぶっく』シリーズ(全6巻、ひかりのくに)など多数。ブログ『かっしー日記

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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