【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2022/12/19 ~ 12/25)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
今週は、テレビでも話題になったあのクリスマス絵本が1位に!
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2022/12/19 ~ 12/25】
サンタさん
思い立ったのは、春の終わり。
羊の毛を刈りながら、サンタさんは思うのです。
「このフワフワの毛で、はなちゃんのマフラーを作ろう」
毛を紡いで、色を染めて、毛糸玉を作り。春、夏、秋、冬をまたいでじっくり丁寧にマフラーを編み上げます。クリスマスの夜、それを綺麗に包み、袋に入れて、長靴をはいて、外へ出て……「さあ行こう」。
絵本の中で、はなちゃんへプレゼントを渡すために、森を抜け、山をのぼり、街の中をひとりで歩き続けるサンタさんのその姿の小さなこと。だけど、思わず目を凝らして見入ってしまうのは、なんと全てが「刺繍」で描かれているから! サンタさんの赤い帽子も白いおひげも、森の木々も、静かな夜に並ぶたくさんの家も、全てが丁寧に繊細に、そして色鮮やかに縫い込まれているのです。
『クリスマス・イブのおはなし 3冊セット』、『サンタさんありがとう』などで人気の刺繍絵本作家長尾玲子さんの最新作は、ひたむきな姿が心を打つサンタさんが主人公。その一つ一つの画面の密度の濃さと相まって、ぎゅっと詰まった愛情を感じることのできる、素敵なクリスマス絵本です。
じっくりと、読む時間を大切にしながら味わってみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
いつつごうさぎとゆきのもり
道ばたにちょっと変わったトラックがとまっています。
まだ暗い冬の朝。車には明かりが。
中をのぞいてみると、小さな5匹のうさぎたちが、あたたかいシチューの朝ご飯を食べているところ。
準備ができたら、さあ出発!
長い長いトンネルをぬけると、そこはあたり一面雪!さあ、雪遊び!
雪だるまづくりに、ソリすべり。
メイが見つけた小道を行くと、大きな湖があって…
100にんのサンタクロース
ここは100人のサンタクロースがすむ街。100人色々なサンタクロースがいるのです。サンタクロースたちは、1年間かけて特別な日「クリスマス」にむけて準備している……なんて知っていました? プレゼントを配るおうちの地図をつくったり、クリスマスツリーや野菜や果物を育てたり、素敵な星空をつくる練習をしたり。それはもう、100人みんなが大忙しなのです。なかでも1番大変なのは、プレゼントの準備!おもちゃを運んだり、包んでリボンをつけたり。
そして、とうとうみんながとっても楽しみにしているクリスマス。それは、こんなに大変な仕事が待っているサンタクロースたちにとっても同じ。
なぜかって?
それはね。プレゼントを配り終わった後の、サンタクロースたちだけの楽しみがあるからです!
子どもたちが大好きなサンタクロースの絵本。個性豊かで愛嬌たっぷりなサンタさんが100人も登場するなんて、みんな大喜びしちゃいますよね。サンタさんたちの住んでいる家や洋服も、びっくりするほど可愛らしいですよ!!
作者は日本だけではなくフランスやイタリアなど海外でも活躍をされている谷口智則さん。愛らしいキャラクターやあたたかな色合い、そして絵本の中に入ってみたくなる雰囲気がとっても魅力的です。クリスマスのギフトにおすすめしたい1冊です。
4位 しろくまちゃんのほっとけーき
しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。
焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。
見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。
5位 ざっそうの名前
6位 まどから おくりもの
サンタクロースがやってきて、家々をまわり、窓から贈り物を配って歩きます。穴あきになった窓からは、家の中(次の画面)の動物や子どもの体の一部がみえ、サンタさんはそれをみて「ここは誰々のおうち」と即断し、贈り物を選びますが……。あわてもののサンタさんの思いちがいがひきおこすめくる楽しさ抜群の絵本。
7位 クリスマス・イブのおはなし 3冊セット
クリスマス・イブの日のお話です。
おかあさんに頼まれてクリスマス・ケーキを買いにいく小さな女の子あっちゃん。いつもより早起きをして99個のクリスマス・ケーキと1個の特別なケーキを作りはじめるケーキ屋さんとねこのクロ。この日、一年ぶりに目を覚まして、みんなの家にプレゼントを届けるサンタさんとトナカイ。
女の子とケーキ屋さん、そしてサンタさん。クリスマス・イブにそれぞれ3人の心が少しずつ触れ合うことで生まれる物語を、刺繍という表現で素朴に、そして愛らしく描いた小さなクリスマス絵本3冊セットです。特筆すべきは、この絵本が実は3冊で一つの物語が出来上がっているということ。それぞれの視点、それぞれの立場から見えてくるクリスマス・イブの一日。それをじんわり味わえるのがこの3冊『100こめのクリスマスケーキ』『サンタさんのいちにち』。読みくらべながらクリスマスの夜を楽しんでくださいね。
8位 きんぎょがにげた
9位 大判 ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス
ジグソーパズル、すごろく、のぞき絵手紙などが本に入っています。1992年度ケイト・グリーナウェイ賞受賞。
10位 まよなかのゆうえんち
動物たちのすむ森に移動遊園地がやってきました。人間たちが、楽しそうにあそんでいます。いつもひそやかな森のよるは、はなやかな明かり、にぎやかなざわめき、はなをくすぐるにおいでいっぱいです。しずまりかえったまよなか。やってきた動物たちは……。
ケイト・グリーナウェイ賞の中でも、子どもたちの投票によって決められるシャドワーズ・チョイス・アワード2022を受賞しました。光と闇の幻想的な描き方と、においや音を感じられるような臨場感のある構成が魅力の、文字なし絵本。
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