【今週の今日の一冊】さあ、夏休み! 絵本をめくって、楽しい夏の計画を立てよう♪
いよいよ夏休みがスタート! 始まったばかりのこの瞬間は、「どこへ行こう?」「何をしよう?」と考えるだけでワクワクが止まらない、一番楽しいときですね。そこで今週は、絵本の中のいろんな主人公たちの夏休みをのぞきながら、今年の夏の計画を立ててみませんか。
今週は、夏休みの空気感をたっぷり味わえる絵本をお届けします。
2026年7月20日から7月26日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
7月20日 夏休みは海へ行く? それとも山へ行く?
月曜日は『うみへ やまへ』
はじまりは、ある日の「ぼく」の日記から。
「きょう ぼくは はじめて おとうさんの うまれた うみべの まちへ いきます。」
朝早く白い車に乗って、家族は山の家を出発します。山のふもとの牧場を過ぎ、田んぼの一本道を通り、大きな駅が見えてきます。さらに高速道路、工場の前を過ぎると、大きな橋が見えてきます。
「うみだ!」
さあ、お父さんの言っていた白い灯台が見えてきて……。
2024年に絵本作家デビュー20周年を迎えられた三浦太郎さんの、記念すべき50作目。山沿いの家から海辺の町へと向かう道中、次から次へと移り変わっていく景色を楽しめるこの絵本。いくつもの線路が並ぶ駅やきゅうくつな雰囲気の街並み、カラフルなショッピングセンターや退屈な渋滞。なんといっても目の前に広くて青い海が目に飛び込んできた瞬間に心が躍ります。
ところが、それだけでは終わらないのです。最後のページを閉じると、そこには「やまへ」というタイトル。もう一度後ろからめくっていくと、今度は「わたし」の日記がはじまるのです。
「きょう わたしは はじめて おかあさんの うまれた やまの いえへ いきます。」
小さな赤い車に乗って出発する「わたし」の家族は、海から山へ。そこから見える景色は……?
絵本をひっくり返すというダイナミックなしかけ。すると、同じ景色でも印象が変わってくるから不思議です。遊び心たっぷりなこの美しい一冊を、くりかえし存分に味わってみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
どちらの表紙からもお話が展開するストーリー。
「うみへ」は、白い文字のおはなしで、男の子が主人公。
「やまへ」は、赤い文字のおはなしで、女の子が主人公。
それぞれ、白い車に乗って、父親の生まれた場所へ、
赤い車に乗って、母親の生まれた場所へ。
山から海、海から山、と、実は同じルートを逆向きに、
ということで、中盤にはすれ違うところも。
同じルートなのに、それぞれ違う印象というのも興味深いです。
三浦太郎さんらしいシンプルな造形がスタイリッシュ。
海も山も満喫気分です。
(レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
7月21日 夏休み、どう過ごす? 夏休みの楽しさあふれる一冊
読者の声より
海外在住です。夏には日本へ行って、日本のおうち・たべもの・おまつりを楽しんでくる子たちが多いので話のきっかけに良さそうだと買いました。
ぼくもプール行った、おまつり行ったと声が聞けました。
何より大人が古い記憶を呼び覚まされるような絵です。親戚の家に行くこと、いとこたちとあそぶこと、いつもと違うみんなでの食事、プール、おひるね、スイカにお祭り。子どもが寝たあとにノスタルジーに浸れます。
(Flappeさん 50代・せんせい)
合わせておすすめ。
7月22日 憧れの光景がぎゅっとつまったプリンちゃんの夏!
水曜日は『プリンちゃんのなつやすみ』
さあ、プリンちゃんの夏休み。
家族みんなで海へお出かけです。
きらきら、さらさら、おさとうの砂浜。
ひんやりしゅわしゅわ、ソーダの海。
ああ、なんて素敵なのでしょう。
おなかが空いたら、おべんとう。
中身はもちろん、ぜーんぶおかし。
りっぱな砂のお城をつくったら、色とりどりの貝で飾りつけ。
夜になっても、まだまだお楽しみはたくさん!
なかがわちひろさん&たかおゆうこさんコンビによる「プリンちゃん」シリーズ第6弾の舞台は「夏」。まるごと一冊、どこをきりとってもトロピカル。青い空に白いくも、そして可愛いプリンちゃん。今回もやっぱり子どもたちの憧れの光景が、ぎゅっとつまっているのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
色合いがとにかく美しい!特に青のゼリーさんが非常に好みでした。おべんとうのページなんてもう圧巻です。シールとかマスキングテープとかのグッズ化してほしいレベル。
夕焼け、花火のページもきれいでした。
夏を満喫するプリンちゃんたちがかわいらしくて、子供が一生懸命模写していました。
(たちばなさん 30代・ママ 女の子5歳)
合わせて楽しみたい「プリンちゃん」シリーズ
7月23日 夏にバカンスにでかけたサンタの楽しい珍騒動!
木曜日は『サンタのなつやすみ』
ロングセラー絵本『さむがりやのサンタ』に続くブリッグズのコマ割絵本、待望の復刊……バカンスにでかけたサンタの楽しい珍騒動。
読者の声より
『さむがりやのサンタ』という、コマ割りで描かれた漫画のようなスタイルで描かれた人気のクリスマス本の続編です。
このサンタは「あー寒い寒い」といいながらプレゼントを配り、ふつうはミルクとクッキーが置いてあるのに、たまにウイスキーが置いてあると、「おっ、気が利いてるよ」というような、人間らしさ満点のサンタです。
そのサンタが、夏休みにバカンスでそりをキャンピングカーに改造してフランスに行くのですが。バカンスを満喫するその格好が素敵なんです!ボーダーTシャツと赤に白の水玉の海水パンツ。表紙の絵を見るだけでも楽しい気分にさせてくれる絵本です。
小学校2年生の長女は、夏休みの「読んだことを絵にしちゃおう」という宿題で、数ある本の中からこの絵本を選び、プールで気持ち良さそうに泳ぐサンタさんを描いていました。
サンタさん大好きな2才の息子もこの絵本の大ファン。夏でもサンタさんに会えるなんて、ホント贅沢です。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子5歳、男の子2歳)
7月24日 忙しいお母さんにも夏休みをあげたい!
金曜日は『チュウチュウ通りのゆかいななかまたち 3番地 フィーフィーのすてきな夏休み』
チュウチュウ通り3番地に住む、肝っ玉母さんフィーフィーが主人公。
14匹もの子どもを抱え、大忙しのフィーフィーを助けようと、チュウチュウ通りのなかまたちは・・・。
読者の声より
図書館の本棚で見つけて、何気なく手に取った本でした。
コンパクトで軽いし、絵が可愛くて、長すぎず短すぎず、夜寝る前の読み聞かせにちょうどよさそうだな、くらいの気持ちで借りて帰りました。
結果、大当たりでした!
お父さんが不在の家の、子だくさんのハツカネズミのお母さんは大忙し。
疲れ切っています。子供達はお母さんを休ませてあげたくてがんばるのだけど、よけい仕事増やしちゃったりして…(母目線ではこの辺でおおいにうなずきます)。
子供たちや親切なご近所さんたちも協力して、「チーズホイホイ」の懸賞で素敵な夏休みをお母さんにプレゼントしたい!というなんとも微笑ましい展開に。しかし、そうは簡単にいかないのです。期待を裏切られて、物語にどんどん引き込まれていきます。
起承転結、初めから最後まで飽きさせない構成で、とても可愛らしいカラー挿絵もたくさん。聞いていた小1の息子も、小4の娘も、読み聞かせていた私もとても楽しく読み聞かせの時間を過ごすことができました。
はじめはシリーズものだと知らずに読んだのですが、この作品を非常に気に入ったので少しずつ買い揃えて行きたいなと思っているのですが、本屋さんでなかなか出会えず難航中。
ぜひ、多くの親子さんに読んでもらいたい作品です!
(いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子10歳、男の子7歳)
サイン色紙つき10巻セットも好評販売中!
【たしろちさとさんサイン色紙付き】チュウチュウ通りのゆかいななかまたち(全10巻)
7月25日 氷の洞窟で開くアイス・パーティーのために…
土曜日は『シロクマくつや すてきななつやすみ』
シロクマくつやは今日から夏休み。家族そろって海水浴へ出かけます。子どもたちのお目当ては海辺のアイスクリーム屋さん。ペンギンのジャミーさん夫婦が作るアイスは、口の中で雪のように溶ける極上の味わいです。「うーん、最高! 森の友だちにも食べてもらいたいな。」でも、泳げない森の動物たちは水が苦手で、めったに海に来ません。ジャミーさんが、くつ職人のシロクマお父さんに頼みました。「こんど、沖にある氷の洞窟でアイス・パーティーを開くんです。森のお客さんたちもぜひ呼びたいのですが、泳げなくても海で楽しく遊べるくつを作ってもらえませんか?」はてさて、一体どんなくつができるでしょう?
読者の声より
とても素敵なアイスクリーム・パーティーに、ため息がでるほどうっとりします。シロクマ家族やアザラシ家族たちが、もみのきばやしのおともだちにもご馳走したいという思いが優しいなあと思いました。ジャミーさん夫婦が開く氷の洞窟で、パーティーを開くので森のおきゃくさんにも沢山来てほしい願いに、泳げない人も楽しめる靴をつくってほしいと依頼があり、水に浮かぶ靴を考案したので、泳げない仲間も一緒にパーティーを楽しめることになりました。ジャミーさん夫婦も特別アイスを考えてどれもこれも食べたくなるアイスにうっとりしました。絵が夏らしく明るくて絵が綺麗でわくわくしっぱなしです。とても素敵な仲間思いの優しさに癒されました。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば)
合わせておすすめ。「シロクマくつや」シリーズ
7月26日 田舎でもほげちゃんの喜怒哀楽が爆発!
日曜日は『ほげちゃん いなかにいく』
ゆうちゃん一家がパパの田舎にやってきました。ぬいぐるみのほげちゃんと、ねこのムウもいっしょです。おじいちゃんとおばあちゃんの広い家には畑があり、新鮮な野菜がたくさん実をつけています。近くには田んぼの風景がひろがり、いろいろな虫や魚がとれます。まさに楽しい夏休み……のはずなのに、ほげちゃんは怒り心頭! だっておじいちゃんに「ガマガエルにそっくり! がははは」と笑われたうえに、おばあちゃんまで「ゆうちゃんに新しいお人形を買ってあげようね」なんていっていたのです。「ふん! だったらいいよ。ぼく、もう出ていくから!」みんなの留守中に、家出したほげちゃん。一体、どうなるのでしょう?
だれより人間くさいぬいぐるみの「ほげちゃん」シリーズ第6弾。今回もほげちゃんの喜怒哀楽がぜんぶ詰まったお話で、読み聞かせにぴったりな1冊です。
読者の声より
我が家の子供たちが小さい頃よく読んだ『ほげちゃん』。あの、急に手が付けられない暴れん坊になる感じが大好きでした。
そのほげちゃんも人気者になって、続編がで続けているんですね。また新しいおはなしが出てる!と嬉しくなりました。
今回は、夏休みにゆうちゃんのおじいちゃんおばあちゃんのお家に家族で遊びにいくおはなし。
みんなの留守中に家出をしたほげちゃんが、いつものように暴れます。
一足早く夏休みの雰囲気をたっぷり堪能できて楽しかったです。
(クッチーナママさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子19歳、男の子16歳)
合わせておすすめ。「ほげちゃん」シリーズ
どうぞ楽しい夏休みを!
選書・文:秋山 朋恵(絵本ナビ副編集長)
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