夏が来たらこんな絵本! 夏に読みたいおすすめ絵本
「夏」と言えば?海、虫とり、スイカ、キャンプ、ひまわり、水遊び…。今、思い出す幼い頃の夏は、何だか夢の中の出来事の様でもあり。現実味がないのは、あの眩しく白い日差しのせい?
こども達にとって、やっぱり「夏」は特別であって欲しい!
普段と違う脳ミソをたくさん使って、一度しかないその夏を、思いっきり遊んで欲しいのです。ワクワクしながら夏に読んでもらいたい絵本をピックアップしました。
いよいよ夏の風物詩たちの出番です!
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えました。すると太陽が「もうすぐ梅雨明けですか。そろそろみんなに知らせますか」と立ち上がりました。
まず、メロンとスイカが誰かに呼ばれたような気がしました。それに続いて、セミ、カブトムシ、かきごおり、ソフトクリーム、せんぷうきとひまわりも呼ばれたようです。いよいよ夏の風物詩たちの出番になりました。
みんなは、夏に向かってまっしぐらに走っていきます。すると、かとりせんころうさんや、とうもろこしぞうさんが一緒に連れていってと走ってきました。そして、きんぎょばちかさんに、うきわのすけさんも合流します。全員がそろうと、目の前に大きな大きな黒い雲が見えてきました。一瞬にして、大雨が降り、雷が鳴り響き、突風までおこりました。そしてながしそうめんのじっちゃんに会うと……。さあ、夏はもう目の前です!
梅雨明けから夏までをユーモアいっぱいに描いた一冊。
ある夏の昼下がり、真っ赤に熟れたトマトさん。
トマトの木からどたっと落ちたその姿。迫力です。
でも何だかとっても憂えた顔をしています。
それもそのはず、近くの小川にミニトマト達がぽっちゃんぽっちゃん気持ち良さそうに飛び込んでいく音が聞こえるのです。でも、しっかり熟れて図体の大きなトマトさんは動けない!
じりじりと地面から伝わる暑さが身に応えます。すると、畑の虫達があちらこちらから出てきてトマトさんの為に……。
じゃっぽーん、水の中に入った時のトマトさんの顔といったら!なんて気持良さそうなんでしょう。
やっぱり夏はトマトです。真っ赤に熟れたトマトを冷たい水で冷やしてがぶりっ。あーおいしそう。暑い日に限って息子がトマトをぱくぱく食べまくる気持がよくわかります。
それにしてもこのトマトさんのキャラクターはかなり独創的。何だかやけに色っぽい。こんなに気だるい感じの絵本の主人公なんてあまり見かけない……でもこれがぴったりはまってるんだなぁ。
もう表紙のトマトさんの顔を見かけてしまったら目を背けて通り過ぎる事はできないでしょう。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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