5歳児向けの室内遊び16選! 発達にあわせた遊びの注意点も解説
5歳児ができる室内遊びや室内遊びのねらいについて、知りたい方もいるのではないでしょうか。
5歳児はどんどん生活力が高くなり、コミュニケーション力や言葉の表現力も高まっていくため、4歳児に比べてさらに遊びの幅が広がります。
本記事では、5歳児の発育・発達の目安を説明した上で、おすすめの室内遊びや注意点を解説します。
5歳児はどんな時期?(発育・発達の目安)
年長にあたる5歳児は、食事のあとに食器を下げる、自分で服を着て必要に応じて衣服を調節するなど、身の回りの大部分を自分でできるようになり、より生活力が高くなっていく時期です。
運動面では、片足跳びやジグザグ走り、スキップ、縄跳びができるようになるほか、ボール遊びも上手になり道具や遊具を使って工夫した遊びも楽しめるようになります。
手先もより器用になり、頭で描いたものをセロテープやホッチキスなどの道具を用いてイメージしたものを作れるようになるだけでなく、紙飛行機がより飛ぶように折り方や飛ばし方の工夫をするなど遊びのレベルも高まっていきます。
友達と協力して複雑なルール遊びも楽しめるようになり、お互いに意見を主張したり反対に自分の欲求を抑えて妥協したりすることも増えてくるでしょう。友達と数人で遊ぶ機会も増えるため、より遊びの幅も広がります。
言葉の表現力も増していき、複雑な物語の絵本を楽しんだり童話や詩などの言葉に興味を持ったりするようになるのもこの時期の特徴です。逆さ言葉やテーマを決めたしりとり、なぞなぞなども少しずつできるようになり、文字に対する関心も芽生えてきます。
5歳児の室内遊びのねらい
5歳児の室内遊びの主なねらいを、以下の項目で3つ解説します。
ルールのある複雑な集団遊びも楽しめるようになる
ルールを理解できるようになることで、複数の友達との集団遊びも楽しめるようになります。
ハンカチ落としやジェスチャーゲームなどのルールのあるゲーム遊びは、積極的に周囲の友達と関わり言葉の伝え合いを楽しみながら遊ぶことができます。
また友達と協力して遊ぶ中で、自分で考えて行動することを知るほか、ごっこ遊びなどでは友達とイメージを共有し作り上げていくことに喜びを感じられるようになるでしょう。
他者を認めて尊重できるようになる
友達との室内遊びを通して、自分の欲求と友達の欲求のぶつかり合いが生じても、友達の意見を理解し食い違いを自分たちで解説する能力を養っていきます。
同じ目的に向かって行動することで協調性を養い、より室内遊びが楽しめるようになります。
5歳児におすすめの室内でできるゲーム遊び10選
5歳児におすすめの、室内で楽しめるゲーム遊びを10種類紹介します。
目隠しバランスゲーム
目隠しバランスゲームは、目隠しをしながら片足立ちでバランスを取り続けるゲームです。
少人数でも大人数でもみんなで楽しめるほか、ポーズを決めることで難易度を上げることもできます。
片足立ちを維持するため、バランス感覚を養い、体力作りにも役立つでしょう。
フラフープじゃんけん
2つのチームに分かれ、床に並べたフラフープの両端からそれぞれひとり進み、出会ったところでじゃんけんをするゲームです。じゃんけんで勝ったチームはそのままフラフープの道を進み、負けたチームは次の人が新たにフラフープの端から進みます。
じゃんけんの結果で前進・後退しながら先に相手の陣地であるフラフープの先端にたどり着いた方が勝ちとなります。フラフープの道を進む際は、歩く、走る、ジャンプするなど自由にルールを決めて遊ぶことも可能です。
伝言ゲーム
伝言ゲームは、子どもたちが1列に並び、先頭の人から順に後ろに人にお題を伝えていくゲームです。
最後の人まで正しく伝えていくにはグループの友達と協力し合う必要があるため、一体感を感じることができます。
慣れてきたらひとつのグループの人数を増やす、少し複雑なお題にするなど難易度を調整して楽しみましょう。また、難易度をさらに上げたい場合は、背中に文字を書いて伝える背中伝言ゲームもおすすめです。
宝探しゲーム
3歳くらいから楽しめる宝探しゲームは、工夫次第でさまざまな楽しみ方ができます。
基本は、おもちゃやイラストなどを色々なところに隠し、子どもたちが探すゲームです。5歳児の場合は、宝物を事前に一緒に手作りしたり、宝物にポイントをつけてチーム戦にしたりなど、集団遊びに発展させることもできます。
いつまでも見つからない場合、子どもの集中力が切れてしまうため、事前に制限時間を設けるようにするのがポイントです。
箱積みゲーム
箱積みゲームは、制限時間内にどれだけ高く箱を積み上げられるか競うゲームです。重心が悪いと崩れてしまうため、箱を置く位置を整えながら積み上げていきます。
友達と協力したり、椅子を使ったりしてより高く積み上げられるように考えて工夫する力が身につけられるでしょう。
じゃんけん列車
じゃんけん列車は、音楽に合わせて自由に動き、止まったら近くにいる友達とじゃんけんをし、負けた人は勝った人の後ろについて列車を作っていくゲームです。
音楽を楽しみながら友達とコミュニケーションをとり、ルールに従って遊ぶことを学びます。また、本当の列車に見立てて、運転手さんや車掌さん、お客さんになりきって遊ぶとより気分も高まり、楽しく遊ぶことができます。
じゃんけんぽんのおともだち
ぐーとちょきとぱーは仲良しです。今日も「あいこあいこ」と遊んでいます。
ある日、ぐーとちょきがけんかをはじめました。二人のけんかが嫌になったぱーは、もっと気のあう友達を見つけようとしますが…。
ぐー、ちょき、ぱーの3人にくわえ、ゆびきり、オッケー、チョップ、でこぴんなど、個性的な「手」のキャラクターが登場します。
かたつむりの手遊びや、影絵もあって、手を楽しみつくす一冊です。
第19回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞作。
ボウリング遊び
身近な道具を使ってピンや玉を作れば、室内でボウリング遊びが楽しめます。
たとえば、ビー玉を数個紙コップの中に入れ、もうひとつの紙コップと口を合わせてテープで止めると、ピンが完成します。折り紙や画用紙、ペンなどで装飾したものをいくつか作るのもよいでしょう。玉は、新聞紙を丸めてビニールテープで全体を包めば完成です。
ボウリングの基本の遊び方で遊ぶだけでなく、ピンにそれぞれ目印をつけておき、宣言したものを倒すゲームなど工夫次第で遊びの幅が広がります。
かるた
大人が読んだ札に合う絵札を素早く取るかるた遊びは、ひらがなを読むことが上手になってくる5歳児にぴったりの遊びです。
ひらがなを読むのが得意な子どもがいれば、大人がいなくても子ども同士で遊ぶことができる場合もあります。
より楽しんでひらがなに触れることができるように、好きなキャラクターや馴染みのある絵のかるたを使うのもおすすめです。
しりとり
言葉遊びの定番でもあるしりとりは、少しずつ語彙が増えてくる3歳ごろから遊ぶことができます。
5歳児の場合は、部屋の中にあるものだけに限定する、動物や食べ物とテーマを決めるなど、少し難易度を上げたアレンジで楽しむのもおすすめです。
たべものやさん しりとりたいかい かいさいします
商店街で「しりとり大会」開催!おすしやさんにパンやさん、ラーメンやさんチーム…優勝はどのお店!? 笑い&涙ありで、心も満腹に!
なぞなぞ
なぞなぞは道具や広いスペースがなくても楽しめる手軽な室内遊びです。動物や食べ物、行事など、テーマに合わせてさまざまな問題を楽しめるほか、子どもの興味を引き出すことができます。
簡単な問題なら大人がその場で考えて遊ぶこともできますが、5歳児にはもう少し踏み入った複雑な問題を取り入れるのもいいでしょう。
なぞなぞの絵本を使って、絵やストーリーを楽しみながら遊ぶのもおすすめです。
なぞなぞえほん 1のまき
「あさ おきたら まず いくところ、おでかけまえにも、いくところ……」軽快なリズムにのって、次から次へとなぞなぞが飛びだす、歌いたくなるなぞなぞの本。
5歳児におすすめの室内遊び6選
5歳児におすすめの室内遊びを6種類紹介します。
おもちゃ遊び
室内で楽しめるおもちゃにはたくさんの種類があり、それぞれに特長やねらいがあります。
たとえばけん玉やお手玉などは、集中力やバランス感覚、運動能力を身につけることに役立ちます。
5歳児は、紙コップや松ぼっくり、タコ糸などを使ったけん玉や、布とどんぐりを使ったお手玉など、自分でおもちゃを作って遊ぶのもおすすめです。
ボール遊び
室内でできるボール遊びには、ボールひとつだけで複数人や集団で楽しめる遊びがたくさんあります。
たとえば、ボールを両足の間に挟んで落ちないように飛び跳ねながら進む「ぴょんぴょんレース」では、ゴールするまでの早さを個人で競うほか、リレー形式にすればチーム戦で友達と協力しながら楽しむことができます。
ダンス
ダンスには、体で表現し音楽に合わせて自由に躍る楽しさや、発表することに自信を持つなどのねらいがあります。5歳児は体の部位をひとつひとつ独立させた動きにも挑戦し、基礎的なリズム感やステップを身につけていきましょう。
友達の動きや発想に共感しつつ、意欲を持って楽しく取り組めるようにサポートしていくことが大切です。
パズル
パズル遊びは集中力や想像力、観察力などさまざまな能力の発達が期待できる知育遊びのひとつです。難易度も豊富で1歳半から遊べるパズルもありますが、子どもの年齢にとらわれず発達段階に合ったパズルを選ぶことも大切です。
目安として、4歳~6歳ごろでは50ピース以上の数があるジクソーパズルに挑戦してみるとよいでしょう。
子どもが好きな絵柄やひらがなが学べるデザインなど、子どもが興味を持ちそうなものを選ぶとより楽しみながら知育を取り入れることができます。
製作遊び
5歳児の製作遊びには、友達と製作のイメージを共有し、協力して作ることを楽しむほか、道具の使い方を理解して正しく使うなどのねらいがあります。
身近にあるペットボトルや新聞紙、画用紙、毛糸などを使って、自分でイメージしたものを自主的に製作できるような遊びを取り入れましょう。
たとえば、乳酸菌飲料の容器でひな人形、フラワーペーパーと色画用紙で七夕吹き流し、トイレットペーパーの芯とフラワーペーパーでクリスマスのアドベントカレンダーなど、季節に合わせて製作遊びを楽しむのもおすすめです。
運動遊び
5歳児が室内で楽しめる運動遊びには、マット遊びやフラフープ、縄跳びなどがあります。
筋力がついていく時期なので、マットの上で補助をしながら壁に向かって逆立ちに挑戦したり、子どもふたりが向かい合い、手のみを使って押し合って戦ったりと、マットひとつで遊びの幅が広がります。
フラフープ遊びでは、フラフープを後ろから前に移動させながら進む「フラフープ渡りゲーム」や、フラフープを島に見立てて鬼に捕まらないように島を渡って逃げる「フラフープの引っ越し鬼」など、通常のフラフープの使い方以外にもさまざまな遊びが楽しめます。
5歳児の室内遊びの注意点
5歳児が室内遊びを楽しむ際の注意点を3つ紹介します。
子ども同士のケンカに注意する
5歳児は友達と関わる機会も増えてくる頃です。しかし、お互いに自己主張も強くなるため、時には友達との意見のぶつかり合いからケンカに発展することもあるかもしれません。
ケンカから相手を思いやる気持ちや相手の思いを受け止めることを学ぶため、むやみに大人が介入せず、子ども同士で話し合う機会も必要です。
ただし、どちらかが手を出しそうになったり収集がつかなくなったりした場合は、大人が間に入って援助するようにしましょう。
怪我をしないように遊ぶ環境を整える
室内遊びの中には体を動かして楽しむ遊びもあります。子どもが怪我をしないように、遊びに適した十分広いスペースを確保し、周囲には物を置かないようにしましょう。
室内で運動遊びをする際は、マットを敷くなどの工夫をして、子どもの安全を考えた環境作りも大切です。
道具の使い方を正しく教える
5歳児は道具を使って細かい指先の動きを反復して行うことができるようになります。
複雑な作業も行う中で、ハサミやのり、ホッチキスなど、道具の使い方を誤ると怪我につながる恐れもあります。
まずは大人が道具の正しい使い方をきちんと教えることで、怪我の予防や、より多くのことを吸収して遊びを発展していくことができます。
5歳児は室内遊びを通して交友関係を深めていこう
5歳児は、心身ともに大きく成長し、遊びの幅も広がっていく時期です。また友達との関わりの中では、協力し合うことや相手を尊重することも学んでいく時期でもあります。
時にはぶつかり合ってケンカに発展してしまうこともありますが、大人はすぐに口を挟まず、子ども同士で解決する経験も必要です。
5歳児が楽しめる室内遊びには、集団で行うものや数人、ひとりでも楽しめるものなどたくさんあります。工夫次第で遊びの幅も広げられるため、アレンジした遊びも加えるなどより充実した室内遊びを楽しみましょう。
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