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冬に幼児が楽しめる室内遊びは?体が温まる遊びのアイデアや注意点も紹介

冬は気温が低くなるため、休日も家の中で過ごす機会が自然と増えやすい季節です。幼児のいるご家庭では、お子さんと楽しく過ごす方法に悩まれるケースも少なくありません。

 

本記事では、冬に幼児ができる室内遊びを紹介します。お部屋の中でも楽しく過ごせる方法を知っていると、寒くて外に出られない日でもお子さんが飽きずに遊べます。

 

また、冬の室内遊びにおける注意点も紹介しているため。ぜひ参考にしてください。

冬に幼児との室内遊びをする際のポイント

まずは、冬の室内遊びに関して意識したいポイントを見ていきましょう。

冬のイベントに合わせた遊びを取り入れる

冬に行われる代表的なイベントには、クリスマス、お正月、節分、バレンタイン、ホワイトデーなどがあります。このような、冬を感じられるイベントにちなんだ遊びを取り入れるのもおすすめです。

 

クリスマスオーナメント(クリスマスツリーの飾り)やお正月飾り、鬼のお面などの工作は遊びとして取り入れやすいです。チョコレートやクッキーなど、お菓子作りに挑戦するのもよいでしょう。

 

子どもは、季節感のある遊びを取り入れた環境の中で、体験を通して感情や感覚が培われていきます。季節を感じられるような遊びは、子どもの心が豊かに育っていくことにも役立ちます。 

体を動かせる遊びを取り入れる

幼児期には、丈夫でバランスのとれた体を育むため、適切な運動を取り入れることが大切です。運動習慣は、心身の発達を促し健康的で活動的な生活を送るためにも役立つと考えられます。 

 

寒い日が続くと暖房の効いた空間に入り浸りがちで、活動量も少なくなってしまいます。室内でも、体を動かせるような遊びを意識的に取り入れるようにしましょう。

室内(屋内)遊びが楽しめるスポットへのお出かけも検討する

室内遊びは、ご自宅だけでなくさまざまな施設で楽しむことができます。たとえば、温水プールや室内遊園地、室内アスレチック場などが代表的な遊び場です。冬なら、アイススケートや人工雪で遊べる施設もおすすめです。

 

また、児童館や子育て支援施設など、無料で利用できる施設もあります。 

 

外出することで気分転換になり、自然と活動量が増え刺激も受けやすくなるでしょう。特に、お出かけの際に散歩を取り入れると、幼児の健全な心身の発達に役立ちます 。

幼児からできる体を動かす冬の室内遊び

冬におすすめの幼児向け室内遊びのうち、体を動かしながら楽しめる遊びを紹介します。

ダンス

幼児向けのテレビ番組や動画の振り付けに合わせて踊れば、気軽にダンスを楽しむことができます。また、自分で思いついた動きを自由に表現する「コンテンポラリーダンス」もおすすめです。

 

形にとらわれず家族や友達と好きなように踊ることは、表現力やコミュニケーション力を育むのに役立ちます 。

おしくらまんじゅう

背中合わせでくっついて、「おしくらまんじゅう、おされてなくな」と言いながら体全体で相手を押し出す昔ながらの遊びです。

 

はじめはペアで行い、慣れてきたら人数を増やしても楽しめるでしょう。小さなマットの上に乗って押し合い、相手をマットから落とすようにするとわかりやすく楽しめます。 

じゃんけん列車

3歳くらいになるとじゃんけんができるようになります。歌いながら室内を歩き、近くの人とじゃんけんをして、負けた人が勝った人の後ろにつき列を作ります。繰り返し行い、最後に先頭になった人が勝ちです。

 

人数が多いほど列が伸び楽しめるため、複数の友達や親せきなどが集まったときにおすすめの遊びです。

縄跳び

天井や周りにぶつからないような広い空間で遊べる場合は、縄跳びもおすすめです。外のアスファルトやコンクリートよりも室内の床で跳ぶ方が、足への負担や縄の摩耗がやわらぐというメリットもあります。

 

縄跳びに慣れていないお子さんは、棒などを跳び越える遊びから始めるとよいでしょう。また、上達を目指すお子さんには、トランポリンの上で縄跳びをするのもおすすめです。

マット遊び

マットの上で全身を使った遊びを楽しみましょう。ご自宅で実践する場合は、マットレスや敷布団で代用できます。

 

前転や後転だけでなく、横になって転がる遊びやうさぎ跳び、膝歩きなど、さまざまな動きを取り入れるのがおすすめです。前転や後転を練習したいときは、マットに少し傾斜をつけるとよいでしょう。 

サーキット遊び

ジャンプ、くぐる、またぐなどのさまざまな運動課題を設けた回路状のコースを作り、スタートとゴールが同じ位置のため繰り返し楽しめる遊びです。

 

同じコースを繰り返すことで、できなかった課題をクリアしたり違った方法を試してみたりする経験を得られます。体力や運動能力を自然と高めることもできます。 

ボール遊び

バウンド、足で挟んで受け渡すなどバリエーションのあるキャッチボールや、ボール回し、的当てなど、多様な遊び方ができます。

 

また、段ボールやカゴを使った玉入れもおすすめです。4~5歳くらいになると、後ろ向きでもボールを投げられるようになるため、後ろ向きでゴールに入れる遊びも楽しめるでしょう。 

ジェスチャーゲーム

言葉を使わずに身振り手振りでお題を表現し、相手に当ててもらうゲームです。表現力ととともに、ルールを守ろうとする力も身につきます。

 

まずは、難易度の低い動物をお題にするのがおすすめです。慣れてきたら、ご家族になじみのあるキャラクターなどを取り入れても楽しめるでしょう。 

椅子取りゲーム

円形に並べた椅子の周りを音楽に合わせて歩き、曲が止まったら座ります。少しずつ椅子を減らしていき、最後まで座れた人が勝ちです。

 

ご家庭では、椅子だけでなくクッション、座布団などを並べて楽しめます。人数が多い方が盛り上がりますが、少ない場合はぬいぐるみなどを使って遊ぶのもおすすめです。

幼児が楽しめる冬の室内遊び

体を動かす遊びとは対照的な、ゆったりと取り組める室内遊びを紹介します。

ふれあい遊び

親子でスキンシップがとれるふれあい遊びは、体の感覚を養うほか、安心感や心地よさを得られる大切なものです。子どもも大人も、ふれあうことによって幸せな気持ちをもたらすオキシトシンの分泌が高まるといわれています。 

 

親が座ってバスの車体に扮し、その上に子どもが運転手になって座り、揺れたりガタガタ道を進んだりする「バスに乗って」は、乳幼児から6歳頃まで幅広く楽しめる定番のふれあい遊びです。 

14ひきのさむいふゆ

14ひきのさむいふゆ

森は雪にうもれています。ねずみたちは、部屋の中でゲーム遊び。おじいさんは、そりを作って……。

こたつ

こたつ

ある家族の暮らしの中心・こたつでのできごとを、定点観測で描いたユニークな絵本です。大みそかの朝、「今日は夜中まで起きている」と宣言して、こうたくんの長い一日がはじまります。宿題せずにごろごろしたり、おせち料理づくりを手伝ったり。年越しそばを食べた後は、初めての夜ふかしを堪能します。真上から、俯瞰(ふかん)で見る独特のスタイルで、こたつのある生活の楽しさと、家族のあたたかさ、新年を迎えるよろこびを描きます。

お絵描き・色塗り

お絵描きや塗り絵は、親子で気軽に楽しめる代表的な室内遊びのひとつです。子どもは4歳頃になると、点や線で描いていたものから、より表現豊かにお絵描きを楽しむようになります。

 

お絵描きや塗り絵には正解も不正解もありません。材料や道具を用意したら、親も一緒になって好きなように表現することを楽しみましょう。

絵本の読み聞かせ

子どもが絵を見ながら大人の音読を聞く絵本の読み聞かせでは、読み手と聞き手が絵本の世界を共有します。そのため、親子が相互作用を得られる大切なコミュニケーションのひとつと考えられます。

 

読み聞かせそのものが、親子のあたたかいふれあいを楽しめる時間です。幼児は年齢が進み心身が発達するにつれ、絵本の世界の捉え方も変わっていきます。その変化も楽しみながら、読み聞かせを続けることをおすすめします。

てぶくろ

てぶくろ

おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員! そこにおじいさんが手袋を探しにもどってきました。さあ、いったいどうなるのでしょうか?

バムとケロのさむいあさ

バムとケロのさむいあさ

はなが凍りそうな火曜日の寒い朝,こんな日は池も凍っているはず。そこで見つけたのは,池と一緒に凍っているあひるのかいちゃん。

ゆうかんなアイリーン

ゆうかんなアイリーン

 病気になったお母さんの代わりに、猛吹雪とたたかってドレスを届けるアイリーン。日が暮れ道に迷い足をくじいたアイリーンは、お母さんを思うことで奮起します。

製作遊び

開いた牛乳パックで作ったこまや、ペットボトルで作るスノードームなど、ご自宅にあるもので冬にぴったりなおもちゃを手作りすることもできます。 

 

もちろん、お子さんが思いのままに好きなものを作れるよう、さまざまな素材を用意しておくのもおすすめです。はさみやセロテープを使う際は安全面に配慮しながら、正しい扱い方ができるようになるまでサポートしましょう。

ボードゲーム遊び

ボードゲームは、アナログゲームのひとつです。自分の頭で考える力や学ぶ力、決断する力を、ゲームを通して身につけることができます。

 

また、勝敗のあるゲームを経験することで、感情をコントロールする力が育ちます。家族や友達と楽しみながらコミュニケーション能力を高めることもできるでしょう。数や文字、記憶などの認知力を高めるのにも役立ちます。

 

すごろくや人生ゲームなど昔からあるものだけでなく、外国のボードゲームなどさまざまな種類から選べます。対象年齢を確認し、お子さんに合ったものを取り入れましょう。

積み木

積み木遊びでは、自分で組み立てながらひとりで集中してじっくり遊び込むことも、家族や友達と一緒にひとつのものを作り上げていくこともできます。

 

崩れてしまったり思うような形ができなかったりといった失敗も、大切な経験になります。次はこうしたい、こうしてみようかなと考えながら理想の形に近付くよう進めていこうとする力につながるでしょう。 

結露とり

窓にできた結露を放置しているとカビの発生を促してしまうため、こまめにとり除くことが大切です。そこで、結露とりをお子さんと一緒に楽しみながら行うのもひとつの方法です。

 

マイクロファイバー製のクロスやワイパーを使えば、簡単に結露をとることができます。とり終わったら、手をきれいに洗いましょう。

ゆきのうえ ゆきのした

ゆきのうえ ゆきのした

雪のうえは、しんとしずまりかえって、まっ白。でも雪のしたには、まったくべつのひみつの世界があって、リスやウサギ、クマやいろんないきものたちが、くらしている。

冬の室内遊びをする際の注意点

楽しく室内遊びをするために、注意しておきたいポイントを押さえておきましょう。

室温に注意する

冬の室温の目安は、22~23℃です。体温調節が未熟な幼児は、厚着をすると体温が急上昇してあせもや脱水につながる場合があります。気温が低い時期は、暖房を使って室温を調整し、薄着で過ごすようにしましょう。

 

また、エアコンを使うと空気が乾燥しやすくなるため、加湿を行い湿度も調整することが大切です。 

廊下の結露による転倒や怪我に注意する

マンションなど気密性の高い住宅では、玄関ドアや廊下に結露が発生する場合があります。床に結露が発生すると、幼児が滑って転ぶ危険性があるため注意が必要です。

 

こまめにふき取ることはもちろん、換気や除湿器の利用などで、結露を予防することも大切です。結露が発生しやすいご家庭では、転倒や怪我を防ぐために、お子さんの動きにも注意しましょう。

目が届く範囲で遊ばせる

子どもは遊びに夢中になると、大人が予測しないような行動に出ることもあります。そのため、大人の見守りのもとで遊ばせることが大切です。

 

目が届く範囲で遊ばせていても、遊びが長くなるとずっとお子さんから目を離さないでいることは難しいかもしれません。家の中の危険な場所を見直し、踏むと滑るなど怪我につながるものは片付け、安全に遊べる環境にしておきましょう。 

冬の室内遊びで幼児と一緒に楽しもう

冬は外遊びが長時間できない日も多いですが、室内遊びが充実していれば楽しく過ごせます。体を動かす遊びやじっくりと集中して取り組める遊びなど、遊びの種類は幅広いです。お子さんの興味関心に合わせながら、取り入れていくことが大切です。

 

安全で快適な環境作りを心がけ、冬の室内遊びを親子で一緒に楽しみましょう。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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