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赤ちゃん(0〜2歳)におすすめの室内遊び15選!遊びのねらいと注意点も紹介

赤ちゃんを自宅などの室内で遊ばせる場合は、月齢や年齢に応じてできるようになることの目安を知っておくと、より充実した室内遊びの時間を楽しむことができます。

 

本記事では、0歳児、1歳児、2歳児の赤ちゃんの成長過程やできることの目安、年齢別におすすめの室内遊びを紹介します。

赤ちゃんの成長過程とできることの目安

赤ちゃんの主な成長過程とできることの目安を解説します。なお、子どもの成長や発達のスピードには個人差があるため、あくまでも目安として参考にしてください。

0歳児

0歳児は、母体から出た外の世界に少しずつ慣れながら、著しい心身の発達が見られる時期です。 

 

生後1ヵ月までを指す「新生児期」は全力で泣くことで不快なことや欲求を伝えますが、生後8ヵ月頃からは外の世界への興味や関心も芽生え、人見知りが始まることもあります。

 

生後10ヵ月頃になると「自分でやってみたい」という気持ちを持ち、目的に向かって自分から体を動かす場面や、時には「あっちに行きたい」などの欲求を指差しで相手に伝えようとする場面も見られます。 

 

運動面の発達では、生後4ヵ月頃に首がすわり、生後7ヵ月頃には支えがなくてもひとりで座れるようになります。目線の変化から周囲のものに興味を持ち、親指とほかの指を使ってものをつまむ様子も見られます。

 

ハイハイをし始めるのは生後8ヵ月頃、つかまり立ちができるようになるのは生後9ヵ月頃で、この頃から徐々に行動範囲が広がっていきます。 

 

0歳児は、パパやママなど特定の大人との情緒的な絆を心の拠りどころとして成長していくため、特にスキンシップを積極的に取りながら愛着を深めていくことが大切です。 

1歳児

1歳児は、ひとり歩行ができるようになることで探索活動が盛んになり、視野や行動範囲が一気に広がっていく時期です。大人や友達がすることに興味を持ち、真似をしたがる場面も見られます。

 

つまむ、めくる、転がす、なぐり描きをする、スプーンやコップを使うようになるなど手指の微細な動きも見られ、徐々に身の回りの自分でできることも増えていきます。

 

また言葉の発達もめざましく、1歳児の後半では二語文を話し始める場合もあります。しかし、自我の芽生えにより自分の気持ちを大人に伝えたい欲が高まっていく反面、上手に表現することができずにイライラしてしまう場面も見られます。

 

何でも自分でやりたい欲も出てくるため、さりげなく援助しながらできた喜びを共有し、自分ですることの楽しさや成功体験の積み重ねが大切な時期です。 

2歳児

2歳児はひとり歩きが安定し、走ったり少し高いところから跳び下りたりと運動能力がどんどん高まり、自分の体を自分で動かす楽しさや喜びを感じるようになります。

 

「〇〇をしたら△△をする」と簡単な見通しを持てるようになってくるため、これまでよりも生活や遊びが発展していき、自分なりの見通しで過ごしていきます。

 

しかし「自分でやりたい!」「いや!」という自己主張がますます強くなる一方で、思った通りにできない、がんばりきれないことで怒ったり泣いたりと気持ちが不安定になる場面も増える時期です。 自分でできたときには喜びを共有することで自信へとつながります。

 

また語彙が増え会話も盛んになり、大人との関わりだけでなく友達への興味や関わりも増えていきます。平行遊びではあるものの、友達と簡単なやりとりを通して少しの間一緒に遊ぶ様子も見られます。 

 

2歳後半頃には、スプーンやフォークを使い分ける、衣服の着脱やボタンをかける・外す、尿意を知らせる場面が見られるなど、基本的な生活習慣も身につき始めるのも2歳児の特徴です。 

赤ちゃんと室内遊びをするねらい

赤ちゃんの室内遊びの大きなねらいは、パパやママとの愛着関係の形成、全身や手指の発達、五感の刺激です。

 

室内遊びを通してパパやママとスキンシップを取り、1歳児、2歳児と成長するにつれて言葉のやりとりや友達とのコミュニケーションの機会へと発展していきます。

 

特に0歳児は室内での遊びが中心になりますが、赤ちゃんのうちは室内でも体をたくさん動かして楽しめる遊びが豊富にあるため、工夫して新しい遊びをどんどん取り入れていきましょう。

 

2歳頃になると情緒面でも大きな成長が見られますが、室内遊びの中で友達など他者との関わりを持つ楽しさを味わえるようにサポートしていくことも大切です。

赤ちゃんに室内遊びをさせる際の注意点

赤ちゃんに室内遊びをさせる際に、注意すべきポイントを4つ紹介します。

安全面に配慮する

赤ちゃんの室内遊びでは、特に安全面において十分に配慮することが大切です。

 

目についたものや手に取ったものを何でも口に入れてしまうため、日頃から小さいおもちゃや小物は高いところにしまうなどの工夫をし、誤飲を防ぎましょう。

 

赤ちゃんは急激なスピードで成長・発達するため、事故が起きないように見守りながらパパやママも一緒に遊ぶようにします。

適度に休憩を挟む

赤ちゃんはまだ体力が十分ではないため、室内遊びでも適度に休憩を挟みながら遊びましょう。0歳児では30分~1時間ごとが目安です。 

 

また、室内でもエアコンや扇風機などで乾燥していることもあります。遊びに夢中になり喉の乾きを感じにくいこともあるため、時間を決めて休憩と水分補給をセットにして行うなどの工夫も必要です。

赤ちゃんとのスキンシップを大切にする

赤ちゃんとのスキンシップは、愛着を深めるだけでなく心の安定や脳の発達にもよい影響を与え、病気に対する免疫力や抵抗力を高める と言われています。

 

特に0歳児は意思疎通が難しい時期でもあるため、遊びの中での触れ合いの時間を大切にしましょう。

月齢や成長・発達の段階に合わせた遊びにする

0歳~2歳頃は月齢によって成長や発達の差が大きく、あっという間にできることが増えていきます。

 

興味・関心を持つ対象も次々変化していくため、室内遊びの内容も少しずつ変化させていくことが大切です。赤ちゃんの反応を見ながら、その都度好きな遊びを見つけてあげましょう 。

 

成長・発達の促進や思わぬ危険を避けるためにも、赤ちゃんの成長度合いを確認したり、おもちゃや知育玩具の対象年齢を確認したりして、適した遊びを取り入れていくようにしましょう。

0歳児の赤ちゃんにおすすめの室内遊び

0歳児の赤ちゃんにおすすめの室内遊びを紹介します。

手遊び

手遊びとは、歌や曲に合わせて手や指を動かす遊びで「いっぽんばしこちょこちょ」「とんとんとんとんひげじいさん」などさまざまな種類があります。

 

パパやママと一緒に触れ合いながら手遊びを楽しむことは、リズム感が養われ子どもの表現する意欲にもつながります。 

 

生後5ヵ月頃のお座りが少しできるようになる頃から本格的に楽しめるようになるため、パパやママの膝の上に赤ちゃんを乗せてしっかり支えてあげながら一緒に楽しみましょう。

手押し車

赤ちゃんの歩行を助けてくれる手押し車は、室内にいながら全身運動ができる遊びのひとつです。

 

伝い歩きができるようになった頃から楽しめる遊びで、赤ちゃんの視野や興味の対象を広げるためにも役立ちます。

 

手押し車を選ぶ際は、対象月齢や安全性、機能性をしっかりと確認しましょう。 

マット運動

0歳児とのマット運動遊びは、専用のマットではなく布団や大きめのクッションなどで十分楽しむことができます。

 

布団やクッションを置いて山を作り、その上に登る、転がる、滑り落ちるなど全身を使ってさまざまな動きを楽しみましょう。

 

柔らかいものの上は、踏ん張る動作や手をついて体を支える動作など、普段はあまりしない動きが必要になります。遊びながら自然と五感が刺激され、運動発達を促すことができます。

ふれあい遊び

ふれあい遊びを通したスキンシップは、パパやママへの信頼感、安心感を育むため0歳児の赤ちゃんにとって大切なものです。 

 

赤ちゃんの顔や手などをそっとなでながら話しかける「すべすべなでなで」や、赤ちゃんを仰向けに寝かせて優しくくすぐったり体をパクパクと食べる仕草をしたりする「こちょこちょパクパク」など、月齢に合わせてさまざまなふれあい遊びを楽しみましょう。 

絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせは、0歳児の赤ちゃんから楽しめる室内遊びのひとつです。

 

赤ちゃんは生まれつき人の声や顔に関心を持っているため、話しかけたり笑いかけたりするととてもうれしい気持ちになります。

 

絵本の読み聞かせを行うことは、そんな言葉や心のやりとりの手段として役に立ち、パパやママと赤ちゃんの間に愛着や絆が生まれます。 

 

0歳児の赤ちゃんには、簡単な言葉でコミュニケーションを図る下記のような絵本をご活用ください。

まて まて まて

まて まて まて

「まてまてまて」は、ハイハイしている子を励ますように、後ろから「まてまてまて」と声をかけてあげる素朴なわらべうた遊びです。ハイハイの子はもちろん、とっとこ走れる子だって、お母さんや保育者に追いかけてもらうのは大好き。追いかけて来てくれる…そう信じて逃げていく子どもたちの笑顔は、なんて幸せそうなのでしょう!そこには、自由に動けるようになったことの、喜びと誇りがあふれています。

1歳児の赤ちゃんにおすすめの室内遊び

1歳児の赤ちゃんにおすすめの室内遊びを紹介します。

絵本の読み聞かせ

1歳は絵本の楽しみに気づく時期です。 言葉やリズム、パパやママの表情や雰囲気を感じ取り、絵本を楽しみながら言葉を吸収していきます。

 

絵本を読んでいるときの子どもの眼差しや仕草にも注目しながら、絵本を通して子どもとの触れ合いの時間を楽しみましょう。


子どもが興味を持つものの絵本、好きなものの絵本、身近な動物や植物の絵本、生活の中の言葉に触れている絵本、言葉や音の繰り返しがある絵本がおすすめです。 

 

遊びをテーマにした内容やリズムよく言葉を繰り返して楽しめる下記の絵本もご検討ください。

 

どすこーい

どすこーい

つるっとすべったペンギンさんも、お水が足りなくてふらふらなお花さんも、「どすこーい」のかけ声で、元気にピン! 元気が出る絵本。

バスなのね

バスなのね

人気絵本作家の中川ひろたか氏と、大人気のイラス トレーター100%ORANGEによる、
今までにない赤ちゃん絵本の第二弾です。
2003年の夏に『スプーンさん』『コップちゃん』『くつしたくん』が発売されて以来、
大人から子どもまで人気爆発!今年は「ごっこあそび」がテーマです!
いすや本を並べて、バスごっこ。いろんな動物が乗ってきて…!とっても楽しい!

積み木

積み木遊びは0歳から楽しめる遊びで、1歳~1歳半頃になると自分で積み木を積んで遊ぶ場面も見られ始めます。

 

積み木遊びでは、想像力や創造力、空間認知能力をフルに使って楽しむことができ、さらに手先の器用さや集中力が身につく効果も期待できます。

ボール遊び

1歳児は、ボールを持ったり足で蹴ったりすることができるようになるため、ボール遊びの幅も広がります。子どもと向き合い、パパやママに向かってボールを投げる、蹴るなどして楽しみます。

 

周囲にものがないことを確認し、ボールは当たっても痛くない柔らかい素材のものを用意しましょう。

かくれんぼ

1歳児の室内遊びには「かくれんぼ」もおすすめです。

 

本格的なかくれんぼではなく、ドアの後ろに隠れて「まてまて~」と追いかけたり、隠れる真似をする赤ちゃんを探すふりをしてみたりして楽しんでみましょう。

サーキット遊び

サーキット遊びとは、マットやフラフープなどの障害物を置いたコースをぐるぐる回って楽しむ遊びです。

 

ダンボールで作ったトンネルを置いたり、フラフープの輪の中をくぐって通り抜けたりなど、家にあるもので工夫してさまざまな障害物を作って楽しむことができます。

 

バランスを崩して転んでしまう可能性もあるため、周囲にマットを敷くなどして必ずそばで見守るようにしましょう。

2歳児の赤ちゃんにおすすめの室内遊び

2歳児の赤ちゃんにおすすめの室内遊びを紹介します。

絵本の読み聞かせ

おしゃべりが盛んになる2歳は、絵本に出てくる気に入った言葉の真似や、自分自身が絵本の登場人物とつながっているような感覚を楽しむようになります。 

 

こうした経験は、子どもの豊かな感情を養い、心の脳が育つために役立つため、積極的に遊びの中に取り入れましょう。

 

2歳児では、子どもの生活に密着した内容の絵本や、子どもの体験と重ね合わせられる内容の絵本、ハラハラドキドキするような絵本、起承転結がはっきりしていてストーリー性のある絵本などを読み始めてみるのもおすすめです。 

 

絵本を見ながら体を動かしたり親子のスキンシップを楽しめる下記の絵本もおすすめです。

ノンタンたいそう 1・2・3

ノンタンたいそう 1・2・3

「ノンタンたいそう はじまるよ~」ノンタンと、おなじみのくまさんやぶたさんたちと一緒に、楽しく体操をして遊べる絵本。『ノンタン・タータンあそび図鑑』で人気のページだった体操が、1冊の絵本になりました。絵本を見ながら自然と体が動いてしまいそう!

こちょこちょさん

こちょこちょさん

はたさん・おーなりさんの子育て体験から生まれたのが、「あかちゃんとのあそびえほん」シリーズです。親とあかちゃんのスキンシップの楽しさと大切さを伝えたいという願いがこめられています。
一作めの『ぶう ぶう ぶう』は擬音と息をふきかけるくりかえしのおもしろさをテーマに、二作めは、「ぎゅう」というタイトルどおり、おかあさんとの「ぎゅう」や、だいすきなぬいぐるみへの「ぎゅう」、おふとんへの「ぎゅう」などあかちゃんの身近なものとの「ぎゅう」の楽しさを描いています。待望の三作めは、おててをテーマにこちょこちょしながら、あかちゃんと遊ぶ絵本です。

ダンス

道具や準備の必要がなく手軽に遊べるダンスもおすすめです。

 

リズム感を養いながら全身運動ができ、体力の向上も期待できます。子どもの好きな曲や流行りの歌を流しながら、パパやママも一緒にダンスを楽しんでみましょう。

粘土遊び

粘土遊びを通して、粘土の感触を楽しみながら手や指を使って自由に形が変わる感覚を体験してみましょう。

 

細かな作業で手や指先の力がつき、さらに創造力や集中力を身につける効果が期待できます。

 

2歳児はまだ口に入れてしまう可能性もあるため、小麦粉粘土や寒天粘土を使って遊ぶのがおすすめです。

宝探し

家の中のさまざまな場所に宝物を隠し、探してもらう遊びもおすすめの室内遊びのひとつです。

 

宝物を口頭で伝えても理解できない場合もあるため、まずは隠す宝物を見せてから隠す方法にすると2歳児でも探しやすくなりわくわく感も増します。記憶力や想像力を使って楽しめます。

しっぽ取りゲーム

ハンカチやタオルをズボンに挟んでしっぽに見立て、しっぽを取る鬼から逃げる遊びもおすすめです。

 

走って逃げる、または追いかけて手を伸ばし、しっぽを掴むといった動作により、基礎的な体力や運動能力の向上につながります。

 

子どもの走るスピードに合わせて、親子で一緒に楽しみましょう。

室内遊びを通して赤ちゃんの運動機能を発達させてあげよう

赤ちゃんとの室内遊びを充実させるためには、月齢や年齢ごとの成長過程やできることの目安を知っておくことが大切です。

 

特に0歳児は室内で過ごすことも多く、1歳児や2歳児でも雨の日や暑い日・寒い日には室内で遊ぶ機会が多くなります。

 

室内でもできる遊びの種類は幅広いです。安全面や休憩時間を設けるなどの注意点も意識して、赤ちゃんとの室内遊びの時間を楽しみましょう。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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