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つかまり立ちはいつから?始まる時期や練習方法、便利なグッズを紹介

つかまり立ちは赤ちゃんが家具や人につかまって、自分の力で立ち上がる動作を指します。つかまり立ちを促すには、立つことへの恐怖心をなくし、おもちゃや家具でのサポートが大切です。

 

本記事では、赤ちゃんがつかまり立ちを始める時期や練習の始め方、練習に役立つ便利なグッズなどを紹介します。

つかまり立ちとは?

つかまり立ちとは、家具や人につかまって自分で立ち上がることです。赤ちゃんの運動機能は一般的に首がすわる、おすわりができる、ハイハイの順に発達していきます。運動機能が足まで発達すると、つかまり立ちができるようになります。

 

しかし成長や発達のスピードには個人差があり、つかまり立ちを無理にさせると立つことへの恐怖心を与えてしまう可能性もある ため、注意が必要です。

つかまり立ちはいつから始まる?

つかまり立ちは、一般的には生後9~11ヵ月頃から始まります。しかし赤ちゃんの成長や発達は個人差が大きいため、1歳半頃につかまり立ちができるようになる子もいます。つかまり立ちの時間が増えて安定してくると、次は伝い歩きやひとり歩き です。

 

また、一般的にはハイハイをしたあとにつかまり立ちができるようになりますが、なかにはハイハイをせずつかまり立ちをする子もいます 。お子さんのつかまり立ちの時期が心配な場合には、1歳児健診などで相談してみましょう。

つかまり立ちが遅い子に考えられる原因と対策

1歳を過ぎてもつかまり立ちをしないと、心配になる場合もあるでしょう。赤ちゃんの成長や発達は個人差が大きい ため、焦らず様子を見ることが大切です。また、以下に紹介する原因が関わっている場合もあるため、チェックしてください。

子どもの行動範囲内につかまるものがない

赤ちゃんがつかまり立ちできる適度な高さのある家具や物がない場合、つかまり立ちはできません。

 

赤ちゃんの行動範囲の周囲が壁だけの場合には、ソファのような家具やベビーサークルがあると、つかまり立ちできる場合もあります。つかまり立ちしやすい環境を整えてみましょう。

筋肉がついていない

「立つ」動作は、重力に抗える筋力が必要 です。太ももやお腹に適度な筋肉がつき、立つ動作を支えられないと、つかまり立ちはできません。つかまり立ちが遅いと感じる場合には、立つ動作に必要な筋力がついていない場合があります。

 

体を動かす遊びを通して筋力が身につくようにサポートしてあげましょう。

 

また、つかまり立ちを始めたばかりの頃は足がぐらついて不安定ですが、徐々に筋肉がついて立つ動作も安定していきます。

つかまり立ちの練習を始める方法

つかまり立ちの練習を始める方法や必要な準備などを解説します。

 

・手足の筋肉をつける

・赤ちゃんの脇を支えてサポートする

・立つことや歩行への興味を持たせる

・赤ちゃんが両手で掴まれる家具を置く

手足の筋肉をつける

赤ちゃんがなかなかつかまり立ちをしない場合、必要な筋肉がついていない可能性があります。まずは、つかまり立ちに必要な手足の筋肉をつけるように促していきましょう。

 

赤ちゃんを支えて大人のひざの上でジャンプさせる、腰を支えてゆっくりと立つ動作を促すと、赤ちゃんは自然に必要な筋肉がつき、徐々につかまり立ちしようとします。

 

体を動かす楽しさを味わえる絵本を読み聞かせするのもおすすめです。

あんよ あんよ

あんよ あんよ

「あんよ あんよ」と歌うようにページをめくると、動物のあし…そして全身が順番に出てきます。最後は「おかあさん だっこ」と胸のなかへ。歩く喜びを、赤ちゃんと一緒に味わう絵本です。

とっとこ とっとこ

とっとこ とっとこ

ねこさんがくつはいて、とっとこ とっとこ。次はありさん、とっとこ とっとこ。ぶたさんもくつはいて、とっとこ とっとこ。へびさんがくつはいてとーとこ とーとこ。次々くるよ、楽しい仲間。みんな一緒で楽しいな。「とっとこ とっとこ」という楽しく歩く音とともに、次々にやってくる、楽しいお友達。
あかちゃんといっしょに、言葉のリズムと、たくさんの動物たちの楽しそうな、あたたかみあふれる絵を味わって下さい。

赤ちゃんの脇を支えてサポートする

つかまり立ちに必要な筋肉がついていない場合や、つかまり立ちに恐怖心がある場合は、大人が赤ちゃんの脇を支えてサポートしましょう。支えた状態で足を動かすと、動かす楽しさも覚えます。

 

脇を支えながらつかまり立ちできる家具に誘導してあげると、つかまり立ちの方法も覚えていきます。赤ちゃんがつかまり立ちを始めてすぐの場合には、大人はそばを離れずサポートできる場所にいてください。

立つことや歩行への興味を持たせる

つかまり立ちをなかなかしない場合は、「立つ」動作に興味がない場合もあります。まずは立つ動作や歩く動作を「楽しい」と感じられるように促していきましょう。

 

おすすめの方法は、赤ちゃんが好きなおもちゃをつかまり立ちしないと取れない位置に置くことです。

 

つかまり立ちしたあとはおもちゃの位置を横にずらし、歩行を促してみましょう。赤ちゃんは好奇心旺盛なため、おもちゃをきっかけにさまざまな動作ができるようになります。

 

立つ動作や歩行への興味を持ってもらうために、絵本を取り入れるのもおすすめです。

ぷくちゃんのとことこあんよ

ぷくちゃんのとことこあんよ

ぷくちゃんはあんよが上手。おかあさんと一緒に、とことことこ。いもむしも、もこもこもこ。ゆっくり、のんびり、お散歩です。

こりゃ まてまて

こりゃ まてまて

幼い子が散歩に出かけ、チョウやトカゲ、ハトやネコに出会います。でも「こりゃ まてまて」と追いかけると逃げられてしまいます。身近な自然との小さな出会いを描いた絵本。

赤ちゃんが両手で掴まれる家具を置く

そもそもつかまり立ちできるものがなければ、つかまり立ちの練習はできません。赤ちゃんの行動範囲に両手でつかめる、安全な家具を置いて練習を促しましょう。

 

なお、赤ちゃんが手を頭上まで伸ばさないと届かないような家具は高すぎるため、赤ちゃんのつかめる位置に合う家具を設置してください。角のないテーブルや、クッション性のあるソファが安全でおすすめです。

つかまり立ちの練習に便利なグッズ

つかまり立ちの練習を始めたら赤ちゃんの段階に合わせてグッズを取り入れるのもおすすめです。赤ちゃんの興味を引きやすい色やキャラクターのグッズを取り入れると、赤ちゃんも楽しみながら、そして意欲的につかまり立ちができるようになるでしょう。

 

つかまり立ちの練習におすすめのグッズとして、下記のアイテムを紹介します。

 

・ベビージム

・ベビーサークル

・テーブル型のおもちゃ

・歩行器

・手押し車

ベビージム

ベビージムは生後間もない、まだ寝ている時期から使えるグッズです。寝て過ごす時期は揺れるおもちゃを眺める、おすわりの時期はおもちゃを持って遊ぶ、そしてつかまり立ちの時期ではジムにつかまり、つかまり立ちの練習ができます。

 

安定性のあるベビージムを選んで、安全に練習ができるようにしましょう。

ベビーサークル

ベビーサークルは頑丈なものが多く、赤ちゃんがつかまり立ちしやすい家具のひとつです。部屋の中に囲むように設置するものなので、つかまり立ちができるようになったあとの、つたい歩きの練習にも使えます。

テーブル型のおもちゃ

赤ちゃん用のテーブル型のおもちゃは、赤ちゃんがつかまり立ちしやすい高さにテーブルがあるため、つかまり立ちの練習におすすめです。

 

テーブル全体におもちゃやしかけがあると、赤ちゃんも興味を持ちやすいでしょう。テーブルの角でケガすることのないよう、角のないものを選んでください。

歩行器

歩行器は赤ちゃんが真ん中のシートに入り、体を支えながらつかまり立ちや歩行を促すグッズ です。

 

シートの周囲には支えがあるため、つかまり立ちがまだ上手にできない時期や、自分で体を保持できない時期でも「動く」動作を楽しめます。赤ちゃんも動ける世界が広がり「動く」楽しさを覚えていくでしょう。

 

使用時は段差などで転倒する危険があるため、大人はそばでしっかり見守ってください。

 

つかまり立ちができるようになり、次第に歩行練習を始める時期には、家の外に出ることへの興味・関心を持たせるような絵本もおすすめです。

くつくつあるけ

くつくつあるけ

靴をはいておもてに出るのは、あかちゃんの大きな喜びですが、その靴がここでは大活躍。優しく明瞭な色彩で靴の表情を描いた、あかちゃんの絵本の一級品。

手押し車

手押し車 はつかまり立ちがしっかりできるようになり、次のステップである歩行練習を始めたい頃に取り入れましょう。つかまり立ちが安定しない時期に手押し車を取り入れる場合には、転倒につながる危険性があるため、タイヤがロックでき固定して使えるものを選ぶとよいでしょう。

 

音が鳴ったり、キャラクターが動いたりするようなしかけがある手押し車を選ぶと、赤ちゃんも楽しみながらつかまり立ちの練習ができます。

つかまり立ちをする際の注意点

つかまり立ちだけでなく、赤ちゃんの生活範囲全般で言えることですが、まずは安全な環境作りが大切 です。そのためには大人が目を離さず、すぐに対応できるようにしておきましょう。

 

また、下記の注意点も確認し、安全につかまり立ちできるようにサポートしましょう。

 

・何かを咥えているタイミングにさせないようにする

・手が届く高さに危険な物を置かないようにする

・転倒による怪我に注意する

何かを咥えているタイミングにさせないようにする

つかまり立ちを始める頃は、赤ちゃんはおもちゃを咥えることが多い時期でもあります。

 

何かを咥えながらつかまり立ちしていると、転倒したときにおもちゃがのどに詰まる危険性があるため、注意が必要です。つかまり立ちを始めたら何か咥えていないか、必ずチェックしましょう。

手が届く高さに危険な物を置かないようにする

赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら、手の届く場所に危険な物がないかを改めて確認し、必要に応じて片付けましょう。

 

赤ちゃんが誤飲しやすいものは、電池や硬貨、ボタン、薬のような小さいものが多いで す。また、熱い飲み物やとがったものも、思わぬケガにつながるため、赤ちゃんの手の届く範囲には置かないようにしましょう。

転倒による怪我に注意する

つかまり立ちを始めたばかりの赤ちゃんで一番多いのは、転倒によるケガ です。まだ足腰の筋力が弱く不安定であることから、転倒対策は必ず行いましょう。後ろだけでなく、前に倒れた場合も想定して、角のない家具やクッション性のあるガードを設置します。

 

最近では転倒時に頭をケガしないようにリュック型のクッションや、乳幼児用のヘルメットも売られています。必要に応じて取り入れてください。

つかまり立ちへの理解を深めて練習をサポートしよう

赤ちゃんがつかまり立ちを始める時期は、一般的に生後9~11ヵ月頃が目安です。ただし、成長や発達のスピードには個人差があるため1歳を過ぎてできる子もいます。

 

つかまり立ちをなかなかしない場合は、赤ちゃんの行動範囲につかまる家具がない、つかまり立ちに必要な筋肉が発達していないなど何らかの原因が考えられます。

 

対策としては、体を動かす遊びを取り入れて筋肉の発達を促す、つかまり立ちできる安全な家具を置く、グッズを取り入れるなどがおすすめです。

 

お子さんのペースに合わせつつ、つかまり立ちができるような環境を整え、安全に配慮して成長を促していきましょう。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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