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絵本からはじまる冒険へ…! 5歳の子におすすめする「ぼうけん絵本」

 

5歳になってくると、遊び方だって色々経験してきています。ひとり遊びだって、みんんなで遊ぶことだって、どっちも面白い。外で走りまわるのも、部屋にいる時の楽しみ方だって知っている。

 

そんな頃にこそ鍛えてほしいのが「想像力」。だって、想像を広げれば広げるほど、いつもの風景がどんどん変わって見えてくる!? 絵本の中の世界では、ほんの数分の間でどこへでも飛んでいけるし、なんにでもなれちゃうのです。これってすごい体験ですよね! 

 

そんな5歳の子におすすめしたいのは、もちろん「大冒険できる絵本」です。

いつもの景色がこんなにもスリリングに……!?

二人でいれば、どんなとこでも冒険できる!

おへやだいぼうけん

とっても仲良しな女の子二人組がいました。二人でいれば、どんなとこでも冒険できるのだ!
とびらをあけて、船に乗って、そらとぶじゅうたんに乗って、ジャングル探検して飛び出そう!
画家としても活躍中の堀川理万子が描く、不思議絵の世界は必見です!

https://www.ehonnavi.net/ehon/30265/%E3%81%8A%E3%81%B8%E3%82%84%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%BC%E3%81%86%E3%81%91%E3%82%93/

言葉遣いも、その世界の臨場感を伝えてくれます
子どもの想像力の中に、たくましいエネルギーを感じます。

チーズとポプリ呼び合うあいさつの段階で、もうこの遊びをしようという合図になっていたんですねぇ~。
私は、ねこちゃんの命名にもこの子たちのオシャレさが光っていると思いました。

どのページも、想像力欠如の大人には、圧巻の世界。
二人の少女の言葉遣いも、その世界の臨場感を伝えてくれます。

読み進めるうちに、だんだん私もこの世界へ、入っていきました。
小さい読者さんなら、もっと始めから興奮することでしょう。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子16歳)

冒険の始まりは校門前の商店…ではなくて!?

アブナイかえりみち

学校のかえりみち。本部での会議を終えた、ぼくたち「ほうかごスペシャル探検隊」は目的地目指して出発だ!
冒険の始まりは校門前の商店…ではなくて「ンラズスとりで」。凶暴な部族に襲われないように無事に通り抜ければ、今度は「地獄の平均台」。左に落ちれば激しい川に流され、右に落ちればジャングルに。「ひゃあーー!!」4号が落ちてしまった。慌てて駆けつける隊員たち。「チマンホいちば」では2号がオババーンぞくに囚われた。そして、みんなは逃げ出して…!
きみたち、こんな感じでちゃんと目的地「チンダ・ダラハ」に到着できるの?
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男の子の楽しい日常
あんまりに楽しそうに目的地にむかうから、てっきり秘密基地に向かうのかと思いきや、ハラダ団地が自分の家だとは…。
男の子の目を通してみると、世の中こんなに楽しいのか!って感動できる絵本でした。
息子は、どの道がどう描かれていたのか、何度も繰り返し比べて楽しんでいました。
それにしても、男の子っておもしろい!
(みっとーさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子4歳)

おしいれの中からつながっているのは…!? 手に汗にぎる大冒険

おしいれのぼうけん

さくら保育園にはこわいものが2つあります。ひとつはおしいれで、もうひとつはねずみばあさんです。
先生たちがやる人形劇に出てくるねずみばあさんは、とてもこわくて、子どもたちは「きゃーっ」といったり、耳をふさいだりします。でも子どもたちは人形劇が大好きです。
おしいれは、給食のときやお昼寝のときにさわいで言うことをきかない子が入れられるところです。まっくらでこわくて子どもたちは泣いてしまいます。「ごめんなさい」と言っておしいれから出てくるとき、出てきた子も、おしいれに入れた先生も、ほっとします。

ある日の昼寝の時間、着替えようとしたあきらのポケットから赤いミニカーが落ちました。さとしが「かして」と言い「だめだよ」と言うあきらととりあいになって、ふたりは昼寝している子どもたちの上を走り回りました。先生が「やめなさい」と言ってもやめません。ふんづけられた子どもたちが「いたい!」と悲鳴をあげ、怒った先生はあきらをおしいれの下の段に、さとしを上の段に入れてぴしゃっと戸をしめてしまいました。
最初は泣きべそをかき腹をたてたふたりですが、なかなか「ごめんなさい」を言いません。そろっておしいれの中から戸をけとばし、汗ぐっしょりで戸を押さえる先生たちも困ってしまいます。
とうとうあきらが「ぼく、もうだめだよ」とあきらめそうになりました。さとしとあきらは上の段と下の段で、汗でべとべとの手をにぎりあい、おしいれの冒険がはじまります……。

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アクション・エンターテイメント絵本
久々に活劇を見ているような爽快な絵本に出会いました。
設定が面白いし、ストーリーにスピード感があって、子どもを引き付けるのにうってつけの絵本。
保育園のおしいれとねずみばあさん。
いきなり直球が飛び込んできます。
子どもたちにとって怖いもののようです。
いたずらをしたお仕置きに、その押入れに入れられたあきらとさとし。
二人は果敢にも先生に挑みます。
先生と、二人の対決が面白い。
そして、二人は闇の世界で友情と冒険の世界に入っていきます。
展開はスピルバーグ級。
このスピード感と緊張感は細かく説明してしまうと色あせてしまいますが、時折カラーの絵の他はモノクロームの世界。
これが「総天然色のシネマスコープ」であったらさらに老若男女に通じる絵本になったかもと思う期待感。
最後のまとめはやはりホッとできるエンターテイメントでした。
読んで損のない、特別お薦め絵本。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子12歳)

壮大な冒険に出かけよう!

ウルトラ・ナンセンス・アドベンチャー絵本!

地球をほる

旅行にいくことにしたつよしとけんた。地面に穴をほって、地球の裏側にいってみよう。
めざすはアメリカ! ほって、ほって、着いたところは…。
各ページの絵と文に角度がついていて、少しずつ回転させながら読んでいく構成。
日本を出発したときには縦書きだった文章も、アメリカに着くころには横書きに。
子どもたちの冒険心をくすぐる、ウルトラ・ナンセンス・アドベンチャー絵本です。

ルイとスージーは、ついに宇宙へ!

ルイのうちゅうりょこう

古道具をあつめたお店を営むとうさんを、ともだちに「がらくたおやじ」とからかわれた、ルイ。
「わかっちゃいないな。そのきになれば、ここにあるもので、うちゅうにだっていけるんだぞ」ととうさんはいいます。
ルイは、宇宙船<ルイ1ごう>を作って、ぼうけんの旅にでることにしました。
ともだちがばかにするなかで、スージーだけは本気で「つれていって!」といいます。
ルイとスージーは、ついに宇宙へとびだしました。あとをおいかけてくるのは、ルイをばかにしていたはずの、ジギーとルーシー。
つぎつぎに近づいてくる隕石(絵本のなかでは「かいぶつ」と呼ばれていますが、おそらく)をくぐってよけて、うえやしたにいったり、さかさになったり。ルイたち4人は、ロープでつながれたふたつの宇宙船で、大立ち回り。

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不思議の世界でふたりを待ち構えていたのは…?

クエスト にじいろの地図のなぞ

アーロン・ベッカーさんの文字のない絵本『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』から2年の時を経て、さらなる大冒険の続編が届きました!

前作で、赤い魔法のマーカーを手に入れた主人公の「わたし」が出会ったのは、紫色の魔法のマーカーを持つかけがえのない友だち。ふたりが主人公となる今作では、それぞれが潜在能力を思う存分発揮して抜群のチームワークを見せてくれます。不思議の世界でふたりを待ち構えていたのは、襲撃されている謎の王国。そして、敵に捕まる前に王様から手渡された虹色の地図とオレンジ色のマーカー。その地図の上には、6色の小さなサークルをつなげた虹色の大きなサークルが描かれています。赤のサークルには前作でわたしが迷い込んだ森、紫のサークルには友だちを見つけたやしの木、オレンジのサークルには謎の王国が…。

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女の子だって勇ましく!

勇ましい冒険と素敵な船内、両方が魅力的!

わたしのおふねマギーB

ある晩、女の子マーガレットは、お星様にお願いしました。「お船が欲しいの。私の名前をつけたお船で、思いっきり海を走りたいの。だれか仲良し一緒に乗せて」 翌朝、マーガレットは、弟のジェームスと一緒に船に乗っていました。デッキには小さな畑があって、野菜や果物が実っています。マーガレットは、海に網をおろして、魚やえびをとりました。晩ご飯は、野菜や魚を煮たシチュー。やがて、海が荒れ始めますが、姉弟は船の中で暖かく過ごします。

https://www.ehonnavi.net/ehon/2226/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%B5%E3%81%AD%E3%83%9E%E3%82%AE%E3%83%BCB/

スリルと美しさと、ドキドキと。

おっきょちゃんとかっぱ

おっきょちゃんが川で遊んでいると、カッパの子どもに水底のお祭に誘われました。おっきょちゃんは、キュウリをおみやげにもっていったので大歓迎され、お餅をもらって食べると、水の外のことを全部忘れてしまいました。カッパの家の子どもになって楽しく暮らしていましたが、ある時、人形が流れてくるのを見つけて、急に家を思いだし帰りたくなりました。はたして人間の世界に戻る方法は……。

https://www.ehonnavi.net/ehon/1476/%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%B1/

子どもが求める要素が全て入ってる
「めっきらもっきらどおんどん」のコンビが手がけた絵本という事で、これもちょっと怖くて面白いお話かと思ったのですが、それ以上の要素が詰まっていました。
まずは怖さ。コミカルだけど少し怖いカッパが登場します。特におっきょちゃんが大きなカッパに取り囲まれている場面はヒヤヒヤもの。
そして面白さ。カッパを怖がる素振りすら見せず、飄々とカッパの世界に飛び込んでいくおっきょちゃんと、それに翻弄されるカッパ達の姿は見ていて痛快です。
それに加え、水の中の美しさ。お祭りでおっきょちゃん達が吹いた七色のあぶくが出るみずぶえの、なんと幻想的なこと!
そして冒険。人間に戻るためにおっきょちゃんとガータロが辿った道は、驚く場所につながっていて、おっきょちゃんはこれまた仰天の方法で人間界へと戻されます。
そして切なさ。ガータロがおっきょちゃんと別れる場面は、思わずホロリときてしまいます。
面白くて、ちょっぴり怖くて、綺麗な世界を見て、ワクワクする冒険をして、切ないお別れをして、また安心出来る場所に戻ってくる。
子ども達にとって最高の物語ではないでしょうか。
(miki222さん 30代・ママ 男の子5歳、女の子3歳)

不思議な世界へ…

ほんのなかのほんのなかのほん

主人公のトムくんが楽しみにしていた海水浴なのに、パパとママは遊んでくれない。ちょっと冒険と一人でおさんぽ。夕方になり帰り道がわからなくなってしまったトムくんの足元に、誰かが忘れていった本が一冊。トムくんがその本をひらいてみると…。今度はトムくんの スキー旅行のお話がはじまります。トムくんが楽しみにしていたスキー旅行なのに、パパとママは遊んでくれない。ちょっと冒険と一人でおさんぽ…。
 
 本のなかに実際に2冊の本が綴じこまれた絵本。言葉は同じで、違う場所での物語が展開します。主人公は物語のなかでどこに行ったのでしょうか。物語の最後で主人公ははればれとした表情です。経験したのは、本を読むということだったのでしょうか、または本の中に入り込んで冒険してきたのでしょうか、はたまたすべてが夢だったでしょうか。
 「いながらにして違う世界を旅できる」「同じことばでも違う絵がつくことでちがう世界が広がる」そんな本という存在のおもしろさを、物語のなかで味わうことができる、何だか深(ふか)おもしろい絵本です。

ドングリたちの長い長い旅!

ドングリ・ドングラ

「ドーン!グラグラグラ」。海の向こうの島が、赤い火をふきました。それをみたトチノミたろうは、ドングリたちによびかけます。「ぼくらのたびをはじめよう!」と。すると、あっちの森からもこっちの森からも、数えきれないほどのドングリがあつまり、歌いながら進みはじめます。おそいかかるリスをはねのけ、雪山や砂の丘を越え、海を渡って、ついに、島にたどりついたとき、ドングリたちは…。
『新幹線のたび』のコマヤスカンの、渾身の物語絵本! 何百ものドングリたちの、山あり谷ありの大冒険スペクタクル! その一心不乱な姿は、個性豊かでどこかユーモラス。見ているだけで、あっという間に時間がたってしまうほど、すみずみまで描きこまれています。誰の心にも、希望と勇気がそっと芽を出すようなラストから、あなたは何を感じるでしょうか?

遠足?ぼうけん?

みらいのえんそく

今日は月面への宇宙遠足の日。生徒たちは地球が眺められるクレーターへ。

ところが一人の生徒が地球の絵を描いているうちにうっかり眠ってしまい、目が覚めると、クラスメートと宇宙船がいなくなっていた!

ひとり月面に取り残された生徒は…。

絵本の中の冒険。身近なところから、果てしない世界まで……まだまだたくさんありそうですよね! ぜひお気に入りを見つけて好きな場所へ繰り返し出かけてくださいね。

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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