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2019 絵本ナビ×岩波少年文庫 10作10色のファンタジーフェア~色とりどりの美しい特製カバーでお届けします~

2020年で創刊70周年を迎える岩波少年文庫。数々の名作の中から「ファンタジー」をキーワードに特におすすめの10作品をお届けします。今回のフェアの目玉は、なんといっても色とりどりの美しい特製カバー。それぞれの物語の世界観をイメージして作られたそうです。お気に入りの名作、いつか読みたいと思っていた名作を、世界観あふれる特製カバーとともに手にとってみませんか。今回岩波書店さんによって選ばれた10作品には、それぞれ「○○のファンタジー」という名前がつけられています。ファンタジーはファンタジーでもまさしく10作10色の豊かに広がるファンタジーの世界! さて、あなたのお気に入りは、どんなファンタジー? 絵本ナビに寄せられた「読者の声」とともにご紹介します。

※数量限定の商品となりますので、ご注文はぜひお早めに。

10作10色のファンタジー、あなたはどれがお気に入り?

『岩波少年文庫 モモ』不思議な女の子ファンタジー

まずトップバッターとして登場するのは、ファンタジー作品の中でもとくに人気のある『モモ』。主人公の女の子モモは、話を聞いてもらうと悩みがたちどころに解決してしまうという不思議な力を持っています。時間の大切さや、真に豊かに暮らすとはどういうことなのか? について読むたびに考えさせられる『モモ』。読んだことのある方も、まだ読んだことのない方も、明るいオレンジの特製カバー版で読んでみませんか。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 127 モモ

こちらは「不思議な女の子ファンタジー」として選ばれた『モモ』
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作です。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

こちらは「不思議な女の子ファンタジー」として選ばれた『モモ』
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作です。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

読者の声より

小さなころ映画になっているのを見に行ったのですが
灰色の男たちがとても怖かったことしか覚えてなくて
ずっと敬遠してました。

今になって読んでみるとなんと見事な物語であることか

無限の想像力で遊ぶ子供たち
そこに目の前にいる人を何より大切にするモモ

時間は切り詰めて消費するものではなく
瞬間瞬間を心から楽しんで愛しんでいくことこそが
ほんとに生きていくということで

いつでもそういう生き方をしていきたいと思えます。

子供たちも決まった遊び方しかできないおもちゃではなく
どうやってでも遊べるもので遊び
毎日毎日を自分たちの物語でいっぱいにしていってほしいと思いました。

いまさらだけど私もモモになりたい。
いっぱい力が湧いてくる大事な一冊になりました。
(ミルキーミルキーさん  20代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)

『岩波少年文庫 はてしない物語 上』本の世界ファンタジー

次に登場するのは、『モモ』の作者と同じミヒャエル・エンデによる『はてしない物語上・下』。えんじ色と深い緑の特製カバーがとてもきれいですね。上下巻揃えて本棚に並べたくなってしまいます。『ネバーエンディング・ストーリー』のタイトルで1985年には映画にもなりました。1970年代生まれの方は子どもの頃に映画で見たという方も多いのでは? 本の中に入って壮大な冒険が始まる、まさに「本の世界ファンタジー」を上下巻合わせてぜひお楽しみ下さい。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 501 はてしない物語 上

こちらは「本の世界ファンタジー」として選ばれた『はてしない物語 上』
物語の呼びかけに応え本の中に入ったバスチアン少年は、その国の将来をになうことになりますが……「モモ」に続く長編ファンタジーの上巻。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

こちらは「本の世界ファンタジー」として選ばれた『はてしない物語 上』
物語の呼びかけに応え本の中に入ったバスチアン少年は、その国の将来をになうことになりますが……「モモ」に続く長編ファンタジーの上巻。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

読者の声より

お話の世界に入って、登場人物と共に過ごし、壮大な冒険をする。
本好きな人なら一度は想像したことがあるのではないでしょうか。
それを見事に実現(もちろん実際には実現ではないけど)したお話。

バスチアンの本に魅了される感じも、情けない感じも…私にはよく分かる気がしました。
本に夢中になっている子供たちに。ぜひ読んでほしい。
きっとバスチアンと一緒に物語の世界を訪れることができると思います。
(かよたさん 30代・その他の方)

『岩波少年文庫 はてしない物語 下』本の世界ファンタジー 

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 502 はてしない物語 下

こちらは「本の世界ファンタジー」として選ばれた『はてしない物語 下』
物語の呼びかけに応え本の中に入ったバスチアン少年は、その国の将来をになうことになりますが……「モモ」に続く長編ファンタジーの下巻。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

こちらは「本の世界ファンタジー」として選ばれた『はてしない物語 下』
物語の呼びかけに応え本の中に入ったバスチアン少年は、その国の将来をになうことになりますが……「モモ」に続く長編ファンタジーの下巻。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

読者の声より

おひかりのメダルのせいで自分が人間だったときの記憶をなくしていくバスチアン。そのせいで、顔は美形で腕は強いが、傲慢な男になっていく。アトレーユたちの尽力もあり、徐々に自分を取り戻すために目覚めていく。そして人間界に戻り、外見ももとに戻るが、そこで培った精神力はそのままで成長していく。

人間ならみんな、仰がれ、かつがれると、傲慢になっていくものですが、そこから戻ることが結構難しい。でも、この作品では元の世界に、元の外見に、戻ろうとします。大切なことを教えてくれている気がします。
(えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)

『岩波少年文庫 銀河鉄道の夜』日本代表ファンタジー

こちらは宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』。まさしく「日本代表ファンタジー」ですね。

夜空を連想させる美しい青色の特製カバーがより物語の世界に没頭させてくれそうです。カバーに描かれているのは、少年ジョバンニとカムパネルラでしょうか。小学生、中学生、いや高校生ぐらいまでこのお話の良さを理解しきれなかった私ですが、大人になってからは読むたびに心に迫るものがあります。しばらく読んでないなあという方がいたら、久しぶりに手にとってみませんか? 子どもの頃や学生時代などに読んだきりだという方は、以前読んだ時とはまた違った深い世界が広がっていることでしょう。読む方それぞれの心の中にある「銀河鉄道の夜」の世界を特製カバー版でもお楽しみ下さい。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 12 銀河鉄道の夜

こちらは「日本代表ファンタジー」として選ばれた『銀河鉄道の夜』
『注文の多い料理店』『風の又三郎』につづく宮沢賢治の童話集です。表題作の「銀河鉄道の夜」のほか「やまなし」「貝の火」「なめとこ山のくま」「オッペルとぞう」「カイロ団長」「雁の童子」など、思想性と幻想性の高い作品が収められています。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

こちらは「日本代表ファンタジー」として選ばれた『銀河鉄道の夜』
『注文の多い料理店』『風の又三郎』につづく宮沢賢治の童話集です。表題作の「銀河鉄道の夜」のほか「やまなし」「貝の火」「なめとこ山のくま」「オッペルとぞう」「カイロ団長」「雁の童子」など、思想性と幻想性の高い作品が収められています。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

『岩波少年文庫 ナルニア国ものがたり 1 ライオンと魔女』異世界ファンタジー

人間の世界とはまったく異なる空想上の国ナルニア。その誕生から滅亡までを、子どもたちの冒険を通して空想力豊かに描かれた「ナルニア国ものがたり」。その第1巻目のお話です。個人的に、この薄紫色の特製カバーの色がとてもしっくりきてしまいました。私自身がこのお話を読んだのは大人になってからだったのですが、小学生の頃に読めていたならどんなに楽しかったことだろうと後悔してしまったお話です。ぜひ小学生のお子さんをお持ちの方は、お子さんに読んであげるか薦めてみてほしいと思います。

 

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 ナルニア国ものがたり 1 ライオンと魔女

こちらは「異世界ファンタジー」として選ばれた『ナルニア国ものがたり 1 ライオンと魔女』
4人のきょうだいが、ある日大きな衣装だんすに入ると、雪のふりつもる別世界へとつづいていました。このナルニア国で、子どもたちは正義のライオンとともに悪い魔女の軍と戦います。
小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

こちらは「異世界ファンタジー」として選ばれた『ナルニア国ものがたり 1 ライオンと魔女』
4人のきょうだいが、ある日大きな衣装だんすに入ると、雪のふりつもる別世界へとつづいていました。このナルニア国で、子どもたちは正義のライオンとともに悪い魔女の軍と戦います。
小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

読者の声より

おなじみナルニア国ものがたりの第一巻。
映画化もされたので、ご存知の方も多いはず。
昔、私が好きだったSF作家があとがきで
「ナルニア国に憧れて、なんど衣装ダンスに
入ったか分からない」と書いていました。
そういう経験をお持ちの方も多いのでは?
残念ながら、私は子どもの頃に読んだことがなくて
大人になってから出会ったので、
子どもには早いうちに出会って欲しいと
毎晩寝る前の読み聞かせの本に選びました。
自分の経験から言っても、うちの子たちは
おそらく、この手の本はなかなか手に取らないだろうから。

案の定、別の部屋に寝ている6年生の長女までがハマって
読み聞かせ始めると聞きに来る始末でした。

我が家ではおもしろかったら続きの巻は自分で読む、と
決めていますが、ぜひ次巻も手にとって
最後まで読破してもらいたいです。
(将軍亭琴音さん 30代・ママ 女の子11歳、女の子8歳、女の子6歳)

『岩波少年文庫 トムは真夜中の庭で』タイムファンタジー

弟のピーターがはしかのため、おじさんの家に預けられたトム。友達とも遊べず退屈しきっていたある真夜中のこと、大広間にある大時計が十三回打つのが聞こえてきます。驚いたトムが大広間の裏口に通じるドアを開けるとそこには美しい庭園が広がっていました。まず、この時計が十三回打つというところだけでもワクワクしてきませんか。物語に夢中になるまでに、はじめの方は少し読みづらくて時間がかかるかもしれません。けれども最後まで読んだ人だけが味わうことのできるとびきりの結末が待っています。最後まで読むことができたら、一生忘れられない本になることでしょう。きれいな緑色とお庭が描かれた特製カバーでお楽しみ下さい。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 41 トムは真夜中の庭で

こちらは「タイムファンタジー」として選ばれた『トムは真夜中の庭で』
知り合いの家にあずけられて、友だちもなく退屈しきっていたトムは、真夜中に古時計が13も時を打つのをきき、昼間はなかったはずの庭園に誘い出されて、ヴィクトリア時代のふしぎな少女ハティと友だちになります。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

こちらは「タイムファンタジー」として選ばれた『トムは真夜中の庭で』
知り合いの家にあずけられて、友だちもなく退屈しきっていたトムは、真夜中に古時計が13も時を打つのをきき、昼間はなかったはずの庭園に誘い出されて、ヴィクトリア時代のふしぎな少女ハティと友だちになります。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

読者の声より

小学校高学年だったか、中学生だったか…。とにかく、10代のはじめ頃に読んで、すごく面白い! と思った本。
大人になってから読み返してみても、まだ色あせない面白さがありました。

この物語は、いわゆる「タイムトラベルもののファンタジー」です。
妖精や魔法使いは出てきませんが、魔法の道具ともいえる古ぼけた柱時計と、月の光に導かれて、主人公の少年トムは、現代(といっても、書かれたのが昭和33年なので、それなりに古臭さはありますが…)と、ヴィクトリア朝時代を行ったり来たりします。
そして、そこで出会った少女と、友情を育み…ああ、ここから先は、実際に読んでみてください。一見、ささやかだけれど、心温まるラストは、実際に読んだことがある人だけのものです。

イギリスの地名や、植物に関する知識があるとより楽しめますが、なくても十分面白いと思います。
子ども(小学校高学年~中学生くらい)にこそ読んでもらいたい本ですが、大人が読んでも十分楽しめます。
(ねこなさん 30代・その他の方)

『岩波少年文庫 不思議の国のアリス』大人のユーモアファンタジー

パッと目に飛びこんでくる鮮やかなピンク色の特製カバーに包まれるのは、『不思議の国のアリス』。おおあわての白ウサギを追いかけて、アリスが穴に飛びこんだところからはじまる奇妙で不思議な冒険のお話です。とても有名なお話だけれど、もしかしたら原作を読んだという方は少ないのでは? 女王様、シロウサギやチェシャネコ、ハンプティ・ダンプティといった登場人物は個性派揃い。言葉遊びの楽しさもある本作品は、大人だからこそ発見できるユーモアがいっぱい詰まっています。今年2019年の3月から来年2020年の9月まで全国で不思議の国のアリス展が開催され、ますます盛り上がりをみせるアリスの原作を、特製カバー版で手にとってみませんか。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 47 不思議の国のアリス

こちらは「大人のユーモアファンタジー」として選ばれた『不思議の国のアリス』
おおあわての白ウサギを追いかけてアリスが穴に飛びこむと、奇妙で不思議な冒険がはじまります。オックスフォードの数学者が創り出した、ユーモアに満ちたイギリス児童文学の古典。小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

こちらは「大人のユーモアファンタジー」として選ばれた『不思議の国のアリス』
おおあわての白ウサギを追いかけてアリスが穴に飛びこむと、奇妙で不思議な冒険がはじまります。オックスフォードの数学者が創り出した、ユーモアに満ちたイギリス児童文学の古典。小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

『岩波少年文庫 床下の小人たち』小人の日常ファンタジー

生活に必要なものを全て人間から借りて暮らしている小人の一家のお話。このお話を読んだ時、小さなものがなくなる不思議や、その後どうしても見つからない謎が一気に解けたようで嬉しくなりました。小人の視点から人間の生活をのぞく体験ができるところもこのお話の面白いところ。映画「借りぐらしのアリエッティ」の原作として有名になりましたが、映画のお話とは違っているところや、つづきのお話もありますので、ぜひ原作にも出会ってみて下さいね。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 62 床下の小人たち

こちらは「小人の日常ファンタジー」として選ばれた『床下の小人たち』
イギリスの古風な家の床下に住む小人の一家。生活に必要なものはすべて、こっそり人間から借りて暮らしていましたが、ある日、小人の少女がその家の男の子に見られてしまいます。カーネギー賞を受賞したイギリスファンタジーの傑作。「小人シリーズ」の第1作です。小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

こちらは「小人の日常ファンタジー」として選ばれた『床下の小人たち』
イギリスの古風な家の床下に住む小人の一家。生活に必要なものはすべて、こっそり人間から借りて暮らしていましたが、ある日、小人の少女がその家の男の子に見られてしまいます。カーネギー賞を受賞したイギリスファンタジーの傑作。「小人シリーズ」の第1作です。小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

読者の声より

『THE BORROWERS』が原題。
借りぐらしの小人たちというのが直訳ですが、床下、と意訳するとまた味がありますね。
メイおばさんが少女ケイトに語って聞かせた、借りぐらしの小人たちのエピソードです。
古い家の床下に、小人の夫婦、ポッドとホミリー、娘のアリエッティが住んでいたのです。
しかも、人間の物を「借りて」生活していたのですね。
ちょっとした小物がなくなることの理由として語られるので、
思わず納得ですね。(笑)
人間の小物をどのようにして借りるのか、また、それらをどう活用するのか、
その知恵にも感心しますね。
好奇心旺盛なアリエッティの活躍ぶりも爽快です。
人間との関係もハラハラドキドキです。
アリエッティが見つかった男の子の造形も面白いです。
最後には意味深なオチもありますからね。
ポッド父さんと、ホミリー母さんも、とても個性的で愉快です。
ジブリの映画「借りぐらしのアリエッティ」の原作になりますが、
かなり改変されていますので、やはりこちらもしっかり読んでほしいです。
(レイラさん 40代・ママ 男の子20歳、男の子18歳)

『岩波少年文庫 チポリーノの冒険』ゆかいな野菜ファンタジー

イタリアの国際アンデルセン賞受賞作家ジャンニ・ロダーリによる名作。登場するのは、玉ねぎ坊やのチポリーノや、レモン大公、トマト騎士……と野菜や果物たちが活躍するユーモアいっぱいの冒険物語。けれどもお話は無実の罪でとらえられてしまった父チポリーノを救い出すなど、考えさせられるテーマもたくさん詰まっています。岩波少年文庫好きで知られる宮崎駿監督が『本へのとびら』という著書の中で、この本の挿絵がとくに上手で愉快で、絵の描き方でずいぶん影響を受けたと言っており、挿絵にも注目して読んでみたくなります。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 チポリーノの冒険

こちらは「ゆかいな野菜ファンタジー」として選ばれた『チポリーノの冒険』
野菜とくだものたちの暮らす国で起きる冒険物語。玉ねぎ一家の長男坊チポリーノが、無実の罪で牢屋に入れられてしまった父チポローネを救いだそうと大活躍。仲間たちと力をあわせて、国をおさめているわがままなレモン大公やトマト騎士とたたかいます。語りの名手ロダーリの書いた明るくゆかいな物語です。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

こちらは「ゆかいな野菜ファンタジー」として選ばれた『チポリーノの冒険』
野菜とくだものたちの暮らす国で起きる冒険物語。玉ねぎ一家の長男坊チポリーノが、無実の罪で牢屋に入れられてしまった父チポローネを救いだそうと大活躍。仲間たちと力をあわせて、国をおさめているわがままなレモン大公やトマト騎士とたたかいます。語りの名手ロダーリの書いた明るくゆかいな物語です。小学5・6年生から大人の方におすすめです。

読者の声より

玉ねぎ少年のチポリーノを主人公にした大活劇です。
いろいろな野菜や果物を役者に仕立てて、個性的な役回りが面白かったです。
テンポの速さと思わせ振りな語りが楽しいのですが、少々話がいそがし過ぎて、振り返った箇所がちらほらありました。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

『岩波少年文庫 青い月の石』地下世界の冒険ファンタジー

オランダの作家トンケ・ドラフトが描く地上と地下をかけめぐる魔法と友情の冒険物語。トンケ・ドラフトは、2004年に『王への手紙』が、オランダで過去50年間に出された子供の本の中から第1位に選ばれたほど、物語の面白さに定評のある人気の作家です。これまで日本で翻訳されたものは上下巻にもわたる長いお話がほとんどでしたが、こちらは小学4年生ぐらいから読める読みやすい作品です。「月が青くなると、とくべつなことがおこる」。さて、十歳のヨーストが体験した特別な冒険とは?

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 青い月の石

こちらは「地下世界の冒険ファンタジー」として選ばれた『青い月の石』
ヨーストはある暗い夜、家の外にあやしい黒い影を目にします。そして次の日、校庭の地面の下からぶきみな男が現れます。その名は地下世界の王、マホッヘルチェ! ヨーストは足あとを追っていきますが……。それは月が青くなったときに始まった、少年と仲間のとくべつな冒険の物語。現実とおとぎ話が入り交じる、人気作家のファンタジーです。小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

こちらは「地下世界の冒険ファンタジー」として選ばれた『青い月の石』
ヨーストはある暗い夜、家の外にあやしい黒い影を目にします。そして次の日、校庭の地面の下からぶきみな男が現れます。その名は地下世界の王、マホッヘルチェ! ヨーストは足あとを追っていきますが……。それは月が青くなったときに始まった、少年と仲間のとくべつな冒険の物語。現実とおとぎ話が入り交じる、人気作家のファンタジーです。小学4年生ぐらいから大人の方におすすめです。

『岩波少年文庫 ゲド戦記1 影との戦い』大魔法使いファンタジー

魔法が存在する「アースシー」という世界でくり広げられる冒険譚を描いた、ファンタジー小説『ゲド戦記』。その1巻目のお話は、「すぐれた魔法使いとしての素質を持ったゲド少年が、自分の未熟を知らず、自分を過信するあまりに使った危険な魔法で、不可解に呼び出してしまった影に苦しみ、悩みながらも、大人たちの助言を受け入れて、影に立ちむかっていく」(読者レビューより抜粋)というお話です。さまざまな悩みや葛藤を抱える中高生から大人の方まで、読む年齢によって多くの気づきが得られるお話ではないかと思います。それぞれに良いタイミングで出会うことができますように。

【限定特製カバー付】岩波少年文庫 ゲド戦記1 影との戦い

こちらは「大魔法使いファンタジー」として選ばれた『ゲド戦記1 影との戦い』
大魔法使いオジオンに才能を見出された少年ゲド。自分に並はずれた能力がそなわっていることを知ると、魔法の力にさらに磨きをかけようと、魔法の学院に入ります。得意になった彼は禁じられた呪文を唱え、自らの〈影〉を呼び出してしまい、〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていくことになります。大賢人ゲドの若き日の物語。中学生ぐらいから大人の方におすすめです。

こちらは「大魔法使いファンタジー」として選ばれた『ゲド戦記1 影との戦い』
大魔法使いオジオンに才能を見出された少年ゲド。自分に並はずれた能力がそなわっていることを知ると、魔法の力にさらに磨きをかけようと、魔法の学院に入ります。得意になった彼は禁じられた呪文を唱え、自らの〈影〉を呼び出してしまい、〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていくことになります。大賢人ゲドの若き日の物語。中学生ぐらいから大人の方におすすめです。

読者の声より(こちらはハードカバー版の『ゲド戦記1 影との戦い』に寄せられたレビューになります)

架空の世界での物語ですが、いろいろな島の様子やそこに暮らす人々が本当にいるような気持ちになります。

魔法使いの話ですが、子どもたちに通じるものがあって、思春期のいろいろな葛藤のある子どもたちは、
自分の姿を重ねて読んでいくことができると思います。

影とは、いったい何なのか、読み終わってなにかを感じることができると思います。

今、子どもたちは自分を好きになれず、そのために自分や周りの人を傷つけることで心のバランスをとっているようです。
それが本当のバランスと言えるでしょうか。
この本を読んで、本当の心の均衡を感じ取ってもらいたいです。

ゲドの葛藤や恐れや責任感が心理描写が少なく淡々と描かれています。
だからこそ、自分に重ねやすいのではないでしょうか。
難しい言葉遣いで、始めは読みにくいかも知れません。
でも、読み続けていると、だんだんとおもしろくなります。
中学の息子もそういって最後まで詠みました。
「戦記」となっていますが、戦いの場面はとても少ないです。
女の子にも楽しめる内容です。
(おるがんさん 40代・ママ 女の子、男の子)

悩みを抱えていた頃、教会の友人に薦められて手にとった一冊です。
原作は1968年、アメリカ人女性アーシュラ-K-ル=グウィン書き下ろしのSF物語。

 すぐれた魔法使いとしての素質を持ったゲド少年が、自分の未熟を知らず、自分を過信するあまりに使った危険な魔法で、不可解に呼び出してしまった影に苦しみ、悩みながらも、大人たちの助言を受け入れて、影に立ちむかっていくはなしです。

 正直、こんなに感動してこころ洗われるとは思ってもいませんでした。自分自身のことばかり考えていたことが、恥ずかしいくらいです。大げさではありません。アーシュラさんに、こころから感謝いたします。それに勧めてくれた友人にも。ありがとう。
(もゆらさん 50代・その他の方)

いかがでしたか?

○○のファンタジーと名付けられているのを見ると、それぞれの物語の世界に入りやすくなりそうですね。特製カバーの色やデザインと合わせて、じっくり作品を選んでみて下さいね。

秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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