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パパも絵本を楽しもう!

【パパも絵本を楽しもう!】絵本ナビパパスタッフが選ぶ5月の絵本

「子どもに読んであげる絵本を、パパが選ぶのってすごく楽しい。パパ自身がもっと絵本を楽しんだら、いろんなことを子どもと分かち合えるし、自分にも返ってくる。ママとパパ、複数の目線で選ぶと、子どもの本棚はすごく豊かになるんです。」  そう語るのは、絵本ナビスタッフの奥平亨パパ。2児のパパで、イベントなどでの読み聞かせ活動歴10年以上、ロングセラー絵本の知識はもちろん新刊情報もいち早くキャッチしている絵本のプロです。
たとえば、好きな詩を共有するように、パパも絵本を通して子どもたちに思いを伝えられたらいいですよね。
気負わず楽しく、パパ目線で絵本選び。奥平パパから子育て中のパパたちに向けて、絵本を選ぶコツと季節のおすすめ絵本を紹介します!

パパが選ぶ、5月に読みたい絵本

春の街と人々の暮らし

主人公の「ぼく」がジョギングの準備をしていると家族のみんなが参加することになって、というところから始まるこのおはなし。ジョギングをしてちょっと汗をかいて冷たい飲み物がほしくなるという、ちょうど春の季節を描いた作品ではないかと思います。折り返し地点の神社には桜も描かれています。とてもユーモアにあふれた作品ですが、何を隠そう、僕が初めて人前で読んだ絵本がこれなのです。皆で出かけたキャンプに絵本をそれぞれ持ち込んで、泊まった翌朝のごはんのあと、参加した子どもたちの前でお披露目するという機会があったのですが、そのときに持参しました。もちろん家で子どもに読んで、その面白さだけでなく、おはなしの長さも、「ぼく」のセリフも読みやすさがあったから持っていったのですが、今思い返せば、最初期のmy favorite bookといえるかもしれません。

「ぼく」がジョギングの中で、自分だけ真面目に走っているのにだんだん理不尽な状況におかれる。その中で何度か「ずるいぞ」とか「そんなことって、ある?」などのフレーズを口にするのですが、これが、なんというか、とっても気持ち良く言いやすい。読み手としては「ぼく」の気持ちになって、口をとがらせながら読むのがポイントです。絵は、これまた僕の大好きな西村繁男さんによるもの。舞台を思わせるような、街並みを定点カメラでとらえたような絵は人々の暮らしを生き生きと切り取っていてとても楽しい。

5月3日は赤羽末吉さんの誕生日!

ももたろう

おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。桃をもちかえって切ろうとしたら、なんと桃からかわいい男の子が生まれました。「桃太郎」と名付けられた男の子は、おばあさんとおじいさんが用意してくれたおかゆや魚を食べて、どんどん大きくなり、立派に成長します。そんなある日、桃太郎は鬼が島の鬼が悪事をはたらいていると聞き、鬼退治にでかけることにします。力強い絵とともに、真の昔話の面白さが味わえる1冊です。

赤羽末吉さんの誕生日は5月3日(1910年)だそうで、ご存命であれば今年110歳!ということで、この季節に改めて赤羽さんの本をご紹介したいと思います。12月・1月の回でご紹介した『かさじぞう』はなんと赤羽さんのデビュー作だったんですね(今回知りました)。赤羽さんにはほかにも『つるにょうぼう』とか教科書にも載っている『スーホの白い馬』など名作が数々あるのですが、今回は『ももたろう』をご紹介。

赤羽さんの絵はパッと見て「ああ赤羽さんだ」とわかるのですが、本作の絵も相変わらず描線がシンプルで力強い。そんな中でも『ももたろう』は赤の差し色がとても効果的に使われていると思いました。特におともの「きじ」の絵がカラフルできれいです。

「こしにつけたのはなんですか」

「にっぽんいちのきびだんご」

「一つ ください おともします」

「それではおまえにわけてやろう」・・・。

絵に拮抗するかのように、文章にも余分な装飾はなく、簡潔に進んでいくのがとても心地よい。だれもが知っている「ももたろう」ですが、松井直さんによるこの文章をぜひ声に出して読んでほしいと思います。

遠足の時期に読みたい

えんそくバス

今日は待ちに待った遠足。思いきり遊んで、さあお弁当。そこへねぼうした園長先生がやってきた。

5月は遠足の時期だからこれを、と思って本棚から持ってきたのですが、それを見ていた中3の息子が「これ好きだな」と横入りしてきました。ついでになんで好きなのか聞いてみたら、大人も遠足を楽しみにしてるんだなということと、大人も寝坊するんだというところが描かれているから、だそうで・・・。そこかー(笑)。でもそのあとすぐ、子どもたちが弁当を分け合って先生にあげるところは優しくてかわいくて好きだなと言っていました。ちょっと優等生的すぎる発言ですが、たしかに息子が言うとおり、中川ひろたかさんの話は読んでいつも温かな気持ちになり、とてもほっこりとする。僕が紹介したかったのもそこなんです。村上康成さんの絵はそういう文章の温かさにとてもマッチしていると思います。バスが右に左にまがるときの子どもたちの絵がとても愛らしい。そして目的地の公園。とてもとてもながーい滑り台は永遠の憧れです。本当にこんな素敵な公園で遊びたい!

かなへび』暖かくなってきたこの季節、草むらでみかけるととてもうれしくなります。最近はめったに見なくなっちゃったな。「かがくのとも」シリーズは丁寧な絵と説明で自然のことを学ぶのにとても良いシリーズと思います。

たろうのおでかけ』堀内誠一さんの絵は、今見ても洗練されていて1966年刊行とはとても思えません!昔読んでいたPOPEYEもBRUTUSもみんな堀内誠一さんなんだなー。

ぐりとぐらのえんそく』「ぐりとぐら」はアウトドアでおいしいものを食べるシーンが多いですね。外で食べたくなる!

くんくん いいにおい』さわやかな季節、春の若葉の素敵なにおいをかいでみよう。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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