いつまでも「かわらない」物語を…編集長セレクト「クリスマスに贈りたい絵本セットB」発売開始
クリスマスに絵本を贈りたい。でもどんな絵本を選べばいいだろう、どんな組み合わせなら喜んでもらえるのかな。意外と悩んでしまうもの。そんな風に迷った時、絵本を読んでもらうその人がどんな「きもち」になるのか、想像してみるのはいかがでしょう。
例えば……
【絵本ナビセレクト】クリスマスに贈りたい「かわらない」絵本セットB(ギフトラッピング込)
毎年やってくるクリスマスに味わってもらいたいのは、いつでも「かわらない」まっすぐなメッセージを伝えてくれる物語。そして、どこにいても「かわらない」幸せなひと時を願う子どもたちの物語。絵本ナビ編集長の磯崎が、そんな想いを込めてセレクトしました。
【絵本ナビセレクト】クリスマスに贈りたい「かわらない」絵本セットB(ギフトラッピング込)
【絵本ナビセレクト】クリスマスに贈りたい「かわらない」絵本セットB(ギフトラッピング込)
こちらのセットには、『テオのふしぎなクリスマス』『ミヒャエル・エンデの本 愛蔵版 モモ』『ちいさいおうち』『メリークリスマス-世界の子どものクリスマス-』の4冊をセットでお届けします。(ギフトラッピング込)
他にもセットは全部で4種類、それぞれのテーマでセレクトした絵本にギフトラッピングのおまけ付きです。
こちらのセットには、『テオのふしぎなクリスマス』『ミヒャエル・エンデの本 愛蔵版 モモ』『ちいさいおうち』『メリークリスマス-世界の子どものクリスマス-』の4冊をセットでお届けします。(ギフトラッピング込)
他にもセットは全部で4種類、それぞれのテーマでセレクトした絵本にギフトラッピングのおまけ付きです。
セット内容
時間の真の意味とは…?『ミヒャエル・エンデの本 愛蔵版 モモ』
赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人間が平等に持っている24時間。自分の時間を自由に使えるのは当たり前? でも、もし、あなたの時間が、知らないあいだに盗まれていたとしたら……?
「時間」の真の意味を問う、ドイツの作家ミヒャエル・エンデ(1929-95)の人気ファンタジー『モモ』。しゃれた造本で、やや大人向きの美しいスペシャル・エディションをお届けします。
A5判変型・上製・函入・386頁(口絵1丁)
なにも変わらずにそこにいるだけなのに…『ちいさいおうち』
きれいなぴんく色の壁に、すてきな窓と玄関。小さいけれど、丈夫でしっかりしたつくりの「ちいさいおうち」がたっているのは、静かな田舎の丘の上。
朝になるとお日さまがのぼり、夕方にはお日さまがしずみ。
夜になれば、お月さまをながめ、遠くに見える町のあかりを見ながら想像をする。
春になれば、りんごの花が一斉に咲き、夏になると丘はひなぎくの花で真っ白になり。
秋には、木の葉が黄色や赤に染まり、冬がくると、辺りは一面の雪景色。
この、夢のように美しく変貌する自然の景色の中心にいる「ちいさいおうち」。
住んでいる人たちは畑仕事をし、子どもたちは池で泳ぎ、熟したりんごをつみ。
それらを、動かずにじっと見ています。
この幸せな光景がずっと続くと思っていたのに、ある日変化の時が訪れます。家の前にやってきたのは自動車。自動車はどんどん増え、やがてスチームシャベルが丘を切り崩し、道をつくり始めたのです! 「ちいさいおうち」の前に広い道路が出来上がると、あっという間に景色は変わっていきます。背の高いビルがたち、夜には外灯がつき、電車が通り、高架線が通り……。
そこにあるのは「時の流れ」。なにも変わらずにそこにいるだけなのに、どんどんみすぼらしくなっていく「ちいさいおうち」を見ながら、小さな読者は何を思うのでしょう。きっと同じようにしょんぼりし、ひなぎくの花が咲く丘を恋しく思うのではないでしょうか。
70年以上も前に誕生したこの『ちいさいおうち』は、アメリカを代表する絵本作家の一人、バージニア・リー・バートンの傑作絵本です。 細部に渡って考え抜かれた構図、デザイン、そして美しい色彩。多くは語らずとも、その思いがシンプルに伝わってくる文章。現在に至るまで、多くの表現者たちが影響を受けた1冊としてこの作品をとりあげるのも納得の完成度なのです。
2019年11月に、バートン生誕110年を記念して、より原作に使い色彩で美しく生まれ変わった改版が発売となりました。表紙の“HER-STORY”の文字、献辞の“To Dorgie”の文字がよみがり、巻末には、バートンの息子さんによるあとがきが収録され、よりこの作品を深く味わうことができます。かつて子どもの頃に読んできた大人の方も、もう一度読み直してみることをおすすめします。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
願いごとをするときは…『テオのふしぎなクリスマス』
「流れ星だ」
テオは目をとじ、両手のこぶしをぎゅっとにぎり、舌をかみ…。お父さんがいつも言っていたのです、願いごとをするときは、心臓のありったけで願わなくちゃいけないって。テオは心臓のすみからすみまで、全部をこめて、願いごとをします。
「ひとりぼっちじゃなく、いられますように」
今夜は、クリスマスイブです。なのに、テオのお父さんとお母さんは、いつものように仕事で留守。ベビーシッターは、テオをほったらかして居眠りをしているのです。
すると、テオのうしろで、クリスマスツリーが、さわさわと音を立て…古ぼけたツリーの飾りたち(天使、ブリキの兵隊、コマドリ、木馬)が動きだします! テオは、とりあえずひとりじゃない。でも、彼らはそれぞれ自分たちの願いがあるようで、それを叶えるためにみんなで外へ出かけ……。こうして、テオと飾りたちの一夜限りの冒険がはじまります。
みんなが本当に大切にしているものを次々に見つけていくなか、テオの心からの願いは叶うのでしょうか。
読み応えのあるストーリーだけれど、愛らしく、カラフルで華やかなイラストが全ての場面を彩りながら進んでいくので、ちっとも長さは感じません。そして、少し切なさを感じるテオの置かれた環境だって、優しく包み込んでくれているようです。そして、最後。感動のクライマックスの場面へと連れていってくれます。テオ、お父さん、お母さん、どの立場の視点から読んだとしても、少し鼻の奥がツンとくるような奇跡を起こしたのが、まさかあの子だったとは!
表紙はまるでツリーの飾りのようにキラキラとひかり、表紙カバーをはずせば更に驚きの装飾が入っている素敵な装丁は、もちろんクリスマスプレゼントにぴったりな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
世界中の子どもたちの願いは…『メリークリスマス-世界の子どものクリスマス-』
クリスマスは、イエスさまのたんじょうびをお祝いする日。
そして、世界が平和になることを願い、すべての者が幸せになるように祈る日でもあります。
その方法は、国によって地方によって、それぞれ伝統や風習が違うのです。
「世界18か国のクリスマス」
見てみたいと思いませんか?
例えば、よく知られているのは、イギリスやアメリカのクリスマス。
ドイツでは、子どもたちがクリスマスツリーを初めて目にするのはイブの夜。
一番星をまって、お祝いをはじめるポーランド。
妖精のために、おかゆを外に出しておくノルウェー。
着飾って行列をつくり、家々をたずねていくのはメキシコ…。
フィンランドでは、イブの朝にクリスマスツリーをとりに行き、
ノルウェーの子どもたちは、ニッセという小人のことを忘れません。
では、日本の子どもたちはどうでしょう?
この絵本では、まず最初にクリスマスの物語を教えてくれます。その上で、パリ在住の絵本作家市川里美による70点以上の繊細で可憐なイラストによって、私たちは日本にいながら、世界中の子どもたちの特別な時間を味わうことができるのです。その違いに興味を持ち、それぞれの国の美しい光景にどんどん惹きこまれてしまいます。本当に、様々な国の子どもたちが一緒にクリスマスパーティを楽しむことができたら、どんなに楽しいことでしょうね!
クリスマスが待ち遠しい子どもたちに。
子どもたちの幸せを願ってやまない大人に。
ぜひ手に取ってもらいたくなる、読み応えのあるクリスマス絵本の一冊です。
讃美歌やケーキのレシピも紹介してくれていますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
【絵本ナビセレクト】クリスマスに贈りたい 絵本セットA~D
他にもセットは全部で4種類、それぞれのテーマでセレクトした絵本にギフトラッピングのおまけ付き。
「クリスマスは自分のために絵本を揃えてみたい」「大切なあの人に喜んでもらいたい」
「楽しいクリスマスを送ってほしい」
そんな方におすすめしたい特別なセットをご用意。子どもから大人まで楽しめる内容になっています。是非チェックしてみてくださいね。
【絵本ナビセレクト】クリスマスに贈りたい絵本セット(ギフトラッピング込)
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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