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4月22日は「バーバパパの日」! 世界中で大人気のバーバパパ&ファミリーの魅力を徹底解析!

©2021 A.T. & T.T. ALL RIGHTS RESERVED

1970年にフランスで生まれたバーバパパの絵本。

毎年4月22日は「バーバパパの日」と制定され、誕生から50年以上経った今も、世界中で愛され続けています。

こんなにも愛される理由は、どこにあると思いますか?

そのの魅力を、作品を通して一緒に見ていきましょう。

著者紹介

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アネット・チゾン(Annette Tison)タラス・テイラー(Talus Taylor)
絵本作家。妻のアネット・チゾンは1942年パリ生まれ。もと建築設計士。夫のタラス・テイラーは1933年サンフランシスコ生まれ。教師を経て渡仏。パリのカフェで出会った二人は紙ナプキンに絵を描いてコミュニケーションをとった。そのいたずら書きからバーバパパが誕生したという。

訳:やましたはるお(山下明生)
1937年東京生まれ。瀬戸内海の能美島で少年時代を過ごす。京都大学仏文科卒業。主な作品に『かいぞくオネション』『島ひきおに』『はんぶんちょうだい』(小学館文学賞)『まつげの海のひこうせん』(絵本にっぽん大賞)『カモメの家』(野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞)など。『すきです ゴリラ』〈カロリーヌとゆかいな8ひき〉シリーズなど、翻訳作品も多数。

「バーバパパ」ってどんなお話?

そもそも、「バーバパパ」ってどんなお話なのか、ご存知ですか?

名前を聞いたりキャラクターを見たりしたことはあるけど、詳しい内容はわからない、という方も多いかもしれません。

まずはここで、バーバパパシリーズのおおまかなストーリーがわかる2冊をご紹介します。

ある日、バーバパパが生まれた!それも、お庭で!バーバパパの始まりの物語

おばけのバーバパパ

庭で、花に水をやっていたフランソワ。
バーバパパはね、その庭で生まれたんですよ。(土のなかでだんだん大きくなってね!)
さいしょ、フランソワはびっくりしたけど、すぐバーバパパと仲良しになりました。
でも大きすぎて家においとくわけにいかないわ、とママがいうので、しかたなく動物園にいくことに。
動物園で、姿を自由に変えられることに気づいたバーバパパは、ほかの動物と遊びたくて檻をぬけだします。
ところが、だれもわかってくれなかったうえに、とうとう怒った園長さんに動物園も追いだされ、居場所がどこにも見つかりません。
ひとりぼっちでさびしくて、泣きだすバーバパパ・・・。
そのとき、「かじだぁー!」。
火事場にかけつけたバーバパパは、姿を変えてビルに残された人たちを助け、一躍、町の人気者!

こんな愉快な友達がいたらどんなにたのしいだろうと、バーバパパのことを空想するだけでわくわくしませんか?
世界じゅうで愛される、ピンク色のバーバパパは、この絵本からはじまったんですよ。
奥さんのバーバママも、子どもたちもまだ登場していません。
つまりフランス・パリ生まれのチゾンさんと、アメリカ・サンフランシスコ生まれのテイラーさんの夫妻が生み出した人気者「バーバパパ」の、記念すべきさいしょのお話絵本なのです。
バーバ一家のお話を楽しむのなら、ぜひこの本からどうぞ。
親子でバーバパパのとりこになってくださいね。

■読者の声

みんなに教えたくなる誕生秘話
私は、読み聞かせてながら衝撃を受けました。
「えぇー!バーバパパは庭から生まれたの!!」

そんな私のリアクションを読み取った娘もノリノリでお話を聞いてくれました。

あまりの大きさと奇妙さに厄介者にされてしまうバーバパパ。
しかし、みんなに受け入れてもらいたいという前向きな姿勢のお陰で自分の姿を変えられる事に気が付きます。

なかなか姿を変えてもわかってもらえませんでしたが、バーバパパにしかできない手助けをした事で、徐々におばけという存在を認めてもらうという素敵なお話です。

今まで「形を変えられる不思議なおばけ」くらいにしか思っていませんでしたが、豊かな感情のある優しいおばけなんだと初めて知りました。
(ななひよママさん 20代・ママ 女の子2歳)

バーバ一家がどうやって誕生したか、ファミリーの始まりがわかるお話

バーバパパたびにでる

バーバパパは、なぜげんきがないのだろう?
バーバパパをみたお医者さんは、「こりゃ、バーバママが必要ですな」といいました。
バーバママ探しにバーバパパは世界旅行に、そして宇宙にもでかけました。

■読者の声

バーバママ探しの果てしない旅
近頃元気のないバーバパパ、お医者さんへ連れて行ったらバーバママが必要ですって。バーバママはめったにいないので、フランソワとクロディーヌと一緒に、バーバママ探しの旅に出ます。

この旅のスケールが大きい!自転車でロンドンへ行き、汽車でインドへ行き、船でニューヨークへ行き、ヘリコプターで田舎へ行き、ロケットで宇宙まで行って帰ってきます。バーバパパって、北欧にいたような気がするけど・・・、なんて果てしない旅をしてきたんだろう。それなのにバーバママは見つからなくて・・・と思ったら、なんとフランソワの家の庭から出て来た!このうちの庭、なんだかすごいです。バーバパパも、ここにいたんですもんね。そして二人は愛し合い、卵を土に埋めて、数週間後にはバーバララやモジャ達が生まれたのです。しかも、お医者さん、「こんなに毛の長いバーバ赤ちゃん、初めてお目にかかりましたなあ。」ですって。バーバ専門医???他にも沢山いたのかなあ、なんて気になります。
なんでバーバパパとママは、そのまま生まれて、子供たちは卵から赤ちゃんとして生まれたんだろう・・・?本当に不思議なバーバ物語です。
(ぽぽろんさん 20代・ママ 女の子4歳、男の子2歳)

こうやって、バーバパパとバーバママが出会い、7人の子どもたちが生まれ、バーバファミリーが誕生しました。

そして、お友だちのフランソワやクロディーヌ、犬のロリータ、鳥のオオハシくんなど、愉快なメンバーたちと一緒に、楽しいお話を繰り広げていきます。

 

ここから、バーバパパシリーズが人々をトリコにするその魅力について、順番に見ていきましょう。

魅力(1) 変身する!

バーバパパの最大の魅力はやっぱり、何といっても「変身できること」にあると言えるでしょう。

しかも、バーバパパだけでなく、9人のファミリー全員が自由に変身できるんです。

橋になって列車を通したり、飛行機になって空を飛んだり、びゅんびゅん走るジェットコースターになったり!

全身を使って大胆に変身するその姿を見ているだけでもワクワクしますが、その変身がストーリーに見事に組み込まれていて、一度読むとバーバパパたちが大好きになること間違いありません。

町の子どもたちのために、バーバ一家のサーカス団が変身して大活躍!

バーバパパのだいサーカス

バーバパパ一家が楽しいサーカス団に変身

サーカスが町を通りすぎていってしまい、子どもたちはがっかり。
そこで、バーバパパたちがサーカスをすることにしました。さあ、楽しいショーのはじまりです!

■読者の声

バーバ一家大活躍
バーバパパの町にサーカスがやってきますが、通り過ぎて行ってしまいます。がっかりした子供たちを喜ばせようと、バーバ一家がサーカスをすることに!
パレードにメリーゴーランド、ジョットコースターに劇なんでもあるステキなサーカスです。
体の形を変えれるバーバ一家が大活躍です!
今まで見たシリーズの中でも、1番いろんな物に形を変えていて、とっても面白いです。
こんなサーカスがやってきたら楽しいな?とワクワクするお話でした。
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)

全身を使った大胆な変身に思わずワクワク!

バーバパパのふうせんりょこう

わしにさらわれた犬を助けに、バーバパパたちは岩山のてっぺんへ。
ところが雲がもくもくわいてきて、下へおりられません。そこでみんなは大きな風船に大変身!

■読者の声

想像力が育つ絵本
バーバのお話し今回はフウセン!
お弁当の入ったカゴにいぬくんが入っちゃう。それをワシが山の上の巣に持って行っちゃった!さーバーバの子供たちはどうするのかな?
みんなで力を合わせ助けに行きます。
どんな形になって助けるんだろう?子供と考えながら読み進めていくと…
山登りでは階段に!みんな協力して頑張ってる姿は素敵!
息子が大好きなモジャもチョッピリ活躍していました。
無事に助けたけど下に降りれないよ~
どうしたらいいのかな?またまた考えました。
息子は鳥になるといいやんって想像力を働かせています。
いろんな形になれるバーバのお話しは子供の想像力を育ててくれるいい作品です。
(若ゴボウさん 30代 ママ 京都府 男の子4歳)

魅力(2) 仲良し家族って、素晴らしい

パパとママ、そして7人の子どもたちから成るバーバ一家は、本当に仲良し。

読んでいると、こんな家族っていいな、憧れるな、と思わず惚れ惚れしてしまうのも、バーバパパシリーズの大きな魅力の一つです。

バーバ一家の「仲良しぶり」が特に伝わる作品をご紹介します。

家族みんなでバーバパパの誕生日を祝おう!仲良し家族は失敗も楽しい

バーバパパのたんじょうび

今日はバーバパパの誕生日。
バーバママははりきってケーキを焼こうとしていますが、あらあら失敗続き。
でも、優しいパパは大喜び。

■読者の声

ケーキを作ろう
今日はバーバパパの誕生日。みんなでケーキを作ります。でもズーがケーキをつまみ食いしてママに怒られてしまいます。ママは一人で作っていますが、小麦粉をかぶって真っ白になる失敗もしてしまいます。どうにか無事に作り上げ、バーバパパはとっても大喜びでした。

台所で子供にお手伝いさせると何か起こる、苦笑してしまう光景です。でも、ママも完璧じゃないところがホッとしますね。ママと子供たちで用意した誕生日ですが、バーバパパは誰よりもママに感謝していて、ママのことが大好きなんだなーと感じました。
(ぽぽろんさん 20代・ママ 女の子4歳、男の子2歳)

仲良し家族もたまにはケンカする!?そのケンカからも仲の良さが伝わります

バーバパパのなつやすみ

シリーズ最新刊。バーバ一家は南の島へ。バーバパパたちのところは、冬になると寒くて雨ばかり。
そこで、家族そろって南の島へいくことに。ところが、島ではバーバの子どもたちが大げんかを始めます。

■読者の声

家族旅行へ!
南の島のバカンス!いいですね~!
読み進めていくうちになんだかウキウキうずうずしてきて、小学生の頃の夏休みに戻ったような気持ちになりました!

でも旅行は楽しい事ばかりではないんですよね…
些細な事でケンカを始めちゃう子どもたち。

うんうん、わかるわかる!旅行の時とか楽しい時に、なぜかケンカしちゃうんだよね!
でもそれも楽しい思い出になっちゃう!

バーバファミリーを見ているといつも、大家族っていいなぁ~と思います!!

夏になると必ず読みたい、楽しさと家族愛が詰まった一冊です!
(ねんねこしゃんさん 20代 その他の方 兵庫県)

バーバ一家の仲の良さが伝わる作品、こちらもどうぞ

魅力(3) 個性豊かなキャラクター

大きくて頼りになるバーバパパ、優しくて子ども想いなバーバママをはじめ、バーバパパシリーズに出てくるキャラクターはみんな魅力的なんです。

バーバの子どもたちも、スポーツが大好きな長男のバーバブラボー、本が大好きでしっかり者のバーバリブ、全ての生き物を愛する心優しいバーバズー、おしゃれが大好きで感情豊かなバーバベル、科学が大好きな発明家のバーバピカリ、音楽が大好きで楽器が得意なバーバララ、もじゃもじゃでアーティストの末っ子バーバモジャと、みんなそれぞれにとっても個性豊かで独特の世界を持っています。

こんな個性的なキャラクターが繰り広げる物語が楽しくないはずがないですよね。

キャラクターたちの個性が一層光る作品をご紹介します。

あなたの「推しキャラ」は、どの子ですか?

個性的なバーバ一家が教える学校では、子どもたちも個性が伸びる!

バーバパパのがっこう

こんな学校あったらいいね、バーバパパ!

子どもたちは勉強ぎらいで、学校も好きじゃありません。そこでバーバパパがゆかいな学校をつくり、
楽しい授業をはじめます。おかげで、みんな学校が大好きになります。

■読者の声

理想の学校!
授業中も自由勝手にふるまってしまう子供たち。学校や先生、親までもがお手上げの中、バーバパパがそれぞれの子供の好きなことや個性に気が付き、自分の好きなことを楽しく学べる学校を作ることに。

バーバパパの子供たちがそれぞれ先生になり、自分の得意なこと、好きなことを子供たちに教えるという楽しく学べてワクワクするような学校が出来ました。子供たちがみな笑顔で楽しく学んでる姿、学校はこんな風にあったら良いのになぁと思いました。

子供の好きなことや得意なことを伸ばしてあげつつ、そうでもないこと、苦手なことも楽しく取り組めるような環境作り、理想の学校です!

ラストのページでは数字に変身したバーバパパの子供たちのクイズ。子供と一緒に名前を思い出したり、何の先生だっけ?などと盛り上がり楽しめました!
(アップルレモンさん 30代 ママ 埼玉県 男の子5歳、男の子3歳)

サンタクロースからのプレゼントにも、きょうだいの個性が表れている!

バーバパパのプレゼント

バーバ一家と南の国の鳥との心温まる話

バーバパパ一家へのクリスマスプレゼントは、南の国の鳥でした。
寒いのが大のにがてのその鳥のために、みんなは家の中を暖めるのに大さわぎしますが……。

■読者の声

知恵をしぼるバーバピカリ

バーバファミリー一人ひとりの個性が出ていて楽しい絵本でした.
息子は,暖をとるために発電しようと知恵をしぼるバーバピカリを面白がっていました.水力発電に風力発電,太陽光発電,ついにはみんなで自転車をこいで発電しようとがんばるバーバファミリー.みんなで一致団結する姿が素敵だなと思います.
結局とりさんたちとはお別れすることになってしまいましたが,やさしいサンタさんが別の動物をプレゼントしてくれました.
サンタさんが2度来たことには息子も驚いたようでした.なんだか希望がわいたような目をしていました.うちには年1回しか来ない予定なんですけどね.

(てつじんこさん 30代 ママ 愛知県 男の子6歳、男の子3歳)

1人だけ「もじゃもじゃ」のバーバモジャのピンチを、きょうだい力を合わせて助ける!?

バーバパパののみたいじ

バーバモジャは、はりねずみからのみをうつされてしまいました。
かゆい、かゆい。しかたなく毛を全部刈ってしまったら、今度はさむい、さむい。そこで……。

■読者の声

毛のないモジャはこの本でしか会えない。
おばけのバーバパパシリーズの1つです。
バーバパパの兄弟の中で、ただ1人毛のあるモジャがこのお話の主人公。
ある日、モジャが絵を書いていると、そこにやってきたハリネズミとお友だちになります。(子供向けのビデオでは、ハリネズミではなくて、ヤマアラシになっています。訳の違いかな?)
楽しく遊んで、一緒に昼寝をしてたら、モジャの身体にハリネズミのノミが移って、かゆがるモジャ。バーバパパに相談したら、毛をぜ~んぶかられてしまうの。
泣いてしまうモジャに、バーバママは素敵な服をプレゼントしてくれます。
こんな素敵なセーターなら、私も着てみたい。
ビデオは、また少し違う結末になっています。こっちもなかなかいいですよ。
(てんぐざるさん 30代・ママ 7歳、2歳)

魅力(4) 自然の大切さや環境問題を学べる

バーバパパシリーズの作品では、実は一貫して自然環境や動物を守ることの大切さを訴えています。

「環境保護」というと難しいお話なのかな?と思ってしまうかもしれませんが、そこは心配ありません。

バーバ一家が織り成す楽しい物語の中で、読んでいるうちに自然と、地球環境を守ることの大切さを感じることができるようになっています。

日本でもSDGsに関する取り組みが活発になり、気候変動や自然を守ることの重要性が注目を集めています。

これからの時代を生きる子どもたちにもその大切さを感じてもらう上で、バーバパパシリーズはとても有効なのです。

環境を破壊する人間たちに見切りをつけて、バーバ一家が動物たちと一緒に地球脱出!?

バーバパパのはこぶね

バーバ一家と動物たちがロケットで地球脱出。

地球の空気や水がよごれて、動物たちが苦しんでいます。
バーバパパたちは、動物たちを助けるため、ロケットの箱船をつくって宇宙へ飛び出しました。

■読者の声

40年も前に受賞レビュー
バーバパパの絵本は子どもの頃から好きでしたが、この作品を読むのは今回が初めてでした。
まずタイトルにある「はこぶね」の説明を息子にしてから、読み聞かせをしました。

読み進めるうちに、想像しているのとは大きく異なる展開にビックリ!
これが40年も前に描かれた絵本とは・・・
でも確かに、その頃は今よりもっと公害や自然破壊がひどかったのです。
美しい緑の地球をいつまでも大切にしなければならないな、と子どもと一緒に考える良い機会となりました。

この作品に限らず、バーバパパの絵本には実に沢山の動物たちが描かれていますね。
自然と動物、そして人間との共存が、バーバパパ全作品を通しての大きなテーマになっているように思います。

私たちにとって、大切なことを教えてくれる1冊です。
(MYHOUSEさん 40代 ママ 富山県)

9人のバーバファミリーが住む家を探す旅の中で、環境を守る大切さを学べるお話

バーバパパのいえさがし

 ご存じバーバパパシリーズ第二弾、およめさんを探して家族を得たバーバパパが、今回探すのはマイホーム!
 いままで住んでいた家は、バーバパパファミリーがみんなで住むにはせますぎたようです。
 友人フランソワの紹介で、古いけれどすてきな家を見つけたバーバパパ。みんなで家を直し、がらくた市場で家具をそろえ、わくわくの新生活がはじまったのですが、そこにおおきな団地が建つことになってしまい─。

 見どころはなんといっても、見開きいっぱいに広がるあたらしいバーバパパハウスの断面図!
 おしゃれなバーバベルの部屋には自画像。
 星が好きなバーバピカリの部屋にはいろいろな実験器具と天体望遠鏡。
 おや、芸術肌のバーバモジャの部屋には、バーバベルの似顔絵や彫刻が─。バーバベルの部屋の絵は、バーバモジャが描いてくれたんですね。

 それぞれの個性にあった部屋がとてもにぎやかなあたらしい家は、その独特な形のためにどこか秘密基地のような雰囲気をもっていて、自分だったらどんな部屋にするだろうと子どものころにわくわくしたのが、今も鮮明に思い出されます。
 いつまでも読み継いでいきたい、愛すべきバーバパパシリーズのなかでも特におすすめの一冊です。

■読者の声

息子がハマり中!
5歳の息子が今、はまっている絵本のうちの一冊。
それぞれの子供達の好きなことや個性がシリーズの中でもよりわかりやすく描かれていて自分や家族やお友だちに当てはめて読むのが楽しいようです。
家の居心地のよさ、家や居場所があることの重要性、新しい建物が増えて、都市化することばかりが幸せとは限らないこと、など、子供達がどこまで感じとるかはわかりませんが、伝わってくるメッセージがたくさんあります。
実際、なぜ重機が突然来て、家を壊しに来たのか、高層の団地はバーバパパたちにとってなぜ住みにくかったのか?などは、すぐに理解したというより、自分なりに考えを巡らせながら読んでいるようです。
新しいバーバパパたちの家には、とにかくウキウキして、それぞれの子供達の部屋の細かいところを見るのも楽しみのひとつです。
(こりこりこさん 30代 ママ 愛知県 男の子5歳、女の子3歳)

木は誰のもの?難しい問題を、バーバパパが楽しく解決!

バーバパパのクリスマス

クリスマスプレゼントに最適の心温まるお話。

ツリーにするモミの木を切りにきたバーバパパ。ところが、その木は動物たちのたいせつなすみかだったのです。
そこでパパは大変身、すてきな解決法を見つけます。
 

■読者の声

さすがバーバパパ
 うちでは初めてのバーバパパシリーズ。クリスマスツリーを伐りに森へ出かけたバーバパパが、何をしたか……。自然を大切にしたい気持ちを、わかりやすく教えてくれます。
 実はうちもクリスマスツリーは伐りたくない派で、今までのクリスマスツリーは、すべて鉢植えの生きた木を使っていました。(大きいものは家の中に入れられないので、サイズは必然的に小さくなってしまいます。)木が成長したら庭へ植え替えて、また小さな鉢植えの木のクリスマスツリーを購入して……を繰り返していました。息子が小さかった頃は、それが彼のサイズでもあったのでよかったのですが、最近はほかの家では大きなクリスマスツリーを飾ることを知ってしまい、ここ数年は「うちも伐ってきた大きな木にしよう……」とせがまれます。確かに見ばえはするけれど。今年はどうなるのかな……。
 絵本の方は、小さいお子さん向けのシンプルな内容。バーバたちの形の変わることが一番の魅力のようで、娘は不思議そうに見入っていました。ソリになったり、犬になったり……が楽しいです。
(ムースさん 40代・ママ 男の子9歳、女の子4歳)

魅力(5) 私たちが忘れてしまった「丁寧な暮らし」がわかる

自分たちで野菜を育てたり、木いちごを摘んでジャムを作ったり、小麦を挽いて粉にしたりと、バーバファミリーはとても丁寧な暮らしをしています。

今の私たちは、スーパーやコンビニで食べものを買うのが当たり前になっていますが、少し前まではバーバパパたちの暮らしの方が「当たり前」だったんですよね。

食べることは生きること。

忙しい毎日の中で私たちがつい忘れてしまいがちな大切なことを、バーバパパの物語が教えてくれます。

バーバ一家の暮らしは自然と共にあることがよくわかるお話

バーバパパのしまづくり

バーバパパたちは、木いちごをつみに、池の中の小さな島にいきました。
島には、いまにも倒れそうな木が1本。さあ、木をひっこしさせて、ふくろうを助けなくちゃ。

■読者の声

バーバファミリー素敵です
きいちごつみに出かけた先で、かたむいてよろよろになっている木に住んでいるフクロウをみつけたバーバファミリー。このままでは危ないのでみんなで協力して引越してあげることに。
形が変えられるバーバファミリー、パイプになって水が流れ込まないように変身したりと見どころ満載です!
誰もが幸せに暮らせるように、新たにしまをつくっちゃうなんてすごい!
ここでお話が終わりかと思ったら、とっても美味しい続きが。きいちごタルトにジャム、クレープにパンケーキ!!みんな働いた後のデザートは格別だったでしょうね。
そして、バーバパパの一言で初めて気が付いたのですが・・バーバモジャがずっと絵を描いていたとは(笑)
思わず子供と一緒に戻って見返してしまいました!
マイペースで個性的なバーバモジャがますます好きになりました。
素敵なベットで眠る子供たち。バーバパパのベットで寝たら最高の気分なんだろうなー!
優しい気持ちに癒される素敵なお話でした。
(アップルレモンさん 30代 ママ 埼玉県 男の子5歳、男の子3歳)

自分たちが食べるものは自分たちで育てる、そんなバーバ一家は素敵です

バーバパパのすいしゃごや

小麦の実る季節。バーバたちは刈り取った小麦を水車小屋に運んで粉にします。
その粉で1年分のパンやお菓子ができるんです。ところが、水車をこわしちゃった!

■読者の声

小麦粉ができるまで
バーバパパ一家の手作りのお話の一つ。
小麦の刈り入れです。
粒を落として、ふるいにかけて、粉ひき小屋に運び、小麦粉を作ります。
小麦粉は袋に入って売られているのしか知りませんからこうやって、昔からの手作業が、学べるのも良いと思います。
家族みんなで一年間のパンやお菓子となる粉を作るなんて素晴らしいです。
(capellaさん 60代・じいじ・ばあば )

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魅力(6) 世界のいろんな国のことを知れる

恐らく、フランスのどこかで暮らしているバーバ一家ですが、お話の中で世界のいろんな国や地域を訪ねています。

そのお話を読むと、まるでバーバパパたちと一緒に旅をしているような気分に!

世界中のいろんな国、いろんな地域のことを幼いうちから知ることができるのも、バーバパパシリーズの大きな魅力なのです。

バーバパパと一緒にヒマラヤへ冒険!

バーバパパときえたこぐま

テレビアニメの原作絵本・愛蔵版、第3巻。テレビアニメやCMで人気のバーバパパ絵本。
バーバパパ一家が野生動物に会うために世界をまわります。ヒマラヤの氷河で、クマの親子に遭遇します。
 

■読者の声

バーバモジャが主人公♪
我が家の息子=バーバモジャ=なのです。
バーバパパが大好きになってから 自分はバーバモジャだといっています(笑)

そのバーバモジャがヒマラヤでキャンプをしている中、一人絵を書くため バーバファミリーと離れた場所で・・・
偶然にも近くの氷の割れ目に落ちてしまったヒマラヤぐまの子供と モジャが 熊ママに間違われてしまいます(モジャのけがもじゃもじゃだから!)

絵本を読みながら私が『大変!』って言っていたらば
流石 子供思いのバーバママには『どこかでモジャがないてやしない?』ってカンのするどさ!!
ママの愛情と機転のおかげでモジャは無事救出!
あ~良かった♪
やっぱりママはすごい))

バーバモジャの我が息子を抱きしめながら絵本の最後は締めくくる『お約束』になっています(笑)
(さえさんさん 30代 ママ 石川県 男の子3歳、女の子0歳)

今回の行き先は、中国!バーバ一家はパンダに会えるかな?

バーバパパのパンダさがし

パンダを探しに中国の山奥へやってきたバーバパパ一家。やっと現れたパンダを追いかけて、バーバズーは竹林の奥へと入っていく。素敵なパンダのビデオを撮ることが出来たものの、帰り道がわからなくなってしまい…。

■読者の声

人気者
バーバパパとパンダ。人気者のくみあわせで、楽しいお話です。
家族でパンダを探しに中国へ。
やっぱりそんなに簡単には見つかりません。
みつけたのはさすが動物好きのバーバズー。
みんなは見れなかったけど、バーバズーのとったビデオをみて楽しんだかな。
バーバパパファミリーはいつも楽しそうで、読んでいて楽しくなります。
(おうさまさん 30代 ママ 東京都 男の子3歳)

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魅力(7) バーバ一家と一緒に楽しく知育できる

なんと、バーバ一家と一緒に楽しく学べるシリーズもあります。

数字や形、色、アルファベットなどをストーリーに沿って学べるから、小さなお子さんも楽しく読めること間違いありません!

お話の中にパズルやクイズがいっぱい!

バーバパパのちえあそび

お話の中にパズルやクイズがいっぱいの絵本行方不明の犬を見つけようと、バーバパパたちは大はりきり。
ストーリーに沿って、絵を使ったクイズやパズルが登場します。1冊で2重3重に楽しめる知育絵本です。

■読者の声

ルルがどこにいるのか探してごらん。
バーバパパのところに双児がやってきました。
飼い犬のルルが逃げ出しちゃったんです。
バーバパパの家族たちは、双児チャンの為に、犬のルルを探してあげることにします。
このシリーズは「知恵の絵本」とついているだけあって、絵本を読みすすめながら、ゲーム感覚でどこかに隠れているルルを探す楽しみがありました。
一番後ろのページには答えも載っていて、下の子は大喜びで見ていました。
(てんぐざるさん 30代・ママ 8歳、3歳)

魅力(8) まんがデビューにも使える!

最後にご紹介したいのがこちら、なんと、バーバシリーズは「まんがデビュー」にも使えます!

まんがって、どの順番で読んでいったらいいのかわからず混乱してしまうから、実は読むのは少し難しいんです。

それに、幼いお子さんも読めるまんが作品は意外に少なく、幼児期は読む機会が少ないかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、この「バーバパパのコミックえほん」シリーズです!

バーバパパの絵本の世界観そのままにまんがの形式になっているので、小さな子どももすんなりと世界に入っていくことができます。

最初に絵本の読み聞かせの要領で大人が読み聞かせしてあげれば、だんだんとコマの進め方なども慣れてくるでしょう。

このシリーズでまんがデビューしておけば、これから科学まんがや歴史まんがなど、学習まんがも読めるようになるかもいしれません。

ぜひ一度、お試しください。

バーバパパの楽しいお話をまんがで楽しもう!表題作他もう1本収録

バーバパパのコミックえほん1 バーバママ火山へいく

大人が漫画を読んでいるのを見て、子どもが羨ましそうにしていること、ありませんか?
でも、子どもが読める漫画ってなかなかないし、早くても小学生くらいからかな……と思っていた方に、朗報です!
世界中で大人気の「バーバパパシリーズ」が、この度「コミックえほん」という新しい形になって登場しました!
絵本の世界観そのままに、漫画形式になっているので、小さな子どももすんなりと世界に入っていくことができます。
しかも内容は、とっても楽しくてハラハラどきどきがいっぱい詰まった「冒険もの」ときたら、子どもたちが夢中にならないわけがないですよね。

そんな「バーバパパのコミックえほんシリーズ」第一弾である本作には、「バーバママ火山へいく」と「バーバパパが行方不明!?」の2作品を同時収録。
(ひとつ読み終わっても新しいお話がもうひとつ始まる、という「お得感」も嬉しいポイントです!)
両作品とも、バーバママが大活躍するので、お母さんと一緒にワクワクしながら読むのもいいですし、お母さん以外と読むときは、我が家のお母さんの素敵なところを話し合いながら読むのも楽しいかもしれません。

自分で文字を読める子も、初めはコミック形式に慣れず、どんな順番に読んでいけばいいかよくわかないと思うので、慣れるまでは大人が一緒に読んであげてみてはいかがでしょう。
何度か一緒に読むうちにコツをつかみ、きっと夢中で読みふけるはず!

ちなみに、シリーズのメインキャラクター・バーバ一家は、パパ&ママと7人きょうだい、合わせて9人家族。
男の子4人+女の子3人のきょうだいたちは見た目も性格もとっても個性的で、それぞれの特徴がわかってくると作品の楽しさが倍増します。
見返し(表紙を開いたところ)に家族9人の紹介が載っていますので参考にしていただき、「あ、バーバブラボーはやっぱりこんなことやっている!」などとコマにちりばめられた「小さな物語たち」もたっぷりと楽しんでくださいね。

■読者の声

読みごたえあり
バーバパパの絵本が大好きな年長の次男が図書館で自分で選んできた本です。
中身を見てみると漫画でした。漫画とはいっても、文章量はそれなりにありそうだし難しい言葉もあるし、読めるかなと思いましたが、十分楽しめたようでした。
漢字にはルビもふってあるので、一人で楽しそうに読んでいました。私も読んでみましたが、バーバママの活躍っぷりにびっくりでした。
タイトルのお話のほかにももう一話あって、息子も大満足の一冊だったようです。
(てつじんこさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)

実は、もうひとつ大きな魅力が!

こうやって見てみると、バーバパパシリーズには本当にたくさんの魅力があることがわかります。

実は、ここまで紹介したものの他に、バーバパパシリーズにはもう一つ、とても大きな魅力があります。

それは、山下明生さんによる翻訳です。

どの作品も、読者に優しく語りかけるような文体になっていて、読んでいるとバーバパパたちの世界に一緒にいるような気分になり、それがまたなんとも心地良いのです。

ぜひ、この優しい世界観を、お子さんと一緒にお楽しみください。

 

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編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)

掲載されている情報は公開当時のものです。
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