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絵本ナビニュース2021

1983年刊のロングセラー絵本『じゃあじゃあびりびり』300万部突破

ファーストブックの定番!赤ちゃん絵本『じゃあじゃあびりびり』

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=574

偕成社が刊行する、0歳からの赤ちゃん絵本『じゃあじゃあびりびり』が300万部を突破しました。

じゃあじゃあびりびり

「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」「みず じゃあじゃあじゃあ」楽しく明解な絵とリズミカルなことば。音から物を認識する絵本です。

点字つきさわる絵本

てんじつきさわるえほん じゃあじゃあびりびり

1983年の初版以来ロングベストセラー! 大人気の赤ちゃん絵本が点字つきさわる絵本になりました。シンプルなイラストと、リズミカルな言葉で赤ちゃんに語りかけ、ページをめくるたびに新しい世界が広がります! さわって感触やイラストの形を楽しめるので、さわる絵本として幼児にも興味をもってもらえるでしょう。目が見えない子も、見える子もいっしょに楽しめる絵本! 原書と同じサイズの丈夫なボードブックです。『これ、なあに?』『ちびまるのぼうけん』『ノンタンじどうしゃぶっぶー』に続く、偕成社の点字つきさわる絵本の第4弾。

300万部突破! 元になったのは、作者が娘に作った絵本

このたび300万部を突破した『じゃあじゃあびりびり』は、1983年の刊行以来、多くの赤ちゃんに親しまれ、ファーストブック(はじめてよむ絵本)の定番。2011年ブックスタートにも採用されてからさらに認知が広がっています。赤ちゃんがまわりのものを認識できるようになってくる3ヶ月ごろから楽しめます。
この絵本はもともと、作者のまついのりこさんが、子育てのなかで娘さんのために手作りされた、貼り絵の絵本でした。後に絵本『じゃあじゃあびりびり』として刊行することになった際も、絵本はイラストではなく貼り絵で作られました。色紙の上に色紙を切って作った絵柄を貼り、それを製版したため、背景の色に少しだけむらがあり、温かみがあるのが特徴です

まついさんによると、初めての読者である娘さんは、「びりびりびり」のところで一番声をあげて笑い、「みず じゃあじゃあじゃあ」の場面ではいつも蛇口の下に手を出していたそうです。

赤ちゃんがよろこぶ!『じゃあじゃあびりびり』人気の6つの理由

『じゃあじゃあびりびり』を読んだ多くのお母さんは、「こんなに反応があるなんて!」「はじめて絵本をみてわらった!」とおどろきます。赤ちゃんがこの絵本をすきな理由は、まついさんの工夫がいっぱいあるから! ここでは、その6つの工夫をご紹介します。

(1)赤ちゃんが大好きな擬音語
「みず じゃあ じゃあ じゃあ」「いぬ わん わん わん」など、赤ちゃんの大好きな擬音語がたくさん登場します。

(2)字の配置の工夫
「赤ちゃんにとっては文字も絵の一部だからね」これはまついさんが繰り返し話され、こだわっていたこと。たとえば、このページでは、犬がほえている声までイメージできます。

(3)角丸で安心
丈夫なボードブックの角丸なので、投げたりかじったりしても大丈夫。なめても安全な素材を使っています。

(4)赤ちゃんの肩幅と同じ大きさ
絵本を開くと、赤ちゃんが手をのばして持ちやすい大きさになっています。それはちょうど、赤ちゃんの視野でもあります。

(5)赤ちゃんが認識しやすい色や形
はっきりした色づかい、明確な形は、まだ視界がぼんやりしている赤ちゃんも反応します

(6)ページをとばしたりもどったりしても大丈夫
ストーリーがないので、順番にみなくてもOK。どこをめくっても、新鮮な出会いがあります。「登場するもの」「背景色」が全ページ異なるので、お子さんの好きなページがきっとみつかります。

*300万部突破を記念して、現在Twitterキャンペーンを実施中。抽選で4名様に絵本『じゃあじゃあびりびり』と2,000円のオリジナル図書カードをプレゼント。8/15締め切り。

▼詳細はこちら

https://www.kaiseisha.co.jp/news/28122

*全国の「じゃあじゃあびりびり 300万部ありがとう!」フェア参加書店でも特別ケースにいれた『じゃあじゃあびりびり』を展開中。

手足をバタバタ動かしてニコニコ! 読者からの感想

擬音部分の「ぶーぶー」「じゃあじゃあ」というところでは、声を出して笑います。赤ちゃんに定評のある絵本だと紹介されていますが、本当だなぁとつくづく感じています。(0歳・お母さまより)


色もとてもカラフルでかわいらしく、絵も紙を切り貼りしたもので、とてもおもしろいです。サイズもコンパクトでしっかりした素材のためこれからは外出時にも大活躍しそうです。(0歳・お母さまより)

4か月の息子が大・大・大好きな絵本です。ページをめくるたび手・足をバタバタと動かして喜んでいます。幸せな時間をありがとうございます。(0歳・お母さまより)

今3か月くらいで絵本は早いかな?と思っていたけど、皆さんもう0か月でも読み聞かせをされていると知って試しに買って読んでみたら、手足をバタバタ動かしてニコニコ。「あーあー。」と言って喜んでいました。わんわん、にゃんにゃん、赤ちゃんはそういう単語が好きですもんね。シンプルですごく気に入りました。(0歳・お母さまより)

書籍紹介

『じゃあじゃあびりびり』
作・絵: まついのりこ
定価660円(本体価格600円)
判型: 14cm×14cm
ページ数:22ページ
対象:0歳から
初版:1983年7月

『てんじつきさわるえほん じゃあじゃあびりびり』
作・絵: まついのりこ
定価2,420円(本体価格2,200円)
判型: 15cm×15cm
ページ数:22ページ
対象:0歳から
初版:2016年10月

著者プロフィール

作・絵:まついのりこ

1934年、和歌山県生まれ。武蔵野美術大学卒業。自分の子どもに作った手づくり絵本をきっかけに、作品を発表。『ひらがなのほん』『かずのほん』など、新しい知識絵本の分野を切り開いた。紙芝居の独自性を追求した作品も発表。絵本『ころころぽーん』(1976年ボローニャ世界児童図書展エルバ賞)、紙芝居『おおきくおおきくおおきくなあれ』(1983年五山賞)など、作品多数。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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